ムコダインの効果や副作用と特徴・ムコソルバンとの違い比較を解説

ムコダインの効果や副作用と特徴・ムコソルバンとの違い比較を解説 薬・漢方薬・市販薬

ムコダインとは

ムコダインは、風邪や喘息・気管支炎などで痰がからんでいるときに使用される薬剤です。空気が通る気道では、呼吸するたびに入り込もうとする細菌やウイルス、ホコリなどをキャッチして外に排出するために粘液が分泌されています。しかし、喘息や風邪を患うと、気道に炎症ができてしまい、粘液の粘り気が強くなります。そこでムコダインは、粘液の調整や粘液の正常化によって、痰の症状を改善します。錠剤だけではなく、ドライシロップや液体シロップなどさまざまな剤形が出ているため、錠剤が飲みにくいお子さんや固形物が飲みにくい高齢者などにも処方しやすい薬剤です。

コロナウイルスの流行が落ち着き、人の活動が活発化する中で、風邪やインフルエンザなどの感染症の流行も増大しています。通常量の生産では需要が供給に追い付かないことが予想されたため、開発元の杏林製薬では、「ムコダイン」を増産予定であることが最近のニュースでも話題となりました。

商品名 ムコダイン
有効成分 L-カルボシステイン
効果 ・上気道炎(咽頭炎、喉頭炎)、急性気管支炎、気管支喘息、慢性気管支炎、気管支拡張症、肺結核の去痰
・慢性副鼻腔炎の排膿
用法用量 1回500mgを1日3回経口投与します。
メーカー 杏林製薬、高田製薬など

<ムコダイン関連商品①>

●ムルヒノール【ムコダインジェネリック】
ムルヒノール【ムコダインジェネリック】は、病院でも処方されているムコダインのジェネリック医薬品です。痰のきれをよくし、鼻づまりを改善します。痰が絡む方や、気管支炎の治療されている方におすすめです。

商品名 ムルヒノール【ムコダインジェネリック】
画像 ムルヒノール【ムコダインジェネリック】画像
一般名 カルボシステイン(Carbocisteine)
価格 375㎎:1錠21円~
メーカー Bangkok Lab & Cosmetic Co., Ltd.
購入ページ

ムコダインの特徴

ムコダインの特徴は、咽頭炎や喉頭炎に適応症のある唯一の去痰薬であること、そして、硬めの痰、やわらかめの痰などそんな痰にも対応できる薬剤であることが特徴として挙げられます。特にムコダインは、「ムチンバランス」というものを正常に戻すため、水分の補給に関係なく、どんな痰にも効果が期待されています。また、ムコダインは炎症を起こした気道を修復する作用を持ちます。粘膜を正常化するという特徴から、呼吸器系の疾患にも使用されます。

ムコダインはどんな症状に効果的?

ムコダインが効果的な症状は、「痰のからみ」、「のどの不快感」、「鼻づまり」などの症状を改善します。有効成分である「カルボシステイン」は、痰や鼻水をサラサラにして出しやすくする役割があります。痰や鼻づまりを改善すると、伴ってのどの痛みや咳などの症状も改善するため、様々な症状の改善効果が期待できます。

咳は痰が絡むことで引き起こされますが、ムコダインによって痰が改善されると咳が繰り返し起こりにくくなります。

のどの痛み

有効成分であるカルボシステインは、鼻づまりを改善させる作用がありますが、鼻づまりが改善すると口呼吸が改善されます。すると、のどの乾燥がなくなり、痛みも少なくなります。痰が原因となり、咳が出て喉を傷めている場合も、痰の改善によって症状がよくなるとされています。

ムコダインとムコソルバンの違い

ムコダインとムコソルバンはどちらも痰を改善する薬剤です。ただし作用機序が異なるため、一緒に併用されることも多い薬剤です。

作用機序

ムコダインの有効成分は「L-カルボシステイン」です。痰の主成分であるムチンを抑えることで、痰の分泌量を減らします。また、粘膜の炎症を抑えて、痰の排出に関わる線毛細胞を修復します。
一方、ムコソルバンの有効成分は、「アンブロキソール塩酸塩」で、粘液の分泌と線毛の運動を促進することで、痰を排出させます。

剤形と服用方法

ムコダインは、ムコダイン錠250mg・500mg、ムコダインシロップ5%、ムコダインDS50%が発売されています。一方、ムコソルバンはムコソルバン錠15mg・45mg、ムコソルバン内用液0.75%、ムコソルバンシロップ0.3%、ムコソルバンDS1.5%が発売されています。
ムコダインは基本的に1日3回服用する必要がありますが、ムコソルバンの場合は1日1回の服用方法となっています。

ムコダインと同じ市販薬はあるの?

