デスロラタジン

成分名

デスロラタジン

適応症状

季節性アレルギー性鼻炎/アレルギー性鼻炎/蕁麻疹/皮膚疾患に伴うそう痒

簡易説明

デスロラタジンは、三環系H1-抗ヒスタミン薬であり、第二世代抗ヒスタミン薬のロラタジンの活性代謝物です。
アレルギーの治療に使われますが、ロラタジンとは異なり活性代謝物であり、代謝される必要がないためより速やかに効果を発揮する上、飲み合わせに対しての注意書きはありません。
日本の添付文書には、眠気に関する使用上の注意はありません。

処方可能な診療科目

内科/耳鼻科/皮膚科など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安:約2,500円~10,000円
薬代1錠あたりの目安:5mg約65.5円(薬価)
病院によって差が有り。薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

2002年販売開始(アメリカ)
2016年11月保険収載(日本)
2017年1月販売開始(日本)

国内のジェネリック認可

ジェネリック有り

関連製品(先発薬)

デザレックス【製薬メーカー:杏林】

関連製品(ジェネリック)

エリアス/エリアスシロップ

効果・作用

デスロラタジンは季節性アレルギー性鼻炎(花粉症など)を始めとしたアレルギー性鼻炎や蕁麻疹などに有効的な三環系H1-抗ヒスタミン薬です。
第二世代抗ヒスタミン薬のロラタジンの活性代謝物であり、有効性と安全性においてロラタジンと同様とされています。
活性代謝物であるため代謝の競合がなく、それ故に飲み合わせについて注意書きはありません。
多くの相互作用を起こしやすい物質も体内でのデスロラタジン濃度に影響を及ぼさず、グレープフルーツジュース、ケトコナゾール、エリスロマイシンといったものでも影響がないことが示されています。
上記の理由で食事に影響を受けにくくなっています。
血中半減期(血液中の薬物濃度が最大時の半分になるまでにかかる時間)が19.5時間と抗ヒスタミン薬の中でもっとも長くなっています。
さらに即効性がある為、早く長く効く薬ともされています。
眠くなりにくい為、運転や危険作業に関する注意書きが無いのも特徴です。
効果は抗ヒスタミン薬の中ではマイルドで、これらの特徴から普段はデスロラタジンを使い、症状が重度の時に他の強力な抗ヒスタミン薬を使うのが一般的と言われています。

使用方法

通常12歳以上にはデスロラタジンとして1回5mgを1日1回経口投与します。

副作用

疲労感/口渇/頭痛など
■デスロラタジン副作用(重度)
ショック/アナフィラキシー/てんかん発作(過去にてんかんを患ったことがある方)/痙攣/肝機能障害/黄疸 など

異変を感じた場合は、直ぐに医師の診察を受け指示に従いましょう。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

【使用出来ない方】
・本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者
・ロランタジンの成分に対して過敏症の既往歴のある患者
・妊婦(安全性が未確立のため原則として服用しない)
・授乳婦(原則として服用しない。やむを得ずに服用する時は授乳を中止する)

【使用に注意が必要な方】
・腎機能障害の方
・肝機能障害の方
・高齢者

上記にあてはまる方は、デスロラタジンを使用する事が出来ない可能性があります。
デスロラタジンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

併用してはいけない薬は特にありません。
ただし、現在薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

デスロラタジンに関する
よくある質問
抗ヒスタミン剤なのに、なぜ眠たくならないのですか?

デスロラタジンは簡単には血液脳関門を通過せず、末梢での活性のみですので中枢神経系に作用せず、通常は眠気を起こしません。

アレグラとどちらの方が効果が強いですか?

医師や薬剤師によって見解が異なっており、デスロラタジンはアレグラ(有効成分フェキソフェナジン)より強力だとされる場合もあれば、同程度、あるいは弱いとされる場合もあり、一概にどちらが強いとは言えないようです。
アレグラは1日2回服用であるのに対して、デスロラタジンは1日1回服用で済むうえ、1回あたりの単価もデスロラタジンの方が安い場合が多いため、デスロラタジンの方が利便性が高いとする方もいらっしゃいます。

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