オセルタミビル酸塩

成分名

オセルタミビル酸塩

適応症状

A型又はB型インフルエンザウイルス感染症及びその予防

簡易説明

オセルタミビル酸塩は、抗インフルエンザウイルス剤と呼ばれるグループに属する医薬品です。
A型又はB型インフルエンザウイルスに直接作用し増殖を抑えることでインフルエンザの症状を緩和します。またインフルエンザウイルス感染を予防します。

処方可能な診療科目

内科/呼吸器内科/耳鼻咽頭科 など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安:約1000円~5000円程度
新薬の目安:カプセル75mg255.7円 シロップ3%181.3円
後発薬の目安:カプセル75mg119.6円 シロップ3%88.6円

※病院によって差が有り。薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

2001年2月発売開始【タミフルカプセル75】

国内のジェネリック認可

ジェネリックあり

関連製品(先発薬)

タミフルカプセル75「中外(ロシュ)」/タミフルドライシロップ3%「中外(ロシュ)」

関連製品(ジェネリック)

オセフル/オセルタミビルカプセル75mg「サワイ」/オセルタミビルDS3%「サワイ」

効果・作用

抗インフルエンザ薬、「オセルタミビル酸塩」は、インフルエンザウイルスに直接作用する世界初の飲み薬です。
ノイラミニダーゼ阻害剤と呼ばれる作用機序を有しています。
インフルエンザウイルスは細胞内に侵入し増殖を始めると、細胞外に放出されて周囲の細胞に感染を拡げます。
オセルタミビルには、ノイラミニダーゼ(インフルエンザウイルスの放出を促進させてしまう酵素)の働きを阻害する効能があり、症状の悪化を防いで発熱期間を平均1日短縮します。
インフルエンザからの回復を短縮させる他、発熱や頭痛、喉の痛みなどの症状が重症化するのを防ぐ効果が期待できます。
体内におけるウイルスの総数が減少することで、病原体に対する免疫反応としておきている症状が最小限に抑えられるます。
発症後ウイルスの増殖がピークとなる48時間経過した患者は治療効果が期待できなません。
治療に用いるほか、高齢者や持病のある人に予防薬としても処方されています。

使用方法

【カプセルの場合】
通常、成人及び体重37.5kg以上の小児にはオセルタミビルとして1回75mgを1日2回、5日間経口投与する。

【シロップの場合】
・成人
通常、オセルタミビルとして1回75mgを1日2回、5日間、用時懸濁して経口投与する。
・小児
通常、オセルタミビルとして以下の1回用量を1日2回、5日間、用時懸濁して経口投与する。ただし、1回最高用量はオセルタミビルとして75mgとする。
幼小児の場合:2mg/kg(ドライシロップ剤として66.7mg/kg)
新生児、乳児の場合:3mg/kg(ドライシロップ剤として100mg/kg)

副作用

▼主な副作用
【カプセル・シロップ】
発疹/下痢/腹痛/吐き気/嘔吐/めまい/頭痛/不眠症/低体温

▼重度の副作用
【カプセル・シロップ】
アナフィラキシー/肺炎/劇症肝炎/肝機能障害/黄疸/皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)/中毒性表皮/壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)/急性腎障害(頻度不明)/白血球減少/血小板減少/精神・神経症状(意識障害、譫妄、幻覚、妄想、痙攣等)/異常行動/出血性大腸炎/虚血性大腸炎

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用が出来ない方
オセルタミビル酸塩を配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方 >
添加物にアレルギーをお持ちの方は、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。

使用に注意が必要な方
・腎機能障害の方>
・妊婦>
・授乳婦>
・小児>
・高齢者の方

上記にあてはまる方は、オセルタミビル酸塩を使用する事が出来ない可能性があります。
オセルタミビル酸塩を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

併用注意薬
ワルファリン(ワーファリン) 上記にあてはまる方は、オセルタミビル酸塩を使用する事が出来ない可能性があります。
オセルタミビル酸塩を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬 併用禁忌の薬剤はありません

上記の併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

よくある質問
副作用の異常行動が心配です。原因はなんですか?

インフルエンザ罹患時の異常行動が報告されています。原因は不明で、抗インフルエンザウイルス薬の種類や服用の有無にかかわらず発現する可能性があります。頻度はまれなものの、とくに転落事故につながるような重度の異常行動については、就学以降の小児・未成年の男性に多く、また発熱から2日間以内の発現例が多いとされます。保護者の方は、発熱から少なくとも2日間は、子供が1人にならないように配慮する必要があります。

飲み忘れた場合は、2回分を飲んでも大丈夫ですか?

決して2回分を一度に服用しないでください。気がついた時にできるだけ早くし、次の通常飲む時間が近い場合は、1回分をとばして次の時間に1回分飲んでください。

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医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。