アクタリット

成分名

アクタリット

適応症状

関節リウマチ

簡易説明

アクタリットは、日本で開発された抗リウマチ薬のひとつです。通常、関節リウマチの治療に用いられます。
免疫機能の異常を正常に近づけることにより、関節などの腫れや炎症をやわらげます。
抗アレルギー作用、サイトカイン・蛋白分解酵素の産生抑制作用、血管新生抑制作用、細胞接着抑制作用などにより、抗リウマチ作用をしめします。

処方可能な診療科目

膠原病科/リウマチ科/内科/整形外科/など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安:1,000円~5,000円
新薬1錠あたりの目安:100mg44.7円(薬価)
後発薬1錠あたりの目安:100mg21.3円(薬価)
※病院によって差が有り。薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

1994年6月【発売開始年月日】

国内のジェネリック認可

ジェネリックあり

関連製品(先発薬)

モーバー錠100mg【製薬メーカー:田辺三菱製薬】
オークル錠100mg【製薬メーカー:日本新薬】

関連製品(ジェネリック)

アクタリット錠100mg「サワイ」/アクタリット錠100mg「TOA」

効果・作用

アクタリットは、主として遅延型のアレルギー反応の抑制、サイトカインの産生抑制などによる抗リウマチ作用を有しており、慢性関節リウマチの病態をコントロールすることにより、慢性関節リウマチの関節の痛み、腫れやこわばりをやわらげる抗リウマチ薬です。通常、関節リウマチの治療に用いられます。
抗リウマチ薬のなかの免疫調整薬(DMARDs)にあたります。
アクタリットの効果は、他の抗リウマチ薬に比べて弱く、遅効性です。早期の炎症症状軽度の適応と考えられます。
■抗免疫調節薬とは
リウマチ薬は免疫調節薬と免疫抑制薬の2つに分類されます。抗リウマチ薬は免疫の異常を調節して炎症や関節の破壊を抑える薬です。
免疫調節薬は正常な免疫には影響しないで異常な免疫を抑える薬です。服用してから効果が出るまでに2~3カ月ほどかかります。副作用としては、湿疹、肝障害や腎障害などがあります。
■免疫抑制薬とは
免疫抑制薬は、免疫調節薬とは異なり、すべての免疫のはたらきを抑える薬になります。免疫調節薬より働きが強いですがその分、副作用も強くあらわれます。主な副作用としては胃腸障害、口内炎、肝機能障害などがあります。また、頻度は少ないですが、間質性肺炎、骨髄抑制などの重篤な副作用が起こることがありますので、定期的に受診して検査を受けてください。
■抗リウマチ薬の選択には、薬剤の効果の強さ、投与法、効果発現期間、副作用の危険性などの薬剤自身の特性とともに、RAの重症度と予後、疾患活動性、発症からの期間、合併症、コンプライアンス、治療歴などの患者の特性など様々なことを考慮する必要があります。また、医師自身の薬剤に対する知識と経験、自信も無視できない要素となります。これら多くの要素を勘案して、その患者に最も有用性の高いと考えられる抗リウマチ薬の中から選択して投与する必要があります。選択に迷う場合には専門医へのコンサルトが強く勧められます。
アクタリットやオーラノフィンなどは、効果はさほど高くないが重篤な副作用の少ないこれらの薬剤が使用されます。
■抗リウマチ薬とは
正式名称は疾患修飾性抗リウマチ薬(Disease Modifying Anti Rheumatic Drugs:DMARDs:通称・ディーマーズ)
広い意味で関節リウマチに用いられる薬剤全体を指しますが、狭義では従来から使用されてきた経口薬のことを指します。

使用方法

他の消炎鎮痛剤等とともに、アクタリットとして通常、成人は1回1錠(主成分として100mg)を1日3回経口服用します。
飲み忘れた場合は、気がついた時にできるだけ早く飲んでください。ただし、次に飲む時間が近い場合は、忘れた分は飲まないで1回分を飛ばしてください。絶対に2回分を一度に飲まないよう。
誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
医師の指示なしに、自分の判断で飲むのをやめないでください。

副作用

主な副作用
アクタリットには、副作用が起こる可能性があります。
アクタリットを服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。
副作用は少ないほうですが、ときに胃腸の調子が悪くなったり、腎臓や肝臓に悪い影響をすることがあります。重症化することはまれですが、定期的に検査をおこない早期にみつけることが大切です。

発疹/腹痛/貧血/腎機能異常/蛋白尿/BUN上昇/クレアチニン上昇/尿中NAG上昇/肝機能異常/白血球減少/嘔気

重大な副作用
再生不良性貧血/汎血球減少/無顆粒球症/血小板減少/肝機能障害/AST上昇/ALT上昇/Al?P上昇/消化性潰瘍/出血/出血性大腸炎/急性腎不全/肺線維症/天疱瘡様症状/ネフローゼ症候群/間質性肺炎/発熱/咳嗽/呼吸困難/胸部X線異常
極めて稀な副作用ですが、重度の副作用にご注意下さい。

その他の副作用
嘔吐/口内炎/舌炎/食欲不振/消化不良/下痢/胃潰瘍/口内乾燥/皮膚そう痒感/湿疹/蕁麻疹/頭痛/眩暈/浮腫/倦怠感/血尿/顆粒球減少/口唇腫脹/脱毛/紅斑性発疹/しびれ感/傾眠/耳鳴/視力異常/複視/味覚異常/動悸

重篤な副作用の発生率は低いですが、用法や用量を間違えると命に危険を及ぼすような、重篤な副作用が発生する恐れもあります。
異変を感じた場合は、直ぐに医師の診察を受け指示に従いましょう。

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用が出来ない方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方(モーバー錠100mgの場合)は、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
▼モーバー錠100mgの有効成分
アクタリット
▼モーバー錠100mgの添加物
乳糖水和物/トウモロコシデンプン/ヒドロキシプロピルセルロース/ポリビニルアルコール(部分けん化物)/二酸化ケイ素/タルク/ステアリン酸マグネシウム/ヒプロメロース/マクロゴール6000/酸化チタン/シリコーン樹脂/カルナウバロウ
・本剤成分又は含有成分で過敏症の既往歴のある方
・妊婦、産婦、授乳婦等

使用に注意が必要な方
・腎障害又はその既往歴のある方
・肝障害のある方
・消化性潰瘍又はその既往歴のある方
・高齢者
・小児等

※定期的に検査を受けなければなりません。とくに腎臓や肝臓、血液の検査が重要です。

上記にあてはまる方は、アクタリットを使用する事が出来ない可能性があります。
アクタリットを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

特に報告はありません

併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

よくある質問
リウマチと言われてのですが、薬は自分の好きなのを選んでいいのですか?

医師の指示に従ってください。リウマチ薬の選択には医師の専門的知識が必要です。

若くてもリウマチになりますか?

ならないことはないです。
一番多いのはのは30歳代~50歳代で、ピークは40歳代です。 10~20歳代や、60歳代以降に発病される方も珍しくありません。

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