成分名 |
アルギン酸ナトリウム |
適応症状 |
胃・十二指腸潰瘍、びらん性胃炎、胃生検の出血時の止血、逆流性食道炎における自覚症状改善 |
簡易説明 |
アルギン酸ナトリウムは食品の増粘剤やゲル化剤、安定剤としても昔から使用されてきている添加物になります。
天然海藻から得られる成分になるのですが、アルギン酸とNaイオンが結合した塩分になるので、国内では指定添加物に分類されているのです。
アルギン酸ナトリウムは天然の食物繊維になり、適した量を摂取すれば便通改善等の良い効果が得られる事で有名です。
アルギン酸ナトリウムでも低分子化したものは、コレステロールの体外排出に効果のある特定保健用食品としても実用化されています。 |
処方可能な診療科目 |
内科、胃腸内科 |
健康保険の適応 |
健康保険適応あり |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約2,500円~10,000円
アルロイドG内用液5% 13.6円 (10mL)カイゲンファーマ
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
1961年1月販売開始 |
国内のジェネリック認可 |
あり |
関連製品(先発薬) |
アルロイド(カイゲンファーマ)アルロイドG内用液5% 1.36円/ml
アルロイド(カイゲンファーマ)アルロイドG顆粒溶解用67% 18.7円/g
アルト(カイゲンファーマ)アルト原末 201.3円/管
アルト原末 280.4円/管 |
関連製品(ジェネリック) |
アルクレイン内用液5% 6.7円 (10mL)鶴原製薬
サンメール内用液5% 9.7円 (10mL)東亜薬品 |
効果・作用 |
アルギン酸ナトリウムとその塩類の安全性は国連機関(JECFA:FAO/WHO合同食品添加物専門委員会)で評価されています。
それによりADI(一日許容摂取量)は【特定しない】という結果になっているのです。
天然海藻由来であるアルギン酸ナトリウムはBSEや遺伝子組換え、残留農薬などの影響がない安全な物質にあります。様々な場面で安心してご利用していただく事が可能です。
・工業用原料として
天然の海藻から抽出され精製されているアルギン酸ナトリウムですが、
実際問題その80%くらいは食品以外の目的で使用されているのです。
特に多い目的は布地に柄を染める際に使用される【捺染用糊料】としてであり、世界のアルギン酸ナトリウム総生産量の50%以上がこの目的に消費されている現状です。
アルギン酸ナトリウム水溶液の粘性というのは、染料が生地に浸透するのをサポートし、均一でありかつ精密で美しい染め着けをもたらしています。
冷水可溶であるアルギン酸ナトリウムは染着後、糊落ちが良い為、そして生分解性が高い為、排水処理の影響も低い等、染色分野においてとても優秀な糊として認識されています。
ほかに製紙用サイジング剤として、溶接棒を加工する時に使用する粘結剤や、ペットフードのゲル化剤等、生活に関わる幅広いケースで利用されているのです。
・ファインケミカルへ応用
高い技術で精製されているアルギン酸ナトリウムは医薬品や医療材料、化粧品等ファインケミカルの分野においても用いられています。
今注目されている再生医療分野においてアルギン酸ナトリウムを使用した各種研究が頻繁にされており、とても興味深い研究成果が多数発表されています。
将来的にアルギン酸ナトリウムが医療の分野で活躍する日も近いと期待されています。
・機能性素材として
天然の食物繊維としてのアルギン酸ナトリウムは、適切に摂取する事により、便通改善などのメリットのある効果が得られる事で有名ですが、低分子化したアルギン酸ナトリウムに関しては、コレステロールの体外排出に効果的な特定保健用食品として実用化もされているのです。
・アルギン酸ナトリウムのランク分け
アルギン酸ナトリウムは、通常1%水溶液の粘度によりランク分けがされています。1%では粘度の測れない超低粘度品に関しては、10%水溶液の粘度でランク分けがされています。粘度の他に、ゲル強度、精製度、管理規格等により色々分類されています。
なのでアルギン酸ナトリウムと言っても、様々な品質やコストの商品があるので利用目的により選択する必要があります。
・アルギン酸ナトリウムの溶かし方
アルギン酸ナトリウムの優秀な機能を発揮させる為には、水によく溶かして均一な水溶液を作成する事が重要です。アルギン酸ナトリウムは元来、水に溶けやすい性質がありますが、水の中でママコ(ダマ)ができやすく、とても溶かしにくいと評価されてしまうケースがあるのです。 |
使用方法 |
胃・十二指腸潰瘍、びらん性胃炎における止血、自覚症状の改善や逆流性食道炎における自覚症状の改善では、アルギン酸ナトリウムとして通常1回、1~3g(20~60mL)を1日3~4回をできるだけ空腹時に服用します。
経口投与が不可能な際はゾンデで経鼻的に服用します。
胃生検の出血時の止血での使用に関してはアルギン酸ナトリウムとして通常1回0.5~1.5g(10~30mL) を経内視鏡的に投与する、もしくは1回1.5(g/30mL)を経口投与します。
※どの場合も、年齢や症状により適宜増減します。 |
副作用 |
強い作用がない代わりに副作用はほとんどないとされています。
主な副作用として、下痢、便秘等が報告されています。
このような症状が発症しましたら、医師に相談するようにしましょう。
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ■アルギン酸ナトリウムを配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方アルギン酸ナトリウム(アルロイドG内用液5%)は、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
▼アルロイドG内用液5%(代表薬)の有効成分
アルギン酸ナトリウム
▼代表薬の添加物
・アルロイドG内用液5%100mL中にアルギン酸ナトリウム5g含有する。
添加物として、銅クロロフィリンナトリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム、パラベン、サッカリンナトリウム、エタノール、香料を含有する。
使用に注意が必要な方 該当なし |
併用禁忌薬 |
併用禁忌薬 該当なし
併用禁忌薬がないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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