イベルメクチン

成分名

イベルメクチン

適応症状

腸管糞線虫症/疥癬/寄生虫によりおこる感染症/など

簡易説明

「イベルメクチン」は腸管糞線虫症(ちょうかんふんせんちゅうしょう)や疥癬(かいせん)といった、寄生虫が原因で起こる病気に効果的な成分です。
体内の「糞線虫」や「疥癬虫(別名:ヒゼンダニ)」などの寄生虫に作用・麻痺を起こし、寄生虫を死に至らせ駆除できる駆除薬です。

処方可能な診療科目

感染症内科/消化器内科/皮膚科/など

健康保険の適応

健康保険適応
※コロナウィルスに係るイベルメクチン処方は自費

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安 :約2,000円~10,000円
薬代1錠あたりの目安 :3㎎約652.6円(薬価)
薬代後発薬1錠の目安 :3㎎約150円/6㎎約170円/12㎎約200円(薬価)

※病院によって差が有り。薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

2002年12月発売開始【ストロメクトール3㎎】

国内のジェネリック認可

ジェネリックあり

関連製品(先発薬)

ストロメクトール錠3mg【製薬メーカー:MSD(メルク・アンド・カンパニー)】

関連製品(ジェネリック)

イベルジョン(3mg・6mg・12mg)/イベルヒール(3mg・6mg・12mg)/イベルメクトール(12mg)

効果・作用

▼腸管糞線虫症(ちょうかんふんせんちゅうしょう)
腸管糞線虫症(ちょうかんふんせんちゅうしょう)は土壌から皮膚を通して人に感染し、十二指腸や小腸上部の粘膜に寄生する「糞線虫」によっておこる寄生虫感染症です。
 腹痛・腹鳴・軟便・下痢・食思不振、嘔気、嘔吐などの軽度の消化器症状を引き起こします。
 糞線虫は、熱帯や亜熱帯地方に分布する寄生虫の一種です。国内では沖縄や鹿児島県、奄美大島に見られます。
 イベルメクチン体内の糞線虫を麻痺させ死滅させます。糞線虫の寄生による腸管糞線虫症に用います。

▼疥癬(かいせん)
疥癬(かいせん)は、ダニの一種である「疥癬虫(別名:ヒゼンダニ)」というダニが皮膚に寄生して起こる皮膚感染症です。
体の腹部、胸部、大腿内側などに小さな赤い発疹ができ、激しいかゆみを伴う感染症です。
特に夜間に強いかゆみを生じるのが特徴的です。
イベルメクチンは、疥癬虫(別名:ヒゼンダニ)に対しても特攻的に作用します。塗り薬を使わず、通常1回~2回の服用で疥癬虫の駆除が可能です。
「イベルメクチン」は上記記載の腸管糞線虫症・疥癬に大変有効とされています。

新型コロナウイルス感染症予防・治療に関して
▼新型コロナウイルス感染症予防・治療効果
前提として新型コロナウイルス感染症に対するイベルメクチンの使用は、現在まだ臨床試験中であり、正しい飲み方というものは定まっておりません。
以下の飲み方はまだ試験・検証中の段階で、この説明も安全性を保障するものでは御座いません。

▼FLCCCによる治験データ 米国の救急救命医学領域の医師らによって結成されたFLCCCは、多くの臨床試験をメタ解析したところ、イベルメクチンを予防として投与すれば85%、初期治療で76%、後期治療で46%に効果があり、致死率の改善も70%に上ったとしました。
その結果「イベルメクチンは新型コロナに有効」として使用を推奨しています。
FLCCC研究チームでは以下のような飲み方が試されております。

▼予防に関するプロトコル
イベルメクチン 高リスクの方のための予防治療
1回につき0.2 mg/kg(食前または食後に服用)– 当日1回服用、48時間後にもう一度、以降週1回服用*

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)曝露後の予防治療2
1回の投与量は0.2 mg/kg  – 1日目に1回の投与を行い、48時間後に2回目の投与をする*
ビタミン D3 1,000–3,000 IU/日
ビタミン C 500–1,000 mgを1日2回
ケルセチン 250 mg/日
亜鉛 30–40 mg/日
メラトニン 就寝前に 6 mg (眠気を引き起こす)

