成分名 | ヒドロキシクロロキン |
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適応症状 | 抗マラリア剤/全身性・皮膚エリテマトーデス/新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)/関節リウマチの炎症/など |
簡易説明 | 「ヒドロキシクロロキン」は自己免疫疾患‘膠原病’の一つであるエリテマトーデス治療薬で、海外では関節リウマチの炎症の軽減にも用いられている。 |
処方可能な診療科目 | 内科/感染症内科/皮膚科/リウマチ科/など |
健康保険の適応 | 健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 | 診察料などの目安 :約2,000円~10,000円 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 | 2015年9月発売開始【プラケニルR錠200mg】 |
国内のジェネリック認可 | ジェネリックあり |
関連製品(先発薬) | プラケニル錠【製薬メーカー:サノフィ】 |
関連製品(ジェネリック) | ヒドロキシクロロキン200mg【製薬メーカー:トレント・ファーマ社】 |
効果・作用 | 「ヒドロキシクロロキン」は世界的に広く用いられているエリテマトーデス治療薬で、長い間マラリア治療薬として用いられてきた。 |
新型コロナウイルス感染症予防・治療に関して | 「ヒドロキシクロロキン」は世界的に広く用いられているエリテマトーデス治療薬だが、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)に対しても亜鉛を介した抗炎症作用、免疫調節作用を発揮する可能性があるとされ、抑制作用が示されている。 ただ、現在の米国ガイドラインでは「ヒドロキシクロロキン」は、入院患者には使用しないことを推奨しており、外来患者でも臨床試験でない限り使用しないことを推奨している。 ネイチャーの姉妹誌であるCell Researchによると、2020年2月4日に中国科学院武漢ウイルス研究所などの研究グループが発表した論文によれば、in vitro (試験管内) の環境下で、アフリカミドリザル起源の標準細胞 Vero E6細胞を用いて、「ヒドロキシクロロキン」に類似したリン酸クロロキンを含む7種類の物質の新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)に対する抗ウイルス効果の評価試験を行ったところ、エボラ出血熱治療薬として開発されたレムデシビルに次ぐ高い効果を示した。 日本感染症学会は日本国内で新型コロナウイルス感染者に「ヒドロキシクロロキン」を投与したところ、症状が改善された症例が2例あることが2020年3月10日に明らかにした。 この2例は九州地方にある医療機関の医師らが公表したものであり、使用されたのはサノフィ製の製品 (プラケニル錠) であるとしている。 2020年3月20日にはフランスのエクス=マルセイユ大学などの研究チームが International Journal of Antimicrobial Agents 誌に発表した論文によると、「ヒドロキシクロロキン」が、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)の治療および患者のウイルス保有期間減少に効果をもつ可能性があると報告した。 新型コロナウイルス感染者30名に対して「ヒドロキシクロロキン」単独投与群あるいは抗生物質アジスロマイシンとの混合投与群、およびいずれも投与しない対照群とに分けて治療を行った結果、「ヒドロキシクロロキン」は単独でも効果があり、アジスロマイシンと組合わせたことで大きな効果が確認され。 しかし、アメリカFDAは2020年4月に「ヒドロキシクロロキン」の使用を「安全で効果的だという知見は得られていない」と改めて勧告して副作用を警告し、イギリスの医学誌ランセットに患者への投与で死亡率が高まる恐れがあるとする論文も掲載されている。 |
使用方法 | 「ヒドロキシクロロキン」硫酸塩として200mg又は400mgを1日1回食後に経口服用する。ただし、1日の服用量はブローカ式桂変法により求められる以下の理想体重に基づく用量とする。 |
副作用 | 一般的な副作用として比較的多いのは、下痢、腹痛、頭痛、発疹などであるが、重い副作用として皮膚・粘膜障害、骨髄抑制、ミオパチー(筋肉障害)、低血糖症などを起こすことがある。 ※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
・過去にヒドロキシクロロキンの含有成分に対し過敏症が現れたことのある方は服用を控えてください。
上記にあてはまる方は、ヒドロキシクロロキンを使用する事が出来ない可能性があります。
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併用禁忌薬 | 併用禁忌薬はありませんが、持病、服用中の薬がある方、通院中、治療中の方は必ずかかりつけの医師に相談してから服用するようにして下さい。 |
ヒドロキシクロロキンに関する よくある質問 |
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