成分名 |
アシタザノラスト水和物 |
適応症状 |
アレルギー性結膜炎 |
簡易説明 |
アシタザノラスト水和物はアレルギー性結膜炎に適応のある医薬品になります。
主に花粉症やハウスダストによる目のかゆみなどのアレルギー症状に対して効果を発揮する医薬品になります。
アレルギー症状には花粉の飛ぶ季節にのみ症状が現れる「季節性」のものと、アレルゲンが1年中ある「通年性」のものとに分類されますが、
季節性のアレルギー症状の主なアレルゲンとしてはスギ、ヒノキ、カモガヤ、ブタクサなどが知られております。日本人のおおよそ40%がスギ花粉症だと言われております。
しかし、花粉は春に飛散ピークを迎えるスギやヒノキだけではありません。地域により差はありますが、年中様々な植物の花粉が飛散しております。自分がどの花粉に反応するのかを知ることが大切でこれは病院において検査することができます。
通年性のアレルギー症状の主なアレルゲンとしてはダニ・ハウスダスト・ゴキブリ等の昆虫、ペットの毛・フケなどがあげられます。家庭環境内における主なアレルゲンは毎日しっかりと掃除する事で大幅に減少させることが可能とされております。
いずれの場合においても早期に治療を開始する事で症状の緩和が認められております。
保険適応で使用可能な医薬品では日本においてゼペリン点眼液0.1%のみとなります。ジェネリック医薬品の発売はされておりません。しかし、OTC医薬品につきまして第2類医薬品として後述しております医薬品の販売がございます。医療機関へ行く時間のない方、また薬が一時的に切れてしまった方などは最寄りのドラックストアもしくは薬局・薬店にご相談ください。病院受診及び処方箋無しでも販売することが可能です。 |
処方可能な診療科目 |
眼科/内科/小児科/耳鼻咽喉科/産婦人科等 |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約3,500円~5,000円
薬代1瓶あたりの目安:約600円
この医薬品に後発薬は発売されておりません。
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になります。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
2000年9月22日製造販売承認
2000年11月17日薬価基準収載
2000年11月17日発売 |
国内のジェネリック認可 |
国内においてジェネリック医薬品の販売はありません。 |
関連製品(先発薬) |
ゼペリン点眼液0.1%【製薬メーカー:わかもと製薬株式会社】 |
関連製品(ジェネリック) |
ジェネリック医薬品の販売はありません
OTC医薬品として以下の商品の販売がございます。
①アレジフェンス【製薬メーカー:わかもと製薬株式会社】
②アイフリーコーワAL【製薬メーカー:興和株式会社】
なお、OTC医薬品としてはどちらも第二類医薬品となります。
ともに健康保険対応外となりますのでお近くのドラックストア、薬局・薬店等でお買い求めください。 |
効果・作用 |
アシタザノラスト水和物は日本においてはゼペリン点眼液0.1%として発売されており、アレルギー性結膜炎に効果のある医薬品になります。
【アレルギー性結膜炎とは】
アレルギー性結膜炎とは、目の表面に花粉などのアレルゲンが付着して、結膜に炎症を起こす病気として定義されております。
アレルギー性結膜炎においては①目のかゆみ、②目の充血、③目の異物感、④目ヤニが出る、⑤涙が出る、⑥瞼の裏にぶつぶつができるなどの症状が引き起こされます。
花粉などが原因の、特定の季節にのみ症状が現れるもの『季節性アレルギー性結膜炎』と一年中症状がみられるもの『通年性アレルギー性結膜炎』があり、重症のものでは、子供に多く見られる春季カタル、ソフトコンタクトレンズを使用している人に見られる巨大乳頭結膜炎などがあります。
結膜とは、まぶたの裏側と白目の部分を覆っている粘膜のことを指します。
【作用機序・作用部位】
作用部位:結膜組織
作用機序:アレルギー反応が起こると、肥満細胞という細胞から、ヒスタミンなどの物質が大量に放出されます。これらの物質は、目の知覚神経や毛細血管などを刺激して、強いかゆみや充血などの炎症を引き起こします。アシタザノラスト水和物は肥満細胞刺激後の細胞内情報伝達系の初期反応のうち、細胞膜のフォスファチジルイノシトール代謝回転亢進及び細胞内カルシウムイオン濃度上昇を抑制することにより、肥満細胞からのヒスタミン、血小板活性化因子及びロイコトリエンB4・D4の遊離を抑制する事で、抗アレルギー作用を発揮します。 |
使用方法 |
1回1~2滴、1日4回(朝、昼、夕方及び就寝前)に点眼する事。
(1)投与経路:点眼用にのみ使用する事。
(2)使用上の注意事項;①点眼の時、容器の先端が直接目に触れないように注意する事。②点眼の時、液が眼瞼皮膚等についた場合には、すぐにふき取ること。③他の点眼剤を使用する場合には、5分間以上の間隔をあけて点眼する事。
【治療方法】
眼科で行われるアレルギー性結膜炎の治療の基本は、薬物療法となり、日常生活に支障がないように、かゆみの症状を軽くすることが治療における目的となります。
アレルギー性結膜炎のなかでも、花粉症においては、『初期療法』という考え方が適用されます。症状が出る前の、花粉飛散時期の約2週間前から、または症状が少しでも現れたら、抗アレルギー点眼薬による治療を開始する方法です。あらかじめ点眼薬を使用しておくことで、花粉飛散ピーク時における症状の緩和が期待できます。
重症の場合においては、ステロイド点眼薬や免疫抑制点眼薬などを使用する場合もあります。
また減感作療法という治療法もございますので眼科受診の際に主治医とよく相談し治療を行うようにしましょう。 |
副作用 |
主な副作用
(1)過敏症
接触性皮膚炎(頻度不明)
眼瞼皮膚炎、眼瞼炎(0.1%未満)
(2)眼
眼刺激、眼痛、眼瞼浮腫(0.1%~3%未満)
結膜浮腫、結膜充血、眼充血、角膜炎、流涙増加、眼そう痒症(0.1%未満)
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用に注意が必要な方 (1)妊婦、産婦、授乳婦
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人及び授乳中の婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する。(妊娠中及び授乳中の婦人への投与に関する安全性は確立していない)。
(2)小児
小児等に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。
上記にあてはまる方は、アシタザノラスト水和物を使用する事が出来ない可能性があります。 アシタザノラスト水和物を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用注意薬 報告なし
併用禁忌薬 報告なし
併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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