自分の体から出るニオイ気になりませんか?加齢臭の原因・対策を解説

自分の体から出るニオイ気になりませんか?加齢臭の原因・対策を解説 生活習慣

加齢臭とはどんな匂い?

加齢臭とはどんな匂い?

自分の体から出るニオイって気にしたことはありませんか?体臭と言うのは自分ではなかなか自覚しにくいことから、加齢臭が発生していても自分で気づくことはなかなか出来るものではありません。そもそも加齢臭とは一体どんな匂いでしょうか。
加齢臭とは、年を重ねるにつれて出現する中高年特有の匂いのことを指します。
その匂いは人それぞれ異なるイメージを持ちますが、よく例えられるのが古本や枯れ草のような匂いです。他にもろうそくや腐ったチーズなど、不快な匂いを想起させるものがたとえとして用いられることが多いです。
ただし、すべての人が加齢臭を嫌うわけではなく、この匂いを好ましく感じる人もいることに注意が必要です。人それぞれに匂いの好みがあるので、年配の人からすると懐かしく感じる加齢臭もあるのです。
好き嫌いが分かれる臭いではありますが、決して全ての人が否定的と捉えているわけではない、という特徴があります。

加齢臭が発生する理由

加齢臭が発生する理由

加齢臭の正体は「ノネナール」と呼ばれる物質です。
私たちの皮膚には元々、「パルミトレイン酸」と呼ばれる脂肪酸が含まれています。これは年齢とともに増えていきます。
加えて食事から摂取する脂質が強力な酸化力を持つ酵素である活性酸素により酸化されることで「過酸化脂質」という別の物質ができますが、これも年齢が重なるほど増加します。
そしてこの2つの物質が皮膚表面に存在する常在菌の働きによって化学変化を起こし、新たな物質である「ノネナール」が生成されると言う訳です。
要するに、加齢によって皮膚の成分バランスが変化し、そこから新たな物質が発生することで独特の匂いがするようになるのです。女性は更年期以降のホルモン変化の影響もあり、この傾向が加速します。
ストレスも皮膚を酸化させることから加齢臭を悪化させます。リラックスすることが大切です。

加齢臭と性別・年齢の関係性

加齢臭と性別・年齢の関係性

男性の加齢臭

主におやじ臭とも呼ばれています。大体30~40代から匂いが現れ始め、50代から本格的に発生すると言われています。詳しく見ていくと、男性の20代では脇汗の匂いが最も強く出ます
その匂いは人によりさまざまですが、酸型、スパイス型、ミルク型などの匂いが現れます。また、35~40歳代ではミドル脂臭と呼ばれる使い古した油のような匂いが発生します。50代以上では強い加齢臭が発生してきており枯れ草のようなニオイがします。
年代別に出る匂いは特徴がありますが共通して言えることはどの匂いも人に好かれる匂いではないという事です。

女性の加齢臭

加齢臭は、以前は中高年の男性に多いイメージがありましたが、女性にも年齢を重ねるにつれて現れることが分かっています。
女性は女性ホルモンの影響で皮膚の油分が抑えられますが、更年期以降はその分泌が減り、皮脂の増加によって加齢臭の原因物質である「ノネナール」が増えていきます。30代後半から、加齢臭の原因物質「ノネナール」が増加開始し、40代に突入すると、「ノネナール」の量が急増し、加齢臭が顕在化すると考えられています。
一方で加齢臭以外の体臭成分も変化し、30代半ば以降、若々しい香りや女性らしい香りを生み出す「ラクトン」が減ることが明らかになっています。
また、女性の方が加齢臭の持続期間が長い理由として、女性は更年期以降も皮脂分泌量が減らないこと、男性が皮脂量の減少で加齢臭が弱まる時期があるのに対し、女性は一貫して皮脂量が多い傾向にあることから女性の方が加齢臭の原因が持続するため、長期間つきまとうとされています。
女性でも更年期以後は油分の増加などで加齢臭が強くなり、逆にいい匂いは減ってくるという関係があるのです。

加齢臭が発生しやすい場所

加齢臭が発生しやすい場所

加齢臭は皮脂の分泌が多い部分で起きやすいのが特徴です。代表的な場所は次の通りです。

①頭部

皮脂分泌量が最も多く、枕などから強いニオイがする

②耳の後ろ

洗い残しやすく、ニオイがこもる

③首の後ろ

襟ぐりの黄ばみの原因でもあり、服に移りやすい

④胸元

蒸れて汗や菌のニオイも重なる

⑤お腹

広い範囲から緩やかにニオイがする

⑥背中

洗いにくく皮脂が残存し、シーツ移る

このうち頭部が最も皮脂分泌が多く40代以上になると皮脂成分の変化も加わるため、特に臭いが生じやすい部位といえます。

加齢臭対策方法

加齢臭の主な原因物質は皮脂由来の「ノネナール」という物質であることは紹介しました。したがって、皮脂の過剰分泌を抑えることが加齢臭防止のカギとなります。ここでは、加齢臭を防止するための対策方法をいくつかご紹介します。日常生活の中で取り入れやすいものばかりです。

