ゾニサミド

成分名

ゾニサミド

適応症状

てんかんの混合発作/全般てんかんの異型小発作/全般てんかんの強直発作/全般てんかんの強直間代発作/全般てんかんの全般痙攣発作/全般てんかんの大発作/全般てんかんの非定型欠神発作/部分てんかんの強直間代発作/部分てんかんのジャクソン型発作/部分てんかんの焦点発作/部分てんかんの自律神経発作/部分てんかんの精神運動発作/部分てんかんの大発作/部分てんかんの単純部分発作/部分てんかんの二次性全般化強直間代痙攣/部分てんかんの複雑部分発作 など

簡易説明

ゾニサミドは日本で開発された抗てんかん薬です。
サルファ薬系の神経作用薬であり、小児または成人のてんかん発作(部分発作・全般発作・混合発作)治療薬です。
またはパーキンソン病治療薬として用いられています。
抗てんかん薬は商品名エクセグラン、抗パーキンソン病薬は商品名トレリーフで知られています。

処方可能な診療科目

精神科/神経内科/脳外科/小児神経科/小児科 など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安:約5000円~15000円程度
※「てんかん」と診断され通院治療している方は、医療費を補助する制度がございます。かかりつけの医師・お住いの市区町村窓口にご相談下さい。
新薬の目安:錠剤27.4円 散52.5円
後発薬の目安:錠剤16.5円 散33.5円
※病院によって差が有り。薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

2014年2月販売開始 【ゾニサミド錠100mg「アメル」】

国内のジェネリック認可

ジェネリックあり

関連製品(先発薬)

エクセグラン錠100mg「大日本住友製薬」/エクセグラン散20%「大日本住友製薬」

関連製品(ジェネリック)

ゾニサミド散20%「アメル」「共和薬品工業」/ゾニサミド錠100mg「アメル」「共和薬品工業」/ゾニサミド錠100mgEX「KO」「寿製薬」

効果・作用

大脳皮質や海馬などに作用し、けいれん脳波を抑制し、てんかんの発作を抑える効果があります。
ゾニサミド自体は、長い半減期(62時間)を持つ抗てんかん薬として、錠剤と散剤が1989年6月から臨床使用されています。
部分発作と全般発作の両方に効果があるので、ウエスト症候群をはじめ難治性のてんかんにも使われることが多い薬剤です。
ゾニサミドの持つドーパミンの合成促進作用がパーキンソン病の症状を改善させるためであると考えられていますが、その作用機序が全て明らかになっているわけではありません。
ゾニサミドがパーキンソン病治療に応用されるようになったのは、痙攣発作を偶然に起こしたパーキンソン病患者に同薬を投与したところ、痙攣が抑制されるだけでなく、パーキンソン病症状の著明な改善が見られたという例がきっかけになっております。

使用方法

【錠剤の場合】
通常、成人は最初1日100~200mgを1~3回に分割し服用してください。
以後1~2週ごとに増量して通常1日量200~400mgまで少しずつ増やし、1~3回に分割し服用してください。
なお、最高1日量は600mgまでとしてください。

通常、小児は、最初1日2~4mg/kgを1~3回に分割して服用してください。
以後1~2週ごとに増量して通常1日量4~8mg/kgまで少しずつ増やし、1~3回に分割し経口投与してください。
なお、最高1日量は12mg/kgまでとしてください。

【散薬の場合】
通常、成人は最初1日100~200mgを1~3回に分割し服用してください。
以後1~2週ごとに増量して通常1日量200~400mgまで少しずつ増やし、1~3回に分割し服用してください。
なお、最高1日量は600mgまでとしてください。

通常、小児は、最初1日2~4mg/kgを1~3回に分割して服用してください。
以後1~2週ごとに増量して通常1日量4~8mg/kgまで少しずつ増やし、1~3回に分割し経口投与してください。
なお、最高1日量は12mg/kgまでとしてください。

