紫外線について
夏の暑い日に外出し、「気が付いた時には、肌が日焼けていた…」そんな経験はないでしょうか?
日焼けは主に、太陽光線の一種である紫外線によって起こります。皮膚が赤くなるのは、紫外線によって皮膚がヤケドしているからだと考えられています。紫外線は、少量浴びる程度であれば、ビタミンDの生合成を行うといったような良い影響をもたらしますが、長く浴びすぎてしまうと、シミやしわ、悪性・良性の腫瘍を引き起こしてしまう原因となるのです。
また、最近では紫外線が皮膚の免疫反応を抑制してしまうことも分かってきました。
そのため、日焼けは最小限に抑えることが大切になってきます。
<紫外線の良い影響・悪い影響>
良い影響 | 悪い影響 |
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●ビタミンDの生合成 ●光線治療 乾癬、アトピー性皮膚炎など | ●急性障害 日焼け後肌が赤くなる、日焼け後肌が黒くなる ●免疫抑制 ●慢性障害 シミ、しわ、良性腫瘍、悪性腫瘍 ●光線過敏症 |
日焼け止めの種類
日焼け止めには、大きく分けて「肌に直接塗るタイプ」と、外に出る数分前~数十分前に経口服用する「飲むタイプ」にわかれています。
塗るタイプは、その中でスプレータイプや、ジェルタイプ、スティックタイプなどさらに分類されています。
塗るタイプ | 飲むタイプ |
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スプレー | 経口 |
ミルク・乳液 | |
ジェル | |
スティック |
日焼け止めの選び方
日焼け効果はSPFとPAに注目
日焼け止めのパッケージを見ていると、「SPF」や「PA」といった表記を見かけることがあります。「SPF」や「PA」は、日焼け止めの力を数値で表したものになり、それぞれ意味があります。
SPF
UVBと呼ばれている紫外線B波を防ぐ効果指数のことです。UVBは肌に赤みや炎症を引き起こし、黒くします。数値の範囲は、1~50+までで、50+になればなるほど、長い時間UVBを防止できるということになります。PA
UVAと呼ばれている紫外線A波を防ぐ効果指数のことです。UVAは肌を黒くさせ、長時間かけて肌の弾力を奪っていきます。「+」~「++++」までであらわされ、+の数が多ければ多いほどUVAを防止するということになります。 使う目的ごとに、SPFやPAと記載された日焼け止めを選ぶと良いでしょう。日焼け効果だけではなく、プラスの作用にも注目
飲む日焼け止めは、美肌作りやアンチエイジングに良い成分が含まれている商品が多数あります。特に、肌が黒くなる原因となる活性酸素をという物質があります。この活性酸素を抑制する「フェーンブロック」、または「ニュートロックスサン」が含まれているかはチェックしましょう。
また、ビタミンC・E、ポリフェノール 、ルテインは、老化の原因である活性酸素の発生を抑えてくれます。抗酸化物質は体内でもつくられますが、年齢に伴って減少するとされているので、飲む日焼け止めで補完することが重要です。
塗る日焼け止めとは
現在主流で使用されています。スティックタイプやジェルタイプ、クリームタイプなどさまざまな種類があります。使用方法としては、日に焼けたくない部位に直接塗ります。
塗る日焼け止めの作用
日焼け止めに含まれている紫外線防止剤が日焼けを防ぐ主な作用となっています。紫外線防止剤は2種類あり、⑴紫外線散乱剤と⑵紫外線吸収剤です。
紫外線散乱剤
紫外線をお肌の表面で反射・散乱させる働きを持ちます。 紫外線散乱剤自体はお肌への刺激が少ない成分で作られており、紫外線を反射させる細かい粒子を敷き詰めることによって日焼けを防いでいます。紫外線吸収剤
外線を吸収させてお肌に届かないようにする働きを持ちます。 肌の上で吸収した紫外線は熱エネルギーとなります。そのため、刺激が強く感じるケースもあり、肌の弱い方は少し注意が必要です。塗る日焼け止めのメリット
塗る日焼け止めの良い点としては、日焼けを防止したいその時に塗ることができることです。塗りなおしも手軽にできますので、より日焼けを避けたい部分に厚めに塗ることも可能です。
塗る日焼け止めのデメリット
塗る日焼け止めは、主流で使われていますが、以下のようなデメリットもあります。
- まんべんなく塗ることが難しい
- 油分の影響で、毛穴が詰まってしまう
- 水やせっけんで完全に落としにくく、クレンジングを使って落とす必要がある
- 時間経過とともに、水や汗の影響で落ちやすい
- 人によっては、刺激が強いことがある
飲む日焼け止めとは
体の内側から日焼けを防ぎます。最近では、飲む日焼け止めの特集が増えたり、種類も増えていることから使用する人数は増加傾向にあります。日焼け止めの塗りムラが不安な方、汗っかきの方で塗っても日焼け止めが取れてしまう方、耳や唇など塗りにくい部分の日焼けも防ぎたい方におすすめです。
飲む日焼け止めの作用
紫外線による肌のダメージを身体の内側からケアするものです。通常、肌に紫外線が当たると、活性酸素の発生に伴い、メラニン色素が生成され、肌が黒くなります。そのため、飲む日焼け止めの中に、このようなメラニンの生成を抑える成分を含ませることで、「抗酸化作用」や「抗炎症作用」を発揮させることができます。紫外線によるダメージを回復させる効果が期待できます。
飲む日焼け止めのメリット
ビタミンCなど肌に良い成分が含まれているため、日焼け防止に加えて美肌への効果も期待できます。また、塗り忘れや塗りムラ、定期的に塗りなおす必要がなくなるため、QOLの観点からもストレスは少ないとされています。
飲む日焼け止めの注意点
