トリアムシノロンアセトニド

成分名

トリアムシノロンアセトニド

適応症状

湿疹・皮膚炎群(進行性指掌角皮症、女子顔面黒皮症/ビダール苔癬/放射線皮膚炎(日光皮膚炎を含む)/皮膚そう痒症/痒疹群(じん麻疹様苔癬/ストロフルス(固定じん麻疹を含む)/虫さされ/乾癬/掌蹠膿疱症/紅斑症(多形滲出性紅斑、結節性紅斑、ダリエ遠心性環状紅斑)/紅皮症(悪性リンパ腫による紅皮症を含む)、/皮膚粘膜症候群(ベーチェット病、アフタ性口内炎、慢性再発性アフタを含む)/薬疹・中毒疹/円形脱毛症(悪性を含む)/熱傷(瘢痕、ケロイドを含む)/凍瘡/天疱瘡群/ジューリング疱疹状皮膚炎(類天疱瘡を含む)/扁平苔癬/毛孔性紅色粃糠疹

簡易説明

長時間作用型の合成コルチコステロイド(ステロイド剤)の一種です。
ステロイドの強さは、もっとも強い1群から、弱い5群の5段階にランク付けされます。
このお薬は4群に入ります。比較的軽い症状のときに用いるほか、顔などデリケートな患部にも使いやすいです。
炎症を抑えたり、免疫力を抑制したりする作用があり、さまざまな疾患の治療に使われています。

処方可能な診療科目

内科/皮膚科など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安:約1000円~5000円程度
新薬の目安:軟膏23.9円/クリーム23.9円/注射液40mg~50mg 1mL~5mL  815~8213円/貼付剤37.3~38.1円(薬価)
後発薬の目安:軟膏4.7~63.4円/クリーム25円/ゲル25円(薬価)
※病院によって差が有り。薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

1963年1月販売開始【レダコート軟膏0.1%】

国内のジェネリック認可

ジェネリック有り

関連製品(先発薬)

アリストコートA「ワイエス社」/レダコート軟膏0.1%「アルフレッサファーマ」/レダコートクリーム0.1%「アルフレッサファーマ」/マキュエイド眼注用40mg「わかもと製薬」/ケナコルト A皮内用関節腔内用水懸注50mg5mL「ブリストル・マイヤーズスクイブ」/ケナコルト A筋注用関節腔内用水懸注40mg1mL「ブリストル・マイヤーズスクイブ」/アフタシール25μg「帝國製薬」/ワプロン口腔用貼付剤25μg「救急薬品工業」/アフタッチ口腔用貼付剤25μg「帝人ファーマ」

関連製品(ジェネリック)

オルテクサー口腔用軟膏0.1% 「ビーブランド・メディコーデンタル」/オルテクサー口腔用軟膏0.1% 「オルテクサー口腔用軟膏0.1% 」/トリシノロンゲル0.1% 「東興薬品工業」/トリシノロンクリーム0.1% 「東興薬品工業」/ノギロン軟膏0.1% 「陽進堂」

効果・作用

痛み、発疹、感染を軽減するために皮膚に塗る抗炎症薬。局所コルチコステロイドという種類のお薬です。
錠剤、注射剤、塗布剤、口腔用貼付剤などさまざまな製剤が発売されています。
多くの場合ステロイド核D環の2つの水酸基にアセトンを付加したアセトニドが用いられています。
海外ではベネトニド、ヘキサセトニド、フレトニド、ジアセタート等の誘導体も利用される。
持続的な効果が要求される場合には注射薬として使用されることが多く、これには副腎不全などで副腎が十分なステロイドを生産できない患者の補充療法や、ある種の病状において炎症を和らげる作用があります。
それらの化学物質は通常炎症の原因となる免疫反応やアレルギー反応の生起に関与するので、特定の部位におけるそのような化学物質の放出を減少させることによって炎症が和らげられる効果があります。

使用方法

【軟膏の場合】
1日2~3回、適量を患部に塗布してください。
なお、症状により適宜増減します。
【クリームの場合】
1日2~3回、適量を患部に塗布してください。
なお、症状により適宜増減します。
【貼付剤の場合】
1患部に1回1枚ずつを、1日1~2回、口腔内の患部粘膜に貼付する。
なお、症状により適宜増量します。
【注射液の場合】
トリアムシノロンアセトニドとして、通常成人1回2mgを食道に注入してください。
なお、年齢、症状により適宜増減します。(食道注入の場合)

副作用

【主な副作用】
【軟膏】
後嚢白内障/緑内障/眼圧亢進/皮膚感染症/皮膚真菌性感染症/皮膚カンジダ症/皮膚白癬/皮膚細菌性感染症/伝染性膿痂疹/毛嚢炎
【クリーム】
後嚢白内障/緑内障/眼圧亢進/皮膚感染症/皮膚真菌性感染症/皮膚カンジダ症/皮膚白癬、皮膚細菌性感染症/伝染性膿痂疹/毛嚢炎
【貼付剤】
口腔真菌性感染症/口腔カンジダ症/口腔細菌性感染症/過敏症/気管支喘息発作/顔面浮腫/発疹
【注射液】
誘発感染症/感染症増悪/型肝炎ウイルス増殖による肝炎/続発性副腎皮質機能不全/糖尿病/消化性潰瘍/膵炎/精神変調/うつ状態/痙攣

【重大な副作用】
目の重い症状(緑内障、白内障など)見えにくい/かすんで見える/まぶしい/視力低下/目の痛み/頭痛/吐き気
※めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください。

重篤な副作用の発生率は低いですが、用法や用量を間違えると命に危険を及ぼすような、重篤な副作用が発生する恐れもあります。
異変を感じた場合は、直ぐに医師の診察を受け指示に従いましょう。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

【使用に注意が必要な方】
・重いやけどの方
・皮膚潰瘍の方
・切り傷の方
これらにステロイドを用いると、かえって症状が悪化したり、治りが遅くなるおそれがあるためです。

・高齢の方
皮膚代謝が遅く薬剤の残留時間が長いので、薬が効きやすく副作用もでやすいです。

・幼児
・妊娠中の方
妊娠中は、飲み薬よりも安全な外用薬が用いられるものです。ステロイド外用薬の一般的な用法・用量でしたら、体内への吸収量は無視できるほどで、おなかの赤ちゃんに影響することもありません。
ただ、万全を期すのであれば、長期にわたる大量使用は避けたほうが無難です。長期とは数カ月以上、大量とは両腕全体への使用あるいは1日に10gチューブを使い切るような量です。
それ以下の通常の範囲でしたらまず心配いりません。

【使用が出来ない方】
・皮膚結核の方
・単純疱疹の方
・水痘の方
・帯状疱疹の方
・種痘疹の方
・鼓膜に穿孔のある湿疹性外耳道炎の方
・潰瘍(ベーチェット病は除く)、第2度深在性以上の熱傷・凍傷[上皮形成を阻害するおそれがある。また、感染症があらわれるおそれがある。

上記にあてはまる方は、トリアムシノロンアセトニドを使用する事が出来ない可能性があります。
トリアムシノロンアセトニドを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

【併用禁忌薬】
現在調査中です。
【併用注意薬】
現在調査中です。

よくある質問
軟膏を塗り忘れた場合はどうすれば良いですか?

気づいたときできるだけ早く塗ってください。ただし、次の通常塗る時間が近い場合は、忘れた分は塗らないで1回分を飛ばしてください。絶対に2回分を一度に塗ってはいけません。

妊娠中でも使用できますか?

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には大量又は長期にわたる広範囲の使用を避けてください。

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医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。