カンジダの原因や感染経路・症状や治療薬・予防法と注意点を解説

カンジダの原因や感染経路・症状や治療薬・予防法と注意点を解説 カンジダ

カンジダとは

カンジダ属の菌による性器の感染症です。健康な人でもカンジダ菌は体の中に存在していますが、その菌が何かの要因で増殖した時に症状があらわれます。
カンジダ菌は皮膚や口腔、消化管、膣などにさまざまな場所に存在しているため、症状があらわれる場所もさまざまです。膣でカンジダに感染した場合は、「膣カンジダ」、皮膚に感染した場合は「皮膚カンジダ」と呼ばれています。
また、男性と比較し女性の方が感染する人数が多いとされており、バイエル薬品の調査では10代から50代の女性の約5人に1人(約20%ほど)は膣カンジダを経験しているとの報告もあります。

カンジダの原因

カンジダ菌という真菌によって起こります。カンジダは何十種類も存在していますが、もっとも頻度の高い原因菌は、「カンジダアルビカンス(Candida albicans)」、次いで「Candida glabrata」「Candida parapsilosis」「Candida tropicalis」の順となっています。
カンジダ菌は健康な人の皮膚や粘膜にも存在しているため、菌がいるだけではカンジダを発症しません。
何らかの要因によってカンジダ菌が異常に発生した場合に、症状が出てきます。

カンジダ菌が増殖する主な要因

  • 風邪・疲労・ストレスで免疫力が低下
  • HIVなどの他の性病の感染
  • 生理の時や妊娠などホルモンバランスの変化(生理痛)
  • 糖尿病
  • 湿っていたり、きつい下着の着用
  • 陰部を石鹸で洗いすぎによる常在のカンジダ菌の減少
  • カンジダ菌が多い男性との性行為

また、カンジダは薬で治癒したとしても、ホルモンバランスや免疫力の低下によって再び発症することがあります。

カンジダの症状

男性のカンジダの場合

女性における感染率が非常に高いため、男性での感染例は珍しいとされています。
かかっていたとしても症状が出ることはまれとされていますが、もし症状が出る場合は、亀頭炎や尿道のかゆみ、痛みが主な症状となっています。

男性のカンジダの症状

  • 尿道のかゆみ、痛み
  • 亀頭や包皮のかゆみ、赤み、違和感のある分泌物

女性の膣カンジダの場合

主には、膣のかゆみやおりものの増量です。膣カンジダに特異的な症状ではありませんが、よくみられるので症状があらわれた際には注意してください。

女性の膣カンジダの症状

  • 性器周辺のかゆみや発疹
  • 粘度の高い白いヨーグルト状のおりもの
  • 排尿時・性交時の痛み

皮膚カンジダの場合

皮膚に発症した場合を指します。典型的な症状は痛みや腫れを伴う発疹です。
皮膚カンジダにかかる人は口の中にカンジダ症が発生する鵞口瘡にもかかりやすいとされています。

皮膚カンジダの症状

  • かゆみを伴う水ぶくれや膿
  • 腫れや発疹
  • 厚みのある皮疹

鵞口瘡の場合

鵞口瘡は口の中に発生するカンジダ症です。
子供が発症することは少なくありませんが、成人の場合は免疫機能が低下している兆候であることが多いため、鵞口瘡になった場合は、がんや糖尿病、HIVの検査を受けることがよいでしょう。

鵞口瘡の症状

  • クリーム状の白い斑が舌やほほの内側に付着
  • 痛みを伴う白い斑

カンジダの感染経路

カンジダは基本的に自己感染が多いとされています。ですが、性交渉によって人同士で感染することもあります。
また、ごくまれに母親が感染していたことに気が付かず、赤ちゃんにも感染がうつってしまうこともあります。

感染経路原因となる行為
自己感染ストレスやホルモンバランスの変化、抗菌薬の使用で感染します。
さまざまな部位に感染します。
性器性行為によって感染します。
口の中カンジダ菌をたくさん持っている人とのオーラルセックスによって感染します。
母子感染母親が感染していることで、子供にも感染します。

