トレチノイン

目次

成分名 適応症状 簡易説明 受診科目 健康保険の適応 費用目安 厚生労働省による認可 国内のジェネリック認可 関連製品(新薬) 関連製品(ジェネリック) 効果・作用 使用方法 副作用 使用注意・使えない方 併用禁忌薬よくある質問

成分名

トレチノイン

適応症状

急性前骨髄球性白血病/シミ/肝斑/色素沈着

簡易説明

急性前骨髄球性白血病治療剤と呼ばれるグループに属します。
骨髄性白血病の幼弱な細胞(前骨髄球)を分化・成熟させることにより細胞死を誘導し、白血病細胞の増殖を抑えます。
またトレチノインにハイドロキノンやビタミンC誘導体などを配合する事によって、紫外線によるシミ、老人性シミ、肝斑、色素沈着などの症状を改善する事ができます。

処方可能な診療科目

皮膚科/内科/外科など

健康保険の適応

一部健康保険適応外

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安   :約2,500円~10,000円
薬代1錠あたりの目安 :10㎎約672.6円(薬価)
病院によって差が有り。薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

1995年3月発売開始【ベサノイドカプセル 10mg】

国内のジェネリック認可

関連製品(新薬)

ベサノイドカプセル10㎎【製薬メーカー:富士製薬】

関連製品(ジェネリック)

▼トレチノインを配合しているクリーム
コスメライトクリーム/ユークロマプラスクローム/レチノAクリーム/BIHAKUENトレチノインクリームなど

効果・作用

トレチノインはレチノイン酸というビタミンAの誘導体になります。
元々はアメリカでシワやニキビ治療薬として認可されており今現在も国内ではレチノイン酸療法として美容領域で行われています。
レチノイン酸が白血病細胞の増殖を抑制し、死滅させる効果があるとその後分かり急性前骨髄球性白血病の治療薬として製品化されました。

【急性前骨髄球性白血病に対する効果】
白血病は白血球や赤血球が血小板になる前の「芽球」という細胞が、白血球に分化する途中でガン化してしまうことで発症します。
急性前骨髄球性白血病は、そのうちの前骨髄球の段階で白血病細胞化したものです。
第15番染色体と第17番染色体の一部が切断されて入れ代わる「相互転座」が起こっていることが分かっていて、このときに異常な遺伝子「PML-RARα」という異常な遺伝子が細胞が分化し成熟していくために必要なビタミンAの結合と活性を阻害し、異常な前骨髄球が蓄積されてしまうことが原因とされています。
大量のビタミンAを投与することにより、白血病細胞を正常細胞に分化させることを目的としているのがトレチノインになります。

【シミ、肝斑、色素沈着に対する効果】
ビタミンA誘導体であるトレチノインは、肌の古い角質層を剥がす作用があります。
古い角質層が剥がれることで細胞分裂を活性化させて、新たな皮膚の再生をさせるピーリング効果があります。
気になる患部に塗布すると、肌のターンオーバーを促すのでニキビなどのお肌の炎症からシミ、肝斑、色素沈着の改善につながります。

使用方法

【ベサノイドカプセル10mgの場合】
寛解導入療法として1日60~80mgを3回に分けて食後に服用して下さい。
なお、年齢、症状により適宜増減します。

【トレチノインを配合しているクリームの場合】
洗顔後、1日1回就寝前に使用することをお勧めします。
※紫外線に弱いため、出掛ける際にはクリームを絶対に使用しないで下さい。
※クリームを塗ることで皮膚が紫外線を受けやすくなります。

副作用

【ベサノイドカプセル10mgの場合】
口や唇の乾燥/口内炎/肌荒れ/紅斑/発赤/発疹/発熱/頭痛/めまい/咳/食欲不振/吐き気/吐く/筋肉痛/関節痛/中性脂肪の上昇/肝機能値の異常など

【トレチノインを配合しているクリームの場合】
乾燥/ほてり/ひりひり感/出血など

トレチノインには、副作用が起こる可能性があります。
トレチノインを服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。

■トレチノイン副作用(重度)
【ベサノイドカプセル10mgの場合】
▼レチノイン酸症候群
発熱、空咳、息切れ、息苦しさ、胸苦しさ、ひどい倦怠感など
▼白血球増多症
ひどい倦怠感、めまい、立ちくらみ、息切れなど
▼血栓症
手足とくにふくらはぎの痛み・はれ・むくみ・しびれ、突然の息切れ・息苦しい、深呼吸で胸が痛い、急に視力が落ちる、視野が欠ける、目が痛む、頭痛、片側のまひ、うまく話せない、意識が薄れるなど
▼血管炎
足のしびれ、痛み、皮下出血(青あざ)など
▼重い感染症
発熱、けん怠感、のどの痛み、咳や痰、息苦しい、嘔吐、下痢、皮膚がピリピリ痛い、皮膚の発赤・水ぶくれ・できものなど
▼錯乱
混乱・もうろう状態、取り乱す、意味不明な言動など

【トレチノインを配合しているクリームの場合】
現在調査中

重篤な副作用の発生率は低いですが、用法や用量を間違えると命に危険を及ぼすような、重篤な副作用が発生する恐れもあります。
異変を感じた場合は、直ぐに医師の診察を受け指示に従いましょう。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

■トレチノインを配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方は、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。

▼ベサノイドカプセル10mgの添加物
・ミツロウ
・硬化油
・ダイズ油
・ゼラチン
・グリセリン
・酸化チタン
・黄色三二酸化鉄
・三二酸化鉄
・D-ソルビトール
・D-マンニトール
・水素添加オリゴ糖

【ベサノイドカプセル10mgの使用に注意が必要な方】
・25歳以下の方
・低出生体重児、新生児、乳児
・糖尿病の方
・肥満の方
・アルコール中毒症の方
・脂質代謝異常患者など高トリグリセライド血症の素因がある方
・高齢者の方

【ベサノイドカプセル10mgの使用が出来ない方】
・妊婦又は妊娠している可能性のある方
・肝障害のある方
・腎障害のある方
・ビタミンA製剤を投与中の方
・ビタミンA過剰症の方

【トレチノインを配合しているクリームの使用が出来ない方】
・妊婦又は妊娠している可能性のある方
・授乳中の方

上記にあてはまる方は、トレチノインを使用する事が出来ない可能性があります。
トレチノインを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい

併用禁忌薬

【ベサノイドカプセル10mgの併用禁忌薬】
ビタミンA製剤

【ベサノイドカプセル10mgの併用注意薬】
フェニトイン/トラネキサム酸/アプロチニン製剤/フルコナゾール/イトラコナゾール/ボリコナゾール/抗線溶剤など

【トレチノインを配合しているクリームの併用禁忌薬】
現在調査中

【トレチノインを配合しているクリームの併用注意薬】
現在調査中

現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

トレチノインに関する
よくある質問
トレチノインは陰部に塗ったとき胎児が奇形になるような事はありますか?

外用薬の場合は、内服薬、点滴薬とは異なりそのような心配はありません。

授乳中ですがトレチノインの外用薬は顔に塗ったら母乳に影響出たりしますが?

外用薬でしたら血中にほとんど移行しませんので母乳に影響はでません。

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