成分名 |
メチルプレドニゾロン |
適応症状 |
慢性副腎皮質機能不全/亜急性甲状腺炎/ACTH単独欠損症/関節リウマチ/若年性関節リウマチ/スチル病/エリテマトーデス/
大動脈炎症候群/ヴェゲナ肉芽腫症/多発性筋炎/皮膚筋炎/強皮症/ネフローゼ症候群/気管支喘息/溶血性貧血(免疫性又は免疫性機序の疑われるもの)/
慢性骨髄性白血病/慢性リンパ性白血病/再生不良性貧血/潰瘍性大腸炎/肺結核/小舞踏病/ギランバレー症候群/多発性硬化症/ホジキン病/菌状息肉症/
乳癌/アトピー皮膚炎/脂漏性皮膚炎/乾癬/膿疱性乾癬/掌蹠膿疱症/スチブンス・ジョンソン病/ベーチェット病/天疱瘡群/デューリング疱疹状皮膚炎/
類天疱瘡/視神経炎/眼瞼炎/メニエル病及びメニエル症候群/アレルギー性鼻炎/気管支喘息など |
簡易説明 |
メチルプレドニゾロンは作用時間が中間型、強さが比較的弱いステロイド薬になります。
主な効果は抗炎症作用、抗アレルギー作用、免疫抑制作用などがありますがステロイド薬の中でも穏やかに作用するため
長期治療が必要なの関節リウマチや膠原病にも使用されています。
メチルプレドニゾロンの使用を中止する際は、副作用でステロイド離脱症候群が起きる可能性があるため
自己判断で使用を中止せず医師の指示に従い徐々に減薬を行う必要があります。 |
処方可能な診療科目 |
内科/皮膚科/耳鼻咽頭科/小児科/外科/整形外科/泌尿器科/眼科/など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安:約1000円~3000円程度
新薬1錠あたりの目安:2㎎7.1円/4mg13.5円(薬価)
新薬静注用1瓶の目安:40mg316円/125mg652円/500mg1902円/1000mg3421円(薬価)
新薬水懸注1瓶の目安:20mg198円/40mg375円(薬価)
新薬軟膏の目安:1g46.6円(薬価)
後発薬注射薬1瓶の目安:40㎎78~178円/125mg315円/500mg945~964円/1000mg1732~1769円(薬価)
※病院によって差が有り。薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
1960年10月発売開始【メドロール錠2mg】 |
国内のジェネリック認可 |
ジェネリックあり |
関連製品(先発薬) |
メドロール錠2mg【製薬メーカー:ファイザー】
メドロール錠4mg【製薬メーカー:ファイザー】
ソル・メドロール静注用40mg【製薬メーカー:ファイザー】
ソル・メドロール静注用125mg【製薬メーカー:ファイザー】
ソル・メドロール静注用500mg【製薬メーカー:ファイザー】
ソル・メドロール静注用1000mg【製薬メーカー:ファイザー】
デポ・メドロール水懸注20mg【製薬メーカー:ファイザー】
デポ・メドロール水懸注40mg【製薬メーカー:ファイザー】
ネオメドロールEE軟膏[眼科用剤]3g【製薬メーカー:ファイザー】 |
関連製品(ジェネリック) |
メチルプレドニゾロンコハク酸エステルNa注射用40mg「AFP」/メチルプレドニゾロンコハク酸エステルNa注射用40mg「AFP」/メチルプレドニゾロンコハク酸エステルNa注射用125mg「サワイ」/メチルプレドニゾロンコハク酸エステルNa注射用500mg「AFP」/メチルプレドニゾロンコハク酸エステルNa注射用500mg「サワイ」/メチルプレドニゾロンコハク酸エステルNa注射用1000mg「AFP」/メチルプレドニゾロンコハク酸エステルNa注射用1000mg「サワイ」 |
効果・作用 |
人間の身体の中には、様々なホルモンが存在しその中で副腎で作られているホルモンが副腎皮質ホルモンと呼ばれ通称ステロイドホルモンと呼ばれています。
このステロイドホルモンを使用し治療するのが「ステロイド薬」になります。
ステロイドは、細胞内に入った後にグルココルチコイド受容体(GR)という物質に合体します。
ステロイドが合体したグルココルチコイド受容体(GR)は細胞の核内へシフトし、炎症に関わる遺伝子の出現をコントロールすると言われています。
その結果として、強力な抗炎症作用や免疫抑制作用を示します。
メチルプレドニゾロンは抗炎症作用、免疫抑制、アレルギー症状から癌の治療にまで幅広く使用されているステロイド薬になります。