カンジダの検査

基本的にカンジダの検査は感染したと思われる機会から24時間以上経過していれば検査は可能です。
男性か女性か、症状がどの部分に出ているかによっていくつかの検査パターンがあります。
どの検査も検査結果を知るには数日~1週間程度かかるとされています。
カンジダ感染の場合は、+(陽性)、かかっていない場合は-(陰性)と、結果を見分けます。

男性のカンジダの場合

男性がカンジダに感染した場合尿検査を行います。
男性の場合、多くの症状は尿道のかゆみとなっているため、尿を検査することで早めに結果を知ることができます。

皮膚カンジダの場合

皮膚検査を行います。皮膚や病変の一部を採取してカンジダ菌がいるかどうかを確認をしていきます。

膣カンジダの場合

膣分泌検査を行っていきます。女性の膣カンジダの場合は、おりものの増加といったように膣に症状が出てくるため、綿棒で膣の分泌物を採取して確認をしていきます。
生理中は検査できませんので注意してください。

カンジダの治療薬(市販薬)

カンジダは女性でかかる人が多いため、市販薬も多数発売されています。基本的に、皮膚カンジダや性器の外陰部だけの症状の場合は、クリームタイプを使用していきます。
一方で、おりものの増量が多いなど膣カンジダに症状が近い場合は、膣錠を使用していきます。時にはクリームと膣錠を併用する場合もあります。

皮膚カンジダ

主に市販薬で使用されることの多い医薬品は3種類です。いずれも膣錠も出ています。すべて再発に使用が可能で、1日2~3回患部に塗ります。

<クリームタイプ>

メンソレータム フレディCCクリームエンぺシドLクリームメディトリートクリーム
メーカーロート製薬佐藤製薬大正製薬
効能効果膣カンジダの再発による、発疹を伴う外陰部のかゆみに使用できます。
膣症状(おりもの、熱感等)を伴う場合は、必ず膣剤と一緒に使用します。
膣カンジダの再発による、発疹を伴う外陰部のかゆみに使用できます。
膣症状(おりもの、熱感等)を伴う場合は、必ず膣剤と一緒に使用します。
腟カンジダの再発による、発疹を伴う外陰部のかゆみに使用できます。
腟症状(おりもの、熱感等)を伴う場合は、必ず腟剤と一緒に使用します。
有効成分イソコナゾール硝酸塩1%クロトリマゾール1gミコナゾール硝酸塩10㎎
使用方法1日2~3回患部に塗ります。1日2~3回患部に塗ります。1日2~3回患部に塗ります。
副作用副作用は6849例中131例、1.9%に認められました。

膣カンジダ

主に市販薬で使用されることが多いのは4種類です。オキナゾール以外はクリームタイプも販売されています。膣錠の場合は、1回だけ挿入すれば6日間効果が持続するタイプのものと、1日1回挿入を6日間継続するタイプがあります。フレディとオキナゾールは1回だけの使用で治療可能で、薬を挿入し忘れる心配はありません。
<膣錠タイプ>

メンソレータム フレディCC1AオキナゾールL100エンぺシドLメディトリート
メーカーロート製薬田辺三菱製薬佐藤製薬大正製薬
効能効果腟カンジダの再発。(以前に医師から、腟カンジダの診断・治療を受けたことのある人に限る。)腟カンジダの再発。(以前に医師から、腟カンジダの診断・治療を受けたことのある人に限る。)腟カンジダの再発。(以前に医師から、腟カンジダの診断・治療を受けたことのある人に限る。)腟カンジダの再発(過去に医師の診断・治療を受けた方に限る。)
有効成分イソコナゾール硝酸塩600mgオキシコナゾール硝酸塩 600mgクロトリマゾール100mgミコナゾール硝酸塩100mg
使用方法1回1錠を膣に挿入します。1回1錠を膣に挿入します。1回1錠を膣に挿入します。6日間毎日続けて使用します。1回1錠を膣に挿入します。6日間毎日続けて使用します。
副作用副作用は5771例中64例(1.1%)に認められました。

