ハイプロンで不眠が改善?効果や副作用を解説

ハイプロンで不眠が改善?効果や副作用を解説 不眠症

ハイプロンとは?

ハイプロンとは?画像

夜眠れずに何度もスマホを見ていませんか?
眠れない、寝つきが悪いのは「不眠症」という立派な病気です。病気であれば治療する事が可能です。
不眠症には安定剤や睡眠薬を使用するのが一般的ですが、一言で睡眠薬と言ってもその中身は多岐に渡ります。作用時間の長さで分類した場合、「超短時間型睡眠薬」「短時間型睡眠薬」、「中間型睡眠薬」「長時間型睡眠薬」があり一人一人の睡眠の状況によって使い分けされます。
例えば、寝つきが悪い、中途覚醒する、そんなときには超短時間型睡眠薬や短時間睡眠薬の使用が推奨されます。不眠症についてもっと詳しく知りたい場合は下記サイトで紹介されていますので御覧ください。

それでは睡眠薬のなかでも比較的使用頻度の高い「超短時間型睡眠薬」に着目して見ていきましょう。
日本で使用されている「超短時間型睡眠薬」と言えば、ベンゾジアゼピン系睡眠薬である「ハルシオン」、そして非ベンゾジアゼピン系睡眠薬である「マイスリー」「ルネスタ」「アモバン」が有名です。
しかし、海外にはもう1種類「ソナタ」と言う睡眠薬が発売されています。さらに、各医薬品についてジェネリック医薬品も発売されており、それぞれトリアゾラムゾルピデムエスゾピクロンゾピクロン、そして「ハイプロン」が発売されています。
「ハイプロン」は「ソナタ」のジェネリック医薬品であり、同じ非ベンゾジアゼピン系睡眠薬です。
非ベンゾジアゼピン系睡眠薬について詳しく知りたいときは下記サイトをご覧ください。

ハイプロンは不眠症治療に用いられる睡眠導入剤の一つです。主成分として「ザレプロン」を含有しており、入眠困難に悩む人の睡眠を改善することを目的としています。
ハイプロンは残念ながら現時点において日本での発売はありませんが、当メデマートにてお取扱いがございます。個人輸入により購入する場合は下記リンクより、商品ページをご参照ください。

商品名ハイプロン【ソナタジェネリック】
画像ハイプロン【ソナタジェネリック】
有効成分ザレプロン10mg
メーカーConsern Pharma
購入ページハイプロン【ソナタジェネリック】の購入はこちら

ハイプロンの特徴と効果

ハイプロンの主な特徴と効果

  • 服用後効果が現れるまでの時間が特に早いですが、その効果は長くは続きません。このため、朝まで眠気が残りにくく、起きたときにすっきりしやすいのが特徴です。
  • Consern Pharma Limited社が開発した非ベンゾジアゼピン系の超短時間型睡眠薬であり、ソナタのジェネリック医薬品です。
  • 「非ベンゾジアゼピン系」という種類の睡眠薬にあたります。この種類の薬は、ベンゾジアゼピン系の睡眠薬に比べて、ふらつきなどの副作用が少ないのが特徴です。
  • 比較的穏やかな催眠作用を持つため、長期間使用したとしても効きにくくなることはなく、依存性のリスクが低いです。
  • 脳のGABA受容体、特にベンゾジアゼピン受容体ω1にのみ作用し、不眠症状を緩和します。ω2受容体への作用がないため、筋弛緩作用など他の部分への影響が抑えられています。

ハイプロンはマイスリーなどのように超短時間型睡眠薬と同様の効果を持つ医薬品であり、長時間作用する医薬品ではないためお試しの使用には非常に使い勝手が良い医薬品だと言えます。

ハイプロンの効果の持続時間はどれくらい?

