成分名 |
メキタジン |
適応症状 |
・気管支喘息
・アレルギー性鼻炎
・じん麻疹
・皮膚疾患に伴うそう痒(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症) |
簡易説明 |
メキタジンは、ヒスタミンの受容体を阻害しその働きをおさえることでアレルギー症状を緩和させる効果をもつ薬です。
花粉症などによるアレルギー性鼻炎をはじめ、気管支喘息・アレルギー性鼻炎・じん麻疹・皮膚疾患に伴うそう痒(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症)の治療に用いられています。
ただし、対症療法薬になりますので、アレルギーの原因そのものの根本的治療にはなりません。 |
処方可能な診療科目 |
皮膚科/呼吸器内科/耳鼻科など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約1,000円~3,000円
薬代1錠あたりの目安:3mg46.1円/
薬代後発薬1錠の目安:3mg5.6~5.7円
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
発売年月日:2009年9月【ゼスラン錠3mg】 |
国内のジェネリック認可 |
国内ジェネリック認可あり |
関連製品(先発薬) |
ゼスラン錠3mg【製薬メーカー:旭化成ファーマ】
ゼスラン小児用シロップ0.03%【製薬メーカー:旭化成ファーマ】
ゼスラン小児用細粒0.6%【製薬メーカー:旭化成ファーマ】
ニポラジン錠3mg【製薬メーカー:アルフレッサファーマ】
ニポラジン小児用シロップ0.03%【製薬メーカー:アルフレッサファーマ】
ニポラジン小児用細粒0.6%【製薬メーカー:アルフレッサファーマ】 |
関連製品(ジェネリック) |
メキタジン錠3mg「ツルハラ/日医工/サワイ/トーワ/わかもと/タイヨー」 |
効果・作用 |
メキタジンは、アレルギーの原因となる、化学伝達物質ヒスタミンなどの働きを抑えることで、喘息症状や鼻炎症状、かゆみなどアレルギー(蕁麻疹)による症状を抑制・改善する効果のある抗ヒスタミン薬です。
薬局やドラッグストアなどで市販薬としても販売されています。
ヒスタミンは、食物など外から直接体内に取り込まれる、または生体内で合成されます。
食品であれば、発酵食品、熟成チーズ、ワイン、魚醤、鮮度の落ちた魚に蓄積され、食中毒の原因となりやすい食品を食べたことによるヒスタミン食中毒の事例なども存在します。
これらの食品による、ヒスタミンなどの化学伝達物質により、皮膚がアレルギー反応を起こして血管が充血して赤く腫れあがり、かゆみを伴います。
食物による体内に取り込まれるアレルギーの他に、心因性による蕁麻疹も原因の一つとなります。
メキタジンは、アレルギーの原因物質が体内に侵入したとき、肥満細胞から放出され、くしゃみ・鼻水・痒みアレルギー(蕁麻疹)の原因となる「ヒスタミン化学物質」の放出を防ぐことでアレルギー症状があらわれるのを防ぎます。
医薬品としてはメキタジン以外に、皮膚の炎症を和らげる抗炎症成分、皮膚の代謝に関係しているビタミン成分なども配合されています。
抗ヒスタミンには第1世代と第2世代があります。
「第1世代」
即効性と鼻水を止める効果に優れるが副作用の強い
「第2世代」
第1世代と比較すると、即効性が劣るものの副作用が少ない
メキタジンは「第2世代」抗ヒスタミン薬にあたります。
市販薬では副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、湿疹・かぶれによる皮膚のかゆみを効能としています。
しかし、すでに発症している気管支喘息の発作や症状を早期改善するものではありません。 |
使用方法 |
症状により使用方法がそれぞれ異なります。
【気管支喘息の場合】
通常成人1回メキタジンとして6mgを1日2回服用します。
なお、年齢、症状に応じて適宜増減します。
【アレルギー性鼻炎、じん麻疹、皮膚疾患に伴うそう痒(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症)の場合】
通常成人1回メキタジンとして3mgを1日2回服用します。
なお、年齢、症状に応じて適宜増減します。
それぞれ担当医、指示のもと処方がなされます。
※飲み忘れた場合
気がついた時にできるだけ早く飲んでください。
ただし、次に飲む時間が近い場合は、忘れた分は飲まないで1回分をとばしてください。
絶対に2回分を一度に飲んではいけません。 |
副作用 |
主な副作用
発疹、光線過敏症、黄疸、眠気、倦怠感、ふらふら感、口渇、胃部不快感
重大な副作用
・呼吸困難、血圧低下、咽頭浮腫(ショック、アナフィラキシー様症状)
・食欲不振、全身倦怠感、皮膚や白目が黄色くなる (肝機能障害、黄疸)
・鼻血、歯ぐきの出血、四肢などの皮下出血 (血小板減少)
重篤な副作用の発生率は低いですが、用法や用量を間違えると命に危険を及ぼすような、重篤な副作用が発生する恐れもあります。
異変を感じた場合は、直ぐに医師の診察を受け指示に従いましょう。
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ・メキタジンを配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
・妊婦
・産婦
・授乳婦(服用される場合には授乳を中止をしてください)
使用に注意が必要な方 ・腎障害のある方
(長期投与例では、臨床検査値異常として、BUN上昇がみられることがある報告があります。)
・閉塞隅角緑内障の方
・前立腺肥大等下部尿路に閉塞性疾患のある方
・高齢者
高齢者では副作用があらわれやすいので、注意することとされています。
また、臨床試験において高齢者には、口渇等の副作用の発現率が高い傾向が認められている。
上記にあてはまる方は、メキタジンを使用する事が出来ない可能性があります。 メキタジンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用注意薬 ・中枢神経抑制剤(バルビツール酸誘導体、麻酔剤、麻薬性鎮痛剤、鎮静剤、精神安定剤等)
・フェノバルビタール など
(中枢神経抑制作用により、作用が増強されることや、眠気等があらわれることがあるので、減量調整をする必要があります。)
・抗コリン作用を有する薬剤(三環系抗うつ剤、MAO阻害剤等)
・イミプラミン塩酸塩
・ブチルスコポラミン臭化物 など
(抗コリン作用により、作用が増強されることや、口渇、排尿困難等があらわれることがあるので、減量するなどの調整が必要です)
・メトキサレン
(これらの薬剤は、光線感受性を高める作用があり、光線過敏症を起こすおそれがあります)
上記を使用している方は、メキタジンを使用する事が出来ない可能性があります。 メキタジンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
併用禁忌薬 現在併用禁忌薬に該当する医薬品はありません。
併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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