L-グルタミン

成分名

L-グルタミン

適応症状

胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍など

簡易説明

L-グルタミンは胃炎、潰瘍治療剤として使用される。
消化性潰瘍に対する防御因子を強め、胃の粘液や粘膜成分の生成を促し、潰瘍組織の再生作用や修復作用を行います。
主に胃潰瘍、十二指腸潰瘍にともなう色々な症状の治療に使用されています。

処方可能な診療科目

内科/胃腸内科/消火器内科など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安  :約2,500円~10,000円
マーズレンS配合顆粒【寿製薬】 12.1円/g
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

マーズレンS配合顆粒【寿製薬】 1969年5月販売開始

国内のジェネリック認可

あり

関連製品(先発薬)

医療用医薬品としてはマーズレンS配合顆粒【寿製薬】【アズレンスルホン酸ナトリウム・L-グルタミン】

関連製品(ジェネリック)

L-グルタミン顆粒99%「NP」/グロリアミン配合顆粒【サンド】/ポドニンS配合顆粒【武田テバファーマ】/ヨウズレンS配合顆粒【陽進堂】/アズクレニンS配合顆粒【長生堂製薬】/アズレンスルホン酸ナトリウム・L?グルタミン配合顆粒「クニヒロ」【皇漢堂製薬】/グリマック配合顆粒【沢井製薬】/トーワズレン配合顆粒【東和薬品】/マナミンGA配合顆粒【鶴原製薬】/ルフレン配合顆粒【日医工】

効果・作用

L-グルタミンの作用機序としては、消化機能の補助になります。
複数の研究により、L-グルタミンの機能と効果が明らかにされていて、L-グルタミンを含んだ食事と腸の機能、いわゆる腸管の防御機能・腸細胞の増殖や、分化、敗血症の感染率の減少を関係するデータが報告されている。
こういった洗浄効果は、L-グルタミンを腸が他アミノ酸よりも速く吸収する事に起因するといわれおり、内臓状態を整えたい際、L-グルタミンを使用されるのが好ましいと言われています。

このような効果はL-グルタミンを添加した物としていない食事の摂取後、血漿濃度を比べたデータから発見されている。ただ、グルタミンは洗浄作用、効果を持っている、と考察されているが、色々な食品に配合される場合、それぞれ異なる濃度のため、臨床での効果に関してどの程度が得られるかは不明とされている。

また、手術後の回復補助に有効とされている。
L-グルタミンには外科手術後において、傷の回復期間を短かくする作用があることも実証されている。腹腔部を手術した時に、その患者にL-グルタミンを配合した高カロリー輸液をおこなうと入院期間が短かくなる事がわかっている。
臨床試験において、L-グルタミン投与を含んでいる療法で処置をおこなった場合、窒素バランスが上がり、投与がなかった場合と比較すると、、顆粒球のシステイニルロイコトリエン生成、リンパ球回復、腸の透過率にも向上が確認できる、更には副作用がない事が報告されている。

安全性について、L-グルタミン製剤はFDA【アメリカ食品医薬品局 】での胎児危険度分類でカテゴリCに分類されています。このことは動物実験での胎児への有害性が報告されているが、人に対して十分な研究がされていない物質に対する分類という事であり、L-グルタミン製剤の妊婦・授乳中の女性への投与は安全性が確立されていないため、医師の判断の元、有益性が危険性を上回る場合にのみおこなわれます。

使用方法

成人は1日主成分として1~2gを3~4回に分け、使用します。治療される疾患、年齢や症状によって適宜増減されます。※1g中に主成分990mgが含まれる場合。
必ず指示された使用方法に従うこと。
飲み忘れてしまったという場合、気がついた時にできるだけ早めに服用します。
次の服用時間が近い場合は、忘れた分は服用せず1回分を飛ばします。
2回分を一度に服用するのは避けましょう。。
もし誤って多く服用してしまった場合、医師、薬剤師に相談するようにしましょう。

副作用

主な副作用
二重盲検比較対照試験を含んだ一般臨床試験 1516例中、臨床検査値の変動を含む副作用が報告された、というのは11例【0.73%】になった。
症状は、いずれも重篤なものはなく、便秘、下痢、嘔気などであった。【マーズレンS配合顆粒の再評価結果の時】

その他の副作用
以下の副作用が発症してしまった場合には、その症状に応じて適切な処置をおこないます。。
【0.1~5%未満、0.1%未満、頻度不明】
過敏症、発疹、痒感、蕁麻疹、
肝臓AST【GOT】、ALT、【GPT】、Al-P、LDH、γ-GTP上昇等の肝機能障害、便秘、下痢、腹痛、消化器、悪心、嘔吐、胃部不快感、顔面紅潮膨満感、嘔気、など
※自発報告により承認されている副作用なので頻度不明。
※このような場合には投与を中止します。

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

特になし

上記にあてはまる方は、L-グルタミンを使用する事が出来ない可能性があります。
L-グルタミンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

特になし

併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

よくある質問
L-グルタミンの【L-】とは何ですか?

アミノ酸は【L-】と【D-】に分類されます。体内でつかわれるアミノ酸は、全て【L-】になっています。

L-グルタミンは腸内での働きはどんなものになりますか?

小腸は食物の栄養分の大半を消化・吸収する器官ですが、小腸が正常に機能していない場合、栄養を十分に身体に取り込めなくなり、身体の各所の働きが正常に働かなくなると言われています。そして小腸の機能はもう1つあり、外敵などに対しての健康的な免疫作用になります。肉体的・精神的なストレスにより、この機能が正常でなくなると、体調を崩れやすくなります。
L-グルタミンは、小腸の主なエネルギーとして使用されるので、栄養吸収と正常な身体の働きをサポートしてくれます。

L-グルタミンのその他作用を教えてください。

体内で最も豊富にあるアミノ酸になりますので、その他さまざまな作用があります。その他は主に以下の作用が実感されやすい作用として知られています。。
・美容・・主な線維芽のエネルギーとなって、コラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチンなどの美容成分の合成を活性化してくれます。
・大腸の水分を身体に取りこんでくれる働きを促がしてくれます。
・皮膚粘膜組織の再生の活性化をしてくれます。
・傷の修復として皮膚組織の活性化をしてくれます。
・運動後の筋肉・疲労回復として、乳酸の排泄を促進させてくれます。

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