セルフケア

加齢臭を防ぐためのセルフケアポイントを詳しく解説いたします。

①ボディソープやシャンプー選び

ポイントは「加齢臭対応」が明記されたものを選択すること。
配合成分としては「カキタンニン」「カテキン」などのポリフェノール入りがおすすめ。また洗髪の際には頭皮を指圧しながら洗い流す様にすると良いでしょう。洗浄においては加齢臭が発生しやすい部位を重点的に洗うようにしましょう。

お勧めボディソープ

UL・OS薬用スキンウォッシュ 大塚製薬
dot.デオドラントボディーソープ dot 
NULL 薬用フレグランス ボディウォッシュ G.Oホールディングス 

②湯船には鎖骨まで浸かるのがベスト

38〜40度の湯温で15分以上ゆっくり体を温めること。温めることで毛穴も開き毛穴の中の皮脂まで落としやすくなります。

③皮脂の多い部分を清潔に

耳や首、胸元などの皮脂の多い部分は1日2〜3回、フェイシャルシートやボディシートで皮脂を拭き取るようにしましょう。

④洗濯方法

下着や寝間着は手洗い洗剤を使い、脂汚れに特化した「つけ置き洗剤」もオススメです。肌に触れた衣類には皮脂が移るため念入りに洗濯しましょう。また枕カバーとシーツも頻繁に洗濯するようにしましょう。衣類同様加齢臭入りの皮脂が移りやすいためです。

⑤デオドラント選び

「加齢臭・中高年臭対応」の明記を確認することが大切です。

お勧め制汗剤

ビーカーズ薬用制汗剤 Beakers
GATSBYプレミアムタイプ デオドラントロールオン 無香料 マンダム
8×4 MENロールオン無香料 ニベア花王

ニオイケアまたは多汗症による治療薬においては「個人輸入で購入のできる医薬品一覧」などでも多数紹介されており購入することも可能です。

においケア・多汗症治療薬一覧はこちら

食べ物

まず大前提として、加齢臭の主な原因物質である「ノネナール」は、皮脂中の脂肪が酸化して生成されることを押さえておきましょう。
その上で、ノネナールの生成を抑える食事のポイントは大きく2つあります。

脂質の摂取を控えめにすること。脂質が多い食事をすると皮脂の分泌が増え、ノネナールの原料となる脂肪の量が増えてしまいます。

抗酸化作用のある食材を取り入れること。抗酸化物質が脂肪の酸化を防ぐので、ノネナールの生成を抑制できます。

ということで、具体的には以下のような食べ物を意識すると良いでしょう。

加齢臭対策方法・脂質控えめの食事
加齢臭対策方法・抗酸化作用の高い食材

生活習慣

加齢臭対策のための生活習慣改善については以下の項目が挙げられます。

運動を習慣づける(週2回以上、30分以上)

脂肪燃焼で皮脂分泌を抑える
汗をかいて皮脂を排出

快眠を確保する

睡眠不足は活性酸素を増やすため

ストレス対策をする

精神的ストレスは活性酸素増加に関与
自分のストレスサインを知ることが大切

紫外線対策を徹底する

紫外線は皮膚で活性酸素を生成

適度な飲酒に留める(1日20g以下)

飲み過ぎは活性酸素増加の原因

禁煙する

タバコの煙は活性酸素を含む
喫煙者は臭いも増強される

以上が主な生活習慣改善策です。共通するキーワードは「活性酸素の増加抑制」。生体に与える負荷を減らし、体内環境を整えることが大切です。
これらの生活習慣改善を通じて、加齢臭の主因である「酸化」を抑制することが可能となります。

病院での治療方法

病院受診における加齢臭の治療法はいくつかあります。

①ボトックス注射

皮脂腺の分泌を抑制するために、ボトックス注射特定の薬物を使用する方法があります。これらの治療法は、皮膚科医が適切な量と方法で行います。ボトックス注射は、皮膚表面に注射されたボツリヌス毒素が神経と筋肉の接続を一時的にブロックし、皮脂腺の活動を抑制します。一方、特定の薬物は内服や外用によって皮脂腺の活動を調節し、加齢臭を軽減する効果があります。

②レーザー治療

この治療法では、皮脂腺をレーザーで破壊することで、皮膚の油分を減少させ、加齢臭を長期的に抑えることができます。ただし、これらの治療法は個々の症状や状態によって効果が異なる場合がありますので、必ず皮膚科医の指示に従って治療を受けるようにしましょう。


加齢臭の治療法は、単なる匂いの問題ではなく、皮膚の健康や生活の質にも影響を与えることがあります。ですから、何よりもまずは専門家の診断と指導を受けることが大切です。自己判断や自己処置ではなく、医師のアドバイスに基づいた治療を受けることが、健康な生活を送るための第一歩となります。