カンジダの治療薬(処方薬)

処方薬には、さまざまな種類の抗菌薬があります。それぞれ製剤タイプや作用機序などそれぞれ特徴がありますのでご紹介します。
それぞれの薬剤ごとに皮膚カンジダに適しているか、膣カンジダに適しているかも異なっています。
<それぞれの抗菌薬の特徴>

イミダゾール系エンぺシドLクリームメディトリートクリーム
代表一般名薬剤クロトリマゾール
ミコナゾール硝酸塩
イソコナゾール硝酸塩
オキシコナゾール硝酸塩
フルコナゾールテルビナフィン
特徴最も種類が豊富・重症例や、難治例、膣錠の使用が難しい方には、アゾール系抗菌薬のフルコナゾールの使用がガイドラインで推奨されています。
・外国では治療症例が報告されていますが、日本では承認されていません。
・白癬菌への抗菌作用が強いですが、カンジダにも使用されています。
・菌細胞膜の主成分であるエルゴステロールの合成を阻害して、膜機能を阻害します。
注意点一度かぶれが起きてしまうと、他のイミダゾール系の薬剤にもかぶれやすくなってしまう交差反応が出やすいとされています。・妊娠や授乳中の場合の使用はできませんので避けてください。
・他剤との相互作用が多いため、注意してください。
・眠気やめまいを起こすことがあるため、危険な作業などはできません。
製剤タイプ・膣錠
・クリーム
・内服薬
・膣錠
・内服薬
・スプレー
・クリーム

皮膚カンジダ

ほとんどの皮膚カンジダ症は,有効な抗真菌薬を連日1~2回外用することで概ね2週間以内に治癒させることができます。
患部を清潔に保ち乾燥させることで回復促進と再発予防効果が期待できます。

タービシルスプレー1%【ラミシールスプレー】

タービシルスプレー1%【ラミシールスプレー】は、テルビナフィンを有効成分に含む抗菌薬です。
ラミシールスプレーのジェネリック医薬品で、他にもクリームタイプなどが販売されています。
直接患部にふきかけて治療ができるため、手の汚れなどが気にならない点が特徴です。
<関連商品>

商品名タービシルスプレー1%【ラミシールスプレー】
画像タービシルスプレー1%
一般名テルビナフィン
メーカーSanta Farma(サンタファーマ)
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タービシルクリーム1%【ラミシールジェネリック】

タービシルクリーム1%【ラミシールジェネリック】は、テルビナフィンを有効成分として含んだ抗菌薬です。
非アゾール系とも呼ばれており、基本的に白癬菌への効果が認められていますが、ガイドラインにおいて皮膚カンジダへの使用も推奨されています。
<関連商品>

商品名タービシルクリーム1%【ラミシールジェネリック】
画像タービシルスプレー1%
一般名テルビナフィン
メーカーSanta Farma(サンタファーマ)
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ケトクリーム

ケトクリームは、有効成分にケトコナゾールを含んだイミダゾール系の抗菌薬です。
クリームタイプで、皮膚にとどまる時間が長く、長時間の持続効果が期待されています。
クリームを塗った箇所の菌を殺し、効果を発揮します。1日1回適量を患部に塗りますが、1週間~2週間程度塗り続けることで完治するとされています。

ケトコナゾール 2%クリームでは,ビホナゾール1%クリームを対照とした非盲検比較試験が行われていおり、1 日 1 回,2 週間ぬった後の菌陰性化率はケトコナゾール群 94.1%,ビホナゾール群 85.4%でした。
臨床的改善率はケトコナゾール群100%,ビホナゾール群 90.2%となり,臨床的改善率はケトコナゾールがビホナゾールに対し有意に優れた結果を示しています。

