ケミカルピーリングとは
ケミカルピーリングとは、酸性の化学物質を肌に塗って、肌表面の古い角質を取り除く施術です。
加齢とともにターンオーバーにかかる期間は長くなっていきますが、長くなっていくと肌の生まれ変わりに時間がかかる、つまりシミやくすみの原因となってしまいます。
ケミカルピーリングは、長くなった肌のターンオーバー期間を整えることで、ニキビ、シミ、そばかす、くすみ、毛穴の開きなどの肌トラブルを改善することができます。
ケミカルピーリングはこんな方にオススメ
ケミカルピーリングは、肌トラブルでお悩みの方に適している施術です。
シミやそばかすなどが気にならなかったとしても、より一層きれいな肌のハリを取り戻したいという方にもオススメの施術となっています。
ケミカルピーリングがオススメな方
- シミやそばかすが気になり始めた方
- ニキビやニキビ跡が気になる方
- 毛穴の開きが目立つ方
- 加齢とともに小じわが増えてきた方
- お肌のハリやつやを手に入れたい方
ケミカルピーリングの種類
ケミカルピーリングにはいくつかの種類があります。それぞれ効果や安全性のバランスが異なっており、ご自身の肌質や目的に合わせて選択していく必要があります。
グリコール酸(AHA)
グリコール酸の働き
ケミカルピーリングの中では最も基本的な薬剤となります。グリコール酸には水溶性の酸が含まれており、リンゴやオレンジなどの果物から抽出されるため、「フルーツ酸」と呼ばれることもあります。
このフルーツ酸を英語で「α−ヒドロキシ酸」というため、略してAHA(エーエイチエー、アハまたはアーハー)とされています。
グリコール酸は、皮膚の一番外側にある角質層の細胞に作用し、細胞同士の結合を弱めます。こうすることで角質層がバラバラになり、剥がれていきます。
グリコール酸を用いたピーリングでは、くすみやざらつきの改善、透明感の向上が期待できます。
使用方法
肌に塗り、数分経過したらふき取ります。ピーリングは角質を剥がす施術になるので、終わった後は冷たいタオルや軟膏・クリームでしっかりとケアをします。
グリコール酸が配合されているピーリング剤はそれぞれ濃度が異なっています。市販のものでは2.5~7.5%程度が主流ですが、クリニックで使用されるものは20~30%と高くなっています。
それぞれの濃度に合わせて適切な時間、回数が異なっているので注意しながら、下記の①~③を繰り返してください。
グリコール酸(AHA)の使用方法
①グリコール酸を適量、肌に塗ります
②数分塗った後、グリコール酸をしっかりとふき取ります。
③冷たいタオルを顔に当てて、5~10分ほど冷やします。症状によっては軟膏やクリームを塗ります。一時的に赤くなりますが、3~4日ほどすると治まるとされています。
④だいたい2週間に1回のペースで①~③を繰り返します。ただし、使用するものによって頻度は異なっておりますので、詳しくは使用する薬剤の説明書をお読みください。
<関連商品①>
●グライコ6
グライコクリーム6%は、Micro Labs Ltd(マイクロ・ラボ社)が製造・販売する美容クリームです。
代表的なケミカルピーリング剤の一つとして有名であり、ニキビ、シワ、色素沈着過剰、脂漏性角化症などの治療に用いられています。
医療領域においてもその有効性と安全性は十分に確認されています
商品名 | グライコ6 |
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画像 | |
有効成分 | グリコール酸 6% |
価格 | 30g:1本1865円~ |
メーカー | Micro Labs Ltd(マイクロ・ラボ) |
購入ページ | グライコ6の購入はこちら |
<関連商品②>
●グライコ12
グライコクリーム12%は、Micro Labs Ltd(マイクロ・ラボ社)が製造・販売する美容クリームです。
代表的なケミカルピーリング剤の一つとして有名であり、ニキビ、シワ、色素沈着過剰、脂漏性角化症などの治療に用いられています。通常のピーリング剤はグリコール酸濃度2.5〜7.5%程度が一般的です。
毎日使うものとして、強力効果も得られる最適な濃度12%がおすすめです。医療領域においてもその有効性と安全性は十分に確認されています。
