トラネキサム酸

目次

成分名 適応症状 簡易説明 受診科目 健康保険の適応 費用目安 厚生労働省による認可 国内のジェネリック認可 関連製品(新薬) 関連製品(ジェネリック) 効果・作用 使用方法 副作用 使用注意・使えない方 併用禁忌薬よくある質問

成分名

トラネキサム酸

適応症状

白血病/再生不良性貧血/紫斑病等/および手術中・術後の異常出血/肺出血/鼻出血/性器出血/腎出血/前立腺手術中・術後の異常出血/湿疹およびその類症/蕁麻疹/薬疹・中毒疹/扁桃炎/咽喉頭炎/口内炎における口内痛および口内粘膜アフター/肝斑/老人性色素斑/炎症後色素沈着など

簡易説明

トラネキサム酸は人工的に合成されたアミノ酸の一種になります。
医療現場では止血剤・抗炎症剤の出血予防、重度外傷手術中・術後など幅広い分野で取り扱いがされています。
また2002年に厚生労働省の発表で、そばかすや肝斑、老人性色素斑、傷などの炎症後色素沈着といったシミに効果があるとされています。

処方可能な診療科目

皮膚科/内科/外科/歯科/美容外科など

健康保険の適応

一部健康保険適応外

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安  :約1,500円~10,000円
薬代1錠あたりの目安:250mg約9.90円/500mg約17.50円(薬価)
カプセルの目安   :250㎎約9.90円(薬価)
シロップの目安   :5%約4.30円(薬価)
注射液の目安    :5ml約64円/10ml約118円(薬価)
細粒の目安     :50%約16.40円(薬価)

薬代後発薬1錠の目安 :250㎎約9.90円/500㎎約9.30円(薬価)
後発カプセルの目安 :250㎎約9.90円(薬価)
後発シロップの目安 :5%約3.40円(薬価)
後発細粒の目安   :50%約7.20円(薬価)
後発注射液の目安  :5ml約58円/10ml約68円(薬価)
病院によって差が有り。薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

1981年9月発売開始【トランサミン錠500㎎の場合】

国内のジェネリック認可

ジェネリック有り

関連製品(新薬)

トランサミン錠【製薬メーカー:第一三共・第一製薬】
トランサミン散【製薬メーカー:第一三共・第一製薬】
トランサミンカプセル【製薬メーカー:第一三共】
トランサミン注【製薬メーカー:第一三共】
トランサミンシロップ【製薬メーカー:ニプロファーマ】

関連製品(ジェネリック)

トラネミック/トラネキサム酸注/ラノビス注/トラネキサム酸細粒/トラネキサム酸錠/ヘキサトロンカプセル/トラネキサム酸カプセル/リカバリンカプセル/トラネキサム酸シロップ

効果・作用

血液を止める作用がある物質を「フィブリン」といいます。
ケガをしたときにはこのフィブリンが働くことによって出血していた血が止まります。
この時の塊を血栓といいますが、血栓は良い働きをしてくれる場合もあれば悪い働きをするときもあります。
血管内に異常な血栓ができたときなどは身体に悪い影響を与えるため血液を溶かす働きが備わっていますが、フィブリンの分解にかかわる物質として「プラスミン」という物質が存在します。
白血病患者などでは、「フィブリンが分解される過程」が異常に活発になっています。つまり、血液を固めるために血栓を作ろうと思っても、血栓がすぐに分解されてしまいます。
そのため、なかなか出血を止めることができません。 このプラスミンの作用をとめるのがトラネキサム酸になってきます。 別名「抗プラスミン薬」とも呼ばれています。
また、上記で説明したプラスミンはアレルギーを起こしてしまう物質でもあります。
プラスミンの働きを阻害するトラネキサム酸は湿疹やかゆみなども改善する働きも備えています。
その他のトラネキサム酸の働きとしては、皮膚科治療などでシミ、そばかす、色素沈着などの改善にも処方されています。