商品名ケトクリーム
画像ケトクリーム
一般名ケトコナゾール
メーカーMMO(メッドマナーオーガニクス)
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ニゾラルクリーム

ニゾラルクリームは、ジョンソンエンドジョンソン社が開発した抗真菌薬です。
1993年から発売されており、非常に長い歴史を持つ医薬品です。白癬やカンジダなどに幅広い効果が認められています。
<関連商品>

商品名ニゾラルクリーム
画像ニゾラルクリーム
一般名ケトコナゾール
メーカーJanssen Pharmaceutica N.V.(ヤンセンファーマ)
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ルリコナゾールクリーム【ルリコンクリームジェネリック1%

ルリコナゾールクリーム【ルリコンクリームジェネリック1%】は、イミダゾール系の抗真菌薬です。
ルリコンクリームのジェネリック医薬品です。
直接患部に塗りますが、作用持続時間が長いため、1日1回の塗布で効果が期待される点が特徴です。入浴後に塗ることをおすすめしています。
<関連商品>

商品名ルリコナゾールクリーム【ルリコンクリームジェネリック1%】
画像ルリコナゾールクリーム
一般名ルリコナゾール
メーカーHealing Pharma(ヒーリングファーマ)
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膣カンジダ

基本的に膣カンジダには膣錠を使用して治療していきます。
もっとも種類が豊富なイミダゾール系がよく使用されていきますが、必要に応じてクリームタイプも一緒に使用していきます。

ザライン膣錠

ザライン膣錠は、セルタコナゾールが主成分のカンジダ症治療薬です。
膣内に直接挿入し、徐々に薬剤がとけて、成分の効果が発揮されます。
現在日本で承認されていませんが、アメリカのFDAでは承認されている医薬品です。

商品名ザライン膣錠
画像ルリコナゾールクリーム
一般名セルタコナゾール硝酸塩
メーカーFerrer
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カンディノックス膣錠

カンディノックス膣錠は、アゾール系の抗真菌薬で、膣の中に入れるタイプです。直接的に菌のいる場所に殺菌効果を発揮します、1日1回6日間連日で投与します。
副作用としては、局所熱感や刺激感、かゆみなどが報告されていますので、異常があった場合には医療機関を受診してください。

商品名カンディノックス膣錠
画像カンディノックス膣錠
一般名クロトリマゾール
メーカーCharoen Bhaesaj(チャロン・バエサジ)
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ヴァギシン

ヴァギシンは、細菌性膣炎やトリコモナス、カンジダに使用される治療薬です。
有効成分として、ナイスタチン、クロラムフェニコール、ジヨードヒドロキシキンの3種類を含有しています。
ナイスタチンは、細胞膜に障害を起こして、カンジダ真菌を増えるのを防ぎます。
クロラムフェニコールは細菌性の膣炎を改善します。ジヨードヒドロキシキンは膣トリコモナスに効果を発揮します。

商品名ヴァギシン
画像ヴァギシン
一般名ナイスタチン・クロラムフェニコール・ジヨードヒドロキシキン
メーカーCharoen Bhaesaj(チャロエンバエサジ)
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重症例(膣カンジダ・皮膚カンジダ)

皮膚カンジダ、膣カンジダともに重症でこれまでの治療が無効だった場合は、内服薬の投与に切り替えていきます。代表的な内服薬をご紹介します。

フォルカン【ダイフルカン・ジフルカン】

フォルカン【ダイフルカン・ジフルカン】は、フルコナゾールを有効成分として含んだ医薬品でダイフルカン(ジフルカン)のジェネリック医薬品です。
フルコナゾールは殺菌効果が強いとされており、1日1回の内服で治療が可能です。

商品名フォルカン
画像フォルカン
一般名フルコナゾール
メーカーCipla(シプラ)
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ニナゾール【ケトコナゾール ジェネリック】

ニナゾール【ケトコナゾール ジェネリック】は、ケトコナゾールのジェネリック医薬品です。
ニナゾールは内服薬で1日1錠を数日間服用します。カンジダ以外にも水虫などでも使用されている抗菌薬です。

