ED治療薬の用量が増えるとどうなる?用量が増減した時の効果や副作用を解説

ED治療薬の用量が増えるとどうなる?用量が増減した時の効果や副作用を解説 ED治療薬(勃起不全)

ED治療薬の用量とは

ED治療薬の用量のイメージ画像

ED(勃起不全)治療薬とは、性行為時における勃起を助ける薬剤です。EDについて詳しく知りたい方は下記をご参照ください。

さて、ED治療薬も他の医療用医薬品と同様に適切に使用する為の用量が設定されています。
現在日本において発売されている医薬品の主な成分として、シルデナフィル」、「タダラフィル」、「バルデナフィルがありますがこれら医薬品についての用量については以下の表を参照しながら解説していきます。

①シルデナフィル(バイアグラ)

投与量
(mg)
効果のピーク最高血中濃度
(効果の強さ)
消失半減期
25mg
(低用量)
服用から1~2時間後43~167ng/mL(弱)約3時間
50mg
(標準用量)
服用から1~2時間後90~294ng/mL(中)約3時間
100mg
(国内未承認)
服用から1~2時間後278~572ng/mL(強)約3時間
150mg
(国内未承認)
服用から1~2時間後435~913ng/mL(最強)約3時間

②タダラフィル(シアリス)

投与量
(mg)
効果のピーク最高血中濃度
(効果の強さ)
消失半減期
5mg
(低用量)
服用からおよそ3時間95.6µg/L(弱)約14時間
10mg
(標準用量)
服用からおよそ3時間174µg/L(中)約14時間
20mg
(高用量)
服用からおよそ3時間292µg/L(強)約14時間
40mg
(国内未承認)
服用からおよそ3時間446µg/L(最強)約14時間

③バルデナフィル(レビトラ)

投与量
(mg)
効果のピーク最高血中濃度
(効果の強さ)
消失半減期
10mg
(標準用量)
30分~2時間後10.05µg/L(弱)約3時間
20mg
(高用量)
30分~2時間後18.35µg/L(中)約4時間
40mg
(国内未承認)
30分~3時間後51.71µg/L(強)約5時間

日本ではシルデナフィルの一般的用量は25~50mgタダラフィルの一般的用量は10mg、そしてバルデナフィルの一般的用量は10mgとなっています。
ただし、タダラフィル及びバルデナフィルにおいては10mgの投与で十分な効果が得られず、忍容性が良好と判断された器質性又は混合型勃起不全患者に対しては、20mgに増量して投与することが可能です。
また、国内未承認の用量については海外では承認用量として使用されており更に高用量の製品も販売されています。もう少し詳しくED治療薬の比較を知りたい方は、下記コラムをご確認ください。

一般的な用量による特徴

①低用量の場合

  • 副作用が比較的少ないです。
  • 高齢者の方や、副作用が現れやすい方に処方されることが多いです。

②中用量の場合

  • 効果と副作用のバランスが良いです。
  • 標準用量として最も一般的に処方されています。

③高用量の場合

  • 十分な効果が得られなかった方への処方が許容されています。
  • 副作用も強くなる可能性があります。

ED治療薬の適切な用量は、年齢や体調、EDの重症度などによって異なります。
低用量から始め、効果が不十分な場合は徐々に増量していくのが一般的な治療方法です。
高用量を最初から使うと副作用が強く出る恐れがあるため避けた方が良いでしょう。
自分に合った用量を見つけるため、かかりつけ医と相談しながらED治療を進めることが大切です。
EDは加齢とともに増える可能性がありますが、適切な治療を継続することで性生活の質を維持することができます。

用量が増減すると効果はどうなる?

用量増減の効果のイメージ画像

前項のグラフよりED治療薬の用量を増やすと、効果は強くなる傾向にあることがわかります。
しかし、用量が2倍になれば効果も2倍になるわけではありません。効果の違いを理解しておくことが大切です。

①効果の強さ

  • 低用量では勃起力は弱めです。
  • 用量が増えるごとに勃起力は強くなります。
  • 高用量で最大の勃起力が得られます。

②効果の持続時間

  • 低用量では持続時間が短いです。
  • 用量が増えると持続時間も長くなります。
  • 用量増加による持続時間の伸びは緩やかです。
  • 効果発現までの時間は用量に関係なく30分~3時間前後です。
  • 最大効果に達するピーク時間も用量による変化はあまりありません。

