食欲抑制注射「サクセンダ」は個人輸入できる?効果や副作用、使用方法を詳しく解説

ダイエット

サクセンダとは

サクセンダのイメージ画像

サクセンダは、肥満症の改善のために使用される薬剤で2014年にアメリカで初めて承認されました。
その後、カナダやEUなど多くの国で承認され、食欲を抑制する薬として処方されています。
日本では未承認薬となるため使用できませんが、同じ成分である「ビクトーザ」という薬剤が2型糖尿病の適応で承認されています。
サクセンダはGLP-1受容体作動薬と呼ばれているホルモンの注射剤です。GLP-1とは、食事をすると分泌されるホルモンで、血糖値を下げるインスリンの分泌を促進すると同時に血糖を高くするグルカゴンの分泌を抑制します。
加えて、GLP-1は脳に作用して「食欲を抑制する作用」、消化管に作用して「胃の内容物の排泄を遅らせる」作用があることが分かり、2型糖尿病だけではなく、肥満症の治療薬としても開発されるようになりました。

サクセンダの効果

サクセンダの効果画像

血糖値上昇の抑制効果

食べ物は通常、胃から小腸に移行して吸収されます。
サクセンダは胃から小腸に移行する間の時間を遅らせる作用があるため、血糖値の上昇が緩やかになります。
つまり、早く食べてしまう人でもゆっくり食べている人と似たような消化スピードとなります。

体重減少効果

サクセンダは、脳に作用して満腹中枢を刺激する作用があります。そのため、食欲が自然に抑えられ、体重の減少につながります。
これまでお腹10分目で満腹感を感じていた人が5~7分目で満腹に感じるような効果をイメージしていただければと思います。
実際に、BMIが27以上の方を対象とした臨床試験*1では、3.0mgのサクセンダを投与した患者のうち63%が5%以上の体重減少を達成していました(56週時点)。
また、サクセンダの体重減少効果によって内臓脂肪減少効果も期待できます。脂肪には皮下脂肪と内臓脂肪の2種類があり、皮下脂肪は脂肪吸引や瘦身マシンで減少できるものの、内臓脂肪は食事管理や運動などダイエットの実施でしか落とすことができません。内臓脂肪の方が皮下脂肪に比べて健康上問題となることが多く、悩んでいる方も多いです。サクセンダは、食欲を抑制する効果があるため、それに伴って内臓脂肪を減らすことができます。

皮下脂肪と内臓脂肪の違い

皮下脂肪内臓脂肪
蓄積する場所全身お腹や内臓の周り
見た目にあらわれやすいかあらわれやすいあらわれにくい
落としやすさ消費が後回しになり落としにくいエネルギーとして使われるため落としやすい
減らす方法脂肪吸引/痩身マシン/脂肪溶解注射食事管理・運動

サクセンダの使用方法

サクセンダの使用方法画像

サクセンダは1日1回朝もしくは夕方に注射をします。0.6mgから開始し、1週間以上の間をあけて0.6mgずつ増やしていきます。ただし、効果が不十分と感じた場合であっても1回あたり3.0mgが最大投与量となっています。

サクセンダの副作用

サクセンダの副作用画像

サクセンダの副作用として、便秘や下痢や悪心などがあげられます。胃の内容物の排出を遅らせることにより、消化器症状が起こりやすくなることが要因とされています。
また、消化器症状ほどは多くありませんが、注射した部位にかゆみやかぶれが起こるケースもあります。
このような副作用は使用初期や増量タイミングで起こりやすいですが、数日~数週間で慣れてくることが多いです。
もし、使い続けても副作用が改善しない場合や、我慢できないほどの症状が出た場合にはお近くの医療機関を受診してください。

他のGLP-1薬との違い

他のGLP-1薬との違い画像

サクセンダと似た薬剤として「ビクトーザ」や「ウゴービ」「リベルサス」があります。

サクセンダとビクトーザの違い

サクセンダとビクトーザは同じ成分(リラグルチド)が含まれています。
しかし、使用する目的がそれぞれ異なっており、サクセンダは肥満症に、ビクトーザは2型糖尿病の治療の使用されます。
治療する疾患が異なるため、投与量も異なっており、サクセンダは1回あたり3.0mgまで投与できるのに対し、ビクトーザは1.8mgまでと決まっています。

サクセンダとウゴービの違い

サクセンダとウゴービはともに肥満症に使用される薬剤です。
サクセンダは毎日1回皮下注射をしないといけないのに対し、ウゴービは週1回の注射のみでよいです。
また、効果はサクセンダの方がウゴービに比べてマイルドで、その分ウゴービの費用は高くなっています。
ウゴービは日本において肥満症の適応を取得している薬剤になるため、保険適応の価格で薬剤を処方してもらうことができます。
ウゴービについて詳しく知りたい方は下記のコラムをお読みください。