【トラネキサム酸がシミやそばかすに効果的】
肌が紫外線を浴びると、シミのもとを作り出す細胞メラノサイトにメラニンを生成するよう周りの肌細胞から指示が伝達されます。
トラネキサム酸はその指示情報に含まれるプロスタグランジンなどを阻害し、メラニンの生成を抑制し、シミやそばかすを防ぐ作用があります。
その作用から肝斑にも有効だと言われていて、メラニンが生成される前の段階でメラノサイトの活性化を阻害し、肝斑の発症を防ぐとされています。
基本的には、シミができてしまう初期段階の部分から作用するということになります。

【風邪などによる喉の痛みにも効果的】
プラスミンというタンパク質分解酵素は、痛みの原因となるプラスタグランジンや炎症のもとであるヒスタミンを発生させる物質です。
プラスミンが活性化すると、連鎖的にプラスタグランジンやヒスタミンが発生してしまい、腫れや炎症を引き起こしてしまいます。
このような作用があることから、風邪の引き始めなどの症状に有効的だとされています。
また、トラネキサム酸は炎症を抑える効果から、膀胱炎、ヘルペス、アレルギー症状などの治療にも処方されることが増えてきています。

使用方法

【全身性線溶亢進が関与すると考えられる出血傾向(白血病、再生不良性貧血、紫斑病等、及び手術中・術後の異常出血)/局所線溶亢進が関与すると考えられる異常出血(肺出血、鼻出血、性器出血、腎出血、前立腺手術中・術後の異常出血)/湿疹及びその類症/蕁麻疹/薬疹・中毒疹/扁桃炎/咽喉頭炎/口内炎における口内痛及び口内粘膜アフターの場合】
通常成人1日750~2000mgを3~4回に分けて服用して下さい。
なお、年齢、症状により適宜増減する。

【シミ・そばかす・肝斑の場合】
通常成人1日1500㎎を2~3回に分けて服用して下さい。
食事の前後どちらでもよい。
3ヶ月以上継続して服用する事をおすすめします。

副作用

そう痒感/発疹/食欲不振/悪心/嘔吐/下痢/胸やけ/眠気など

トラネキサム酸には、副作用が起こる可能性があります。
トラネキサム酸を服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。

■トラネキサム酸副作用(重度)
極めて稀な副作用ですが、重度の副作用にご注意下さい。
▼痙攣
まぶたや顔面の筋肉がぴくぴく動く、筋肉がつるなど

重篤な副作用の発生率は低いですが、用法や用量を間違えると命に危険を及ぼすような、重篤な副作用が発生する恐れもあります。
異変を感じた場合は、直ぐに医師の診察を受け指示に従いましょう。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

■トラネキサム酸を配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方は、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方(トランサミン錠500㎎の場合)は、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。

▼トランサミン錠の添加物
・カルメロースカルシウム
・ポリビニルアルコール部分けん化物
・ステアリン酸マグネシウム
・ヒプロメロース
・マクロゴール6000
・タルク
・酸化チタン
・ジメチルポリシロキサン
・二酸化ケイ素
・カルナウバロウ

【使用に注意が必要な方】
・血栓のある方、及び血栓症があらわれるおそれのある方
・消費性凝固障害のある方
・術後の臥床状態にある患者及び圧迫止血の処置を受けている方
・腎不全のある方
・高齢者の方

上記にあてはまる方は、トラネキサム酸を使用する事が出来ない可能性があります。
トラネキサム酸を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

【併用禁忌薬】
トロンビン

【併用注意薬】
ヘモコアグラーゼ/バトロキソビン/凝固因子製剤/エプタコグアルファ

上記の併用禁忌薬に入ってないからといって、医薬品と併用するのは危険です。
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

トラネキサム酸に関する
よくある質問
喫煙者ですがトラネキサム酸を服用しても大丈夫ですか?

はい、特に喫煙者の方でも問題はありません。

トラネキサム酸と市販の頭痛薬との併用は大丈夫ですか?

はい、併用は問題ありません。

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医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。