作用時間は中間型(半減期約12~36時間)であり、ステロイド薬の中での強さは比較的弱い分類に該当します。
ステロイド薬は基本的に長期にわたる治療へは使用しないのが一般的と言われていますが、メチルプレドニゾロンは比較的おだやかに作用するため
副腎機能への影響も少ないと言われているので、長期間にわたる治療(関節リウマチや膠原病)にも多く使用されています。
強力な作用の反面、ステロイドは副作用が注意が必要なお薬になります。
長期間にわたってステロイド薬を服用すると、ステロイドホルモンが分泌されなくなり体内のステロイドホルモンが不足してしまいます。
ステロイド離脱症候群と言い、倦怠感・血圧低下・低血糖・吐き気などの様々な副作用が現れてしまうため薬を中止する場合は医師の判断に従い
徐々に減薬していき自己判断で服用を中止するのは避けるようにしてください。 |
使用方法 |
【錠剤の場合】
通常、成人はメチルプレドニゾロンとして1日4~48mgを1~4回に分割経口服用します。
年齢、症状により適宜増減する。
飲み忘れた場合は、気がついた時になるべく早く服用してください。
ただし、次に通常に服用する時間が近い場合は飲まずに、次の服用時間から1回分を服用してください。絶対に2回分を一度に服用しないでください。
誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
医師の指示なしに、自分の判断で服用を止めないでください。
【静注用の場合】
通常、1日1~数回静脈内に注射または点滴で静脈内に注射します。
症状を見ながら、使用期間を決めていきます。具体的な使用期間については、担当の医師にお尋ねください。
【水懸注の場合】
①筋肉内注射
1回40~120mg、投与回数1~2週間隔1回
②関節腔内注射
1回4~40mg、投与回数間隔2週以上1回
③軟組織内注射
1回4~40mg、投与回数間隔2週以上1回
④腱鞘内注射
1回4~40mg、投与回数間隔2週以上1回
⑤滑液嚢内注入
1回4~40mg、投与回数間隔2週以上1回
⑥局所皮内注射
1回2~8mg宛40mgまで、投与回数週1回
⑦注腸
1回40~120mg
⑧ネブライザー
1回2~10mg、投与回数1日1~3回
⑨鼻腔内注入
1回2~10mg、投与回数1日1~3回
⑩副鼻腔内注入
1回2~10mg、投与回数1日1~3回
⑪鼻甲介内注射
1回4~40mg
⑫鼻茸内注射
1回4~40mg
⑬喉頭・気管注入
1回2~10mg、投与回数1日1~3回
⑭中耳腔内注入
1回2~10mg、投与回数1日1~3回
【軟膏の場合】
通常、適量を1日1~数回患部に点眼・塗布します。
症状により適宜増減する。
必ず指示された使用方法に従ってください。
使い忘れた場合は、気がついた時にできるだけ早く使用してください。絶対に2回分を一度に使用してはいけません。
誤って多く使った場合は医師または薬剤師に相談してください。
医師の指示なしに、自分の判断で使用を止めないでください。 |
副作用 |
主な副作用
【錠剤の場合】
不眠/消化不良/下痢/吐き気/食欲増進/浮腫み/月経異常/腹部膨満感/口渇など
※長期服用した場合、肩・お腹・顔などに脂肪の異常沈着が見られますが減量を行えば改善されます。
【静注用の場合】
血圧降下/血圧上昇/白血球増多/浮腫み/創傷治癒障害/月経異常/クッシング様症状/下痢/腹痛/胸やけ/腹部膨満感など
【水懸注の場合】
浮腫み/月経異常/クッシング様症状/膵炎/下痢/悪心/嘔吐/胃痛/胸やけ/腹部膨満感/口渇など
【軟膏の場合】
下垂体・副腎皮質系機能抑制/創傷治癒遅延/化膿性感染症/過敏症/結膜炎/刺激感/眼瞼炎/接触皮膚炎/腎障害など
※眼内に長期使用すると、目の感染症・眼圧上昇・緑内障難聴などの副作用が起きる可能性があります。
また長期使用をする場合、眼圧測定などの検査を定期的に受けるようにして下さい。
メチルプレドニゾロンには、副作用が起こる可能性があります。
メチルプレドニゾロンを服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。
重大な副作用
極めて稀な副作用ですが、重度の副作用にご注意下さい。
【錠剤の場合】