効果が現れる時間や最大効果に達するタイミングは、用量によらずほぼ一定です。

ED治療薬は用量を調節することで、最適な効果を得ることができます。
強すぎる勃起は避け、無理のない範囲で適度な效果を維持するのがポイントです。
用量調整は特に問題がなければ標準量から使用してみることが重要です。もし使用が初めての場合や副作用を気にされる場合は低用量から始めてみると良いでしょう。
特に高齢者の場合は低用量から始めることが大切です。まずは自分に合った用量を見つけ、副作用にも気をつけながら、ED治療を効果的に進めていきましょう。

過剰摂取は副作用に注意

副作用に注意のイメージ画像

ED治療薬は効果的に勃起を助けますが、用量を守らずに過剰に服用すると副作用が強く出る可能性があります。
特にシアリスでは重大な副作用として過敏症(頻度不明)が報告されています。
発疹、蕁麻疹、顔面浮腫、剥脱性皮膚炎(はくだつせいひふえん)、Stevens-Johnson症候群(すてぃーぶんすじょんそんしょうこうぐん)等が現れることがありますので注意が必要です。

主な副作用と注意点は以下の通りです。

①頭痛(発生頻度;シルデナフィル:12.74%・バルデナフィル:5.59%・タダラフィル:11.30%)

効果が現れる時間や最大効果に達するタイミングは、用量によらずほぼ一定です。

②顔のほてり(発生頻度;シルデナフィル:10.19%・バルデナフィル:15.66%・タダラフィル:3.50%)

顔面の血管拡張により、顔がほてったり赤くなることがあります。強いほてりや発疹が出た場合は過剰摂取の疑いがあります。

③消化器系の副作用(発生頻度;シルデナフィル:0.64%・バルデナフィル:0.99%・タダラフィル:2.30%)

胃痛、下痢、消化不良などの症状が出る可能性があり、用量が多いほど症状が強くなります。持続する場合は医師に相談が必要です。

④視覚障害(発生頻度;シルデナフィル:1.91%・バルデナフィル:1.53%・タダラフィル:1.20%)

一時的な視覚のにじみや視野の異常をきたすことがあります。重篤な視力障害に至ることもあり、異常が出たら直ちに受診しましょう。

⑤その他1%以上の頻度で現れる副作用

背部痛、筋痛、四肢痛、鼻閉、心悸亢進(しんきこうしん)、めまい、嘔気(おうき)などが報告されています。
特に性行為は心臓へのリスクを伴う為、心血管系の状態に注意を払う必要があります。

過量投与した場合の処置について

特異的な解毒薬はありません。
本剤(シルデナフィル・バルデナフィル・タダラフィル)は血漿タンパク結合率が高く、尿中排泄率が低いため腎透析によるクリアランスの促進は期待できません。
つまり対処療法でしか手の施しようがないというのが正直なところです。

ED治療薬の標準的な1回服用量を守り、過剰摂取に気をつける必要があります。
特に頭痛消化器症状が出た場合は減量を検討します。
副作用が気になる場合は、医師に相談の上で薬剤を変更するなどの対処が可能です。
自己判断での用量変更は避け、安全第一で服用するようにしましょう。
適切な用量管理を行い、必要とあらば医師の監督の下で服用することで、ED治療薬は有効に活用できます。過剰摂取に注意を払い、健康的な性生活を送りましょう。

シルデナフィル・バルデナフィル・タダラフィルの大用量商品

大用量商品のイメージ画像

ひとたび海外に目を向けて見るとED治療薬として大用量の商品が多数販売されております。
日本で販売されているED治療薬を試してみたけれどもイマイチ効果不十分だった、期待するだけの効果が得られなかったなどと感じた方は一度海外の大用量商品を試してみても良いかもしれません。
ED治療薬は用量を増量することでその効果も増強されます。
以下に大用量商品の一部を紹介いたします。

①大用量バイアグラ系(シルデナフィル)

商品名シルディグラフィルデナダブルカマジョイベガエクストラコブラオーラルゼリーピーフォースフォート
画像シルディグラフィルデナダブルカマジョイベガエクストラコブラオーラルゼリーピーフォースフォート
用量250mg200mg200mg200mg150mg
メーカーDadha Pharma
(ダッダファーマ)
Fortune Health Care
(フォーチュンヘルスケア)
Mednova Formulation
(メドノバフォーミュレーション)
Signature
(シグネチャー)
Sunrise Remedies
(サンライズレメディーズ)
購入ページシルディグラの購入はこちらフィルデナダブルの購入はこちらカマジョイの購入はこちらベガエクストラコブラオーラルゼリーの購入はこちらピーフォースフォートの購入はこちら