ハイプロンの効果の持続時間画像

ハイプロンの効果には個人差がありますが、服用後10分から15分程度で効果を発揮する点が一番の魅力と言えます。その作用から超短時間型睡眠薬と呼ばれており寝つきの悪い方に最も効果的に作用します。
まず、ハイプロンを服用すると、1時間から2時間で薬の効果が最大になります。
これは、体内で薬が吸収され、血液に入ったときのハイプロンの濃度(血中濃度)が最大値を示す時間です。つまりハイプロンが最も効果を示す時間帯と言えます。
その後、少しずつ血中濃度は少なくなっていきますが、効果は6時間から10時間ほど持続します。
このくらいの持続時間であれば、多くの人にとって満足のいく睡眠時間を提供する事が可能です。例えば、夜10時にハイプロンを服用した場合、翌朝の4時から8時頃まで効果が続きます。これにより、朝までぐっすり睡眠を取ることができるようになります。
ただし、睡眠薬の効果の感じ方には個人差があり、体質や年齢、体調によって、効き目の現れ方や持続時間が異なる場合があります。また、食事の内容や時間、他の薬との相互作用なども影響を与える可能性があるため注意が必要です。

ハイプロンと他の睡眠薬との比較

睡眠薬にはハイプロン以外にも多くの種類がありますが、大きくベンゾジアゼピン系と非ベンゾジアゼピン系に分類できます。ハイプロンは非ベンゾジアゼピン系に属し、その特徴や効果、副作用は他の睡眠薬と異なる点があります。

【超短時間型睡眠薬の比較】

ベンゾジアゼピン系非ベンゾジアゼピン系
商品名ハルシオンハイプロンマイスリールネスタアモバン
作用機序ω1+ω2ω1ω1ω1ω1
最高用量0.5mg10mg10mg3mg10mg
ピーク
時間
1.2時間1時間0.8時間0.8時間0.75時間
半減期2.9時間1時間2.3時間5.1時間3.9時間

作用機序の違い

ハイプロンを含む非ベンゾジアゼピン系睡眠薬は、脳内のGABA受容体のうち、主にベンゾジアゼピン受容体ω1サブタイプに選択的に作用します。これに対し、ベンゾジアゼピン系睡眠薬は、ω1サブタイプとω2サブタイプに作用することが分かっています。ω2サブタイプは筋弛緩作用や抗不安作用をつかさどる受容体です。この違いから分かるように、ハイプロンは、ω2サブタイプへの作用がないため、眠気等の副作用が比較的出にくいのが特徴と言えます。

効果時間の違い

睡眠薬は図の通り作用時間に応じて4タイプに分類する事ができます。各医薬品の半減期からどのくらい効果が持続するかがわかります。大切なのは長時間作用するからいいというわけではありません。
自分の睡眠障害の状態がどの症状に当たるのかをよく理解し、それにみあった睡眠薬を選択する事が重要なのです。

【睡眠薬の効果時間からの比較】

タイプ商品名特徴
超短時間型睡眠薬ハイプロン、マイスリー、アモバン、ルネスタ、ハルシオン・半減期1~5時間
・入眠障害に有効
短時間型睡眠薬レンドルミン、エバミール、ロラメット、リスミー・半減期6~10時間
・入眠障害、中途覚醒に有効
中間型睡眠薬サイレース、ベンザリン、ネルポン、ユーロジン・半減期12~24時間
・中途覚醒、早朝覚醒に有効
長時間型睡眠薬ドラール、ダルメート、ソメリン・半減期24時間以上
・中途覚醒・早朝覚醒に有効
・薬の作用が1日中持続する

ハイプロンは他の睡眠薬と比較して、副作用が少なく、依存性のリスクも低い傾向にあります。また、効果の発現と持続時間のバランスが良く、多くの人にとって非常に使いやすい睡眠薬といえます。

