ペミロラストカリウム

成分名

ペミロラストカリウム

適応症状

・気管支喘息
・アレルギー性鼻炎

簡易説明

ペミロラストカリウム配合は、抗ヒスタミン薬です。
ヒスタミンなどのアレルギーを引き起こす分泌物質が出てくるのを抑え、アレルギー症状を改善します。
通常、気管支ぜん息、アレルギー性鼻炎の治療に用いられます。
季節性アレルギー(花粉症など)で病院にかかり処方された医薬品によく配合されています。
既に起こっている発作や症状を速やかに軽減する薬ではありません。

処方可能な診療科目

呼吸器内科/アレルギー科/耳鼻咽喉科など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安  :約1,000円~3,000円
新薬1錠あたりの目安:5mg18.4円~29円/10mg32.9円~59.1円(薬価)
新薬ドライシロップ1gあたりの目安:53.9円(薬価)
新薬点眼薬1瓶あたりの目安:317.1円~559.6円(薬価)
後発品点眼薬1瓶あたりの目安:266.6円~311.8円(薬価)
後発品1錠あたりの目安:5mg13.8円/10mg28.5円(薬価)
後発品ドライシロップ1gあたりの目安:27.9円(薬価)
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

発売年月日:1991年3月【ペミラストン錠5mg/10mg】

国内のジェネリック認可

国内のジェネリック認可あり

関連製品(先発薬)

ペミラストン錠5mg/10mg【製薬メーカー:アルフレッサファーマ】
ペミラストン点眼液0.1%【製薬メーカー:アルフレッサファーマ】
アレギサール錠5mg/10mg【製薬メーカー:ニプロESファーマ】
アレギサールドライシロップ0.5%【製薬メーカー:ニプロESファーマ】
アレギサール点眼液0.1%【製薬メーカー:参天製薬】

関連製品(ジェネリック)

ペミロラストK錠5mg「東和薬品/武田テバファーマ/マイラン」
ペミロラストK点眼液0.1%「キョーリンリメディオ/テイカ製薬」

効果・作用

ペミロラストカリウムは、気道や鼻粘膜に存在する免疫系のマスト細胞に作用しヒスタミンやロイコトリエン等の化学伝達物質の遊離を抑制します。
そのような作用から化学伝達物質遊離抑制薬(ケミカルメディエーター遊離抑制作用)と呼ばれています。
抗アレルギー薬のうちの「化学伝達物質遊離抑制薬」に分類されます。
大きな特徴としては、従来の抗ヒスタミン薬にみられる、眠気や口の渇きの副作用がありません。

アレルギーの発症には、ヒスタミンやロイコトリエン、トロンボキサンなど、いろいろな体内物質が関与しています。
これらの分泌物質が体内で発生することで、くしゃみや目のかゆみ、咳などのアレルギー症状が発現されます。
ペミロラストカリウムは、アレルギーの発症の原因の物質が出てくるのを抑制し、アレルギー症状を改善します。
その中でも、クシャミ・鼻水・鼻づまりに有効的です。
アトピー型や比較的軽い喘息にも適応します。
ただ、改善効果が弱いため、他の喘息薬と併用することが多いです。
喘息の治療として用いる場合、十分な効果がでるまでに一ヶ月以上かかることがあります。
また、予防薬ですので、喘息発作を直接止める作用はありません。
発作時には、気管支拡張作用のある吸入薬を用いてください。

花粉症に用いる場合は、予防的に花粉飛散の1~2週間前から開始することがあります。
その後も決められた期間必ず続けてください。

使用方法

▼錠剤
気管支喘息:通常、成人はペミロラストカリウムとして1回10mgを1日2回、朝食後及び夕食後(又は就寝前)に服用します。
小児においては、通常、次の年齢別服用量を1回量とし、1日2回、朝食後及び夕食後(又は就寝前)に服用します。
・5歳以上11歳未満:ペミロラストカリウムとして5mg
・11歳以上:ペミロラストカリウムとして10mg
なお、年齢、症状により適宜増減します。
アレルギー性鼻炎:通常、成人はペミロラストカリウムとして1回5mgを1日2回、朝食後及び夕食後(又は就寝前)に服用します。
なお、年齢、症状により適宜増減します。

▼ドライシロップ(気管支喘息の場合)
通常、小児はペミロラストカリウムとして1回0.2mg/kgを1日2回、朝食後及び就寝前に、用時溶解して経口服用します。
なお、年齢、症状により適宜増減します。
年齢別の標準服用量は、通常、下記の用量を1回量とし、1日2回朝食後及び就寝前に、用時溶解して経口服用します。
・1歳~5歳未満:0.5g(ペミロラストカリウムとして2.5mg)
・5歳~11歳未満:1.0g(ペミロラストカリウムとして5.0mg)
・11歳以上:2.0g(ペミロラストカリウムとして10.0mg)

▼ドライシロップ(アレルギー性鼻炎の場合)
通常、小児はペミロラストカリウムとして1回0.1mg/kgを1日2回、朝食後及び就寝前に、用時溶解して経口服用します。
なお、年齢、症状により適宜増減します。
年齢別の標準服用量は、通常、下記の用量を1回量とし、1日2回朝食後及び就寝前に、用時溶解して経口服用します。
・1歳~5歳未満:0.25g(ペミロラストカリウムとして1.25mg)
・5歳~11歳未満:0.5g(ペミロラストカリウムとして2.5mg)
・11歳以上:1.0g(ペミロラストカリウムとして5.0mg)

副作用

主な副作用
吐き気、発疹、かゆみ、肝機能値の異常

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用が出来ない方
・妊婦、産婦、授乳婦の方(妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、投与しないでください)
・本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある方
■ペミロラストカリウムを配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方(代表薬の場合)は、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
▼代表薬の有効成分
ペミラストン錠
▼代表薬の添加物
・添加物網羅
乳糖水和物、部分アルファー化デンプン、ヒドロキシプロピルセルロース、結晶セルロース、軽質無水ケイ酸、ステアリン酸マグネシウム

使用に注意が必要な方
・高齢者の方(一般に高齢者では生理機能が低下しているので、副作用があらわれた場合には減量または休薬するなど注意してください)
・授乳中の方(本剤投与中は授乳を避けてください)
・小児等の方(低出生体重児、新生児に対する安全性は確立されていません)

上記にあてはまる方は、ペミロラストカリウムを使用する事が出来ない可能性があります。
ペミロラストカリウムを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

併用禁忌薬
現在併用禁忌薬に該当する医薬品はありません。

併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

よくある質問
アレギサール点眼液0.1%を幼児に使用する使用方法を教えてください。

目のまわりを拭いてから、目頭付近に点眼します。
まばたきをさせると目薬が目の中に入っていきます。
また、寝ている間に点眼するのも一つの方法です。

コンタクトを装着したまま使用しても大丈夫ですか?

必ずコンタクトを外して使用してください。

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医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。