ニキビの原因と種類・症状に合わせたニキビ治療薬や年齢との関係性を解説

ニキビの原因と種類・症状に合わせたニキビ治療薬や年齢との関係性を解説 スキンケア・アンチエイジング

ニキビとは

ニキビは毛穴で起こる慢性的な炎症疾患です。
ホルモンバランスが崩れたり、皮脂が過剰に分泌されることによって引き起こされます。多くの方が経験のあるニキビですが、症状にあった対策をしないと、ニキビが改善した後でもニキビ跡が残ってしまう恐れもあります。
そのため、ニキビの種類や症状、原因についてよく理解することが大切になってきます。

ニキビの種類

ニキビの種類は複数ありますが、炎症のないものとあるもので大きく分けることができます。
炎症のないものは、進行度としては初期状態です。しかし、悪化すると炎症のあるものに変化していきます。

炎症のないニキビ

炎症のないニキビは白ニキビと黒ニキビの2種類です。
炎症などの症状はないものの、毛穴に皮脂が詰まっている状態です。
この炎症がないニキビのことを「コメド」といったりもします。この「コメド」の状態から早めに気づき、治療を開始すると炎症のあるニキビへの進行を抑えることができます。

白ニキビ

ニキビの最初の状態ともいわれ、白っぽい色の発疹のようにみえます。
毛穴の中に皮脂がつまっていくことで、毛穴がふさがれますが、皮脂が外に出られないため、発疹のように盛り上がっていきます。

白ニキビの症状

腫れや痛み、かゆみなどはありません。
自覚症状がないため、ニキビができていることに気が付かない方もたくさんいます。
触った感じザラザラとしていて、対策をしないと症状が進行し、次段階へと移行します。

白ニキビの対策

皮脂の汚れが毛穴に残らないようにすることが大切です。
メイクの洗い残しなどがないよう、しっかりと洗い落とし、保湿を行いましょう。
毛穴を詰まらせないような角質ケアなどがよいとされています。

黒ニキビ

白ニキビが進行した状態です。
毛穴に詰まっていた皮脂や古い角質が、空気に触れることで酸化して黒くなります。黒ニキビの状態は毛穴が開いてしまっています。

黒ニキビの症状

白ニキビと同じように、痛みや腫れ、かゆみなどの症状はありません。
ただ、黒く見えますので、これまでなかった場所に黒いものがみられたら注意する必要があります。

黒ニキビの対策

皮脂の汚れが毛穴に残らないようにすることが大切です。
メイクの洗い残しなどがないよう、しっかりと洗い落とし、保湿を行いましょう。
毛穴を詰まらせないような角質ケアなどがよいとされています。

毛穴が広がってしまっていますが、白ニキビと同じく毛穴が詰まった状態ですので、まずは毛穴を詰まらせないようなケアが必要です。
角質ケアが毛穴のつまりなどを改善できるので、おすすめです。

炎症のあるニキビ

炎症があるニキビで、赤ニキビと黄ニキビの2種類です。
痛みや腫れを伴い、ニキビをつぶしてしまうといったように、自分で無理やり対処をしようとすると、悪化する可能性が高いため、薬を使って治療していく必要があります。

赤ニキビ

白ニキビや黒ニキビからさらに進行した状態になります。
皮脂を好物とするアクネ菌が増殖したことによって、炎症を引き起こしており、赤みや腫れなどがあらわれます。

赤ニキビの症状

赤みが強い腫れが起こり、皮膚に盛り上がりが生じます。すべてではありませんが、痛みやかゆみを感じるものもあります。

赤ニキビの対策

炎症を抑える治療が第一優先となってきます。炎症を抑えなければ、ニキビ跡といわれる跡が残ってしまう恐れがあります。
炎症を抑えるための塗り薬や内服薬、ケミカルピーリングなどがおすすめされています。

黄ニキビ

赤ニキビからさらに進行した状態になります。
アクネ菌だけではなく、黄色ブドウ球菌などが増殖すると膿ができます。
炎症が表面の皮膚のさらに奥の皮膚にまで到達しており、デコボコしたニキビ跡を作ってしまうリスクがあります。

黄ニキビの症状

ニキビの中央にクリーム色の膿がみえます。
中央の皮膚は薄くなっていて、赤ニキビと同じように痛みを感じることがあります。
かゆみを伴う場合もあり、膿が漏れ出すと、さらに強い炎症を引き起こすこともあります。