副作用

【主な副作用】
頭痛/過敏症/貧血/多形紅斑/脱毛/眠気/無気力/自発性低下/精神活動緩慢化/易刺激性/焦燥

【重大な副作用】
中毒性表皮壊死融解症/Toxic Epidermal Necrolysis/TEN/皮膚粘膜眼症候群/Stevens Johnson症候群/紅皮症/剥脱性皮膚炎/発熱/紅斑/水疱/糜爛/そう痒感/咽頭痛/眼充血/口内炎/過敏症症候群/発疹/リンパ節腫脹/肝機能障害/臓器障害/白血球増加/好酸球増多/異型リンパ球出現/遅発性の重篤な過敏症状/ヒトヘルペスウイルス6再活性化/HHV-6再活性化/ウイルス再活性化/再生不良性貧血/無顆粒球症/赤芽球癆/血小板減少/急性腎障害/間質性肺炎/咳嗽/呼吸困難/胸部X線異常/黄疸/AST上昇/ALT上昇/γ-GTP上昇/重篤な肝機能障害/横紋筋融解症/筋肉痛/脱力感/CK上昇/CPK上昇/血中ミオグロビン上昇/尿中ミオグロビン上昇/腎結石/尿路結石/腎疝痛/排尿痛/血尿/結晶尿/頻尿/残尿感/乏尿//発汗/発汗減少/熱中症/体温上昇/顔面潮紅/意識障害/悪性症候群/無動無言/高度筋硬直/不随意運動/嚥下困難/頻脈/血圧変動/血清CK上昇/血清CPK上昇/ミオグロビン尿/腎機能低下/幻覚/妄想/錯乱/譫妄/精神症状

【その他の副作用】
記銘力低/判断力低下/頭重/運動失調/眩暈/睡眠障害/抑うつ/不安/心気/妄想状態/幻視/幻聴/精神病様症状/被害念慮/振戦/感覚異常/しびれ感/構音障害/平衡障害/不機嫌/離人症/行動異常/複視/視覚異常/眼振/眼痛/食欲不振/悪心/嘔吐/胃痛/腹痛/下痢/流涎/口渇/しゃっくり/便秘/白血球減少/顆粒球減少/排尿障害/失禁/蛋白尿/BUN上昇/クレアチニン上昇/体重減少/倦怠感/胸部圧迫感/免疫グロブリン低下/IgA低下/IgG低下/動悸/喘鳴/乳腺腫脹/抗核抗体陽性/血清カルシウム低下/高アンモニア血症/代謝性アシドーシス/尿細管性アシドーシス/味覚異常/浮腫

※てんかんの薬を、自己判断で服用を中止すると、反動で重い発作が起きる場合があります。
また、思わぬ副作用があらわれることもありまので、指示された用法用量を守り規則正しく服用することが重要です。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

【使用に注意が必要な方】
・重篤な肝機能障害がある方
・妊娠中の方
・高齢者(65歳~)の方
・虚弱者(衰弱者を含む)の方

【使用が出来ない方】
・ゾニサミドを配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方

上記にあてはまる方は、ゾニサミドを使用する事が出来ない可能性があります。
ゾニサミドを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

【併用禁忌薬】
現在調査中です

【併用注意薬】
抗てんかん剤/フェニトイン/カルバマゼピン/フェノバルビタール/バルプロ酸/三環系抗うつ剤/アミトリプチリン/四環系抗うつ剤/マプロチリン/アミトリプチリン/マプロチリン

現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

よくある質問
ゾニサミドには錠剤と散剤がありますが、効果は同じですか?

錠剤・散剤共に、成分量が同じなら効果は同じです。いずれもその効果を最大限に発揮できるよう考えられています。

ゾニサミドを服用し始めてから汗をかきにくくなったのですが薬と関係ありますか?

ゾニサミドには汗が出にくい「発汗減少」が副作用として出る場合があります。
人は暑いと汗をかいて体から放熱させてうつ熱にならないように調節していますが、「発汗減少」の副作用が出て場合、炎天下での運動を控え、早めのクールダウンを心掛けるようにしましょう。
特に夏の暑い時期は熱中症になりやすいので注意が必要です。

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