ロラタジン

成分名

ロラタジン

適応症状

アレルギー性鼻炎/蕁麻疹/湿疹・皮膚炎/皮膚掻痒症/かゆみ

簡易説明

ロラタジンは、ケトチフェンフマル酸塩などと同様に第二世代の抗ヒスタミン薬です。
諸外国ではかなり前から使われていたが、日本で許可されたのは2002年で2017年1月に市販されました。
ロラタジンは肝臓の薬物代謝酵素で代謝され、活性代謝物のデスロタラジンになって効果を示します。
眠気の副作用はほとんど発生しないため、高所作業・自動車運転などの危険を伴う機械の操作などに関する使用上の注意はありません。
比較的速効性で服用後30分~1時間程度で効果が出てきます。継続時間も長いので1日1回の服用でくしゃみや鼻水に効果が高く、鼻詰まりや目のかゆみにも効果的です。

処方可能な診療科目

皮膚科/泌尿器科/耳鼻咽喉科など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安:約1000円~3000円程度
新薬1錠あたりの目安:10mg 77.60円(薬価)
後発薬1錠あたりの目安:10mg 20.90~40.02円(薬価)
新薬シロップ目安:1% 1g 71.60円                     
後発薬シロップの目安:1% 1g 164.90円
※病院によって差が有り。薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

2002年9月発売

国内のジェネリック認可

ジェネリック有り

関連製品(先発薬)

クラリチン錠10mg【製薬メーカー:バイエル社】
クラリチンレディタブ錠10mg【製薬メーカー:バイエル社】
クラリチンドライシロップ1%【製薬メーカー:バイエル社】

関連製品(ジェネリック)

ロラタジンODフィルム10mg「KN」/ロラタジンODフィルム10mg「モチダ」/ロラタジンOD錠10mg「AA」/ロラタジンOD錠10mg「CH」/ロラタジンOD錠10mg「EE」/ロラタジンOD錠10mg「FFP」/ロラタジンOD錠10mg「JG」/ロラタジンOD錠10mg「NP」/ロラタジンOD錠10mg「TYK」/ロラタジンOD錠10mg「YD」/ロラタジンOD錠10mg「アメル」/ロラタジンOD錠10mg「サワイ」/ロラタジンOD錠10mg「トーワ」/ロラタジンOD錠10mg「ファイザー」/ロラタジンOD錠10mg「杏林」/ロラタジンOD錠10mg「日医工」/ロラタジンOD錠/10mg「日新」ロラタジンOD錠10mg「ケミファ」/ロラタジンOD錠10mg「DK」/ロラタジンOD錠10mg「DK」/ロラタジン錠10mg「AA」/ロラタジン錠10mg「CH」/ロラタジン錠10mg「EE」/ロラタジン錠10mg「FFP」/ロラタジン錠10mg「JG」/ロラタジン錠10mg「KN」/ロラタジン錠10mg「NP」/ロラタジン錠10mg「TCK」/ロラタジン錠10mg「アメル」/ロラタジン錠10mg「サワイ」/ロラタジン錠10mg「ファイザー」/ロラタジン錠10mg「日医工」/ロラタジン錠10mg「日新」/ロラタジン錠10mg「YD」/ロラタジン錠10mg「ケミファ」/ロラタジン錠10mg「TYK」

効果・作用

ヒスタミンの受容体をブロックし、その働きを抑えることでアレルギー症状を緩和します。
花粉症などの季節性アレルギー性鼻炎、ダニやハウスダストで起こる通年性アレルギー性鼻炎、じんま疹、湿疹のかゆみなどに有効です。
非鎮静性なので脂溶性が低く、脳に入りにくいので、眠気の副作用もほとんどないとされます。

使用方法

【錠剤の場合】
▼成人
1回10mgを1日1回、食後に経口服用。なお、年齢・症状により適宜増減する。
▼小児
7歳以上の小児は1回10mgを1日1回、食後に経口服用。

【ドライシロップ剤の場合】
▼成人
1回10mg(ドライシロップとして1g)を1日1回、食後に用時溶解して経口服用。なお、年齢・症状により適宜増減する。
▼小児
3歳以上7歳未満の小児は1回5mg(ドライシロップとして0.5g)、7歳以上の小児は1回10mg(ドライシロップとして1g)を1日1回、食後に用時溶解して経口服用する。

※本剤のOD錠は口の中ですぐに破壊されるため、液体(水)無しでも服用可能です。
しかし、口の粘膜から吸収されることはないので、できれば水で服用を、水無しで服用するときは液体で飲み込んで下さい。

副作用

眠気/だるい/めまい/頭痛/口の渇き/動悸/肝機能の異常など

ロラタジンには、副作用が起こる可能性があります。
ロラタジンを服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。

■ロラタジンの副作用(重度)
極めて稀な副作用ですが、重度の副作用にご注意下さい。
▼ショック、アナフィラキシー
ショック、アナフィラキシー(呼吸困難、血圧低下、蕁麻疹、発赤等)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
▼てんかん発作
てんかんの既往のある患者で本剤投与後に発作があらわれたとの報告があるので使用に際しては十分な問診を行うこと。
▼痙攣
痙攣があらわれることがあるので,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。
▼肝臓の重い症状
だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が茶褐色。

重篤な副作用の発生率は低いですが、用法や用量を間違えると命に危険を及ぼすような、重篤な副作用が発生する恐れもあります。
異変を感じた場合は、直ぐに医師の診察を受け指示に従いましょう。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

■ロラタジンを配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方(クラリチン錠10mgの場合)は、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。

▼クラリチン錠10mgの有効成分
ロラタジン
▼クラリチン錠10mgの添加物
・乳糖水和物
・トウモロコシデンプン
・ステアリン酸マグネシウム

【使用できない方】
・本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある方
・重度の腎障害の方

【使用に注意が必要な方】
・腎障害のある方
・肝障害のある方
・高齢者の方
・てんかん等の痙攣性疾患又はこれらの既往歴のある方
・妊婦、産婦、授乳婦等の方
・小児の方はロラタジンドライシロップ1%を服用すること

【重要な基本的注意点】
・季節性の患者に投与する場合は、好発季節を考えて、その直前から投与を開始し、好発季節終了時まで続けることが望ましい。
・本剤は、アレルゲン皮内反応を抑制するため、アレルゲン皮内反応検査を実施する3~5日前より本剤の投与を中止することが望ましい。
・使用方法を正しく理解し、過剰投与にならない事が確認されている場合に使用する事。
・過剰投与した場合、不整脈などにより心停止を起こす場合がある為、必ず適量を守る
・正しく使用しても効果が認められない場合は、過剰投与せずに直ちに適切な処置へ切り替える。
・眠気を催すことがあるので、自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう十分注意する。
・本剤の使用により効果が認められない場合には、漫然と長期にわたり投与しないように注意すること。
・薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。

上記にあてはまる方は、ロラタジンを使用する事が出来ない可能性があります。
ロラタジンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

【併用注意薬】
エリスロマイシン/シメチジンなど

現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

よくある質問
てんかん作用がある家系でも服用は可能でしょうか?

ご自身がてんかんを経験していないのであれば服用は可能です。てんかんは副作用の中でも極めて低いといわれています。

服用中入浴は可能ですか?

湯冷めしない程度に、高熱でなければ問題はありません。

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医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。