商品名 | グライコ12 |
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画像 | |
有効成分 | グリコール酸 12% |
価格 | 30g:1本2420円~ |
メーカー | Micro Labs Ltd(マイクロ・ラボ) |
購入ページ | グライコ12の購入はこちら |
サリチル酸マクロゴール(BHA)
サリチル酸マクロゴールの働き
サリチル酸マクロゴールとは、「βヒドロキシ酸」と呼ばれる酸の1つです。
サリチル酸は油を溶かす作用があるため角質除去に適しています。ただし、サリチル酸のみでは刺激が強かったため、そこにマクロゴールを加えることでお肌への負担を軽くしています。
これまでのケミカルピーリングで起こりやすかった痛みや赤みなどの副作用が軽減されており、肌が敏感な方でも安心してお使いいただける点がメリットとなります。
使用方法
サリチル酸マクロゴール(BHA)の使用方法
①サリチル酸マクロゴールを適量、肌に塗ります
②約5分ほど浸透させた後、ふき取ります。
③洗顔をします。ここまでの所要時間としては30分ほどです。
④だいたい4週間に1回のペースで①~③を繰り返します。ただし、肌の状態によって頻度は異なっておりますので、詳しくは使用する薬剤の説明書をお読みください。
乳酸
乳酸の働き
天然の乳酸を主成分とした比較的マイルドなピーリングです。
皮膚の浅い部分(表皮各層から表皮全体)に作用するため、表皮のターンオーバーを促します。肌に負荷をかけずにニキビ跡の治療や肌のくすみ・シミを改善したい方にオススメです。
また、他のピーリングが合わなかった方にもご使用いただける可能性が高くなっています。
使用方法
乳酸の使用方法
①洗顔後、やさしく水気をふき取ります。
②目の周りを避けて顔になじませます
③5分経過したらぬるま湯で流します。
④だいたい週2~3回のペースで行うと良いでしょう。上限は1日1回までとしてください。
クリニックと同じ薬剤でセルフピーリング
ピーリングにはさまざまな種類がありましたが、薬剤によっては医療機関で使用している薬剤を自宅で使用できることもあります。
その際、医療機関でピーリングを行った時と自宅で行った時の違いについてご説明します。
クリニックとの金額比較
自宅でピーリングを行う最大のメリットとしては、医療機関で行うピーリングよりも費用が安く済む点です。
クリニックでは1回あたり10000円ほどで実施しているところが多いですが、自宅施術の場合は1回あたり1150円ほどから可能です。
ピーリングは1回だけで終わる施術ではなく、繰り返すものですが、回数を重ねるごとに費用負担の差額は大きくなっていきます。
もし、ピーリングを受けて肌トラブルを改善したいが費用はできるだけ安く抑えたいという方は、自宅で使用する方法も検討してみてはいかがでしょうか。
クリニック | 自宅 | 差額 | |
---|---|---|---|
1回 | 11000円/回 | 1150円/回 | 9850円/回 |
4回 | 39600円/回 | 4600円/回 | 35000円/回 |
8回 | 70400円/回 | 9200円/回 | 61200円/回 |
使用方法
ミルクピールトリートメントは効果が高くダウンタイムが少ないピーリング薬剤です。
医療機関での施術を受けることもできますが、自宅に薬剤を届けて施術することも可能です。
使い方としては、まず洗顔剤を用いて顔を洗います(化粧をしている場合は事前にクレンジングを用いて落としておきます)。
その後、ピーリング剤を2.5mlカップに注ぎ、ブラシを用いて顔全体に塗りこみます。1~2分半ほど経過したら、水で洗い流します。別売りのヒアルシュ―ティックでお肌を整えると良いでしょう。
ミルクピールトリートメントの使用方法
①フォーマー15(洗顔剤)を4プッシュし洗顔して肌を乾かしてください。
②ミルクピールを2.5mlカップに注ぎ、ブラシで顔全体に塗布してください。( Tゾーン→あご→口周り→頬の順)
③そのまま1分半~2分半程放置してください。(より高い効果を得たい場合最大5分)