ハイプロンの副作用について

ハイプロンの副作用画像

ハイプロンは非常に効果的な睡眠薬である反面、他の睡眠薬と同様に副作用も見られます。
具体的には非ベンゾジアゼピン系睡眠薬特有の副作用として、眠気やめまい、立ちくらみがあげられます。薬の効果によるもので稀に翌日まで続くことがあるため注意が必要です。
特に車の運転や機械の操作など危険な作業を伴う行為は避けなければなりません
ただし個人差があるため副作用は出ない人は全く出ません。しかし一方で強く眠気が残る人もいます。あまり眠気が強いと感じる場合は錠剤を半分に割って量を減らして服用するなど調整してみると良いでしょう。
また重大な副作用として報告されているものには、複雑な睡眠行動や重度のアナフィラキシー反応などがあげられます。複雑な睡眠行動とは、具体的には夢遊病など完全に目覚めていない状態で他の活動を行うことがあるため、この症状が見られた場合は直ちにハイプロンの使用を中止しなければなりません。
その他の副作用については以下の通りです。

頻度が高い頻度が低いよく見られる稀に見られる
体全体背中の痛み、胸の痛み、発熱胸痛、悪寒、顔面浮腫、全身の浮腫
心血管系片頭痛狭心症、高血圧、低血圧、動悸、失神、頻脈、心室性期外収縮脳虚血、チアノーゼ、起立性低血圧、心嚢液貯留、肺塞栓、洞性徐脈、血栓性静脈炎、心室頻脈
消化器系便秘、口渇、消化不良げっぷ、食道炎、鼓脹、胃炎、舌炎、食欲増進、下血、口内炎、歯肉出血、腸閉塞、肝機能検査値異常
内分泌系糖尿病、甲状腺腫、甲状腺機能低下症
血液及びリンパ系貧血、好酸球増多、白血球増多、リンパ球増多
代謝浮腫、痛風、脂質異常症、体重増加ビリルビン血症、高血糖、高尿酸血症、低血糖、ケトーシス、
AST増加、
ALT
増加、体重減少
筋骨格系関節痛、関節炎、筋肉痛腱鞘炎筋炎、骨粗鬆症
神経系不安、抑うつ、神経過敏歩行異常、運動失調、情緒不安定、筋緊張低下、不眠症、性欲減退、神経痛、妄想、ジストニア、顔面麻痺、ミオクローヌス、寝言、夢遊病
呼吸器系気管支炎喘息、呼吸困難、喉頭炎、肺炎、いびき無呼吸、しゃっくり、過換気、胸水
皮膚掻痒、発疹脱毛症、接触性皮膚炎、湿疹、蕁麻疹乾癬、皮膚の変色
感覚器結膜炎、味覚騎乗複視、ドライアイ、耳鳴り眼瞼炎、難聴、緑内障、網膜剥離、視野欠損
泌尿生殖器膀胱炎、排尿困難、インポテンス、腎結石、月経過多、子宮出血、膣炎蛋白尿、月経遅延、更年期障害、尿道炎

頻度が稀だからと言って我慢してまで飲み続ける必要はありません。少しでも気になる症状があれば都度相談し休薬、薬の変更を試みるようにしましょう。

ハイプロンの適切な服用方法

ハイプロンの適切な服用方法画像

ハイプロンを効果的かつ安全に使用するためには、正しい方法で服用することが大切です。

基本的な服用方法

ハイプロンは通常、1日1回就寝直前に服用します。標準的な用量は1錠(10mg)です。服用時には、コップ1杯分の水またはぬるま湯で飲みましょう。

服用のタイミング

就寝のおよそ30分から1時間以内に服用するのが一般的です。そうすることで、薬の効果が現れ始めてきた頃に床につくことができ、スムーズに入眠することができるようになります。

食事との関係

ハイプロンを服用する際には、食事の内容にも注意が必要になります。脂質を多く含む食品であったり高カロリーの食事を摂った直後に服薬してしまうと、ハイプロンの効果が現れるまでの時間が2倍に延長してしまいます。また、牛乳などの乳製品とハイプロンを一緒に摂取した場合も薬の吸収を妨げる可能性があるため避けた方が良いでしょう。

用量の調整

症状によっては、用量を調整することができます。
しかし、眠れないからと言って自己判断で記載された用量を超えて服用することはしてはいけません。効果が感じられない、あるいは副作用が気になるといった場合は、服用を中止するようにしましょう。

