ソトロビマブ

成分名

ソトロビマブ

適応症状

新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) /など

簡易説明

「ソトロビマブ」は新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)に対して有効な二重作用中和ヒトモノクローナル抗体医薬品です。
新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)のスパイクタンパク質に結合する仕組みで有効性が確認され、2021年9月に日本でも特例承認されています。

処方可能な診療科目

内科/感染症内科/など

健康保険の適応

健康保険適応
*時限的、特例的な対応として保険診療上の取り扱い

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安 :約2,000円~10,000円
*病院によって差が有り。初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

2021年9月(特例承認)

国内のジェネリック認可

関連製品(先発薬)

ゼビュディ

関連製品(ジェネリック)

効果・作用

「ソトロビマブ」はSARSコロナウイルスにより引き起こされた重症急性呼吸器症候群より回復した患者から採取した、一次感染後に胚中心内で形成されるB細胞の亜型で二次免疫応答を持つ細胞から初めて単離された親抗体(S309)に由来しています。
新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) の宿主細胞への侵入を促進するスパイク(S)糖タンパク質に対してS309抗体は効果を持つ中和抗体になります。
新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)に感染して5日以内の軽度の初期症状の疾患進行のリスクがある成人を対象に、評価の偏りを避けて客観的に治療効果を評価することを目的としたランダム化比較試験においても、「ソトロビマブ」の安全性と有効性を評価しています。
European Medicines AgencyのCommittee for Medicinal Products for Human Use(CHMP)は、2021年5月21日に新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)の治療における「ソトロビマブ」の使用に関する審査を終えており、酸素補充を必要とせず、重度の新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)に進行する危険性のある成人の治療に使用出来ると結論付けています。
また、日本国内でも「ソトロビマブ」について、2021年9月28に新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)における中和抗体薬として臨時的な取扱いを適用しています。

新型コロナウイルス感染症予防・治療に関して

「効果・作用」を参照

使用方法

成人及び12歳以上かつ体重40kg以上の小児には、「ソトロビマブ」として500mgを単回点滴静注します。

副作用

アナフィラキシーを含む重篤な過敏症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなどの適切な処置を行ってください。
・Infusion reaction(発熱、呼吸困難、酸素飽和度低下、悪寒、嘔気、不整脈、胸痛、胸部不快感、脱力感、精神状態変化、頭痛、気管支痙攣、低血圧、高血圧、咽頭炎、蕁麻疹、そう痒、筋痛、めまい等)があらわれることがあります。

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

・妊婦の方、または妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与してください。
・授乳中の方は治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討してください。
・小児等を対象とした臨床試験は実施していません。
・高齢者は患者の状態を観察しながら慎重に投与してください。

上記にあてはまる方は、ソトロビマブを使用する事が出来ない可能性があります。
ソトロビマブを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

調査中

他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

よくある質問
「ソトロビマブ」は健康保険が使えますか?

2021年9月28日より厚生労働省保険局医療課事務連絡で「ソトロビマブ」は診療報酬上の臨時的な取扱いになっています。

投与するタイミングはありますか?

新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) の症状がでたら速やかに投与が必要で、症状発現から1週間程度までを目安に投与することが望ましいです。

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