黄ニキビの対策

炎症を抑えるための塗り薬や内服薬を服用する必要があります。
膿を出そうとして無理につぶしたりすると悪化する可能性があり、加えて、デコボコしたニキビ跡を残してしまうこともあります。

ニキビの原因

ニキビができる原因としては、「毛穴のつまり」「皮脂の過剰分泌」「アクネ菌の増殖」の3つが主に関係しています。

ニキビの原因とは?【参考元:ニキビ一緒に治そうProject】

毛穴のつまり

肌は、6週間ごとに角質が剥がれ落ち、新しい皮膚に生まれ変わるターンオーバーを繰り返しています。
ですが、このターンオーバーがうまくいかなくなると、毛穴の出口がふさがれてしまい本来排出していた皮脂が詰まってしまいます。

皮脂の過剰分泌

思春期やストレスなどによって性ホルモンが過剰になることで、皮脂が多めに分泌されてしまいます。
女性では男性ホルモンと女性ホルモンのバランスが崩れることがニキビの要因の1つとなります。
特に、思春期には男性ホルモン「アンドロゲン」が増加する傾向にありますが、この「アンドロゲン」ホルモンは皮脂の分泌を高めることが知られています。

アクネ菌の増殖

アクネ菌は人間であればみんなが持っている菌ですが、皮脂を好物として増殖していきます。
皮脂がたまった環境でアクネ菌が発育し、炎症を起こしてしまいます。
その結果、赤いニキビができてしまうのです。

年齢とニキビの関係性

ニキビができる年齢によって、できやすい場所や原因、対処法などは異なっています。
違いを知っていれば、ニキビができた時に早めに治療ができることが可能となります。

思春期ニキビ

主に10代にできるニキビで、第二次性徴に伴うホルモンバランスの乱れが原因で発生します。
ホルモンバランスに乱れが起きると、皮脂腺が過剰に分泌されてしまうためです。
体質や遺伝的な要因もあるため、全員ができるわけではありませんが、悩む方も多いとされています。

思春期ニキビの症状

皮脂腺が多いとされている、おでこや鼻などのTゾーンにできやすいとされています。
ホルモンバランスの乱れが改善すると、皮脂の分泌量も正常に戻り、思春期ニキビも改善していきます。

思春期ニキビの対策

過剰な皮脂分泌には、洗顔が効果的です。
肌をきれいな状態で保つことが一番の対策とされていますが、気にしすぎて洗いすぎてしまうことは肌の乾燥を引き起こし、さらに症状が悪化する恐れがあるため避けてください。
また、スイーツや脂っこい食べ物は皮脂の分泌を増やしてしまうため、食べ過ぎるのを控えることも大切です。

大人ニキビ

主に20代でできるニキビで、「吹き出物」と呼ばれたりもします。
ストレスに伴うホルモンバランスの乱れやバランスの偏った食事、睡眠不足、飲酒などの要因がいくつも絡み合って症状が出ます。

大人ニキビの症状

大人ニキビはあごや口のまわり、フェイスラインなどのUゾーンと呼ばれている部位に出やすく、人によっては首やデコルテあたりに出る場合があります。
思春期ニキビと異なる点は、乾燥している肌にもできること、同じ場所に繰り返しできてしまうことなどがあげられます。

大人ニキビの対策

肌をきれいな状態に保つことに加えて、肌が乾燥しないように保湿をすることが大切です。
生活習慣の乱れがニキビを引き起こすため、生活習慣をしっかりと改善することが重要です。
適度にリラックスして、疲れたらすぐに自分なりのリフレッシュ方法を行うことが大切です。

症状に合わせたニキビ治療薬

白ニキビ・黒ニキビには

①アダパレン

アダパレンを有効成分として含むディフェリンゲルは、初期状態の白ニキビや黒ニキビを中心にニキビの進行を防ぐ薬剤です。作用機序としては、毛穴が狭くなることを防ぎます。
初期状態で治療をすることで、その後の赤い炎症を起こしたニキビまで減らし、炎症がひどくなることを防ぐことができます。
思春期のニキビの80%以上に効果が期待できるとされています。妊娠中の方、授乳中の方は使用できません。