■早期の外来治療に関するプロトコル3
イベルメクチン① 1回につき0.2~0.4mg/kg(食前または食後に服用)– 1日1回、5日間、または回復するまで服用*
以下の場合は、上限の用量範囲を使用すること:
1)より侵襲性の高い変種が存在する地域である
2)症状が発現してから5日目以降に、または呼吸不全期に治療を開始した、または
3)複数の合併症やリスク因子がある。
フルボキサミン④ 50mgを1日2回、10~14日間服用
以下の場合は、イベルメクチンに追加して服用する:
1)イベルメクチンを2日間投与しても最小限の感応しか得られない
2)より侵襲性の高い変種が存在する地域である
3)症状が発現してから5日目以降に、または呼吸不全期に治療を開始した
4)多数の合併症やリスク因子がある。患者がすでに選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)を服用している場合は、忌避すること
鼻咽頭の衛生状態 霧状にしたエッセンシャルオイルを1日3回吸入(ヴェポラッブなど)および/またはクロルヘキシジン(Chlorhexidine)/ベンジダミン(Benzydamine)の洗口液でうがいをするか、またはベタジン(Betadine)の鼻腔スプレーを1日2~3回使用すること
ビタミン D3 4,000 IU/日
ビタミン C 500–1,000 mgを1日2回
ケルセチン 250 mgを1日2回
亜鉛 100 mg/日
メラトニン 就寝前に10 mg(眠気を引き起こす)
アスピリン 325 mg/日(禁忌でない限り)
パルスオキシメーター 酸素飽和度の経過観察を行うことが推奨される
(手順については、このファイルの2ページ目を参照すること)(Ivermectin)(Fluvoxamine)

* 今後さらに科学的な研究結果が発表されるにつれ、記載されている投与量が更新される可能性がある
① イベルメクチンの妊娠中の投与に関する安全性は立証されていない。特に妊娠初期の3か月間は、投与を開始する前に、医療従事者とベネフィット・リスクのバランスについて話し合うこと。
② 家族内に新型コロナウイルス感染症と診断された人がいる場合、またはマスクを着用せずに新型コロナウイルス患者に長時間暴露した場合に使用する。
④ 後期の患者 — 入院 患者 — www.flccc.net にて FLCCC 発行の MATH+ 病院における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療に関するプロトコル を参照すること
④ フルボキサミン(fluvoxamine)を処方された一部の個人は、自殺または暴力的な行動へのまれなエスカレーションを防ぐために、処方する臨床医によって注意深く監視および治療される必要がある急性不安を経験します。
イベルメクチンの一般的な使用である腸管糞線虫症の治療の場合は、12mgを2週間間隔で2回なので、これはかなりの高用量となる当然副作用のリスクはそれだけ高まる

■イベルメクチンはワクチンに干渉する?
FLCCCは現時点では、ワクチンの専門家との討論の結果、イベルメクチンによる予防がワクチンに対する有効性を妨げるとは考えていません。
しかしこの質問に具体的に答えるための明確なデータが存在しないことも認識しておく必要があります。

■満腹または空腹時にイベルメクチンを服用する必要がありますか?
イベルメクチンを服用するときは、食事と一緒に、または食事の後に薬を服用してください。
イベルメクチンは脂溶性の薬であり、イベルメクチンの吸収は脂肪の多い食事で体の組織で強化されます。

※上記の情報は2021年10月18日時点のものとなります。情報は随時更新されますので、一部の内容が変わっている場合があります。
詳しくは、引用元の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の予防および早期の外来患者治療に関するプロトコルをご覧下さい。
使用方法

副作用

下痢/食欲不振/便秘/腹痛/痒み/中毒性皮疹/発疹/倦怠感/発熱/黄疸/発疹/吐き気/など
イベルメクチンには、副作用が起こる可能性があります。
イベルメクチンを服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。

