成分名 |
アゼラスチン塩酸塩 |
適応症状 |
気管支喘息/アレルギー性鼻炎/蕁麻疹/湿疹・皮膚炎/アトピー性皮膚炎/皮膚そう痒症/痒疹 |
簡易説明 |
アゼラスチン塩酸塩は、抗ヒスタミン作用(体内物質ヒスタミンの働きを抑える作用)によりアレルギー反応を抑えることで蕁麻疹、花粉症、喘息などによる、皮膚の腫れや痒み、鼻炎(くしゃみや鼻みずなど)、咳などの症状を改善する医薬品です。
抗ヒスタミン薬は、世代が分かれており、アゼラスチン塩酸塩は副賞の少ない第2世代抗ヒスタミン薬に分類されます。 |
処方可能な診療科目 |
皮膚科、耳鼻科 など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
【病院で処方してもらう時の費用目安】
診察料などの目安:約2,500円~約7,000円
新薬:0.5mg11.6円/錠/1mg薬価:12円/錠
後発品:5.7円~5.9円
病院によって差が有り。薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
販売開始年月1986年 6月(エーザイ) |
国内のジェネリック認可 |
国内のジェネリック認可あり |
関連製品(先発薬) |
アゼプチン錠0.5mg/アゼプチン錠1mg【製薬メーカー:エーザイ】 |
関連製品(ジェネリック) |
・アゼラスチン塩酸塩錠0.5mg 武田テバファーマ/日医工/辰巳化学/鶴原製薬/東和薬品
・アゼラスチン塩酸塩錠1mg 武田テバファーマ/日医工/辰巳化学/鶴原製薬/東和薬品 |
効果・作用 |
抗原の刺激でアレルギー反応がはじまると、免疫系の肥満細胞からヒスタミンをはじめとする化学伝達物質が放出されます。
そして、ヒスタミンはある種の神経受容体(H1受容体)と結合して、その刺激によりさまざまなアレルギー症状(くしゃみや目のかゆみ、咳など)が誘発されます。
アゼラスチン塩酸塩の主作用は、アレルギー反応の原因であるヒスタミンの受容体を遮断することです。
他にも作用効果があり、ロイコトリエンなどアレルギーに関係する化学伝達物質の遊離を抑制する作用もあわせもっています。
抗アレルギー薬に分類されるアゼラスチン塩酸塩は、第2世代の抗ヒスタミン薬(ヒスタミンH1拮抗薬)です。
その特徴は、ヒスタミン受容体に対する選択性が高く、抗コリン作用などよけいな作用が減弱されている点です。
そのため、第1世代に多い口渇や排尿障害などの副作用がほとんどみられません。
また、脂溶性が低く脳に入りにくいので、抗ヒスタミン薬の特徴的な副作用である眠気も軽減されています。
このような利点から、アレルギー性疾患に幅広く用いられるようになっています。
比較的速効性で、持続時間も長いほうです。
服用後、まもなく効いてきます。
得に、くしゃみや鼻水に効果が高く、鼻づまりにも効果があります。
アトピー性皮膚炎に対しては、かゆみの軽減効果を期待して処方されます。
軽い喘息にも適応しますが、この場合の優先度は低く他の薬剤の補助薬とする程度で処方されます。 |
使用方法 |
■気管支喘息の場合
通常、アゼラスチン塩酸塩として1回2mgを、朝食後及び就寝前の1日2回経口服用します。
なお、年齢、症状により適宜増減します。
■その他の場合
通常、アゼラスチン塩酸塩として1回1mgを、朝食後及び就寝前の1日2回経口服用します。
なお、年齢、症状により適宜増減します。
※使用にあたり※
症状や製剤により、用法用量が異なります。
指示通りにご使用ください。
得に喘息では、十分な効果がでるまでに1カ月以上かかることがあります。
また、予防薬ですので、喘息発作を直接止める作用はありません。
発作時には、気管支拡張作用のある吸入薬を用いてください。
花粉症では、予防的に花粉の飛び始める直前から開始することがあります。その後も決められた期間は服用を続けてください。 |
副作用 |
主な副作用
精神神経系:眠気、倦怠感、めまい、頭痛、手足のしびれ
消化器:口渇、悪心・嘔吐、口内及び口周囲のあれ、食欲不振、胸やけ、胃部不快感、腹痛、便秘、下痢
循環器:顔面のほてり、動悸
呼吸器:鼻乾燥、息苦しさ
肝臓:AST(GOT)、ALT(GPT)、Al-Pの上昇等
過敏症:発疹
血液:白血球増多
泌尿器:頻尿、排尿困難、血尿
その他:苦味感、味覚異常、浮腫、月経異常
アゼラスチン塩酸塩には、副作用が起こる可能性があります。
アゼラスチン塩酸塩を服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ■アゼラスチン塩酸塩を配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方(アゼプチン錠の場合)は、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
▼アゼプチン錠の有効成分
アゼラスチン塩酸塩
▼アゼプチン錠の添加物
・アラビアゴム末
・カルナウバロウ
・含水二酸化ケイ素
・結晶セルロース
・酸化チタン
・ステアリン酸
・ステアリン酸カルシウム
・精製白糖
・タルク
・沈降炭酸カルシウム
・トウモロコシデンプン
・乳糖水和物
・白色セラック
・ヒドロキシプロピルセルロース
・ポビドン
・マクロゴール6000
使用に注意が必要な方 ・高齢者の方への投与
一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意してください。
・妊婦、産婦、授乳婦の方への投与
妊婦又は妊娠している可能性のある方は、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与してください。
授乳中の方は投与することを避けて、やむを得ず投与する場合には授乳を避けてください。
動物への大量投与により催奇形作用が報告されています。
・小児の方への投与
低出生体重児、新生児、乳児又は幼児に対する安全性は確立されていません。
上記にあてはまる方は、アゼラスチン塩酸塩を使用する事が出来ない可能性があります。
アゼラスチン塩酸塩を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
※人によっては眠気をもよおします。また集中力や注意力が低下することがあります。
車の運転など危険をともなう機械の操作は避けてください。
上記にあてはまる方は、アゼラスチン塩酸塩を使用する事が出来ない可能性があります。 アゼラスチン塩酸塩を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用注意薬 ・安定剤など脳の神経をしずめる薬と併用すると、眠気の副作用がでやすくなります。
・飲酒は控えてください。眠気の副作用がでやすくなります。
上記を使用している方は、アゼラスチン塩酸塩を使用する事が出来ない可能性があります。 アゼラスチン塩酸塩を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
併用禁忌薬 併用禁忌薬の報告はありません。
併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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