服用は継続すること

睡眠薬は、突然服用を中止すると不眠症状が悪化する可能性があります。

他の薬やサプリメントとの相互作用

ハイプロンと他の薬やサプリメントを併用する場合は、必ず医師や薬剤師または登録販売者に相談しましょう。特に、他の睡眠薬や精神安定剤、抗うつ薬などとの併用は注意が必要です。

適切な服用方法を守ることで、ハイプロンの効果を最大限に引き出し、副作用のリスクを最小限に抑えることができます。最も効果的な服用方法でハイプロンを上手に活用し、十分な睡眠を確保しましょう。

ハイプロンの注意点と併用禁忌薬

ハイプロンは超短時間型睡眠薬として広く使用される医薬品ですが、全ての人に適しているわけではありません。また、他の薬との相互作用にも注意が必要です。

以下の条件に当てはまる人は使用は避けるようにしましょう。

ハイプロンを服用できない方

  • ザレプロン(ハイプロンの有効成分)に過敏症の既往歴がある人
  • 重症筋無力症を患っている人
  • 急性狭隅角緑内障の人
  • 呼吸機能が低下している人

併用禁忌薬について

現在のところ、ハイプロンと一緒に飲んではいけない医薬品(併用禁忌薬)の報告はありません。

併用注意が必要な医薬品

ハイプロンには併用禁忌薬はありませんが併用注意の医薬品はあります。これらの薬と一緒に服用する際には特に注意が必要となるため医師の診断を仰ぐようにしましょう。

①筋弛緩薬
②スキサメトニウム塩化物水和物
③ツボクラリン塩化物塩酸塩水和物
④パンクロニウム臭化物
➄中枢神経抑制剤(フェノチアジン誘導体、バルビツール酸誘導体など)
※これらの医薬品の作用を強めることがあります。
⑥麻酔時※麻酔時にハイプロンを使用すると呼吸抑制を起こす事があります。
⑦CYP3A4阻害薬(エリスロマイシン、ケトコナゾールなど)※ハイプロンの代謝が阻害され、睡眠作用が強まる恐れがあります。
⑧CYP3A4誘導する医薬品(リファンピシン)※ハイプロンの代謝が促進され、効果が弱まる恐れがあります。

アルコールとの相互作用

ハイプロンのアルコールとの相互作用画像

ハイプロンとアルコールの併用も避けるべきです。アルコールは中枢神経抑制作用があるため、ハイプロンの効果を増強し、過度の眠気や呼吸抑制を引き起こす可能性があります。

自分がこれらの医薬品を飲んでいないか不安になるかもしれません。もし他に医薬品を服用している場合は必ず医師や薬剤師に確認してください。医薬品の相互作用は複雑で、予期せぬ副作用が起きることがあります。また、新しい医薬品が処方される際には、今現在ハイプロンを服用していることを前もって医師に伝えておくことで併用注意の医薬品を避けることができます。

まとめ

ハイプロン(一般名:ザレプロン)は、不眠症治療に効果的な睡眠薬として海外では広く使用されています。しかし残念ながら現時点において日本では販売されていません。必要な時には個人輸入と言う手段で通販により入手する方法をご紹介しました。
ハイプロンは、マイスリー同様超短時間型睡眠薬に該当し、入眠困難に特に効果を発揮します。主成分のザレプロンは、脳内のGABA受容体に作用することで、脳の興奮を静め睡眠の導入を助けます。効果の発現が比較的早く、服用後30分から1時間で眠気を感じ始めるのが特徴です。
また、ハイプロンは半減期が短いため、翌朝まで効果が持続せず、起床時の眠気や倦怠感が少ないのが特徴です。
しかし、他の睡眠薬と同様に、ハイプロンにも副作用はあります。眠気、めまい、頭痛、吐き気などの一般的な副作用に加え、重大な副作用としてもうろう状態、睡眠随伴症状(夢遊病症状等)のリスクなどもあり、特に高齢者や他の薬を服用している方は注意が必要です。
ハイプロンは適切に使用すれば不眠症の改善に効果的な医薬品です。リスクとベネフィットをよく理解し、用法・用量を守って服用することで効果を最大限に引き出すことが可能です。

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