カシリビマブ・イムデビマブ

成分名

カシリビマブ・イムデビマブ

適応症状

新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)など

簡易説明

「カシリビマブ・イムデビマブ」は、カシリビマブとイムデビマブを併用投与して新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) の原因であるウイルスに対する耐性を作り出すために設計された薬です。
アメリカのバイオテクノロジー企業のRegeneron Pharmaceuticals社が開発して、「REGEN-COV」の商品名で販売しており、日本では中外製薬が「ロナプリーブ」の商品名で販売しています。
「カシリビマブ・イムデビマブ」は、カシリビマブとイムデビマブの単一の抗体産生細胞をクローニングして作られた抗体で構成されており、それぞれの抗体を組み合わせることで免疫回避を防ぐことを目的としています。

処方可能な診療科目

内科/感染症内科など

健康保険の適応

健康保険適応(2021年7月特例承認)

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安 :約2,000円~10,000円
*病院によって差が有り。初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

2021年7月発売開始【ロナプリーブ注射液セット】

国内のジェネリック認可

なし

関連製品(先発薬)

ロナプリーブ注射液セット

関連製品(ジェネリック)

なし

効果・作用

「カシリビマブ・イムデビマブ」は、カシリビマブとイムデビマブを併用投与する単一の抗体産生細胞をクローニングして作られた抗体で構成され薬です。
新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) の診断を受けてから96時間以内に12歳以上の家庭内接触者1505人に対して、カシリビマブ・イムデビマブを投与した群とプラセボ(偽薬)を投与した群と1:1の割合で無作為化二重盲検プラセボ対照臨床試験を行ったところ、カシリビマブ・イムデビマブを投与した群は753人のうち11人が新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)に感染し、プラセボ(偽薬)を投与した群は752人のうち59人が新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)に感染しました。
また2週~4週目については、カシリビマブ・イムデビマブを投与した群は753人のうち2人が新たに新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)に感染し、プラセボ(偽薬)を投与した群は752人のうち27人が新たに新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)に感染しました。
このことから、コロナウイルス感染症 (COVID-19)患者に家庭内で接触した感染歴のない人において、「カシリビマブ・イムデビマブ」は新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)の感染を予防することが確認されました。
また、カシリビマブ・イムデビマブを投与した群の7日目のウイルス負荷の減少量はプラセボ(偽薬)を投与した群よりも大きい結果となり、「カシリビマブ・イムデビマブ」の併用投与が、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)に関連する医療機関への受診や入院および救急外来受診から見ても有効であることが分かっています。

新型コロナウイルス感染症予防・治療に関して

効果・作用」を参照

使用方法

成人及び12歳以上かつ体重40kg以上の小児には、カシリビマブとイムデビマブをそれぞれ600mgを併用により単回点滴静注又は単回皮下注射します。

副作用

重大な副作用
 ・重篤な過敏症(頻度不明)
 ・infusion reaction(発熱、呼吸困難、酸素飽和度低下、悪寒、嘔気、不整脈、胸痛、胸部不快感、脱力感、精神状態変化、頭痛、気管支痙攣、低血圧、高血圧、咽頭炎、蕁麻疹、そう痒、筋痛、めまい等)があらわれることがある。

[その他の副作用]
・注射部位反応(紅斑、そう痒、斑状出血、浮腫、疼痛、蕁麻疹等)

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

・妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与してください。
・治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討してください。
・12歳未満の小児等を対象とした臨床試験は実施していません。
・高齢者には状態を観察しながら慎重に投与してください。

上記にあてはまる方は、カシリビマブ・イムデビマブを使用する事が出来ない可能性があります。
カシリビマブ・イムデビマブを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

現在調査中

併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

よくある質問
「カシリビマブ・イムデビマブ」を使った治療は日本でも受けられますか?

受けられます。厚生労働省保は2021年7月に特例承認しています。

「カシリビマブ・イムデビマブ」は新型コロナウイルスの感染予防にも効果がありますか?

「カシリビマブ・イムデビマブ」は新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)の感染予防に効果がある事が確認されています。

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