背中ニキビの原因と似た症状や市販薬・処方薬など治療法を解説

背中ニキビの原因と似た症状や市販薬・処方薬など治療法を解説 スキンケア・アンチエイジング

背中ニキビとは

背中ニキビとは、名前の通り背中にできるニキビのことです。ニキビは皮膚の疾患で、通常、出やすいとされる「顔ニキビ」は思春期にあらわれるのに対して、背中ニキビは年齢や性別に関係なくあらわれます。背中はケアがしにくい部位のため、普通の生活習慣では見落とされがちです。しかし、背中ニキビも放置していると、知らない間に悪化し、炎症を起こしてしまったり、ニキビ跡が残ってしまったりするため、事前の予防や治療が必要になってきます。

背中ニキビの原因

背中ニキビの原因は、1つではありません。さまざまな要因が絡み合って発症するとされていますが、大きくわけると3つあります。

角質による毛穴のふさがり

正常な人の皮膚は、古い角質が自然にはがれおち、新しい角質に変わります。しかし、紫外線や乾燥などによって、角質が肌表面に残り続けると、角質の厚みが増す「角質肥厚」となります。すると、毛穴の周囲がふさがれてしまい、皮脂が排出されず、ニキビができてしまいます。この毛穴のふさがりには、紫外線や乾燥以外にも男性ホルモンの量も関係していることが最近わかってきています。

皮脂の過剰な分泌

皮脂が多く分泌されると、排出しきれずに毛穴に詰まってしまいます。すると清潔な状態が保たれずに、ニキビの発生につながります。皮脂の過剰分泌には男性ホルモンが関係しており、男性ホルモンが多く出ている方では女性よりもニキビが悪化するケースもあります。また、ストレスをたくさん抱えていたり、睡眠が不足していたりするなど不規則な生活を送っている方もホルモンバランスが崩れているため、皮脂の分泌が増加しやすくなります。背中には、他の場所と比較して、皮脂を分泌させる「脂腺性毛包」が集合しているため、生活習慣の乱れには注意が必要です。

カビ(原因菌)の増殖

ニキビの直接的な原因菌となるのはアクネ菌と呼ばれる菌です。アクネ菌が白ニキビの状態で増殖するとさらに悪化した赤ニキビへと移行します。アクネ菌は酸素を嫌うため、皮脂がたまった状態では増殖しやすい特徴があります。汗で蒸れやすい季節や状況には注意が必要です。

背中ニキビと似た症状

背中ニキビには間違えられやすい疾患がいくつか存在します。間違った治療を続けているとなかなか治らないということにもつながりますので、似た症状や疾患についてご紹介します。

マラセチア毛包炎

顔にできるニキビはアクネ菌が原因となっていることが多いですが、体にできるニキビはマラセチア菌が原因となっている場合があります。このマラセチア菌が原因となっている場合は「マラセチア毛包炎」と呼ばれ、2~3ミリほどの赤い盛り上がりがみられます。かゆみや痛みを生じることもあります。見分け方としては、アクネ菌が原因のニキビは、サイズがさまざまで不規則に発生します。一方でマラセチア菌が原因の場合は、サイズが均一で、広範囲に散らばるように発生します。ニキビの治療薬を使用して治らなかったらマラセチア毛包炎が疑われます。

毛のう炎(毛包炎)

毛のう炎は、黄色ブドウ球菌やカンジダなどの細菌が感染して発症する疾患です。体だけではなく、頭皮にあらわれる場合もあります。見分け方としては、ニキビはかゆみや痛みがありますが、毛のう炎の場合は、あまりかゆみを伴うことはありません。また、ニキビのような固い芯もありません。

おでき(癤)

おできは毛のう炎が進行してできたもので、炎症から膿になったものです。皮膚が固くなって痛むことに加えて赤みや熱も帯びていることが特徴です。見分け方としては、おできはニキビと異なり、最初の段階から腫れや痛みがあり、しこりのようなものもみられます。

