ルパタジンフマル酸塩

成分名

ルパタジンフマル酸塩

適応症状

アレルギー性鼻炎/蕁麻疹/皮膚疾患(湿疹/皮膚炎/皮膚そう痒症)に伴うそう痒

簡易説明

ルパタジンフマル酸塩はアレルギー性疾患治療剤に分類されます。
抗ヒスタミン作用(体内物質ヒスタミンの働きを抑える作用)によりアレルギー反応を抑えることで蕁麻疹、花粉症、喘息などによる、皮膚の腫れや痒み、鼻炎(くしゃみや鼻みずなど)、咳などの症状を改善する薬です。

処方可能な診療科目

内科/アレルギー科/皮膚科/耳鼻科など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安  :約1,000円~3,000円
薬代1錠あたりの目安:10mg約54.9円
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

発売開始年月日:2017年11月 【ルパフィン錠10㎎(ルパタジンフマル酸塩錠)】

国内のジェネリック認可

国内ジェネリック認可なし

関連製品(先発薬)

ルパフィン錠10㎎(ルパタジンフマル酸塩錠)【製薬メーカー:帝國製薬】

関連製品(ジェネリック)

現在ジェネリック医薬品の製造はありません。

効果・作用

ルパタジンフマル酸塩は、広く抗アレルギー薬に分類される第2世代の抗ヒスタミン薬(ヒスタミンH1受容体拮抗薬)です。第2世代の特徴として、ヒスタミン受容体に対する選択性が高く、抗コリン作用などよけいな作用が減弱されている点でがあげられます。このため、第1世代に多い口の渇きや排尿障害などの副作用がほとんどみられません。
第1世代の抗ヒスタミン薬のような強い眠気は起こしにくいものの、第2世代の抗ヒスタミン薬のなかでは傾眠発現率が高い傾向がみられます。車の運転は制限されることになりました。
アレルギーの原因となるヒスタミンだけではなくPAF(platelet activating factor:血小板活性化因子作用)を抑える新しい作用機序のアレルギー性疾患治療薬です。
PAFとヒスタミンの2つのケミカルメディエーターを抑えることにより、血管拡張や血管透過性の亢進、気管支収縮、知覚神経刺激等の即時型アレルギー症状を抑制するとともに、白血球の遊走活性化も抑えることから、遅延型アレルギー症状の抑制も期待できる薬として開発されました。
比較的速効性で、持続時間も長いほうです。1日1回の服用で、まもなく効果があらわれ1日中効きめがあります。とくに くしゃみ・鼻水に効果が高く、鼻づまりや目のかゆみにもそこそこ効きます。皮膚科領域だと、蕁麻疹に有効性が高く、主要治療薬のひとつです。アトピー性皮膚炎に対しては、かゆみの軽減を期待して処方がされます。
ルパタジンフマル酸塩は、2001年にスペインのユリアック社が創製し世界90カ国以上で承認されています。
■第一世代抗ヒスタミン薬とは
抗ヒスタミン作用だけでなく、眠気や口渇、便秘などの抗コリン作用もあります。
■第二世代抗ヒスタミン薬とは
抗アレルギー薬と呼ばれます。H1受容体との結合を抑えるだけでなく、他のアレルギーを起こす物質の放出を抑えることも知られています。第一世代と比べて眠気が弱く、抗コリン作用も少ない特徴があります。

使用方法

通常、12歳以上の小児及び成人にはルパタジンとして1回10mgを1日1回経口投与する。
なお、症状に応じて、ルパタジンとして1回20mgに増量できる。必ず指示された服用方法を守ってください。
飲み忘れた場合は、気がついた時に、すぐに1回分を服用してください。ただし、次の通常服用時間が近い場合には飲まずに、次の通常の服用時間に1回分を飲んでください。絶対に2回分を一度に服用しないでください
ルパフィンは12歳以上の適応となります、12歳未満の小児は適応外となります。

副作用

主な副作用
眠気/AST上昇/ALT上昇/倦怠感/口渇/便秘/尿蛋白/尿糖/尿中ウロビリノーゲン異常/血尿/CPK上昇

重大な副作用
ショック/アナフィラキシー/チアノーゼ/呼吸困難/血圧低下/血管浮腫/てんかん/痙攣/肝機能障害/黄疸/著しいAST上昇/著しいALT上昇/著しいγ-GTP上昇/著しいAl-P上昇/著しいLDH上昇/著しいビリルビン上昇

その他の副作用
注意力障害/疲労/無力症/易刺激性/口腔咽頭痛/鼻乾燥/鼻出血/咽頭炎/咽喉乾燥/鼻炎/咳嗽/悪心/嘔吐/消化不良/腹痛/食欲亢進/動悸/頻脈/過敏症/蕁麻疹/関節痛/体重増加/筋肉痛/背部痛/発熱/浮腫/Al-P上昇/頭痛/しびれ感/めまい/下痢/腹部不快感/口内乾燥/リンパ球形態異常/白血球数増加/発疹/顔面浮腫/手足浮腫/BUN上昇/筋痙縮

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用が出来ない方
・本剤成分又は含有成分で過敏症の既往歴
・妊婦・授乳婦
■下記、添加物にアレルギーをお持ちの方(ルパフィン錠10㎎の場合)は、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
▼ルパフィン錠10㎎の有効成分
ルパタジンフマル酸塩 12.8mg(ルパタジンとして10mg)
▼ルパフィン錠10㎎の添加物
アルファー化デンプン/結晶セルロース/三二酸化鉄/黄色三二酸化鉄/乳糖水和物/ステアリン酸マグネシウム
【使用に注意が必要な方
・合併症・既往歴等のある方
・てんかんの既往のある方
・腎機能障害の方
・肝機能障害の方
・12歳未満の小児等(0歳~11歳)
・新生児(低出生体重児を含む)
・乳児
・幼児・小児
・高齢者

【飲食物との相合作用に注意してください】
・グレープフルーツジュース
・アルコールを含むもの

併用禁忌薬

併用注意薬
薬物代謝酵素<CYP3A4>を阻害する薬剤/エリスロマイシン/ケトコナゾール/エタノール摂取

上記を使用している方は、ルパタジンフマル酸塩を使用する事が出来ない可能性があります。
ルパタジンフマル酸塩を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬
現在併用禁忌薬に該当する医薬品はありません。

併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

よくある質問
ルパフィン錠は薬局で買えますか?

残念ながら、ルパフィン錠の有効成分であるルパタジンフマル酸塩を配合した市販薬は販売されていません。ルパフィンの代わりの市販薬を使用したい場合は、ルパフィンと同じ第2世代抗ヒスタミン薬を選択することをおすすめします。
しかし、ルパフィンと同じ第2世代の抗ヒスタミン成分でも、市販薬によってはお悩みの症状に対応ができない場合がありますのでご注意ください。

花粉症で飲んでます。目のかゆみなどのアレルギーに効果は抜群だったのですが、とにかく眠たくなります。運転するのが怖いです。

ルパフィン錠は第2世代の抗ヒスタミン成分配合で比較的眠くはなりにくいといいますが、人によって個人差があります。車の運転は控えてください。

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医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。