MtF・トランスジェンダーとは?ホルモン治療や副作用について解説

MtF・トランスジェンダーとは?ホルモン治療や副作用について解説 ホルモン

MtFとは

MtFとは

MtFとは、「male to female」の略語で、男性から女性へという意味をあらわします。生まれた時は男性だが、女性として生きていきたい、もしくは女性の体になって生活したいと望む人たちのことを指します。生まれた時の性別と自身の性認識が一致しない「トランスジェンダー」の1種です。MtFの方は、仕事や恋愛に不安を感じているケースが多く、1人で抱え込んでしまうことも少なくありません。

トランスジェンダーとMtF

トランスジェンダーとMtF

トランスジェンダーとは、前述のとおり生まれた時の性別と自分の性への認識が一致していない人のことを指します。「レズビアン」「ゲイ」「バイセクシャル」「クエスチョニングまたはクィア」などを含めて「LGBTQ」と呼ばれています。MtFはトランスジェンダーの中に含まれています。ただし、MtFは、好きになる対象に関して基準はありません。女性として生きることを望むから男性が好きであるとは限らないのです。そのため、MtFのレズビアンなども世界には存在するのです。

※MtFの方がホルモン注射・ホルモン療法したときの効果

身体的な変化

  • 筋肉が減少する
  • 乳房のサイズが大きくなる
  • 脂肪が骨盤付近につきやすくなる
  • 精子の生産が停止し、陰部の大きさが小さくなる

精神的な変化

  • 攻撃的な性格が弱まり、優しい性格が強くなる
  • 性欲が減退する

身体的にも、精神的にも多くの変化が期待されるホルモン剤ですが、タイプがさまざまあります。注射剤や内服薬、塗り薬や貼り薬など、ご自身の生活スタイルに合わせて選ぶことができます

注射

女性ホルモン注射剤を打つことで、髪の毛や皮膚の質が女性らしくなったり、性欲が減少したりします
注射剤は、直接体内に投与するため、内服薬よりも消化器系の副作用を起こしにくいとされています。
肝臓への負担が少なく、貼り薬で見られるかぶれも少ないというメリットがあります。

《代表的な薬剤》
●エストラジオール吉草酸エステル

エストラジオール吉草酸エステルは、更年期障害などにも使用される若返りのホルモンとも呼ばれています。副作用としては、乳がんや血栓症、注射部位の疼痛などが報告されています。

商品名プロギノン
有効成分エストラジオール吉草酸エステル
効果無月経、月経周期異常(稀発月経・多発月経)、月経量異常(過少月経、過多月経)、月経困難症、機能性子宮出血、子宮発育不全症、卵巣欠落症状、更年期障害、不妊症
用法用量成人には、1回5mg~10㎎を1~4週間ごとに筋肉注射します。
メーカー富士製薬工業

内服薬

内服薬として使用できるホルモン薬はエストロゲン製剤と結合型エストロゲン製剤があります。
内服薬は手軽で、慣れている方も多いため最も一般的な服用方法となります。
一方で、注射薬と比較して血栓症ができやすい可能性があるため、40歳以上の方や血栓ができやすい方は注意が必要です。

<関連商品①>
●プレモン

プレモンは、プレマリンのジェネリック医薬品です。冷えや腰痛、肩こり、イライラなどのさまざまな症状を改善する薬剤です。
女性ホルモンも安定するため、更年期障害や卵巣機能不全症や機能性子宮出血などの治療にも有効であるとされています。
副次的な効果で肌のハリを改善させる作用があるともいわれています。

商品名プレモン
画像プレモン
有効成分結合型エストロゲン
メーカーWest-Coast Pharmaceutical Works Ltd
購入ページプレモンの購入はこちらから

<関連商品②>
●マレフェMTF

マレフェMTFは、プロペラという薬剤のジェネリック医薬品です。黄体ホルモンのバランスを整えます。主成分である、メドロキシプロゲステロンは黄体ホルモンと同じ働きをします。黄体ホルモンが増加することで、バストアップにも期待することができます。男性ホルモンの一つ「アンドロゲン」を抑える働きがあり、ニューハーフの方などが使用するケースもあります。

商品名マレフェMTF
画像マレフェMTF
有効成分メドロキシプロゲステロン酢酸エステル
メーカーWest-Coast Pharmaceutical Works Ltd
購入ページマレフェMTFの購入はこちらから

<関連商品③>
●エストロモン

プレマリンジェネリックのエストロモンは、女性ホルモンの卵胞ホルモンを補う女性ホルモン剤です。
主に、更年期障害の症状の治療で用いられますが、女性ホルモン補充療法(HRT)として卵胞ホルモンが影響する婦人科疾患の治療で使用されています。
長期間服用を続ける事により、骨粗しょう症の予防効果があるとされています。

