ヒドロキシクロロキン

成分名

ヒドロキシクロロキン

適応症状

抗マラリア剤/全身性・皮膚エリテマトーデス/新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)/関節リウマチの炎症/など

簡易説明

「ヒドロキシクロロキン」は自己免疫疾患‘膠原病’の一つであるエリテマトーデス治療薬で、海外では関節リウマチの炎症の軽減にも用いられている。
皮膚エリテマトーデスの皮膚症状を改善するほか、全身性エリテマトーデスにおける筋肉痛や関節痛を緩和して、倦怠感など全身症状をやわらげ、抗炎症作用や免疫調節作用により、炎症症状を改善する作用があります。
また、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)に対しても亜鉛を介した抗炎症作用、免疫調節作用を発揮する可能性があるとされ、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)の抑制作用が示されている。

処方可能な診療科目

内科/感染症内科/皮膚科/リウマチ科/など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安 :約2,000円~10,000円
薬代1錠あたりの目安 :200mg約420円(薬価)
病院によって差が有り。薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

2015年9月発売開始【プラケニルR錠200mg】

国内のジェネリック認可

ジェネリックあり

関連製品(先発薬)

プラケニル錠【製薬メーカー:サノフィ】

関連製品(ジェネリック)

ヒドロキシクロロキン200mg【製薬メーカー:トレント・ファーマ社】

効果・作用

「ヒドロキシクロロキン」は世界的に広く用いられているエリテマトーデス治療薬で、長い間マラリア治療薬として用いられてきた。
自己免疫疾患‘膠原病’の一つである全身性エリテマトーデス、関節リウマチやシェーグレン症候群、円板状エリテマトーデス等の自己免疫性疾患、晩発性皮膚ポルフィリン症の治療や、海外では関節リウマチの炎症の軽減にも用いられている。
日本では皮膚エリテマトーデスおよび全身性エリテマトーデスとして承認されており、皮膚エリテマトーデスの皮膚症状を改善するほか、全身性エリテマトーデスにおける筋肉痛や関節痛を緩和して、倦怠感など全身症状をやわらげます。
皮膚エリテマトーデスに対する有効性については、活動性の皮膚病変がある皮膚エリテマトーデスの患者96名に対して72人はヒドロキシクロロキンを、24名にはプラセボ(にせ薬)を服用し、皮膚病変に対する効果を服薬前後を比較し、4か月後の平均でプラセボを上回る傾向が示されたことから、この薬の皮膚症状に対する有効性が確認された。
また、全身性エリテマトーデスにおいても、筋骨格系症状にくわえて倦怠感など全身症状についても改善傾向が示された。

新型コロナウイルス感染症予防・治療に関して

「ヒドロキシクロロキン」は世界的に広く用いられているエリテマトーデス治療薬だが、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)に対しても亜鉛を介した抗炎症作用、免疫調節作用を発揮する可能性があるとされ、抑制作用が示されている。
ただ、現在の米国ガイドラインでは「ヒドロキシクロロキン」は、入院患者には使用しないことを推奨しており、外来患者でも臨床試験でない限り使用しないことを推奨している。
ネイチャーの姉妹誌であるCell Researchによると、2020年2月4日に中国科学院武漢ウイルス研究所などの研究グループが発表した論文によれば、in vitro (試験管内) の環境下で、アフリカミドリザル起源の標準細胞 Vero E6細胞を用いて、「ヒドロキシクロロキン」に類似したリン酸クロロキンを含む7種類の物質の新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)に対する抗ウイルス効果の評価試験を行ったところ、エボラ出血熱治療薬として開発されたレムデシビルに次ぐ高い効果を示した。
日本感染症学会は日本国内で新型コロナウイルス感染者に「ヒドロキシクロロキン」を投与したところ、症状が改善された症例が2例あることが2020年3月10日に明らかにした。
この2例は九州地方にある医療機関の医師らが公表したものであり、使用されたのはサノフィ製の製品 (プラケニル錠) であるとしている。
2020年3月20日にはフランスのエクス=マルセイユ大学などの研究チームが International Journal of Antimicrobial Agents 誌に発表した論文によると、「ヒドロキシクロロキン」が、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)の治療および患者のウイルス保有期間減少に効果をもつ可能性があると報告した。
新型コロナウイルス感染者30名に対して「ヒドロキシクロロキン」単独投与群あるいは抗生物質アジスロマイシンとの混合投与群、およびいずれも投与しない対照群とに分けて治療を行った結果、「ヒドロキシクロロキン」は単独でも効果があり、アジスロマイシンと組合わせたことで大きな効果が確認され。
しかし、アメリカFDAは2020年4月に「ヒドロキシクロロキン」の使用を「安全で効果的だという知見は得られていない」と改めて勧告して副作用を警告し、イギリスの医学誌ランセットに患者への投与で死亡率が高まる恐れがあるとする論文も掲載されている。

使用方法

「ヒドロキシクロロキン」硫酸塩として200mg又は400mgを1日1回食後に経口服用する。ただし、1日の服用量はブローカ式桂変法により求められる以下の理想体重に基づく用量とする。

女性患者の理想体重(kg)=(身長(cm)-100)×0.85
男性患者の理想体重(kg)=(身長(cm)-100)×0.9

・理想体重が31kg以上46kg未満の場合、1日1回1錠(200mg)を服用します。
・理想体重が46kg以上62kg未満の場合、1日1回1錠(200mg)と1日1回2錠(400mg)を1日おきに服用します。
・理想体重が62kg以上の場合、1日1回2錠(400mg)を服用します。

副作用

一般的な副作用として比較的多いのは、下痢、腹痛、頭痛、発疹などであるが、重い副作用として皮膚・粘膜障害、骨髄抑制、ミオパチー(筋肉障害)、低血糖症などを起こすことがある。
また、長期投与では視力低下、霧視、色覚異常、視野暗点など目の網膜障害がある。
異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

・過去にヒドロキシクロロキンの含有成分に対し過敏症が現れたことのある方は服用を控えてください。
・網膜症(SLE網膜症を除く)あるいは黄斑症、またはその既往歴がある方は服用を控えてください。
・妊婦の方、または妊娠している可能性のある女性は服用を控えてください。
・胎児に影響が出る可能性があるため、服用中~服用後一定期間は避妊することが望ましいです。
・授乳中の方は、服用中には授乳を中止してください。
・6歳未満の幼児は服用を控えてください。

上記にあてはまる方は、ヒドロキシクロロキンを使用する事が出来ない可能性があります。
ヒドロキシクロロキンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

併用禁忌薬はありませんが、持病、服用中の薬がある方、通院中、治療中の方は必ずかかりつけの医師に相談してから服用するようにして下さい。

よくある質問
新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)の治療目的で服用を考えています。

新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)の治療目的で服用を考えられているのであれば、必ず医師に相談の上で必要性とリスクをふまえて服用を検討してください。

服用後に気を付けることはありますか?

服用後に低血糖の症状が現れる可能性がある為、車の運転や危険な作業には注意してください。

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医薬品を使用する場合、必ず医師や薬剤師の指示に従って下さい。
医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。