サクセンダとリベルサスの違い

リベルサスはサクセンダと同じくGLP-1受容体作動薬ですが、2型糖尿病に使用されます。また、世界で初めての経口タイプのGLP-1薬となっており、投与方法も異なります。
リベルサスは個人によって体重減少効果が異なるという特徴もあるので、他の薬剤効果がなかった場合に試すと良いでしょう。

<関連商品①>
●リベルサス
リベルサスは、経口タイプのGLP-1受容体作動薬として承認された2型糖尿病治療薬です。
GLP-1受容体作動薬は、注射を使ってGLP-1を投与するものが主ですがリベルサスは経口薬です。
血糖値を下げるインスリン分泌の促進効果の他、胃腸の働きを調整するため食欲が抑えられ、空腹感も少なくなります。
日本国内においては、糖尿病治療薬としては承認を得ていますが、肥満治療薬としては未承認です。

商品名リベルサス
画像リベルサス
有効成分セマグルチド3mg/7mg/14mg
価格13mg:1錠あたり1210円~
7mg:1錠あたり1210円~
14mg:1錠あたり1283円~
メーカーNovo Nordisk(ノボノルディスク)
購入ページリベルサスの購入はこちら

サクセンダと他GLP-1の違い

サクセンダビクトーザウゴービリベルサス
適応肥満症
※日本では未承認
2型糖尿病肥満症2型糖尿病
有効成分リラグルチドリラグルチドセマグルチドセマグルチド
(遺伝子組換え)
使い方1日1回の皮下注射1日1回の皮下注射週1回の注射1日1回の内服
1回の最大投与量3.0mg1.8mg2.4mg14mg
効果5~10%の体重減量効果5~10%の体重減量効果10~15%の体重減量効果3~4kgの体重減少効果
価格(1カ月)22,000〜30,000円22,000〜30,000円約40,000円8,300〜 18,000円

サクセンダの購入方法(医療機関・個人輸入)

サクセンダは医療機関での処方もしくは個人輸入のどちらかで購入できます。
それぞれメリットやデメリットがありますので、ご自身の生活や目的に沿って適切な購入方法をご選択ください。
医療機関では医師の診察を受けたうえでサクセンダが処方されますが、定期的な通院費用や通院のための時間確保が必要になってきます。
通院にあたり時間的・金銭的に余裕があり、薬剤について医師から説明を受けたうえで服用したい方は医療機関の受診がおすすめです。
一方で、個人輸入はオンラインで注文するのみのため、通院の必要がありません。加えて、初診料や診察料もかからないため、費用を抑えたうえで治療を継続することができます。一度、サクセンダの投与経験がある方、通院の負担をなるべく減らしたい方は個人輸入での購入がおすすめです。
メデマートではサクセンダのジェネリックを取り扱っています。

商品名プラオベス
画像プラオベス
有効成分リラグルチド(6mg/1mL)
価格3本23,000円
メーカーCipla(シプラ)
購入ページプラオベスの購入はこちら

サクセンダに関するよくある質問

サクセンダに関するよくある質問画像
Q
サクセンダをやめると効果はどうなりますか?
A

サクセンダを途中でやめると食欲の抑制効果もなくなります。
そのため、サクセンダ投与中に適切な生活を心がけ、運動やヘルシーな食生活を習慣化させておくことが大切です。
もし、運動や食生活を正しく行えていれば、サクセンダをやめた後も過剰な体重増加を防ぐことができます。

Q
サクセンダは妊婦に使用できますか?
A

妊娠中や授乳中の方への投与は控えた方がよいです。
安全性が確立されていないため、胎児や妊婦に悪影響を及ぼす可能性があります。
妊娠の可能性がある方は、早めに投与を中止しておくことが望ましいです。

Q
サクセンダの治療がおすすめの方はどんな方でしょうか?
A

サクセンダは食欲抑制効果と血糖低下作用を併せ持っているため、「BMIが30以上の方」や「食事療法や運動療法ではダイエット効果が得られなかった方」などにおすすめです。
しかし、糖尿病など慢性的な疾患がある方は医師に相談の上、サクセンダを投与するかどうかを決めてください。

最後に

サクセンダは、血糖低下作用と体重減少作用の両方を併せ持つGLP-1受容体作動薬です。
日本では「ビクトーザ」と呼ばれる薬剤と同じ成分が含まれていますが、使う目的が異なっており、ビクトーザは2型糖尿病に、サクセンダは肥満症の治療薬として処方されています。
サクセンダは、ご自身で運動や食事制限をしても体重減少できなかった方やBMI30以上と疾患リスクが高い肥満症の方にオススメの薬剤です。
もし肥満でお悩みの方は一度サクセンダでの治療を検討してみてはいかがでしょうか。

出典

Kenbi Clinic サクセンダについて詳しく説明します
渋谷駅前おおしま皮膚科 コラム
タイトルとURLをコピーしました