■イベルメクチン副作用(重度) ▼中毒性表皮壊死融解症・皮膚粘膜眼症候群
観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うことが必要です。
中毒性表皮壊死融解症は日本国内での症例報告はありませんが、海外での症例報告があるようです。
皮膚粘膜眼症候群は国内での症例報告があります。

▼肝機能障害、黄疸
AST(GOT)、ALT(GPT)の上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うことが必要です。
国内及び海外での報告があるようです。
※AST(GOT)、ALT(GPT)について※
AST(GOT)、ALT(GPT)は肝細胞で、γ-GTP は胆管でつくられる酵素で、どれも「トランスアミナーゼ」と呼ばれます。肝臓でアミノ酸の代謝にかかわる働きをしています。
肝細胞が破壊されると血液中に放出されます。その量によって肝機能を調べることができます。
・AST(GOT)、ALT(GPT)の基準値(正常値)
・AST(GOT):7~38 IU/L
・ALT(GPT):4~44 IU/L

▼血小板減少
血小板減少があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うことが必要です。
国内及び海外での報告があるようです。
※詳しい症状に関しましては、よくある副作用の症状一覧をご利用下さい。

重篤な副作用の発生率は低いですが、用法や用量を間違えると命に危険を及ぼすような、重篤な副作用が発生する恐れもあります。
異変を感じた場合は、直ぐに医師の診察を受け指示に従いましょう。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用が出来ない方
■体重15kg未満の小児
 安全性が確立していない為。

■爪疥癬の患者
 イベルメクチンが爪疥癬に対しては効果が無効である為。

■イベルメクチンの成分に対し過敏症の既往歴のある患者の方は服用できません。
 下記、添加物にアレルギーをお持ちの方(ストロメクトール3㎎の場合)は、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
 ▼ストロメクトール3㎎の添加物
 ・結晶セルロース
 ・部分アルファー化デンプン
 ・ステアリン酸マグネシウム
 ・ブチルヒドロキシアニソール
 ・無水クエン酸

使用に注意が必要な方
■高齢の方
 他の薬剤を併用している場合が多いため、注意が必要。
 ※イベルメクチン以外の薬剤を服用している場合は、必ず医師にご相談ください。

■妊婦、妊娠している可能性のある方、授乳中の方
 安全性が確立していない為。
 ※治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与が可能です。その場合には必ず医師にご相談ください

■易感染性患者(HIV感染者やHTLV-1感染者等も含む)
 通常の投与回数以上の投与が必要となり、その場合でも症状が治らないことがある為。

■オンコセルカ症又患者の方、ロア糸状虫症患者の方
 アレルギー性の炎症が起こる場合がある為。

■中枢精神神経系(脳症、頭痛、昏睡、精神状態変化、起立困難、歩行困難、錯乱、嗜眠、痙攣、昏迷等)の疾患のある患者の方
 アレルギー性の炎症が起こる場合がある為。

■筋骨格系(関節痛等)の疾患の患者の方
 アレルギー性の炎症が起こる場合がある為。

■その他(発熱、結膜出血、眼充血、尿失禁、便失禁、浮腫、呼吸困難、背部痛、頸部痛等の疼痛等)の疾患のある患者の方
 アレルギー性の炎症が起こる場合がある為。

上記にあてはまる方は、イベルメクチンを使用する事が出来ない可能性があります。
イベルメクチンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

抗ミクロフィラリア薬など

上記の併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

イベルメクチンに関する
よくある質問
イベルメクチンの服用は1日1回ですが、1日のどのタイミングで服用したらいいですか?

1日1回なので、朝、昼、夕は自由です。ただ朝内の服用したら、翌日以降も同じにして下さい。

ピルカッターなどで割ることは可能でしょうか?

本剤は一般に小さい錠剤となるため、割ることは可能ですが綺麗に割ることが難しい場合があります。
有効成分量3mg、6mg、12mgと別れている製品もあるので、利用者の体重を計算して購入するのを推奨します。

サイト利用に関する注意事項

医薬品を使用する場合、必ず医師や薬剤師の指示に従って下さい。
医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。

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