成分名 |
インダカテロール酢酸塩 |
適応症状 |
気管支喘息 |
簡易説明 |
・気管支喘息(吸入ステロイド剤及び長時間作用性吸入β2刺激剤の併用が必要な場合)の治療薬として利用されております。
・ムスカリン受容体拮抗薬、交感神経を刺激して、気管支を広げる「β2受容体刺激薬」、炎症やアレルギーを抑える効果がある「副腎皮質ステロイド薬」の配合吸入薬です。
・気道の炎症を抑え、長い時間、気管支を拡げることにより、喘息の症状が出にくい状態を保持し、気管支喘息などの治療に使用されております。
・世界初の「LABA/LAMA/ICS」の3成分を配合した製剤で、1日1回1吸入で喘息コントロールに高い効果を得られるます。
・※本剤は発現した発作を速やかに軽減する薬剤ではないので、急性の発作に対しては使用してはいけません。 |
処方可能な診療科目 |
呼吸器内科、耳鼻咽喉科 など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
アテキュラ吸入用カプセル低用量 153.7円/カプセル
アテキュラ吸入用カプセル中用量 168.5円/カプセル
アテキュラ吸入用カプセル高用量 187.4円/カプセル |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
発売年月日 2020年8月 |
国内のジェネリック認可 |
なし |
関連製品(先発薬) |
アテキュラ吸入用カプセル低用量
エナジア吸入用カプセル高用量 |
関連製品(ジェネリック) |
なし |
効果・作用 |
慢性閉塞性肺疾患(COPD)や気管支喘息の治療に使用されます。
気管支平滑筋を弛緩させて気道収縮反応を抑制することで、気管支拡張作用および、抗炎症作用を発揮し喘息の症状が出にくい状態を保ちます
長時間作用性β2刺激薬(炎症やアレルギーを抑える効果)であり、β1及びβ3受容体と比較してβ2受容体に対して高い親和性を示します。
※毎日一定の時間帯で吸入する事により、急な症状の悪化(発作)を速やかに鎮める薬ではありませんのでご注意ください。
◆インダカテロールの特徴◆
・短時間作用性吸入β2刺激薬「SABA」と呼ばれ、気管支拡張効果が強力な薬剤はプロカテロールとなります。
・インダカテロールは、そのプロカテロールの活性部位である「カルボスチリル骨格」をもっております。
・細胞膜の脂肪鎖と総合作用、細胞膜のリン脂質に親和性の高いインダン骨格を持っており、これが長時間作用と関係していることがわかっております。
・「慢性安定期COPD」の管理では、気管支拡張療法が基盤となっております。
・長時間作用性抗コリン薬、長時間作用性β2刺激薬が第一選択となっており、一般的にCOPDに対しては、抗コリン薬の方がβ2刺激薬よりも気管支拡張効果が強い事が多く、長時間作用性抗コリン薬が第一選択となっております。
・両薬剤の併用、さらにテオフィリン薬の追加が考慮され、必要に応じてSABAが使用されております。
◆インダカテロールの特性◆
・気管支拡張効果に関して持続性の効果があり、即効性の効果もあります。それにより「呼吸機能」「息切れ・QOL」を改善いたします。
・オンブレスブリーズヘラーという「見る」「聞く」「感じる」という概念の吸入デバイスを使用しております。
◆インダカテロール作用機序◆
・モメタゾンフランカルボン酸エステルによる抗炎症作用、グリコピロニウム臭化物とインダカテロール酢酸塩水和物による気管支拡張によって、炎症で狭窄した気管支を広げ、その結果、呼吸機能を緩和させます。
「インダカテロール酢酸塩水和物」
・長時間作用性β2刺激薬であり、気管支平滑筋を弛緩させて気道収縮反応を抑えし気管支拡張作用を導きます。
◆ステロイド薬・β2刺激薬配合剤(吸入薬)◆
・アドエア
・シムビコート
・フルティフォーム
・レルベア
・アテキュラ |
使用方法 |
・成人は1回1カプセルを1日1回とします。専用の吸入用器具を用いて、毎日一定の時間帯に吸入します。
・吸入用カプセルですので、カプセルのまま使用するのはおやめください。
※口腔内カンジダ症や声のかすれなどを予防するため、吸入後にうがいをしてください(うがいが困難な場合は、口腔内をすすいでください)
※吸入を忘れてしまった時は、1回分を吸入してください。ただし、2回分を一度に使用するのはおやめください。 |
副作用 |
主な副作用
インダカテロール酢酸塩には、副作用が起こる可能性があります。
を服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。
・発声障害
・筋痙縮
重大な副作用
・呼吸困難
・じんましん
・冷汗(アナフィラキシー)
・脱力感
・筋力の低下
・手足のまひ(血清カリウム値の低下)
・動悸
・めまい
・失神(心房細動)
極めて稀な副作用ですが、重度の副作用にご注意下さい。
重篤な副作用の発生率は低いですが、用法や用量を間違えると命に危険を及ぼすような、重篤な副作用が発生する恐れもあります。
異変を感じた場合は、直ぐに医師の診察を受け指示に従いましょう。
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ・本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある方
・有効な抗菌剤の存在しない感染症、深在性真菌症の患者
・デスモプレシン酢酸塩水和物投与中(男性における夜間多尿による夜間頻尿)の患者
使用に注意が必要な方 ・以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある方
・感染症にかかってる方
・深在性真菌症の方
・糖尿病の方
・妊娠または授乳中の方
・低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は12歳未満の小児
・甲状腺機能亢進症の方
・てんかん等の痙攣性疾患のある方
・低酸素血症の方
・心血管障害(冠動脈疾患、急性心筋梗塞、不整脈、高血圧、心不全、QT間隔延長等)の患者又はこれらの既往歴のある方
・結核性疾患又は感染症(有効な抗菌剤の存在しない感染症、深在性真菌症を除く)の方
上記にあてはまる方は、インダカテロール酢酸塩を使用する事が出来ない可能性があります。 インダカテロール酢酸塩を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用禁忌薬 ・デスモプレシン酢酸塩水和物(低ナトリウム血症の恐れ)
・薬物代謝酵素(CYP3A4)を阻害する薬剤(ステロイド剤を全身投与した場合と同様の症状)
・エリスロマイシン(ステロイド剤を全身投与した場合と同様の症状)
・P糖蛋白質を阻害する薬剤(インダカテロールの血中濃度が上昇)
・ベラパミル(インダカテロールの血中濃度が上昇)
・リトナビル(インダカテロールのAUCが上昇)
・QTを延長する薬剤(QT間隔が延長され心室性不整脈等のリスクが増大)
・モノアミン酸化酵素阻害剤(QT間隔が延長され心室性不整脈等のリスクが増大)
・三環系抗うつ剤(QT間隔が延長され心室性不整脈等のリスクが増大)
・交感神経作動薬(インダカテロールの作用が増強)
・キサンチン系薬剤(低カリウム血症による心血管事象・不整脈・)
・副腎皮質ホルモン剤(低カリウム血症による心血管事象・不整脈・)
・利尿剤(低カリウム血症による心血管事象・不整脈・)
・チアジド系薬剤(低カリウム血症による心血管事象・不整脈・)
・チアジド系類似利尿剤 (低カリウム血症による心血管事象・不整脈・)
・ループ利尿剤(低カリウム血症による心血管事象・不整脈・)
・β遮断剤(インダカテロールの作用が減弱)
上記の併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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