モンテルカスト

モンテルカスト

気管支喘息、アレルギー性鼻炎、運動誘発性気管支痙攣

モンテルカストは喘息やアレルギー性鼻炎の治療に使われる成分で、アレルギーの発症にはロイコトリエンやヒスタミンなどのいろいろな体内物質が関与しています。
モンテルカストは喘息に深くかかわるロイコトリエンを強力におさえ気管支の収縮を抑制する事で、気管支喘息に伴う咳や喘鳴、息苦しさなどの症状を起こりにくくする効果や、鼻腔通気抵抗などを抑制し、アレルギー性鼻炎に伴う、くしゃみ・鼻づまり・鼻水などの症状を改善する効果があります。

呼吸器内科/アレルギー科/内科など

健康保険適応

診察料などの目安:1500円～10000円

後発細粒の目安：37.2円～52.7円（薬価）
後発錠の目安：25.3円～73.5円（薬価）
後発チュアブル錠の目安：36.9円～49.7円（薬価）
先発細粒の目安：163.6円～164円（薬価）
先発錠の目安：160.2円～160.8円（薬価）
先発チュアブル錠の目安：131.1円～172.1円（薬価）
※病院によって差が有り。薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

1997年7月に厚生労働省認可有り

ジェネリック有り

キプレス細粒4mg（杏林）/シングレア細粒4mg（MSD）/キプレスチュアブル錠5mg（杏林）/シングレアチュアブル錠5mg（MSD）/キプレス錠10mg（杏林）/シングレア錠10mg（MSD）/キプレス錠5mg（杏林）/シングレア錠5mg（MSD）/キプレスOD錠10mg（杏林）/シングレアOD錠10mg（MSD）

モンテア（シプラ）/キプレス（杏林製薬）/シングレア（MSD)/モンテルカスト（浜理薬品工業/セオリアファーマ/ケミックス/日本ジェネリック/キョーリンリメディオ/寿製薬/シオノケミカル/田村薬品工業/大原薬品工業/日本ケミファ/サンド/日本薬品工業/高田製薬/ニプロESファーマ/鶴原製薬/東亜薬品/ファイザー/フェルゼンファーマ/三和化学研究所/日医工/日新製薬/武田テバファーマ/ダイト/辰巳化学/エルメッドエーザイ/陽進堂/沢井製薬/東和薬品/ニプロ/小林化工/第一三共エスファ）

アレルギー（喘息）の発症には、肺および気管支に発現しているロイコトリエンやヒスタミン等の体内物質が関与していると言われており、アレグラやザイザルがヒスタミンを抑えるお薬なのに対し、モンテルカストは、ロイコトリエンを抑えるお薬になります。
ロイコトリエンの作用を抑えることで、気管支の収縮を抑制し、喘息時の苦しい症状を起こりにくくし改善もしてくれますが、気管支喘息については、既に起こっている発作を止める薬ではなく、あくまでも発作を予防する薬になりますので、発作を止めるには他の薬をご使用ください。
抗アレルギー薬と言われることもあり専門的には、ロイコトリエン拮抗薬もしくは、抗ロイコトリエン薬に細分類されています。
従来の抗アレルギー薬に比べて、特に喘息によい効果を発揮するのが特徴ですが、重症の場合は、やはり吸入ステロイド薬と一緒に用いる必要があります。
アレルギー性鼻炎の効能が正式に追加承認され（普通錠のみ）鼻づまりに対してもよい効果が期待できる為、花粉症を含め鼻づまりタイプのアレルギー性鼻炎に効果的で別系統の抗アレルギー薬（抗ヒスタミン薬）と併用することもあります。

・錠剤、チュアブル錠、細粒の3製剤があり、1日1回の経口投与で用いられる。
・6歳以上の小児にはモンテルカストとして5mgを1日1回就寝前に経口投与する。

【主な副作用】
下痢、腹痛、吐き気、胸やけ、頭痛、肝機能異常、口渇、傾眠、胃不快感、倦怠感、発疹、かゆみ、アナフィラキシー、血管浮腫、中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、多形紅斑、劇症肝炎、肝炎、肝機能障害(0.01%)、黄疸、血小板減少

【使用に注意が必要な方】
・幼児
・小児
・授乳婦

【使用が出来ない方】
・妊婦
・産婦
・新生児(低出生体重児を含む)
・本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある

上記にあてはまる方は、モンテルカストを使用する事が出来ない可能性があります。
モンテルカストを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬は、現在報告されておりません。
併用注意薬としては以下が挙げられる。
・フェノバール
併用により本剤の作用が減弱するおそれがある為、併用にはむかない。
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

モンテルカストは喘息に効きますか？

すでに起こっている喘息発作を緩解する薬剤ではなく、喘息発作が起こりにくい状態にするお薬になります。

長い期間、服用しても大丈夫でしょうか？

長期に続けるときは、定期的に血液や尿の検査を受けることをお勧めします。とくに肝機能検査をして頂くことをお勧めします。

医薬品を使用する場合、必ず医師や薬剤師の指示に従って下さい。
医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。