コルチゾン酢酸エステル

成分名

コルチゾン酢酸エステル

適応症状

アレルギー性疾患/自己免疫疾患/血液疾患など多くの疾患

簡易説明

コルチゾン酢酸エステルは、体内で作られる副腎皮質ホルモンと似た作用があり、アレルギー反応や炎症を抑える働きがあります。
副腎皮質ホルモンの不足によって起こる症状他、免疫の異常やアレルギーによって引き起こされる(気管支喘息・リウマチ・膠原病・炎症・白血病などの血液疾患)さまざまな症状・病気の治療にコルチゾン酢酸エステルは用いられます。

処方可能な診療科目

内科/整形外科/リウマチ内科/免疫内科/呼吸器内科/アレルギー科

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安:約1000円~5000円程度

【新薬の目安】

コートン錠25mg 錠/18.2円

※病院によって差が有り。薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

1956年2月発売開始【コートン錠25mg】

国内のジェネリック認可

なし

関連製品(先発薬)

コートン錠25mg

関連製品(ジェネリック)

なし

効果・作用

コルチゾン酢酸エステルはさまざまな症状・病気の治療に用いられており、慢性副腎不全(アジソン病)副腎皮質ホルモンが不足に用いる補充療法や、免疫系の病気(膠原病・関節リウマチ・潰瘍性大腸炎・ネフローゼ)等の免疫系が関係している炎症性疾患の改善、その他にもアレルギーや炎症性の病気(喘息・湿疹アレルギー性鼻炎・アトピー・角膜炎・結膜炎)他、各科領域における炎症性の病気などさまざまな症状・病気の治療にコルチゾン酢酸エステルは用いられております。
体内で生成される副腎皮質ホルモンの中でコルチゾール(ヒドロコルチゾン)は最も多く生成される物質で様々な作用があり、脂肪の分解や骨格筋におけるタンパク質の分解を促進効果、その他にもコルチゾールは肝臓におけるグリコーゲンの合成を亢進させて、免疫系を抑制し骨形成の抑制と骨吸収の促進、さらには鉱質コルチコイド様活性などのさまざまな機能を有し多くの生体内反応に関与しており、コルチゾン酢酸エステルはコルチゾールを元に造られた製剤になりコルチゾールとほぼ同様の作用をあらわすことで、内分泌疾患、関節リウマチなどの自己免疫疾患、気管支喘息などのアレルギー性疾患、白血病などの血液疾患など様々疾患や症状に効果があります。

使用方法

コルチゾン酢酸エステル・通常成人1日12.5~150mg「本剤0.5~6錠」を1~4回に分割経口服用する。
なお症状・年齢により適宜増減する。

副作用

主な副作用
不眠・消化不良・下痢・吐き気・食欲増進・食欲不振・肌荒れ・にきび

重大な副作用
誘発感染症・糖尿病・抑うつ・B型肝炎ウイルス増殖による肝炎・感染症増悪・続発性副腎皮質機能不全・消化性潰瘍・精神変調・痙攣
・膵炎胃腸出血・骨粗鬆症・緑内障・白内障・血栓症

その他の副作用
イライラ感・下痢・吐き気・不眠消化不良・むくみ・毛深くなる・頭髪の脱毛・生理不順・血圧上昇・コレステロール値の上昇・低カリウム血症・脂肪の異常沈着(ムーンフェイス、肩やおなかが太る)

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用が出来ない方
・本成分に対し過敏症の既往歴のある患者
・デスモプレシン酢酸塩水和物(男性における夜間多尿による夜間頻尿)を投与中の患者

使用に注意が必要な方
・妊婦又は妊娠している可能性のある女性
・他の治療法によって十分に治療効果が期待できる方
・有効な抗菌剤の存在しない感染症、全身の真菌症の方
・消化性潰瘍の方
・精神病の方
・結核性疾患の方
・単純疱疹性角膜炎の方
・後嚢白内障の方
・緑内障の方
・高血圧症の方
・電解質異常のある方
・血栓症の方
・最近行った内臓の手術創のある方
・急性心筋梗塞を起こした方

上記にあてはまる方は、コルチゾン酢酸エステルを使用する事が出来ない可能性があります。
コルチゾン酢酸エステルを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

併用注意薬
・アスピリン
・フェノバルビタール
・フェニトイン
・リファンピシン
・ソマトロピン
・ワルファリンカリウム
・ビグアナイド系薬剤
・スルホニルウレア剤
・速効型インスリン分泌促進剤
・α‐グルコシダーゼ阻害剤
・チアゾリジン系薬剤
・DPP‐4 阻害剤
・GLP‐1 受容体作動薬
・SGLT2 阻害剤
・インスリン製剤等
・利尿剤(カリウム保持性利尿剤を除く)
・トリクロルメチアジド
・フロセミド等
・β2‐刺激剤
・クレンブテロール塩酸塩
・ツロブテロール塩酸塩
・プロカテロール塩酸塩水和物等
・アムホテリシン B
・ジゴキシン
・シナカルセト
・シクロスポリン
・マクロライド系抗生物質
・エリスロマイシン
・エストロゲン(経口避妊薬を含む)
・エフェドリン
・ジクロフェナク

上記を使用している方は、コルチゾン酢酸エステルを使用する事が出来ない可能性があります。
コルチゾン酢酸エステルを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬
デスモプレシン酢酸塩水和物

上記の併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

よくある質問
コートン錠25mgは高齢者でも服用出来ますか?

高齢者でも服用は可能です。
ですが、長期投与した場合に感染症の誘発、高血圧症、糖尿病、後嚢白内障、骨粗鬆症、緑内障等の副作用があらわれやすい為、使用には注意が必要です。

ドラッグストアで購入する事は出来るのでしょうか?

主成分コルチゾン酢酸エステルの医薬品はコートン錠25mgになり、コートン錠25mgは一般用医薬品(市販薬)ではなく医療用医薬品(処方薬)になりますのでドラッグストア等では購入する事が出来ません。

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