現在、ムコダインやムコソルバンと同じ有効成分のみを含んだ市販薬はありません。しかし、有効成分が一部含まれている市販薬は発売されておりますので、ご紹介します。

●クールワン去たんソフトカプセルRN 24カプセル
クールワン去たんソフトカプセルRN 24カプセルは、2つの去痰成分を配合した薬剤です。痰の排出に重要な役割を担う線毛の動きを促進します。痰を自然な粘度に調整する作用も知られています。

商品名 クールワン去たんソフトカプセルRN 24カプセル
有効成分 6カプセル(大人の1日最大服用量)中
L-カルボシステイン 750mg
ブロムヘキシン塩酸塩 12mg
※添加物として、中鎖脂肪酸トリグリセリド、サラシミツロウ、グリセリン脂肪酸エステル、セスキオレイン酸ソルビタン、ゼラチン、グリセリン、ポリソルベート80、パラベン、酸化チタン、赤色102号、香料を含有します。
効果 「たん」、「たん」のからむ「せき」
用法用量 15歳以上は1回2カプセル1日3回、水またはお湯と一緒に服用します。8歳未満は服用できません。
メーカー 杏林製薬

●去痰CB錠 30錠
去痰CB錠 30錠は、2種の去痰成分、L-カルボシステインとブロムヘキシン塩酸塩を配合した、たんやたんのからむ咳に効く鎮咳去痰薬です。痰や痰に伴う咳に効果が期待されています。

商品名 去痰CB錠 30錠
有効成分 L-カルボシステイン750mg
ブロムヘキシン塩酸塩12mg
効果 たん、たんのからむせき
用法用量 15歳以上は、1回2錠1日3回食後に服用してください。8歳未満は服用できません。
メーカー 株式会社浅田飴

ムコダインの正しい服用方法

ムコダインの錠剤の場合、250mgもしくは500mgを水かぬるま湯と一緒に飲みます。250mgの場合は、1回2錠(500mg)を1日3回飲みます。500mgの場合は、1回1錠を1日3回服用します。錠剤をたくさんのむのが嫌だという方は500mgの方がよいでしょう。
薬の服用量は年齢や患者さんの背景によって変わってまいりますので、指定された量をしっかり服用するようにしましょう。

ムコダインの副作用

ムコダインの副作用として主に、食欲不振や下痢、発疹や腹痛などがあげられます。ただしこれらの副作用の報告頻度としては0.1~5%ほどです。臨床試験での報告頻度の詳細は以下の表となっています。
副作用は多くはありませんが、違和感を感じたらお近くの医療機関を受診してください。

※ムコダインの副作用

0.1〜5%未満 0.1%未満 頻度不明
消化器 食欲不振、下痢、腹痛 悪心、嘔吐、腹部膨満感、口渇  
過敏症 発疹 湿疹、紅斑 浮腫、発熱、呼吸困難
その他   そう痒感  

ムコダインの注意点

錠剤の大きさに注意

ムコダインの錠剤には250mgと500mgの2種類がありますが、500mgの場合、かなり錠剤のサイズが大きく、飲み込みにくいと感じる方も少なくありません。高齢者は、大きい錠剤がのどにつかえてしまうことなどもありますので、無理に500mgを服用せずドライシロップや小さい250mgを服用しましょう。

成分に過敏症のある方は使用できない

ムコダインの禁忌として、以前ムコダインやL-カルボシステインを含む薬剤を服用した時に過敏症などの症状が出た方は使用できないとされています。使用してしまうと再び過敏症の症状が出てしまったり、時には重大な症状を引き起こしてしまう可能性もありますので注意をしてください。

ムコダインに関するよくある質問

最後に

ムコダインは、風邪や気管支炎などで痰がからんだ時に使用される薬剤です。安全性も高く、既に世界中で使用実績が豊富です。しかし、最近では人の活動量が増えたことで風邪などの感染症が増加傾向にあり、「ムコダイン」が足りなくなってしまう可能性もあります。開発元では増産予定ですが、通っている病院においても入手が難しくなった場合は、個人輸入でも取り扱っており、入手が可能となっています。市販薬でも痰がからむ症状が治らない場合は、一度「ムコダイン」をご検討ください。

出典

【参考元:くすりのしおり ムコダイン錠500mg】【参考元:医療用医薬品 : ムコダイン】【参考元:グッドサイクルシステム 発売30余年のユニークな定番薬「ムコダイン」薬局での服薬指導に期待】
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