バムラニビマブ

成分名

バムラニビマブ

適応症状

新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)など

簡易説明

「バムラニビマブ」は、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) の治療薬としてAbCelleraBiologicsとEliLillyによって単一の抗体産生細胞をクローニングして開発された薬です。 ウイルスの付着とヒト細胞への侵入を阻止し、ウイルスを中和して新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) の予防と治療を支援します。

処方可能な診療科目

内科/感染症内科など

健康保険の適応

なし

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安 :約2,000円~10,000円
*病院によって差が有り。初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

なし※2021年2月9日FDA(米食品医薬品局)よりバムラニビマブとエテセビマブの併用投与の緊急使用許可が発行されたが、各地で感染拡大している変異したコロナウイルスに対する効果が低いとして2021年4月16日バムラニビマブの単独投与の緊急使用許可を取り消した。

国内のジェネリック認可

なし

関連製品(先発薬)

BAMLANIVIMAB (Eli Lilly and Company)

関連製品(ジェネリック)

なし

効果・作用

「バムラニビマブ」は、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) の治療薬としてAbCelleraBiologicsとEliLillyによって単一の抗体産生細胞をクローニングして開発された薬で、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) の軽症から中等症の成人患者465人を対象としたバムラニビマブまたはプラセボ(偽薬)のいずれかを投与する第2相二重盲検ランダム化臨床試験を行いました。
治療後28日間の新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) による入院または救急受診率が、バムラニビマブ群では設定用量にかかわらず平均3%であるのに対して、プラセボ群は平均10%という結果になり減少が確認されました。
Food and Drug Administration(米国食品医薬品局)が2020年11月に軽症から中等症の新型コロナ患者に対する単剤療法として緊急使用許可を付与しています。しかし、2021年4月には緊急使用許可が取り消されました。
「バムラニビマブ」はFood and Drug Administration(米国食品医薬品局)によって緊急使用許可が付与された「バムラニビマブ+エテセビマブ」の組み合わせの一部としても使用されましたが、新型コロナウイルスの変異であるベータ型変異ウイルスや、デルタ型変異ウイルスでは効果が低下していることが報告されています。
また、オミクロン型変異ウイルスにおいても、抗原性の変化により、単一の抗体産生細胞をクローニングして作られた抗体を用いた抗体医薬品の効果が低下していることが報告されたことから、2021年6月に「バムラニビマブ+エテセビマブ」の組み合わせ、および「エテセビマブ」のみの配布を見合わせています。

新型コロナウイルス感染症予防・治療に関して

効果・作用」を参照

使用方法

バムラニビマブ2,800mg と エテセビマブ2,800mg を同時に単回点滴静注を行う※臨床試験による使用方法

副作用

調査中

※異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

調査中

併用禁忌薬

調査中

他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

よくある質問
オミクロン株などの変異ウイルスに効果はありますか?

複数の変異ウイルスに対して「バムラニビマブ」を単独で使用した場合には十分な効果が得られないことが分かっています。

抗体医薬品を使った治療は日本でも受けられますか?

日本では新型コロナウイルスの治療薬として使用が許可されたり承認された抗体医薬品はありません。

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