アゼライン酸とは
アゼライン酸とは、小麦やライ麦などの穀類や酵母に含まれている成分で、美白効果やニキビ治療効果が期待されています。
海外ではすでにニキビ治療薬としてポジションを確立している医薬品で、日本では最近注目され始めています。
<関連商品①>
●アジダームクリーム
アジダームクリームは世界約80ヶ国とても広く使われている有名なニキビ治療薬です。
本商品は、30年以上、ニキビ治療薬として使われてきた、主成分のアゼライク酸(アゼライン酸)は、小麦・ライ麦・大麦に含まれている天然の酸から出来ています。
主成分アゼライクは、ニキビの原因となる菌を減らし、肌の炎症を抑えてくれる作用があります。顔の紅斑や丘疹などの炎症性変化の治療に有効です。アジダームクリームが、皮脂を抑えて抗菌してくれるので、ニキビができにくい環境を作り、 しみなどの防止も働いてくれるので、お肌改善に良いお薬です。
紫外線の強い季節や日中でも使用可能です。ディフェリンRが合わない方や妊娠している等の理由で、使用できない方などに、アジダームクリームはオススメのニキビ治療薬です。本商品を、4週間程継続して使用する事で、効果があらわれます。ニキビの原因として日頃の食事・睡眠・ストレス等が大きく関わってきますので、生活改善もとても大切です。
商品名 | アジダームクリーム |
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一般名 | アゼライン酸20% |
価格 | 15g:1本1298円~ |
メーカー | Micro Labs(マイクロラボ) |
販売サイト | アジダームクリームの購入はこちら |
<関連商品②>
●スキノレンクリーム
スキノレンクリームはバイエル社が製造・販売しているニキビ治療薬です。
アジダームクリームのジェネリック医薬品で、直接お顔の肌に塗布するタイプの治療薬となります。
スキノレンクリームの主成分である「アゼライン酸」は皮脂の分泌をおさえる作用があり、毛穴の詰まりを解消します。
ニキビができる原因となるアクネ菌への殺菌効果があり、角質の細菌の増殖を促す「ケラチン」の生産を減少させることにより、白ニキビ、赤ニキビ、黒ニキビなど幅広いニキビに治療に有効的です。
さらにメラニンの生成をおさえることによって、お肌の美白の効果もあるため、ニキビの治療と、ニキビ跡などによる色素沈着の改善が同時に行えます。
「アゼライン酸」という成分はお肌への刺激が少ないため、副作用の少ないニキビ薬になります。
商品名 | スキノレンクリーム |
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一般名 | 1gあたり:アゼライン酸 200mg(20% w/w)/安息香酸(E210)/エチルヘキサン酸セテアリル+ミリスチン酸イソプロピル(PCl Liquid®)/グリセロール 85%/グリセリルステアレート+セタノール+セチルパルミテート+ココグリセリド(Cutina CBS)/プロピレングリコール/精製水/ステアロイルマクロゴールグリセリド |
価格 | 30g:1本3933円~ |
メーカー | LEO Pharma Manufacturing Italy(レオファーマ マニュファクチュアリング イタリー) |
販売サイト | スキノレンクリームの購入はこちら |
アゼライン酸のスキンケア効果
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アゼライン酸はさまざまな作用を持っているため、多くの症状に効果を発揮します。
ニキビ治療
アゼライン酸には「皮脂の分泌を抑制する作用」「菌を抑制する作用」があり、ニキビに対する効果が期待されます。ニキビは古い角質が毛穴に栓をしてしまい、そこに皮脂が蓄積されることで発症します。そこにアゼライン酸が加わると、皮脂の蓄積を防ぎ、肌状態を改善してくれるのです。実際にニキビに対する効果は臨床試験でも確認されており、ニキビの原因菌となるアクネ菌の殺菌効果があることがわかっています*1。
