成分名 |
セラトロダスト |
適応症状 |
気管支喘息 |
簡易説明 |
ブロニカ錠(一般名:セラトロダスト)は、気管支喘息の反応に関与する体内の物質(トロンボキサンA2)の働きを抑える作用があり、通常、気管支喘息の治療に用いられます。 |
処方可能な診療科目 |
内科/呼吸器内科 など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
薬価(各1錠、1包あたり)
・ブロニカ錠40(武田テバ薬品):128.3円
・ブロニカ錠80(武田テバ薬品):206.4円
・ブロニカ顆粒10%(武田テバ薬品):277.4円
※病院によって差が有り。薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
1995年12月6日 |
国内のジェネリック認可 |
- |
関連製品(先発薬) |
ブロニカ錠(武田テバ薬品) |
関連製品(ジェネリック) |
- |
効果・作用 |
〇効果
本剤はトロンボキサンA2受容体拮抗剤であり、即時型及び遅発型喘息反応並びに気道過敏性の亢進を抑制します。体内のアレルギー反応を抑え、アレルギー性鼻炎や気管支喘息などの症状を改善します。
〇作用
アレルギー性鼻炎は鼻の粘膜でアレルギー反応が生じて、くしゃみ、鼻水などの症状があらわれる疾患です。また気管支喘息は主にアレルギーによって気道が狭くなり呼吸がしにくくなります。
体内でアレルギー反応を引き起こす物質のひとつにトロンボキサンA2(TXA2)というものがあります。TXA2は血管透過性などに関わることで、鼻などでのアレルギー反応に関わるほか、気管支を収縮させる体内物質であるロイコトリエンなどに関わり気道過敏性の亢進作用などをあらわします。
本剤は体内でTXA2を阻害する作用(抗トロンボキサンA2作用)によって、主にTXA2が引き起こすアレルギー反応を抑え、くしゃみ、鼻水などの症状を改善します。またTXA2の作用を抑える作用により、気道収縮を抑えることで気管支喘息に対する改善効果なども期待が持てます。
本剤は薬剤によって、TXA2が作用する受容体を阻害したり、TXA2の合成を阻害するなど、抗トロンボキサンA2作用の仕組みが異なる場合があります。 |
使用方法 |
通常、成人はセラトロダストとして80mgを1日1回、夕食後に経口投与します。
高齢者は1日1回0.5錠(80mg)から服用開始になることがあります。必ず指示された服用方法に従ってください。
飲み忘れた場合は、夜であれば気が付いたときに1回分を飲んでください。翌日に気がついた場合は、前日分は飲まないでおき、夕食後からいつものように飲んでください。絶対に2回分を一度に飲まないでください。
誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師にご相談ください。
また医師の指示なく、自分の判断で飲むのを止めないでください。 |
副作用 |
重大な副作用
黄疸、AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)等を伴う重篤な肝機能障害が現れることがあります。また、劇症肝炎が報告されているので、定期的(1カ月に1回)に肝機能検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行ってください。
その他の副作用
1.過敏症
発疹、そう痒等など。発現した場合には、投与を中止するなど適切な処置を行ってください。
2.消化器
悪心、食欲不振、胃部不快感、腹痛、下痢、便秘、口渇、味覚異常、嘔吐など。
3.肝臓
AST上昇(GOT上昇)・ALT上昇(GPT上昇)、Al-P上昇、LDH上昇、γ-GTP上昇など。
定期的(1カ月に1回)に肝機能検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行ってください。
4.血液
貧血、好酸球増多、血小板減少、鼻出血、皮下出血等の出血傾向。
5.精神神経系
頭痛、眩暈、眠気、しびれ感、振戦、ふらつき、不眠など。
6.その他
動悸、倦怠感、ほてり、浮腫など。
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 〇小児等
低出生体重児、新生児、乳児、幼児、小児に対する安全性は確立していません(使用経験がありません)ので、投与しないでください。
使用に注意が必要な方 〇肝障害がある方
本剤は黄疸、肝機能異常を起こすことがあり、また、まれに劇症肝炎が報告されています。慎重に投与してください。
〇季節性の気管支喘息を患っている方
好発季節を考えて、その直前から投与を開始し、好発季節終了時まで続ける等、漫然と長期にわたり投与しないようにしてください。
〇気管支喘息を患っている方
本剤を投与中、大発作をみた場合は、気管支拡張剤あるいはステロイド剤を投与してください。
〇長期ステロイド療法を受けている方
本剤投与によりステロイドの減量をはかる場合は、十分な管理下で徐々に行ってください。
〇本剤の使用によりステロイド維持量を減量し得た方
本剤の投与を中止する場合は、原疾患悪化の恐れがありますので注意してください。
〇高齢者
高齢者には低用量(40mg/日)から投与を開始するなど、患者の状態を観察しながら慎重に投与してください。(高齢者での薬物動態試験で血中濃度半減期が長くなり血中濃度時間曲線下面積が大きくなる傾向が認められています。)
〇妊婦・産婦・授乳婦等
妊婦又は妊娠している可能性のある方には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与してください。(ラットの器官形成期投与試験において、母動物の貧血により二次的に誘発されると考えられる胎仔心室中隔欠損が対照に比較して有意に多く認められています(経口、300mg/kg/日))。
また、授乳中の方に投与する場合には授乳を避けるようにしてください。(動物試験(ラット)で母乳中へ移行することが報告されています)。
上記にあてはまる方は、セラトロダストを使用する事が出来ない可能性があります。 セラトロダストを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用注意薬 ・溶血性貧血が報告されている薬剤(フェナセチン等の解熱消炎鎮痛剤、セフェム系抗生物質製剤等)
ラット、イヌ及びサルの亜急性、慢性毒性試験において、高用量(ラットでは100mg/kg/日以上、イヌ及びサルでは300mg/kg/日)で溶血性貧血がみられております。溶血性貧血を起こす薬剤と併用すると溶血性貧血の危険性が高まる可能性がありますので、併用する場合には観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行ってください。
・アスピリン
ヒト血清蛋白結合に対する相互作用の検討において、アスピリンの添加により本剤の非結合型濃度が26%上昇することがありますので、併用には注意が必要です。"
上記を使用している方は、セラトロダストを使用する事が出来ない可能性があります。 セラトロダストを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
併用禁忌薬 報告はありません。
併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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