②大用量レビトラ系(バルデナフィル)

商品名ブリトラブリトラ
画像ブリトラブリトラ
用量80mg10mg/40mg/60mg
メーカーCenturion Laboratories Pvt Ltd
(センチュリオン・ラボラトリーズ)
Centurion Laboratories Pvt Ltd
(センチュリオン・ラボラトリーズ)
購入ページブリトラの購入はこちらブリトラの購入はこちら

③大用量シアリス系(タダラフィル)

商品名タダライズブラックタダライズタダライズ
画像タダライズブラックタダライズタダライズ
用量80mg60mg20mg/40mg
メーカーSunrise Remedies
(サンライズレメディーズ)
Sunrise Remedies
(サンライズレメディーズ)
Sunrise Remedies
(サンライズレメディーズ)
購入ページタダライズブラックの購入はこちらタダライズの購入はこちらタダライズの購入はこちら

この様にED治療薬の大用量が欲しいなと言う方は個人輸入と言う形で簡単に購入することができます。
ただ、3製品でどのED治療薬を購入しようか迷った場合は以下を参考にして購入されてみてはいかがでしょうか?

【EDの症状が重度な方】:シルデナフィル(バイアグラ)

シルデナフィル(バイアグラ)
画像カマグラゴールド
バイアグラは1998年に世界で初めてのED治療薬として承認された経緯があり、現在も「EDといえばバイアグラ」と言われるほど広く知られています。
EDの症状が重度である場合、最も信頼できる有効性の高い治療薬としてシルデナフィル(バイアグラ)を選ぶのがよいでしょう。

【即効性よりも確実な効果を求める方】:シルデナフィル(バイアグラ)

シルデナフィル(バイアグラ)
画像カマグラゴールド
シルデナフィルは服用後1時間前後で効果が現れ始め、4~6時間は効果が持続します。
即効性はバルデナフィルに劣りますが、確実に勃起できる状態を作り出せる点で安心感があります。

【即効性が重要な方におすすめ】:バルデナフィル(レビトラ)

バルデナフィル(レビトラ)
画像バリフ
バルデナフィルはED治療薬の中で最も即効性があり、服用後30分程度と比較的短めです。

【長時間の効果を求める方におすすめ】:タダラフィル(シアリス)

タダラフィル(シアリス)
画像タダライズ
タダラフィルは服用後24~36時間と、ED治療薬で最も長い時間勃起できる状態が維持されます。
夜に服用すれば翌々日の朝まで効果が続くため、「週末など2日間ずっと期待できる状態でいたい」というあなたに最適です。マイルドな効き目が特徴です。

【食事の影響が気になる方におすすめ】:タダラフィル(シアリス)

タダラフィル(シアリス)
画像タダライズ
タダラフィルは脂っこい食事を取っても吸収がそれほど悪くならないと言われています。
「夕食後に服用したい」「外食時でも気にせず服用できる方がいい」というあなたはタダラフィルがおすすめ。
シルデナフィルやバルデナフィルは脂っこい食事が吸収を妨げる可能性があります。

まとめ

ED治療薬の用量については、個人差が大きいため一概に言えませんが、基本的には低用量から始め、効果が不十分であれば徐々に増量していくことが推奨されています。
用量を増やせば効果も高まる一方で、副作用のリスクも高くなります。
特に過剰摂取は危険で、頭痛目の異常消化器症状などの副作用が現れやすくなります。
重篤な場合は低血圧や不整脈、心筋梗塞などの深刻な健康被害にもつながりかねません。
日本で使用されるED治療薬は種類ごとに最大用量が決められており、シルデナフィル(バイアグラ)は50mg、バルデナフィルは20mg、タダラフィル(シアリス)は20mgが上限とされています。
一般的な1回あたりの用量は、シルデナフィルで25mg~50mg、バルデナフィルで10mg、タダラフィル10mgが目安です。
しかしこれらはあくまで一般的な用量であり、中にはどうしても効果不十分と感じる方も少なくないでしょう。
ひとたび海外に目を向ければ最大用量が大幅に多い製品が多数販売されています。
今回は、一部厳選された商品も紹介いたしました。強力な勃起力を手に入れたい場合は個人輸入にて入手してみることも一つの手段となります。
一人一人に合った最適な量は必ずしも一般的な量とはイコールではありません。
その為、副作用に注意しながら自分に適した治療薬を見つけることが重要となります。

出典

バイアグラ錠25mg/50mg添付文書
シアリス錠5mg/10mg/20,g添付文書
バルデナフィル錠10mg/20mg添付文書
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