背中ニキビの治療方法

薬物療法

ニキビができてしまったら、基本的には薬を使用して治療をしていきます。病院で処方される医療用医薬品、個人輸入などインターネットで入手できる薬、ドラッグストアで入手可能な市販薬などがあります。ニキビの状態や自身の肌状態に合わせて薬剤を選んでいくと良いでしょう。

セルフケア

ニキビへの対処法として自身でケアをする方法もあります。入浴時には、シャンプーやリンスのすすぎのこしがないかチェックしてください。すすぎのこしがあると、その部分からニキビ発生の原因となることがあります。また、タオルでゴシゴシと強くふいてしまうと肌への負担をかけてしまうため、優しくふきましょう。加えて、肌への負担が少ない石鹸などを用いて体を洗うと、乾燥肌や敏感肌の改善が見込まれ効果的であるとされています。

<背中ニキビのセルフケア関連商品①>

商品名 オパシー石鹸
画像 オパシー石鹸画像
有効成分 石ケン素地、水、スクロース、グリセリン、PEG/PPG/ポリブチレングリコール-8/5/3、グリセリン、ソルビトール、シメン-5-オール、ゲットウ葉エキス、プロポリス、麦芽糖、炭酸水素Na、アラントイン、プロテアーゼ、リン酸水素二ナトリウム、リン酸二水素カリウム等
価格 100g:1個あたり1600円~
メーカー ドクターズファーマシー
購入ページ

ケミカルピーリング

ケミカルピーリングとは、化学物質を用いて皮膚の表面の角質をとる治療方法です。毛穴のつまりがとれるため、白ニキビができにくくなります。さらに新しい肌が再生することで、きれいな肌に生まれ変わります。ニキビにも効果がありますが、ニキビ跡や肌のくすみ、老化した皮膚や小じわにも効果が期待されています。ケミカルピーリングには種類があり、一般的な「グリコール酸」と赤みや色素沈着がみられにくい「サリチル酸マクロゴールピーリング」などがあります。

背中ニキビに効果がある市販薬と処方薬

市販薬

市販薬はドラッグストアで購入できる医薬品です。飲み薬と塗り薬があり、飲み薬はべたつきなどを気にせず治療ができます。塗り薬は、患部に直接塗ることができるので安心して治療を続けることができます。

●ハイチオールBクリア 72錠
ハイチオールBクリア 72錠は、きめ細かい肌をつくる作用が期待されています。体の内側から肌荒れなどを改善します。そのため肌の調子がよくなり、ニキビなども改善します。1日1回の服用で、飲みやすいです。

商品名 ハイチオールBクリア 72錠
画像 ハイチオールBクリア 72錠画像
有効成分 L-システイン、リボフラビンリン酸エステルナトリウム、ピリドキシン塩酸塩、チアミン硝化物、ニコチン酸アミド、ビオチン、パントテン酸カルシウム、アスコルビン酸
効果 肌あれ、にきび、湿疹、皮膚炎、かぶれ、ただれ、口内炎、口角炎、口唇炎、舌炎、目の充血、目のかゆみ、赤鼻
用法用量 11歳以上から使用可能で、1日1回服用します。
メーカー エスエス製薬

●ペアアクネクリームW 24g
ペアアクネクリームW 24gは、炎症を鎮めることでニキビへの改善効果を示します。フェイスラインにできたニキビだけではなく、炎症を起こしておさまらないニキビや毛穴が詰まってしまったニキビなどに使用します。

商品名 ペアアクネクリームW 24g
画像 ペアアクネクリームW 24g画像
有効成分 イブプロフェンピコノール、イソプロピルメチルフェノール
効果 吹き出物、ニキビ
用法用量 1日数回、石鹸で洗顔した後、適量を患部に塗ります。
メーカー ライオン

処方薬

病院で処方箋をもらって入手する薬や、個人輸入の薬剤が該当します。市販薬よりも成分量が多く、効果が強い特徴があります。基本的には、原因となっている菌を殺す機序となっています。

