フランカルボン酸モメタゾン

成分名

フランカルボン酸モメタゾン

適応症状

湿疹・皮膚炎群(進行性指掌角皮症を含む)/乾癬/掌蹠膿疱症/紅皮症/薬疹・中毒疹/虫さされ/痒疹群(蕁麻疹様苔癬/ストロフルス/固定蕁麻疹を含む)/多形滲出性紅斑/慢性円板状エリテマトーデス/扁平紅色苔癬/ジベル薔薇色粃糠疹/シャンバーグ病/肥厚性瘢痕・ケロイド/天疱瘡群/類天疱瘡/円形脱毛症など

簡易説明

副腎皮質ホルモン外用剤。ステロイドの外用薬です。ステロイドには炎症をしずめる強い作用があります。皮膚炎を短期間でおさえることが可能で、腫れや赤みを速やかにとりのぞき、かゆみや痛みを穏和します。そのため、アトピー性皮膚炎や乾癬(かんせん)など、さまざまな湿疹・皮膚疾患に広く使用されています。

処方可能な診療科目

皮膚科/耳鼻科/アレルギー科/内科/外科など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

新薬:1gあたり32.1円 ジェネリック:1gあたり15.1円

厚生労働省による認可、または発売年月日

1993年(平成5年)11月 販売開始

国内のジェネリック認可

ジェネリックあり

関連製品(先発薬)

フルメタ軟膏、フルメタクリーム、フルメタローション(製薬メーカー:シオノギファーマ)

関連製品(ジェネリック)

トップコートクリーム(製薬メーカー:シプラ)/フランカルボン酸モメタゾン軟膏0.1%「イワキ」(製薬メーカー:岩城)/マイセラ軟膏0.1%(製薬メーカー:日医工)/モメタゾンフランカルボン酸エステル軟膏0.1%「MYK」(製薬メーカー:前田)/フランカルボン酸モメタゾンクリーム0.1%「イワキ」(岩城)/マイセラクリーム0.1%(日医工)/モメタゾンフランカルボン酸エステルクリーム0.1%「MYK」(前田)/フランカルボン酸モメタゾンローション0.1%「イワキ」(岩城)/マイセラローション0.1%(日医工)/モメタゾンフランカルボン酸エステルローション0.1%「MYK」(前田)

効果・作用

ステロイドの外用薬です。ステロイドには炎症をしずめる強い作用があります。皮膚炎を短期間でおさえることが可能で、腫れや赤みを速やかにとりのぞき、かゆみや痛みを穏和します。そのため、アトピー性皮膚炎や乾癬(かんせん)など、さまざまな湿疹・皮膚疾患に広く使用されています。症状をとる対症療法薬になりますので病気の原因そのものを治すわけではないですが、皮膚をよりよい状態に導き、かきむしりなどによる悪化の悪循環を断つという意味でも有用です。
通常、湿疹・皮膚炎群、乾癬、薬疹・中毒疹、虫さされ、痒疹群などの皮膚炎の治療に用いられます。

使用方法

通常、1日1回~数回、適量を患部に塗布します。
なお、治療を受ける疾患や症状により適宜増減する。必ず指示された使用方法に従ってください。

副作用

【主な副作用】
皮膚の真菌・細菌・ウイルス感染症、乾燥、皮膚の刺激感、紅斑など

【まれな副作用】
まぶしい、かすむ、よく見えない、眼の疲れや痛み、頭痛、吐き気[眼圧亢進、緑内障、後のう白内障]

【その他の副作用】
過敏症、接触皮膚炎(かぶれ):発疹、発赤、かゆみ、刺激感などかえって症状が悪化。ステロイド皮膚症:皮膚が白くなる、萎縮し薄くなる、テカテカ光る、シワ、潮紅、毛細血管拡張、乾燥肌、酒さ様皮膚炎(赤ら顔)、紫斑、ニキビ、多毛、皮膚感染症の誘発・悪化:発赤、かゆみ、痛み、腫れ物、デキモノ、水ぶくれ、じゅくじゅく、黄色いかさぶた、赤黒いかさぶた、長期大量使用による副腎障害など全身症状:副腎皮質機能抑制、糖尿病、高血圧、骨粗しょう症、緑内障、後嚢白内障、感染症、成長障害、クッシング症候群など

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

【使用に注意が必要な方】
一般に高齢者では副作用があらわれやすいので、大量又は長期にわたる広範囲の密封法(ODT)等の使用に際しては特に注意が必要です。
・妊婦又は妊娠している可能性のある婦人に対しては使用しないことが望ましい。[動物試験で催奇形性作用及び胎児への移行が報告されている。]
・また、おむつは密封法(ODT)と同様の作用があるので注意すること。

【使用が出来ない方】
・授乳中の婦人には授乳を避けさせることが望ましい。[動物試験で乳汁中に移行することが報告されている。]
・低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児では、長期・大量使用又は密封法(ODT)は発育障害を来すおそれがあるので避けること。
・眼科用として使用しないこと。
・化粧下、ひげそり後等に使用しないこと
・細菌、真菌、スピロヘータ・ウイルス皮膚感染症及び動物性皮膚疾患(疥癬、けじらみ等)[これらの疾患が増悪するおそれがある。]
・本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
・鼓膜に穿孔のある湿疹性外耳道炎[穿孔部位の治癒の遅延及び感染のおそれがある。
・潰瘍(ベーチェット病は除く)、第2度深在性以上の熱傷・凍傷[皮膚の再生が抑制され、治癒が遅延するおそれがある。]

上記にあてはまる方は、フランカルボン酸モメタゾンを使用する事が出来ない可能性があります。
フランカルボン酸モメタゾンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

調査中
薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

よくある質問
顔にぬってもいいですか?

ステロイドは症状や年齢などで使用頻度や期間を変える必要がある薬です。
なので、医師から指示された部位以外に使用しないようにしてください。
とくに顔は皮膚が薄く吸収量が多いので、体に使うよりもワンランク下のステロイドを使うのが基本です。(症状にもよります)
なので、同じ症状がでたからといって、体用を顔に塗るのはやめましょう。

ステロイドを塗ったら皮膚が裂けてきました

ステロイドは塗るのではなく、とんとんと乗せるように厚めに置くと良いとされてます。皮膚炎に軟膏を塗る場合、すり込むとそれが刺激となって痛みや赤みが強くなることがあります。

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