●アダフェリンジェル【ディフェリン】
アダフェリンジェル【ディフェリン】は、世界各国で使用実績が豊富なニキビ治療薬です。
臨床データでは1年継続の方で約80%・3ヶ月継続でも約60%の方が改善傾向にあるというデータが出ています。
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商品名アダフェリンジェル【ディフェリン】
画像アダフェリンジェル
一般名アダパレン0.1%
メーカーGalderma(ガルデルマ)
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赤ニキビ・黄色ニキビには

①クリンダマイシンゲル

クリンダマイシンリン酸エステルが有効成分として含まれており、細菌のタンパク質合成を阻害する作用があります。結果、ニキビの原因となるアクネ菌や黄色ブドウ球菌の増殖を抑制します。
症状としては赤みや腫れの改善効果が期待できます。

●クリンダックA
クリンダックAは、塗り薬です。有効成分に、クリンダマイシンゲルを含んでおり、即効性が高いことが特徴の1つです。赤ニキビによる炎症はおよそ1週間ほど、ニキビ跡では1カ月周期で改善するとの報告があります。
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商品名クリンダックA
画像クリンダックA画像
一般名クリンダマイシン1%
メーカーAlkem Laboratories(アルケムラボラトリー)
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②ドキシサイクリン

ドキシサイクリン塩酸塩水和物を有効成分として含んだビブラマイシンは、幅広い菌に効くテトラサイクリン系の抗菌薬です。
皮膚科においては、炎症を伴うニキビ治療に用いられており、日本皮膚科学会の尋常性ざ瘡治療ガイドライン2017では炎症を伴うニキビの治療にビブラマイシンが推奨されました。

●モノドックス【ビブラマイシンジェネリック】
モノドックスは、ビブラマイシンのジェネリック医薬品です。
細菌作用に加えて抗炎症作用があるため、炎症を伴うニキビには効果的であるとされていますが、炎症のないニキビには効果が期待できません。
副作用に関して、同じ系統の医薬品「ミノマイシン」と比較し、少ないとされています。
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商品名モノドックス【ビブラマイシンジェネリック】
画像モノドックス画像
一般名ドキシサイクリン塩酸塩水和物100mg
メーカーDeva Holding A.S.(デヴァ・ホールディング)
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③ミノサイクリン

ミノサイクリンは、テトラサイクリン系と呼ばれている抗生物質です。
ミノサイクリンを有効成分として含む医薬品の代表がミノマイシンです。
ミノマイシンは、抗菌薬ではありますが、アクネ菌などのニキビの原因となる菌に対して抗菌作用を発揮するためニキビ治療薬として使用されています。

●ディバイン【ミノマイシンジェネリック】
ディバイン【ミノマイシンジェネリック】は、ミノマイシンのジェネリック医薬品です。
使用方法としては1日1回~2回に分けて服用します。
副作用として、めまいや吐き気、食欲不振、腹痛などがあげられるため、症状があらわれた際には医療機関を受診してください。
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商品名ディバイン【ミノマイシンジェネリック】
画像ディバイン画像
一般名ミノサイクリン塩酸塩100mg
メーカーCipla(シプラ)
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ニキビ跡には

①トレチノイン

トレチノインは、ビタミンAの100倍以上の効果があるとされており、肌の新陳代謝を促進する作用を持っています。
アメリカではニキビやシミ、小じわの治療医薬品としてFDAに認められており、実際に治療薬として使用されています。
アメリカではニキビの第一選択になっているとの報告もあります。
皮脂腺の働きを抑え、皮脂の分泌を抑え、真皮のコラーゲン分泌を高めるため、ニキビや凹んだニキビ跡にも効果的であるとされています。

●エーレットジェル【トレチノイン】
トレチノインを有効成分として含んだクリームであり、肌の新陳代謝を促す事でシミ・シワ・ニキビ跡を再生する強い作用を持ちます。1日2回朝と夜に使用します。
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商品名エーレットジェル【トレチノイン】
画像エーレットジェル画像
一般名トレチノイン0.025%/0.05%/0.1%
メーカーMenarini Group(メナリーニグループ)
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医薬品以外でニキビに効果があるもの

①美容ジェル

ニキビに効果的な有効成分を含んだジェルで、伸びがよく使用しやすい特徴を持っています。
医療機関を受診する前に、肌トラブルなどが気になる場合は、一度市販のジェルなどを試してみることもおすすめです。