アダパレン

アダパレンを有効成分として含むディフェリンゲルは、初期状態の白ニキビや黒ニキビを中心にニキビの進行を防ぐ薬剤です。毛穴が狭くなることを防ぎ、効果を発揮します。初期状態から治療をすることで、その後の赤い炎症を起こしたニキビへの進行を防ぎ、炎症の悪化を止めることができます。思春期のニキビの80%以上に効果が期待できるとされています。妊娠中の方、授乳中の方は使用できません。

<アダパレン関連商品①>

●アダフェリンジェル【ディフェリン】
アダフェリンジェル【ディフェリン】は、世界各国で使用実績が豊富なニキビ治療薬です。臨床データでは1年継続の方で約80%・3ヶ月継続でも約60%の方が改善傾向にあるというデータが出ています。

商品名 アダフェリンジェル【ディフェリン】
画像 アダフェリンジェル【ディフェリン】画像
有効成分 アダパレン0.1%
価格 1本あたり2430円~
メーカー ガルデルマ
購入ページ

<アダパレン関連商品②>

●エピデュオゲル
エピデュオゲルは、アダパレンと、過酸化ベンゾイルの2つの成分を含んでいるため、皮脂の分泌の抑制効果とピーリング効果の両方が期待できます。白ニキビ、赤ニキビ、黒ニキビ等の幅広いニキビに効果があります。また、古い角質が除去されることにより、毛穴がつまりにくくなり、新しいニキビも出来にくくなります。

商品名 エピデュオゲル
画像 エピデュオゲル画像
有効成分 アダパレン0.1%・過酸化ベンゾイル2.5%
価格 30g:1本あたり4373円~
メーカー ガルデルマ社
購入ページ

クリンダマイシンゲル

クリンダマイシンリン酸エステルが有効成分として含まれており、細菌のタンパク質合成を阻害する作用があります。結果、ニキビの原因となるアクネ菌や黄色ブドウ球菌の増殖を抑制します。赤みや腫れでお悩みのニキビに対して改善効果が期待できます。

<クリンダマイシンゲル関連商品①>

●クリンダックA
クリンダックAは、ニキビの改善効果が認められている塗り薬です。有効成分に、クリンダマイシンゲルを含んでおり、即効性が高いことが特徴の1つです。赤ニキビによる炎症はおよそ1週間ほど、ニキビ跡では1か月ほどで改善するとの報告があります。

商品名 クリンダックA
画像 クリンダックA画像
有効成分 リン酸クリンダマイシンゲル1%
価格 1本あたり1933円~
メーカー Alkem Laboratories(アルケムラボラトリー)
購入ページ

ケトコナゾール

ケトコナゾールは、「イミダゾール系抗真菌薬」に分類される抗菌薬で、真菌がエルゴステロールという成分が作られるのを阻害し、菌を殺菌します。背中ニキビはマラセチア菌が原因となるものが多いとされていますが、そのマラセチア菌にケトコナゾールは効果を示します。

<ケトコナゾール関連商品①>

●ケトラルクリーム2%【ニゾラールジェネリック】
ケトラルクリーム2%【ニゾラールジェネリック】は、Bilim ilac san (ビリマイラクサン)社が開発した抗真菌薬です。皮膚への負担が少ないクリームタイプです。

商品名 ケトラルクリーム2%【ニゾラールジェネリック】
画像 ケトラルクリーム【ニゾラールジェネリック】画像
有効成分 ケトコナゾール
価格 1本あたり2666円~
メーカー Bilim ilac san (ビリマイラクサン)社
購入ページ

ミノサイクリン

ミノサイクリンは、テトラサイクリン系と呼ばれている抗生物質です。ミノサイクリンを有効成分として含む医薬品の代表がミノマイシンです。ミノマイシンは、抗菌薬ではありますが、アクネ菌などのニキビの原因となる菌に対して抗菌作用を発揮するためニキビ治療薬として使用されています。