サプリメント

加齢臭対策サプリメント選びのポイントは3つ

消臭成分
乳酸菌
抗酸化成分

これらの成分が複数含まれることが大切です。
体臭サプリの消臭成分は、植物由来のポリフェノール酵素。アンモニア臭やイオウ系の臭いに対処します。
乳酸菌は腸内環境を整え、悪臭の原因となる腐敗物質の生成を抑えます。アンモニア臭対策に重要です。
抗酸化成分は活性酸素を除去し、体内の皮脂の酸化を防ぎます。ほかの対策の基礎となります。
代表的な成分として、植物性乳酸菌(抗酸化力の高い乳酸菌)があげられます。
加齢臭は体内環境の悪化が原因のことが多いため、体の内側から改善するサプリメントは非常に有効です。ほかの対策と併用することで効果が高まることが期待できるでしょう。

おすすめサプリメント

Q10AAプラスバイタル 資生堂薬品
柿渋エチケット DHC

個人輸入で購入できるサプリメント

商品名オダークレンズ
画像オダークレンズ
有効成分2カプセル中:特許成分マッシュルーム抽出物:75mg (Agaricus bisporus) その他の成分:セルロール、FOSなど
価格1本あたり3,500円~
メーカー・ブランドYerba Prima(ヨーバプライマ社)
URLオダークレンズの購入はこちら

よくある質問

よくある質問
Q
 加齢臭が気になる場合病院は何科を受診したらよいですか?
A

加齢臭が気になる場合、適切な受診科目は皮膚科です。加齢臭は、体の汗腺や皮脂腺から分泌される皮脂が細菌によって分解されることで生じる特有の臭いです。この臭いが気になる場合、皮膚科医が適切な診断と治療を行ってくれます。
加齢臭は、年齢とともに増加することがありますが、それだけでなく、食生活や生活習慣、ストレスなども影響を与える可能性があります。皮膚科医は、これらの要因を考慮し、適切な対処法や治療法を提案してくれます。
もし加齢臭が気になる場合は、まずは地域の皮膚科を受診し、専門家の診断とアドバイスを受けることが重要です。その際に、食生活や生活習慣の見直し、適切なボディケアの方法なども相談してみましょう。

Q
加齢臭になりやすい人はどんな人ですか?
A

加齢臭になりやすい人は、以下のような特徴を持つことがあります。

年齢:加齢臭は加齢とともに増加する傾向があります。特に40歳以上の中高年層に多く見られます。
性別男性の方が女性よりも加齢臭が強いとされることがあります。これは男性の皮脂分泌が女性よりも多いことが関係しています。
遺伝:遺伝的な要因も加齢臭の発生に関与しています。家族に加齢臭が多い場合、自分も加齢臭になりやすい可能性があります。
生活習慣:喫煙やアルコールの摂取、不健康な食生活、ストレスなどが加齢臭の原因になることがあります。
肥満:肥満の人は皮脂分泌が多くなる傾向があります。そのため、肥満の人は加齢臭が強くなることがあります。
病気や薬の副作用:一部の病気や薬の副作用によっても加齢臭が強くなることがあります。例えば、糖尿病や肝臓疾患、精神疾患などが挙げられます。

加齢臭は個人差がありますが、これらの要因が重なることで加齢臭が強くなる可能性が高まります。ただし、適切なケアや治療を行うことで、加齢臭を軽減することができる場合もあります。

Q
加齢臭は自分で気づくことができますか?
A

多くの場合、加齢臭を自分で気づくことができます。加齢臭は、皮脂腺から分泌される皮脂が細菌によって分解されることで発生するため、自分の体臭に敏感であれば比較的早い段階で気づくことができます。
特にシャワーや入浴後など、皮膚が清潔な状態であるときには、加齢臭がより顕著に感じられることがあります。また、服や部屋の中でも自分の体臭を嗅ぐことができます。加齢臭は他人からの指摘や周囲の反応を通じて気づくこともあります。
しかし、個人の嗅覚には個人差があり、加齢臭に気づきにくい場合もあります。特に慣れてしまっている場合や、他の匂いに紛れて気づきにくいこともあります。そのため、自分の体臭に注意を払い、加齢臭が気になる場合は早めに対策を考えることが重要です。

まとめ

まとめ

加齢臭は、加齢とともに増加する体臭の一種であり、皮脂腺から分泌された皮脂が細菌によって分解されることで発生します。この特有の匂いは、年齢や性別によって発生しやすさに違いがあります。男性の方が女性よりも加齢臭が強いとされ、中高年層に多く見られます。
加齢臭が発生しやすい場所としては、主に頭部や首筋、脇の下、足の裏などが挙げられます。これらの部位は皮脂腺が集中しており、汗と皮脂が混ざることで特有の匂いが生じることがあります。
加齢臭を軽減するためには、セルフケアや食生活の見直し、健康的な生活習慣の維持が重要です。また、病院での治療やサプリメントの利用も効果的な方法として挙げられます。皮膚科や内科などの専門医の診断とアドバイスを受けながら、適切な対策を行うことが加齢臭の管理には欠かせません。

出典

ロート製薬(女性の「若い頃のニオイ」を解明!「若い頃の甘いニオイ」の正体は「ラクトンC10/ラクトンC11」)

体臭によるプライバシーの侵害度合いの調査

第一三共ヘルスケア(健康美塾)

快眠と生活習慣(厚生労働省)

ストレスのサイン(厚生労働省)

紫外線環境保健マニュアル(環境省)

タイトルとURLをコピーしました