感染症/アナフィラキシーショック/抑鬱状態/骨粗鬆症/血栓症/緑内障/白内障/膵炎/副腎不全/糖尿病/心停止/不整脈/循環性虚脱/ミオパチー/肝機能障害/気管支喘息/痙攣など
【静注用の場合】
感染症/アナフィラキシーショック/抑鬱状態/骨粗鬆症/血栓症/緑内障/白内障/膵炎/副腎不全/糖尿病/心停止/不整脈/循環性虚脱/ミオパチー/肝機能障害/気管支喘息/痙攣など
【水懸注の場合】
感染症/アナフィラキシーショック/抑鬱状態/骨粗鬆症/血栓症/緑内障/白内障/膵炎/副腎不全/糖尿病/心停止/不整脈/循環性虚脱/ミオパチー/肝機能障害/気管支喘息/痙攣など
【軟膏の場合】
難聴/眼内圧亢進/角膜ヘルペス/緑内障/緑膿菌感染症/白内障など
重篤な副作用の発生率は低いですが、用法や用量を間違えると命に危険を及ぼすような、重篤な副作用が発生する恐れもあります。
異変を感じた場合は、直ぐに医師の診察を受け指示に従いましょう。
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ・成分に対し過敏症の既往歴のある方
・デスモプレシン酢酸塩水和物(男性における夜間多尿による夜間頻尿)を投与中の方
・妊娠中、授乳中の方
・新生児(0日?27日)
・急性心筋梗塞の方
・憩室炎の方
・結核性疾患の方
・血栓症の方
・高血圧の方
・白内障、緑内障の方
・手術後の方
・消化性潰瘍の方
・精神病の方
・全身の真菌症の方
・単純疱疹性角膜炎の方
・電解質異常の方
・有効な抗菌剤の存在しない感染症の方など
■メチルプレドニゾロンを配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方は、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方(メドロール錠2mgの場合)は、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
▼メドロール錠2mgの添加物
・ステアリン酸カルシウム
・精製白糖
・トウモロコシデンプン
・乳糖水和物
・流動パラフィン
・赤色3号
使用に注意が必要な方 ・高齢者の方
・乳児、小児の方
・甲状腺機能低下の方
・骨粗鬆症の方
・脂肪肝の方
・脂肪塞栓症の方
・重症筋無力症の方
・腎不全の方
・糖尿病の方
・潰瘍性大腸炎の方(切迫穿孔・膿瘍・他の化膿性感染症の疑いがある場合)
・B型肝炎ウイルスキャリアの方
・投与開始前にHBs抗原陰性の方
上記にあてはまる方は、メチルプレドニゾロンを使用する事が出来ない可能性があります。 メチルプレドニゾロンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用注意薬 シクロスポリン/エリスロマイシン/イトラコナゾール/キヌプリスチン/ダルホプリスチン/エストロゲン/アプレピタント
パルナパリンナトリウム/ワルファリンカリウム/ベクロニウム臭化物/パンクロニウム臭化物/サザピリン/ジクロフェナク
トリクロルメチアジド/ヒドロクロロチアジド/フロセミド/ジゴキシン/サザピリン/アスピリン/フェノバルビタール/フェニトイン
リファンピシン類/カルバマゼピン/ビグアナイド系製剤/スルホニルウレア系薬剤/速効型食後血糖降下剤/α?グルコシダーゼ阻害剤
チアゾリジン系薬剤/DPP-4阻害剤/GLP-1アナログ/SGLT2阻害剤/インスリン製剤/不活化ワクチンなど
上記を使用している方は、メチルプレドニゾロンを使用する事が出来ない可能性があります。 メチルプレドニゾロンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
併用禁忌薬 ・生ワクチン又は弱毒生ワクチン
・デスモプレシン酢酸塩水和物(ミニリンメルト)(男性における夜間多尿による夜間頻尿)
上記の併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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サイト利用に関する注意事項 | 医薬品を使用する場合、必ず医師や薬剤師の指示に従って下さい。 医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。 |