成分名 |
プランルカスト水和物 |
適応症状 |
気管支喘息/アレルギー性鼻炎 など |
簡易説明 |
プランルカスト水和物はシステイニルロイコトリエン受容体拮抗薬に分類されます。主に気管支喘息に対して使われることが多いです。
ステロイド剤とは異なり、喘息の発作が始まってから服用する薬ではありません。
剤形(薬の形)は様々で、カプセル、錠剤、ドライシロップの顆粒があります。
薬剤名は先発医薬品がオノンカプセル、オノンドライシロップ。後発医薬品が、プランルカストカプセル、プランルカスト錠、プランルカストドライシロップです。 |
処方可能な診療科目 |
耳鼻咽喉科、内科、小児科 |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
3割負担額
初診料846円+処方料150円+鼻処置36円+副鼻腔開大処置75円+ネブライザー36円+薬局での費用(調剤技術料+薬学管理料+医療材料料)1,000円+薬剤料約1,800円=約3,800円
※病院によって差が有り。薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
先発医薬品 オノンカプセル112.5mg 1995年6月発売 |
国内のジェネリック認可 |
ジェネリックあり |
関連製品(先発薬) |
オノンカプセル112.5mg(小野薬品)
オノンドライシロップ10%(小野薬品) |
関連製品(ジェネリック) |
●カプセル(112.5mg)
プランルカストカプセル112.5mg「サワイ」(沢井製薬)
プランルカストカプセル112.5mg「タイヨー」(武田テバファーマ)
プランルカストカプセル112.5mg「トーワ」(東和薬品)
プランルカストカプセル112.5mg「ファイザー」(マイラン製薬)
プランルカストカプセル112.5mg「日医工」(日医工)
プランルカストカプセル112.5mg「科研」(シオノケミカル)
プランルカストカプセル112.5mg「DK」(大興製薬)
●カプセル(225mg)
プランルカストカプセル225mg「日医工」(日医工)
●ドライシロップ
プランルカストドライシロップ10%「タイヨー」(武田テバファーマ)
プランルカストドライシロップ10%「ファイザー」(マイラン製薬)
プランルカストドライシロップ10%「AFP」(アルフレッサファーマ)
プランルカストドライシロップ10%「DK」(大興製薬)
プランルカストドライシロップ10%「JG」(日本ジェネリック)
プランルカストドライシロップ10%「NP」(ニプロ)
プランルカストDS10%「オーハラ」(大原薬品)
プランルカストDS10%「タカタ」(高田薬品)
プランルカストDS10%「トーワ」(東和薬品)
プランルカストDS10%「日医工」(日医工)
プランルカストDS10%「杏林」(キョーリンリメディオ)
プランルカストDS10%「EK」(小林化工)
●錠剤(112.5mg)
プランルカスト錠112.5mg「EK」(小林化工)
プランルカスト錠112.5mg「日医工」(ヤクハン製薬)
プランルカスト錠112.5mg「AFP」(アルフレッサファーマ)
プランルカスト錠112.5mg「CEO」(セオリアファーマ)
プランルカスト錠112.5mg「TYK」(武田テバ薬品)
●錠剤(225mg)
プランルカスト錠225「EK」(小林化工)
プランルカスト錠225mg「日医工」(ヤクハシ製薬)
プランルカスト錠225mg「AFP」(アルフレッサファーマ)
プランルカスト錠225mg「CEO」(セオリアファーマ)
プランルカスト錠225mg「TYK」(武田テバ薬品) |
効果・作用 |
この薬はロイコトリエン拮抗薬と呼ばれる薬で、気管支喘息やアレルギー性鼻炎に対して効果がある薬です。
ロイコトリエンは化学物質であり、喘息を悪化させてしまう物質です。この薬はそのロイコトリエンの働きを抑えます。
抗炎症作用、気管支収縮抑制作用があり、気道過敏症を抑制、また鼻粘膜での抗炎症作用、過敏性抑制作用があります。
軽症から中等症の気管支喘息に対して、プランルカスト水和物の効果が発現するのは、一般的に数週間以内とされています。それ以上たっても効果が現れない場合は、医師や薬剤師に相談することをお勧めします。
また、この薬は気管支拡張剤やステロイド剤等とは違い、喘息の発作が起こってから飲んで症状を抑える薬ではありません。そのため、喘息の発作が起こり、薬を服用する必要がある場合は、気管支拡張剤やステロイド剤を別に服用する必要があります。
日本の喘息患者さんを調査した結果で、約6割の方が喘息とともに花粉症(アレルギー性鼻炎)を一緒に発症されているとのデータがあります。