④水で洗い流してください。
⑤ヒアルシューティック(別売り)で、お肌を整えてください。
※クレンジングなどでしっかりと化粧を落とした素肌の状態でミルクピールトリートメントを使用してください。
※薬剤を塗った際にピリピリとした痛みを感じる場合がございます。
<関連商品①>
●ミルクピールトリートメント
ミルクピールトリートメントは、DERMACEUTIC社製のピーリングキットです。
美容クリニックでも人気のピーリング施術と同じピーリング剤を使用し、塗って洗い流すだけと10分程度と短時間で手軽に本格ピーリングを行うことができます。
1箱に24回分(2週間に1回使用で1年間分)入っており、美容クリニックの約1/10の金額のため気軽に続けられます。
商品名 | ミルクピールトリートメント |
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画像 | |
有効成分 | グリコール酸/乳酸/サリチル酸 |
価格 | 1回分1145円~ |
メーカー | Dermosciences Corp(ダーマシューティック) |
購入ページ | ミルクピールトリートメントの購入はこちら |
自宅での実施のメリット・デメリット
自宅での実施のメリット
自宅でミルクピールトリートメントを実施するメリットの1つ目として「費用負担が安い」ことがあげられます。医療機関では、1回10000円の相場が目安となりますが、自宅で実施する場合その10分の1の1回1000円少しで可能となります。
また、2つ目のメリットとしては「医療機関に通う時間を節約できる」点もあげられます。
ご自宅の近くにピーリングを実施しているクリニックがない方も多くいらっしゃると思います。このような場合、医療機関を予約して当日になったら移動をしないといけませんが、自宅で施術すればわざわざ予約して通う必要もなく、ご自身の好きなタイミングですぐに施術することができます。
自宅での実施のデメリット
デメリットとしては「赤みやヒリヒリ感が出た時の対応への不安」があげられます。
ピーリングはお肌への負担が少なからずかかる施術です。人によってはピーリングをした後「ヒリヒリ感が残る」「赤くなってしまった」という方もいらっしゃります。
この場合、医療機関で施術していた場合はすぐに医師に診察してもらうことができますが、自宅だと医師の診察を受けるまでの時間があいてしまいます。
過去に美容施術を受けて肌トラブルが起こった経験のある方、敏感肌の方は最初慣れるまでは医療機関でピーリングを実施してもらう方がよいかもしれません。
注意点
・ミルクピールトリートメントは、毛を剃った後や傷ができた後など肌が敏感なタイミングでは使用に注意をしてください。ミルクピールトリートメントの刺激で肌の傷が悪化してしまう可能性があります。
・日焼けをしている方は使用することができません。
・目には絶対に薬剤を入れないようにしてください。
ケミカルピーリングに関するよくある質問
- Qケミカルピーリングの効果はすぐにあらわれるのでしょうか?
- A
その方の肌質や薬剤の濃度、使用する薬剤によって異なります。
ただし、グルコール酸を用いたピーリングで中等度のニキビを治療した場合、2週間ほどの通院で約6回の施術が改善の目安となると考えられています。
最後に
ケミカルピーリングは、長くなった肌のターンオーバー期間を整えることで、ニキビ、シミ、そばかす、くすみ、毛穴の開きなどの肌トラブルの改善が期待できます。
「最近、肌のハリがなくなってきた」「シミが目立つようになってきた」などお悩みの方は検討してみると良いでしょう。
ただし、ケミカルピーリングにはさまざま種類がありますので、肌に負担はかかるが有効性が高いもの、肌への負担が少なく効果もマイルドなものなどご自身の肌に合わせたものを選ぶことを意識してください。
また、ピーリングの施術を受けたいが費用が高くて諦めていた方は、同じ治療を自宅で行える場合もありますので、自宅でのミルクピールトリートメントも選択肢に入れてみるとよいでしょう。
出典
皮膚科Q&A ケミカルピーリング
金沢メディカルスキンケア グリコール酸ピーリング