<ミノサイクリン関連商品①>

●ミノマイシン
ミノマイシンは、赤く炎症が起こっているニキビに効果的です。即効性には少し劣りますが、安全性と有効性のバランスに効果が期待されている薬剤です。

商品名 ミノマイシン
画像 ミノマイシン画像
有効成分 ミノサイクリン100mg
価格 100mg:1錠あたり159円~
メーカー Apotex
購入ページ

<ミノサイクリン関連商品②>

●ディバイン【ミノマイシンジェネリック】
ディバイン【ミノマイシンジェネリック】は、ミノマイシンのジェネリック医薬品です。
使用方法としては1日1回~2回に分けて服用します。副作用として、めまいや吐き気、食欲不振、腹痛などがあげられるため、症状があらわれた際には医療機関を受診してください。

商品名 ディバイン【ミノマイシンジェネリック】
画像 ディバイン【ミノマイシンジェネリック】画像
有効成分 塩酸ミノサイクリン100mg
価格 1錠あたり144円~
メーカー Cipla(シプラ)
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ベピオゲル

ベピオゲルは、有効成分として過酸化ベンゾイルが含まれている塗り薬で、長期的に使用しやすい安定的な医薬品です。国内のニキビ治療の基本となっています。機序としては、ニキビの原因菌であるアクネ菌と抑えること、そして皮膚の古い角質を取り除くピーリング作用があります。繰り返し使用することでニキビができにくい肌を作ることが期待されています。

<ベピオゲル関連商品①>

●ベンザックAC
ベンザックACは、ベピオゲルと同じ成分が含まれています。効果も同じ医薬品で、ニキビの早めの段階で使用すると、ニキビが治りやすいとされています。

商品名 ベンザックAC
画像 ベンザックAC画像
有効成分 過酸化ベンゾイル5%
価格 30mg:1本あたり3700円
メーカー ガルデルマ
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トレチノイン

トレチノインは、ビタミンAの100倍以上の効果があるとされており、肌の新陳代謝を促進する作用を持っています。アメリカではニキビやシミ、小じわの治療医薬品としてFDAに認められており、実際に治療薬として使用されています。アメリカではニキビの第一選択になっているとの報告もあります。
皮脂腺の働きを抑え、皮脂の分泌を抑え、真皮のコラーゲン分泌を高めるため、ニキビや凹んだニキビ跡にも効果的であるとされています。
トレチノインは、「ハイドロキノン」と併用することで、シミやくすみに対する改善効果が増すため一緒に使用する人が増えています。ただし、ハイドロキノンとトレチノインを併用する際は、紫外線対策をしっかり行うことや、使用後の皮むけなどに注意して使用をしてください。

<トレチノイン関連商品①>

●エーレットジェル【トレチノイン】
トレチノインを有効成分として含んだクリームであり、肌の新陳代謝を促す事でシミ・シワ・ニキビ跡を再生する強い作用を持ちます。1日2回朝と夜に使用します。

商品名 エーレットジェル【トレチノイン】
画像 エーレットジェル画像
有効成分 トレチノイン【0.025%/0.05%/0.1%】
価格 1本あたり1083円~
メーカー Menarini Group(メナリーニグループ)
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背中ニキビに関するよくある質問

最後に

ニキビは多くの方が悩んでいる疾患です。思春期の子供ができやすいイメージがあるニキビですが、大人もストレスや睡眠不足、生活習慣の乱れで発症します。顔ではなく背中にできるニキビはケアしにくく、気が付きにくいため、発見が遅れることもあります。治療をせずに放置していると、悪化してしまう可能性もありますので、早めにみつけて早めに対処をしていきましょう。

出典

【参考元:くすりと健康の情報局 by 第一三共ヘルスケア 背中ニキビ(身体ニキビ)の対策】【参考元:クロマイ―N軟膏 知っておきたいからだニキビのウソ、ほんと】【参考元:ニキビ一緒に治そうProject 皮膚科学に特化した製薬企業マルホ ニキビ治療の総合情報サイト】
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