プランルカスト水和物は喘息を悪化させるロイコトリエンの働きを抑える抗ロイコトリエン薬で、喘息とともに花粉症(アレルギー性鼻炎)にも効果があることが分かりました。現在、抗ロイコトリエン薬は1つの薬で喘息+花粉症(アレルギー性鼻炎)を治療することが出来る薬として、多くの病院で多くの花粉症の症状も持つ喘息患者さんに使われています。
成分の排出に関しては98.9%とほぼすべてが大便として排出されます。
透析の除去率に関しては製薬会社が調査を行っていません。気になる方は医師にご相談ください。
血液中のプランルカスト水和物の濃度はおよそ3時間で最大になるとの臨床試験のデータがあります。 |
使用方法 |
《注意》高齢者の方、長期にわたってステロイド剤を服用されていた方などは、通常の成人の量よりも減量して服用する場合があります。医師、薬剤師の指示通りに服用するようにしてください。もし量がわからない場合は必ずかかりつけの病院、薬局にご確認ください。
●プランルカストカプセル
成人の方は、1日量450mgを朝食後および夕食後の2回に分けて服用してください。(1回225mg:112.5mgカプセルの場合は2カプセル、225mgカプセルの場合は1カプセル)
●プランルカスト錠
成人の方は、1日量450mgを朝食後および夕食後の2回に分けて服用してください。(1回225mg:112.5mg錠の場合は2錠、225mg錠の場合は1錠)
●プランルカストドライシロップ(DS)10%
通常、小児に対しては、1日量7mg/kgを投与します(ドライシロップとして70mg/kg)。朝食後および夕食後の2回に分けて用時懸濁(薬を与えるときに与える分だけ水などに溶かして与える)して投与してください。ただし成人の用量である450mg/日(ドライシロップとして4.5g/日)を超えないようにしてください。
体重別の標準投与量(1回量)は下記を参考にしてください。
・12kg以上18kg未満→0.5g(1回量)(プランルカスト水和物として50mg)
・18kg以上25kg未満→0.7g(1回量)(プランルカスト水和物として70mg)
・25kg以上35kg未満→1.0g(1回量)(プランルカスト水和物として100mg)
・35kg以上45kg未満→1.4g(1回量)(プランルカスト水和物として140mg) |
副作用 |
重大な副作用
・ショック、アナフィラキシー
血圧低下、意識障害、呼吸困難、発疹など。速やかに投与を中止し適切な処置と観察を行ってください。
・白血球減少
発熱、咽頭痛、全身倦怠感など
・血小板減少
紫斑、鼻出血、歯肉出血など
・肝機能障害
黄疸や肝臓の機能低下
・間質性肺炎、好酸球性肺炎
発熱、咳嗽(せき)、呼吸困難、胸部X線異常、好酸球増加など
・横紋筋融解症
筋肉痛、脱力感など。急性腎障害を引き起こすこともあるので速やかに治療を受けてください。
その他の副作用
・過敏症
発疹、じんましん、紅斑、かゆみなど
・精神神経系
眠気、めまい、けいれん、興奮、頭痛、不眠、しびれ、ふるえ、不安、味覚異常
・消化器
嘔吐、吐き気、下痢、胃部不快感、腹痛、便秘、口内炎、食欲不振、胸やけ、舌炎、舌しびれ
・循環器
潮紅、不整脈(頻脈、心房細動、期外収縮等)、動悸
・肝臓
肝機能障害
・筋骨格系
関節痛、筋肉痛、四肢痛、こわばりなど
・泌尿器
尿潜血、蛋白尿、頻尿、尿量減少、排尿障害など
・その他
出血、発熱、咽喉頭異物感、浮腫、脱毛、倦怠感、生理不順など
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
報告なし
上記にあてはまる方は、プランルカスト水和物を使用する事が出来ない可能性があります。 プランルカスト水和物を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用注意薬 ・CYP3A4で代謝される薬
催眠鎮静薬(ハルシオン)、抗不安薬(サイレースなど)、抗うつ薬(トリプタノールなど)、抗てんかん薬(エピレオプチマルなど)、Ca拮抗薬(ヘルペッサー、ペルジピンなど)、不整脈用薬(アンカロンなど)、高脂血症用薬(リポバス)、ホルモン剤(プロセキソール、デカドロンなど)、抗真菌剤(イトリゾール、ニゾラール)、抗菌薬(エリスロシン)、免疫抑制剤(サンディミュンなど)、片頭痛治療薬(クリアミンなど)
上記を使用している方は、プランルカスト水和物を使用する事が出来ない可能性があります。 プランルカスト水和物を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
併用禁忌薬 報告なし
上記の併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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