商品名ニナゾール【ニゾラールジェネリック】
画像フォルカン
一般名ケトコナゾール
メーカーT.O.PHARMA(トゥーファーマ)
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ニゾラール

ニゾラールは、ケトコナゾールを主成分として含んだ抗菌薬です。カンジダ以外にも水虫やフケなどの皮膚感染症に効果を発揮します。
クリームタイプの場合、塗りムラが気になる場合がありますが、内服薬の場合は隅々まで薬の効果が出ます。1日1回2錠を水もしくはぬるま湯で服用します。

商品名ニゾラール
画像フォルカン
一般名ケトコナゾール
メーカーIntas Pharmaceuticals(インタスファーマ)
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カンジダ治療薬市販薬と処方薬の違い

カンジダの市販薬と処方薬をご紹介しましたが、基本的に市販薬が使用できるのは、再発の時のみです。
初めて「カンジダかもしれない」という症状が出た場合には、市販薬ではなく、必ず処方薬を使用しましょう。

市販薬処方薬
初感染の時×
再発の時

カンジダの自然治癒について

カンジダは症状が軽い場合は自然治癒することもありますが、症状が悪化していた場合自然治癒することは難しいとされています。
軽い場合に自然治癒する理由としては、もともと人間が持っている膣の自浄作用が関係しています。
ですが症状が悪化していた場合には、カンジダ菌の自浄作用の方が弱くなるため、自然治癒することはありません。
軽度の場合でも、重症の場合でも薬を服用すればしっかりと短い期間で治すことができますので、自然治癒を期待するより治療薬を服用していきましょう。

カンジダの予防法

カンジダは、性行為だけではなく日々のストレスや、ホルモンバランスの変化をきっかけに増殖してしまいます。
そのため、予防方法としては、日々の生活を規則正しく行い、ストレスをためすぎないようにすることが大切です。

再発防止を踏まえたカンジダの予防法

陰部を清潔に保つ

清潔ではない状態が続くと菌が発生しやすくなります。そのため、生理中はナプキンをこまめに変える、きれいな下着を身に着けることを心がけましょう。

陰部を蒸らさず、乾燥した状態を心がける

カンジダ菌は高温多湿な環境を好みます。蒸れないように、暑い時期などは汗をかいたらこまめに下着を変えましょう。

通気性の良い下着を着用する

綿素材の下着は非常に通気性がよいので、着用することで再発のリスクは減らせるでしょう。
また、入浴後濡れたまま下着を着用しないことも大切です。

直接の接触感染を避けるために、コンドームを着用する

パートナーがカンジダ菌を大量に持っていた場合、性行為によって感染することがあります。
感染のリスクを減らすためにも、コンドームを付けましょう。

陰部を洗いすぎない

石鹸は常在のカンジダ菌も一緒に洗い流してしまう可能性があります。
ゴシゴシこすりすぎないように、ぬるま湯で優しく洗い流しましょう。

カンジダ感染症の注意点

妊娠中のカンジダに注意!

腟内にカンジダを保有する割合は非妊婦で約15%、妊婦で約30%といわれ、妊娠中には発症しやすくなります。
カンジダは赤ちゃんへの影響は少ないとされていますが、まれに赤ちゃんが産道を通って出てくる際に感染するリスクはあります。
もし、感染してしまった場合、カンジダ皮膚炎によるかぶれなどの症状を起こすことがありますので、妊娠している場合はできるだけ早めに完治させるようにしましょう。
また、治療できる薬の種類が妊婦の場合、限られてきます。

抗菌薬を服用しているとかかりやすい!