毛穴の開きに対する改善作用
毛穴の開きは過剰な皮脂の分泌によって起こります。
何らかの理由で皮脂が分泌されすぎてしまうと、皮脂が出てくる毛穴が押し広げられてしまい開いて見えてしまうのです。
アゼライン酸は皮脂腺の働きを10~15%ほど低下させることがわかっており、毛穴の開きに対して目立たなくさせる効果が期待できます。
酒さの改善
酒さ(しゅさ)とは、顔やほっぺたや鼻が赤くなる疾患です。
ニキビと異なり、原因についてまだ完全に解明されておりません。遺伝や環境因子が複雑に絡み合っているとされていますが、抗生剤は長期間、服用がしにくいことから一時的な使用にとどまってしまい、慢性的に症状が出てしまうケースも少なくありません。
また、酒さは傷や細菌等の感染時に発生する抗菌ペプチド(カセリサイディン)が高く活性化し、赤い炎症反応を引き起こしていると考えられています。
アゼライン酸は、カセリサイディンの働きを抑制するため、酒さに対して有効であるとされています。
アゼライン酸は長期的に使用しても副作用が少ないため、赤ら顔でお悩みの方はおすすめの治療法です。
赤みや炎症の抑制
ニキビや酒さの症状として赤みや炎症が残ってしまうケースがあります。
アゼライン酸は抗炎症作用をもっているため、赤みや炎症に効果が期待できます。
赤みにはよく「メトロダニゾール」という薬剤が使用されますが、アゼライン酸の方が優れた効果を示したという報告もあります。*1
アゼライン酸の効果が出るまでの過程
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アゼライン酸は1日2回朝と夜に、気になる部分または顔全体にやさしくなじませて使用します。
朝と夜の洗顔後、化粧水などでお肌を整えたあとにご使用ください。
効果が出るまでは1〜2ヶ月ほどかかるとされていますが、1ヶ月だと炎症に対する効果が十分出ていない可能性があります。
そのため、最低2ヶ月は使用を継続してください。自己判断で薬剤を中止することは避けてください。
アゼライン酸の効果的な使用方法
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朝にアゼライン酸を使用する場合は、まず洗顔で余分な脂を落としたうえで、日焼け止めを塗り、その後にアゼライン酸を塗ってください。
アゼライン酸は紫外線に反応してしまう恐れがあるため、日焼け止めを塗ることで肌荒れを防止します。
夜は肌の再生が活発化する時間です。そのため、夜のスキンケア時にアゼライン酸を塗るとより効果が高まるでしょう。
この時、「セラミド」や「ヒアルロン酸」などの保湿成分や「ナイアシンアミド」や「グリチルリチン酸ジカリウム」などの肌荒れ防止成分と一緒に併用すると、アゼライン酸の副作用である乾燥を防止しつつ、保湿力を格段にUPさせることができます。
また、ニキビの改善効果やシワの改善効果があるレチノールと一緒に併用すると、相乗効果でアゼライン酸の効果が高まると考えられています。
しかし、レチノールは少量でも刺激が強い成分のため、併用するときはレチノールをほんの僅かな量から使用していくと良いでしょう。
慣れてきたり、効果が足りないなと思ったらレチノールの量を増やしてみてください。
アゼライン酸を使用する際の注意点
副作用
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アゼライン酸は副作用が少なく、併用禁忌の薬剤もないため基本的にはどの方でも安心してお使いいただくことができます。
ただし、人によっては紫外線過敏症の副作用が出る可能性があります。
症状として「赤み」や「皮膚の乾燥」「痒みや痛み」が出ることがありますがいずれも軽度で1〜2週間程度で気にならない程度まで治ります。
重篤な症状が生じることはほとんどないとされていますが、皮膚の乾燥については、保湿クリームを塗ることで症状が改善するケースもあります。