●プラセントレックス【ヒトプラセンタ】
プラセンタとは、胎盤のことで、多くの栄養素を含んでいます。プラセンタの効果は、アンチエイジングやシミの改善、美肌効果、ニキビ、美白などに効果が期待されています。
使用方法は、洗顔後化粧水などで肌を整えた後、薬剤を気になる場所に塗ります。
10分ほど乾かしてください。1日2回ほどを目安に使用しますが、刺激の強い方は1日1回の塗布としてください。
子どもからお年寄りまで幅広く使用することが可能ですし、男性が使用しても大丈夫です。大きな副作用の報告などもありません。
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商品名プラセントレックス【ヒトプラセンタジェル】
画像サラ画像
一般名ヒトプラセンタ0.1g/g
メーカーAlbert David(アルバートデビッド )
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②美容クリーム

ニキビの原因となる角栓を取りやすくする、皮脂の過剰分泌を抑える有効成分を含んだクリームです。肌の症状に合わせて選ぶことをお勧めします。

●デメランクリーム
デメランクリームは、グリコール酸、アルブチン、コウジ酸という3種類の美容、美白成分を配合したクリームで、シミやしわ、毛穴のつまりによるニキビに改善効果が期待されています。ハイドロキノンが配合されていないため、お肌がデリケートな方でも使いやすいという特徴があります。
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商品名デメランクリーム
画像デメランクリーム画像
一般名グリコール酸10%/アルブチン5%/コウジ酸ジパルミタート2%
メーカーEris Oaknet(エリスオークネット)
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●メラケアフォルテクリーム
シミやシワ、ニキビ跡、肝斑などを改善する美容クリームです。
ピーリング作用があるトレチノインと漂白作用があるハイドロキノン、炎症をおさえるフランカルボン酸モメタゾンを同時に配合されてるので、肌のピーリングと美白効果がこの1本で得られます。
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商品名メラケアフォルテクリーム
画像メラケアフォルテクリーム画像
一般名ハイドロキノン・トレチノイン・モメタゾンフランカルボン酸エステル
メーカーAjanta Pharma(アジャンタファーマ)
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●イベルメクチンクリーム
イベルメクチンクリームは、イベルメクチンという成分が1%含まれたクリームです。
イベルメクチンは、日本では承認されていませんがアメリカなどでは使用されています。
ニキビのような赤い膿疱に対して効果があり、抗炎症作用と増殖したニキビダニの殺菌作用を併せ持っています。
ニキビのような赤い膿疱を「酒さ」と呼びますが、ニキビと合併することもあるため、イベルメクチンはニキビにの治療薬としても使用されています。
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商品名イベルメクチンクリーム
画像イベルメクチンクリーム画像
一般名イベルメクチン 10mg
メーカーAjanta Pharma(アジャンタファーマ)
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●アジダームクリーム
アジダームクリームは、アゼライク酸が主成分として20%含まれているクリームです。
アゼライク酸は、ニキビの原因となるアクネ菌を抑制する作用を持っています。そのため、皮脂の過剰分泌抑制や、ニキビの原因となる菌の殺菌効果があるとされています。
クリームをおよそ4週間程度継続することで効果が発揮されるとされています。

商品名アジダームクリーム
画像アジダームクリーム画像
一般名アゼライン酸20%
メーカーMicro Labs(マイクロラボ)
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保険適用のニキビ治療と保険適用外のニキビ治療

ニキビ治療にはさまざまな方法があるため、治療内容によって保険適応範囲内のものと範囲外のものがあります。
※ニキビ治療の保険適応内と適応外の例

内容保険適応費用
内服薬ニキビに有効な成分が含まれた錠剤を内服します。1回1000~3000円
外用薬ニキビに有効な成分が含まれた薬剤を患部に塗ります。1回1000~3000円
ケミカルピーリング薬剤を塗って、肌表面の古い角質や皮脂を取り除く治療方法です。×1回5000~50000円
イオン導入微弱な電流を流し、ニキビに有効な成分を肌の奥へ浸透させる治療方法です。×1回5000~15000円

ケミカルピーリングやイオン導入などは新たな治療方法が試せる一方で、医療機関で治療を受けると1回当たりの値段も最低でも5000円~50000円と非常に高額になってきます。
ただし、現在は医療機関の1/10程度の費用で、お家で手軽に試せるピーリングキットといったものも発売されていますので、医療機関を受診する前に一度試してみることもおすすめです。