抗菌薬には真菌の増殖を抑える腟内常在細菌を死滅させてしまう傾向があるため、抗菌薬を服用している人は、カンジダ発症の可能性が高まります。
ほかの性感染症などにかかっていた場合、抗菌薬を使用して治療していきますが、そのタイミングでの発症や再発には注意が必要です。

カンジタに関するよくある質問

カンジタに関するよくある質問画像
Q
膣錠はどのくらいで効果が出るのでしょうか?
A

おりものやかゆみなどの自覚症状は、通常2~3日で軽くなるとされています。
効果が出て来た場合でも、菌が腟内に残っている場合が多いので、根気よく徹底した治療が必要となります。
6日毎日使用タイプの場合は、3日間使用しても症状の改善が見られない場合、医師の診察を受け別の疾患の可能性も考慮してください。
1日療法タイプについては、使用後3日間経過しても症状の改善がみられない場合、同様に、他の治療を検討してください。
6日間毎日使用タイプの場合は、症状が改善したからといって、治療を中断せず、使用開始から6日間連続して使用することが大切です。

Q
膣カンジダを使用中に性交渉をしても大丈夫でしょうか?
A

基本的には性交渉を行わないでください。カンジダ症の際に性行為をすると、パートナーに感染する可能性があります。パートナーの男性器に発疹、かゆみ等の不快な症状がある場合はパートナーも感染している可能性があるので治療をする必要があります。
カンジダ菌はもともと男性の体内にも存在していますが、パートナーの女性が腟カンジダに感染していると、接触によって感染することが考えられます。
パートナーの女性から感染したことが考えられる場合、カップルで一緒に治療をしなければ、お互いにカンジダ菌をうつしあってしまう、「ピンポン感染」を繰り返すことになってしまいます。

Q
膣カンジダは再発しやすいのですか?
A

生理前におこるホルモンバランスの変化や抗生物質・ピルの使用時、妊娠やしめつけのきつい服装などの要因で、腟の中に潜んでいたカンジダ菌が繁殖して発症しますので、だれでも再発しやすい要因をもっています。
一度発症した人の約4割が1年以内に再発したとの調査報告もあります。
カンジダ菌は常在菌でありいつも腸内、腟内に潜んでいます。腟内の殺菌能力よりもカンジダ菌の繁殖力が上回ると大繁殖します。腟カンジダは、体調の悪い時・過労や疲労・風邪などで身体の免疫力が弱った時や生理前などに発症しやすくなります。

Q
カンジダの治療中におりものが増えたような気がするのですが、気のせいでしょうか?
A

膣カンジダの治療では、抗真菌薬の膣錠を挿入して治療を行っていきます。
その際、膣錠が溶け出すことが原因で、一時的におりものが増えることがありますが、徐々におりものの量も減ってきます。
治療開始直後におりものが増えたといった場合は、安心してください。

Q
カンジダと見分けがつきにくい疾患は何がありますか?
A

「トリコモナス」「淋菌」「性器ヘルペス」「細菌性膣炎」などがあります。
カンジダと同じくかゆみを伴うため、もし症状が出た場合には検査をしてみることも大切です。
もし治療薬が原因の菌に対して異なっていると、ずっと治らないで、気づかないうちに重症化してしまうということも考えられますので検査をしてみてください。

最後に

カンジダのまとめ

  • 女性の5人に一人はカンジダ症になったことがある
  • カンジダ菌は常在している菌の一つ
  • ストレスや疲労によってカンジダ菌が異常増殖してカンジダ症になる
  • カンジダは、性行為以外にもホルモンバランスの変化や免疫力の低下によって起こる疾患です。そのため、女性では非常にかかりやすいです。いったん薬で治癒しても再び感染することもありますので、一番大切なことはストレスをためずに、生活を送ることです。ですが、もしカンジダの症状が出てしまった場合には、薬で治すことが可能ですので、いち早く気づいて早期に治療を開始していきましょう。

出典

エンぺシドL 膣カンジダの症状に
エンぺシドL 膣カンジダについてのQ&A
日本医真菌学会 侵襲性カンジダ症の診断・治療ガイドライン
日本性感染症学会
日本皮膚科学会皮膚真菌症診療ガイドライン 2019
NIID国立感染症研究所
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