ジフェンヒドラミン塩酸塩

成分名

ジフェンヒドラミン塩酸塩

適応症状

睡眠障害/湿疹/じん麻疹/かぶれ/かゆみ/鼻炎

簡易説明

開発がかなり古い第1世代の抗ヒスタミン薬で、皮膚のかゆみをしずめ、くしゃみや鼻水等、アレルギー症状を抑える目的で使われていますが、市販で販売されている睡眠改善薬の「ドリエル」は、ジフェンヒドラミン塩酸塩の持つ副作用の眠気を応用して作られたお薬です。

処方可能な診療科目

健康保険の適応

病院で処方してもらう時の費用目安

厚生労働省による認可、または発売年月日

興和創薬により1987年10月1日に発売

国内のジェネリック認可

関連製品(先発薬)

レスタミンコーワ

関連製品(ジェネリック)

アレルギーメディスン/ドリエル/ナイトール/カナコSP/カローミン/グ・スリーP/スリーペイド/ドリーネン/ドリーミオ/ナイフル/ネオデイ/ハイヤスミンA/ヨネール

効果・作用

医師から処方がされる睡眠導入剤や睡眠薬は、長期で続く慢性的な不眠症で悩んでいる方が対象になっており、ジフェンヒドラミン塩酸塩が主成分の睡眠改善薬は寝付きが悪かったり、眠りが浅い等の一時的な不眠症でお悩みの方に効果があります。
ヒスタミン(覚醒物質)がヒスタミン受容体と結合するのをジフェンヒドラミン塩酸塩がブロックすることで、催眠作用を引き起こします。
約30分~1時間程で効果が出始め、作用の持続時間は個人差はありますが5~7時間程続きます。

使用方法

下記の量を水またはぬるま湯で服用してください。
15歳以上:1日1回 2錠
15未満の方は服用しないでください。
※年齢や症状によって適宜増減します。

2~3回服用しても症状が改善されない場合は、服用を中止して、医師か薬剤師に相談してください。

副作用

【主な副作用】
・過敏症
・発疹
・動悸
・眩暈
・倦怠感
・神経過敏
・頭痛
・口渇
・悪心
・嘔吐
・下痢 など

ジフェンヒドラミン塩酸塩には、副作用が起こる可能性があります。
ジフェンヒドラミン塩酸塩を服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。

■関係部位:症状
・皮膚:発疹、痒み
・消化器:胃痛、吐き気
・精神神経系:目眩、頭痛
・循環器:動悸
・泌尿器:排尿困難

比較的多い副作用は眠気や倦怠感で、基本的に心配はないのですが、重度な副作用が出た場合は早急にかかりつけの医師などにご相談ください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

【使用に注意が必要な方・使用が出来ない方】
・アレルギー用薬、抗ヒスタミン剤を含有している内服薬(風邪薬,鼻炎用内服薬、酔い止め薬)
・授乳中の方、本剤を使用する場合は授乳を中止してください。
・緑内障のある方、前立腺肥大症で尿が出にくい方は、症状が悪化する恐れがあるため、服用は禁忌とされています。
・アルコールとの併用は薬の効果を強める事がありますので注意してください。

併用禁忌薬

エチゾラム/クロチアゼパム/アルプラゾラム/スルピリド/ロラゼパム/リスペリドン/エスゾピクロン/フルニトラゼパム/ブロチゾラム/ジアゼパム/トリアゾラム/チアプリド塩酸塩/トフィソパム/トフィソパム/ビペリデン塩酸塩/チアプリド塩酸塩/ブロナンセリン/ゾピクロン/ハロペリドール/マプロチリン塩酸塩/プロフェナミン塩酸塩/フルフェナジンマレイン酸塩/ロフラゼプ酸エチル/ゾルピデム酒石酸塩/メキタジン/ブロチゾラム/プロペリシアジン/クアゼパム/ペロスピロン塩酸塩水和物/アミトリプチリン塩酸塩/クロラゼプ酸二カリウム/チミペロン など

現在、服用している薬がある場合、医師の方に併用可能か必ず相談してください。

ジフェンヒドラミン塩酸塩に関する
よくある質問
何をしても起きられないくらい眠くなる効果は強いんですか?

風邪薬や鼻炎薬などに含まれている成分の眠気を応用した睡眠改善薬になりますので、慢性的な不眠症に悩まされる方に処方がされる睡眠導入剤や睡眠薬と比べると弱いものになります。

妊娠中ですが服用しても問題はないでしょうか?

ジフェンヒドラミン塩酸塩を含む薬もそうですが、基本的に妊娠中のお薬の服用は避けてください。
どうしても使用したい場合は、自身で判断せずにかかりつけの医師に必ずご相談してください。

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