●ミルクピールトリートメント
ミルクピールトリートメントは、ツヤ・ニキビ・ハリ・しわ・くすみ・色素沈着・肝斑・毛穴の引き締めなどに効果が期待されるピーリングキットです。
クリームを塗り、洗い流すのみであるため、10分程度の時間で行えます。
ピーリング直後はダウンタイムが長く残ってしまうケースもありますが、ダウンタイムが短いことが特徴の1つです。

商品名ミルクピールトリートメント
画像ミルクピールトリートメント画像
一般名グリコール酸/乳酸/サリチル酸
メーカーDermosciences Corp(ダーマシューティック)
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ニキビに関するよくある質問

ニキビに関するよくある質問
Q
ニキビは病気なのでしょうか?
A

ニキビは、皮膚の慢性炎症性疾患に位置付けられています。
普通のニキビでは、熱が出たり、寝込んでしまったりすることはありません。
ですが、思春期の数年間にわたり症状が続き、悪化させると治すことのできないニキビ跡が残ることがあります。
また、ニキビは心理的な影響は大きく、学校でのいじめの対象になったり、落ち込んで学校に行けなくなったりすることもあります。
ニキビ痕を未然に防ぎ、ニキビによる心理的な影響を減らすために、できるだけ早期に治療を開始し、さらに良くなった状態を維持する治療の継続を心がけてください。

Q
ニキビができやすい髪形や服装などはあるのでしょうか?
A

毛先やマフラーなどが常にあたっていると、ニキビができやすくなるとされています。
ニキビを隠すために前髪を垂らしたり、マフラーをしたり、マスクを常にしているのは、より悪化させる原因となるため避けてください。
仕事や学校などでの髪型や服装は特に制限しませんが、自宅ではニキビを覆うような服装は避け、髪を束ねたり、ヘアバンドやカチューシャを利用して、前髪をあげておきましょう。

Q
ニキビは月経周期と関係があるのでしょうか?
A

ニキビは性ホルモンの影響を受けるとされています。
月経周期にあわせて性ホルモンのバランスが変わるため、女性の多くで、月経前にニキビの悪化がみられます。
この場合、短期間の状態の変化に一喜一憂せずに治療を継続することが大切です。
成人しても3か月以上月経がなく、ニキビの症状が続いている場合には多嚢胞性卵巣症候群によるホルモン異常があることもありますので医療機関を受診してください。

Q
ニキビができやすい季節などはありますか?
A

皮脂や汗の量が増える夏はニキビができやすい季節と思われがちですが、ニキビができやすい季節は肌質や体質によって個々人ごとに異なっています。
花粉症などアレルギー体質の人は春、脂性肌の人は皮脂量が増える夏、温度・湿度の差に敏感な人は秋、乾燥肌の人は冬にニキビができやすくなったり、悪化しやすくなる傾向がみられます。
また、ストレスを感じやすい人は入学や進学、就職などで生活環境や人間関係が変わりやすい春、外出の多い仕事やランニングなどのスポーツを日常的にしている人は紫外線や汗によるダメージを受けやすい夏など、どの季節もニキビを招く要因が揃っています。
自身のことを知り、一年を通してニキビケアを取り入れるよう心がけていきましょう。

最後に

ニキビまとめ

ニキビの種類

  • 炎症のあるニキビ
  • 炎症のないニキビ

ニキビができる原因

  • ホルモンバランスの乱れ(思春期、大人ともに)

ニキビ治療方法

  • 外用薬(保険適用)
  • 内服薬(保険適用)
  • ケミカルピーリング(保険適用外)
  • イオン導入(保険適用外)

ニキビは多くの方が経験したことがあると思われますが、早くから治療をしないとその後、跡を残してしまうことにもつながりかねません。そのため、自分はどこにニキビができやすいか、どのタイミングでニキビができやすいかなどを知り、自分に合った方法で対策をしていくことが重要です。併せて日常生活のストレスからホルモンの乱れが生じ、ニキビができやすくなってしまうので、よい生活習慣を送ることを心がけていきましょう。

出典

くすりと健康の情報局by第一三共ヘルスケア ニキビ・吹き出物の原因
日本皮膚科学会
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