もし、赤みや痒みがひかない場合にはお近くの医療機関にご相談ください。
一緒に使用しない方がよい成分
基本的にアゼライン酸に併用禁忌の薬剤はありませんが、高濃度の「ビタミンC」や「レチノール」などと併用すると刺激が強まってしまい、炎症や肌荒れを起こしてしまう可能性があります。
アゼライン酸とビタミンC・レチノールを併用したい場合は念の為、事前にパッチテストを実施してから使用すると安心できます。
また、併用によって肌に異常が見られた場合は刺激が強すぎることが想定されますので、症状が治らない場合はお近くの医療機関を受診ください。他に併用注意するべき成分は下記のリストをご覧ください。
ビタミンC
美白効果や抗酸化効果があるため、美容液や化粧品に多く含まれている成分です。
高濃度であるほど刺激が強まるため、アゼライン酸との併用には注意が必要です。
高濃度レチノール
シワの改善やニキビ跡の改善に使用される成分です。
高濃度であるほど刺激が強いため、アゼライン酸との併用は避けてください。
ピーリング成分
古い角質を取り除いて肌のターンオーバーを正常化する効果があります。
肌の外側にある表皮を剥がすため、ピーリング後は肌が繊細な状態になっています。
アゼライン酸との併用はできるだけ避けましょう。
ハイドロキノン
メラニンの生成を抑制し、シミやくすみを改善してくれる効果があります。
ハイドロキノン自体刺激が強い成分になるため、アゼライン酸との併用は避けましょう。
アゼライン酸に関するよくある質問
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- Qアゼライン酸の使用がおすすめな人はどんな方でしょうか?
- A
肌のお悩みを持つ方におすすめで、下記のような幅広い症状でお困りの方でもお使いいただけます。
・ニキビができやすい方
・ニキビの後の色素沈着が気になる方
・酒さで赤ら顔に悩んでいる方
・毛穴の開きが気になる方
・皮脂が多く、肌が脂っぽい方
・肌のくすみが気になる方
- Qアゼライン酸とミノキシジルと併用すると育毛効果があるとききました
- A
アゼライン酸と育毛剤に使用されている「ミノキシジル」を併用すると育毛効果が期待できます。
アゼライン酸は、髪の毛の育成に必要な「バルジ細胞」を紫外線によるダメージから守ってくれたり、脱毛の原因となる「5α-還元酵素」の働きを抑制する効果があります。
ミノキシジル単剤で使用するよりもアゼライン酸を併用した方が髪の毛の育毛効果を増強することが報告されています。
- Qアゼライン酸を症状のない部分に塗っても良いでしょうか?
- A
ニキビや赤ら顔、炎症など症状がない部分にも塗ることができます。
しかし、傷やかぶれ部分に塗ると肌の炎症が悪化してしまう可能性があるので気をつけてください。また、目の中に入れないようご注意ください。
- Q乾燥肌の方でもアゼライン酸を使用できますか?
- A
使用できます。アゼライン酸には皮脂の分泌を抑える効果があるので、乾燥肌の方はオイリー肌の方より肌が乾燥しやすく感じるかもしれません。
そのため、アゼライン酸を塗るときに保湿をたっぷりしてあげましょう。保湿クリームと一緒に使用すると問題なく使用できます。
最後に
アゼライン酸は、抗炎症作用や皮脂分泌作用の抑制、毛穴開きの改善などさまざまな効果が期待されている成分です。
海外ではニキビ治療薬として数十年以上使用されており、有効性や安全性に関するデータも蓄積されています。
日本では化粧品の成分として含まれているケースが多いですが、気軽に使い始められる点がメリットです。
肌の炎症や毛穴の開きにお悩みの方はぜひ使用を検討して見てはいかがでしょうか。
出典
*1:A Comparison of 15% Azelaic Acid Gel and 0.75% Metronidazole Gel in the Topical Treatment of Papulopustular Rosacea
Medical Note 酒さ
美容・健康コラム 教えて!慎太郎先生