商品名エストロモン
画像マレフェMTF
有効成分結合型エストロゲン
メーカーStandard Chem. & Pharma Co.,Ltd
購入ページエストロモンの購入はこちらから

外用薬(ジェル・パッチなど)

外用薬(ジェル・パッチなど)

ジェルは肌の気になる部分に塗ります。パッチは、肌に貼ることで薬の成分が徐々に体の中に浸透していき、効果を発揮します。
塗っているところを確認できるので、飲み忘れなどは少ないメリットがある一方で、べたつきやかぶれが出やすいデメリットもあります。
肌が弱い方は内服薬の方が適しているかもしれません。

<関連商品①>
●オエストロジェル

オエストロジェルは、エストロゲンを補充する薬剤です。更年期障害の中でも頭痛やめまい、イライラ感の抑制に効果的です。塗り薬のため、自身で量を調節することができます。基本的には手首や肩など上半身を中心に塗ります。本剤の成分にアレルギーのある方は使用できません。

商品名オエストロジェル
画像オエストロジェル
有効成分エストラジオール
メーカーLaboratoires Besins International
購入ページオエストロジェルの購入はこちらから

<関連商品②>
●クリマラパッチ

クリマラパッチは、ホルモンを補充する薬剤ですが貼るタイプのお薬になります。錠剤と比較し肝臓への負担は少ないとされています
また、時間をかけてゆっくりと吸収されるため、副作用も比較的少ないという特徴があります。
性同一障害MTF(Male to Female)の治療にも使用されており、体に女性ホルモンを補充することによって、女性らしい体つきを維持するのにも使用されます。
国内では数は少ないですが、性転換手術後のホルモン治療に使用されています。
3年程度、長期間エストロゲンを補充することによって、体の女性化が起こると言われています。

商品名クリマラパッチ
画像クリマラパッチ
有効成分エストラジオール【3.8mg/7.6mg】
メーカーBayer(バイエル)
購入ページクリマラパッチの購入はこちらから

その他にもホルモン剤は多くの種類が存在しています。気になる方は以下のページよりご覧ください。

男性・女性ホルモン通販|個人輸入代行のメデマート
男性・女性ホルモン剤を通販同様の手順で個人輸入を代行致します。メーカー正規品保証、即日発送対応可能です。メデマートでは誰にも知られずにプレマリンやマレフェ、スタノゾロールなど、ホルモン剤を購入出来ます。郵便局留め、電話注文も可能です。

ホルモン治療の副作用

ホルモン治療の副作用

ホルモン治療では、「ホットフラッシュ」「動悸」「発汗」など更年期障害に似た症状があらわれることがあります。また、血栓ができるケースもあります。

ホットフラッシュ

いわゆる「ほてり」や「のぼせ」といった症状が出ます。ホルモン補充療法を行う患者の50%ほどでみられるとされています。
ただし、ホルモン薬を服用し続けていくと症状が軽減することが多いといわれています。

血栓

ホルモン薬を服用していると血栓ができやすくなります。
特に抗エストロゲン薬や黄体ホルモン薬では血液が固まりやすくなる作用を持っているため、血栓ができやすい方や40歳以上の方は注意が必要です。
十分な水分補給をして、血液の流れをよくしましょう。

MtFに関するよくある質問

MtFに関するよくある質問
Q
MtXという言葉はどのような意味なのでしょうか?
A

MtFと似た単語に「MtX」というものがあります。
「X」は「Xジェンダー」を示しており、男性から女性へ変わりたいという希望はなく、男性に違和感を感じているものの女性になりたいわけではないという方々が「MtX」なのです。

Q
男性から女性に変わりたいという方たちは具体的にどのようなことを行っているのでしょうか?
A

例えば、手術で胸や生殖器を切除したり目立たなくしてしまうケースがあります。
手術しなくてもホルモン剤を服用する、または着る服装を違う性別のものへと変える、名乗る代名詞を「僕」「私」など本来の性別とは変えて生活するなどがあります。

Q
急に女性ホルモンの投与をとめるとどうなりますか?
A

突然女性ホルモンをやめるとホルモンバランスが崩れてしまう可能性があります。
そのため、突然休止することは避け、徐々に減らしていくなどの対応をおすすめしています。

最後に

MtFは、男性として生まれたものの女性として生きることを望む人たちのことです。
MtFの方々を取り巻く環境はまだまだ整っているとはいいがたく、法律や就業規則なども追いついていない現状があります。
MtFの方々は、普段の生活における悩みを抱え込んでしまうケースが少なくありませんが、手術やホルモン治療などを実施して新しい生活をスタートさせる方も多くいらっしゃります。
悩みすぎずに一度不安な方は医療機関に相談してみることをおすすめします。

出典

自分らしく生きる MtF(エムティーエフ)とは?意味は?トランスジェンダーとの違いについても解説
総説 性の多様性,性同一性障害について
ホルモン治療を受けられる方へ
タイトルとURLをコピーしました