塗るタイプの日焼け止めにも言えますが、「飲んでいれば日焼け対策は完璧にできる」わけではありません。飲む日焼け止めは、活性酸素の発生を抑えることで、体を紫外線のダメージから守ります。そのため、塗るタイプの日焼け止めと飲む日焼け止めを一緒に使うことで、より高い効果が期待できるでしょう。
また、副作用の心配は少ないとされますが、含まれている成分によってはアレルギー反応ができる場合があります。服用する前には成分をしっかり確認しましょう。
塗る日焼け止めの使用方法
商品によって異なる場合もありますが、基本的には外出する30分前~1時間ほど前に服用します。日に当たる時間が長くなりそうな場合は、追加で服用するタイプもあります。
日焼け止めランキング
日焼け止めの人気ランキングをご紹介します。
順位 | 名称 |
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1位 | シェードファクター |
2位 | ヘリオケアウルトラジェルSPF90 |
3位 | UVシールド【BIHAKUEN】 |
4位 | サンアウェイプラス【パッチMD】 |
5位 | ヘリオケアウルトラDカプセル |
6位 | ネクターローズBBクリーム |
1位:シェードファクター
シェードファクターは、「シェーンブロック」と呼ばれていた商品のリニューアル版となっています。飲むタイプの日焼け止めで、肌の免疫反応を助け、紫外線から肌を守るナイアシンアミドや、健康的な肌を促進する赤橙複合体などを含んでいます。
使用方法は、1日2回、1回2粒を目安に服用します。
商品名 | シェードファクター |
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有効成分 | ビタミンC・レッドオレンジコンプレックス・ナイアシン・ポリポディウム・ダイオウウラボシエキス・ベジタブルセルロース・マルトデキストリン・シリカ・ステアリン酸・微結晶性セルロース |
価格 | 1錠あたり42円~ |
メーカー | Life Extension(ライフエクステンション) |
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2位:ヘリオケアウルトラジェルSPF90
ヘリオケアウルトラジェルSPF90は、スペインのIFC-GROUPが開発したジェルタイプの日焼け止めです。お肌への負担がなく、敏感肌の方や、あらゆる年齢層で使用できる点が特徴です。
使用方法としては、化粧をする前に顔全体、腕に塗ります。もし汗などでジェルがはがれてしまった場合は、塗りなおします。
商品名 | ヘリオケアウルトラジェルSPF90 |
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有効成分 | PEG/PPG-20/6ジメチコン・シクロペンタシロキサン・エチルヘキシルトリアゾン・酸化亜鉛・ポリアクリルアミド・カメリアシネンシスエキス他 |
価格 | 1本あたり5050円~ |
メーカー | I.F.Cantabria,S.A. |
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3位:UVシールド【BIHAKUEN】
UVシールド【BIHAKUEN】は、紫外線防止+ホワイトニング効果が期待できるサプリメントです。美白成分も多数入っており、日焼け止めクリームで防止できない紫外線をカバーするために服用します。
使用方法、太陽光を浴びる30分前に、3カプセルを目安として飲みます。もし長い時間日差しを浴びる場合は、さらに3カプセルを、4時間の間隔をおいて服用してください。
副作用などは報告されていませんが、異常を感じた場合はお近くの医療機関を受診してください。
4位:サンアウェイプラス【パッチMD】
貼るタイプの日焼け止め製剤です。塗りムラがなく、塗り直し不要となっています。パッチ内にビタミンD、ビタミンC、ビタミンEなどが配合されていて身体の中から日焼けを予防します。張るタイプは、5分ほどで効果が発現するとされており、最大12時間の効果をもたらします。
使用方法としては1日1回、肌に貼るのみです。
商品名 | サンアウェイプラス【パッチMD】 |
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有効成分 | ビタミンD3、ビタミンC、ビタミンE、セレン、ニコチンアミド、ビタミンK2、ポリポジウムレウコトモス |
価格 | 1錠あたり33円~ |
メーカー | PatchMD(パッチMD) |
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5位:ヘリオケアウルトラDカプセル
ヘリオケアウルトラDカプセルは、ヘリオケアの主成分であるFernblock(フェーンブロック)が含まれています。塗るだけでは防げない紫外線をカバーすることを目的に使用されています。
使用方法としては、外出をする30分前に1錠を服用します。もし、紫外線が強い日に使用する場合は、3時間後に1錠追加して服用することができます。4歳以下の子供には使用できません。
6位:ネクターローズBBクリーム
最後に
飲む日焼け止めは、塗りムラ、塗り忘れといった心配なく、日焼けを防止する効果が期待できます。また、飲む日焼け止めの中にはアンチエイジングや老化対策、美肌に必要な成分が含まれており、塗るタイプの日焼け止めと一緒に使用することで、プラスアルファの効果も期待することができます。
そのため、皆さんも飲む日焼け止めを生活の一部に取り入れていきましょう。