ブロチゾラム

成分名

ブロチゾラム

適応症状

不眠症/麻酔前投薬 など

簡易説明

「ブロチゾラム」は短時間作用型のチエノトリアゾロジアゼピン系の睡眠導入剤で、不眠症治療だけではなく麻酔前投与薬としても使用されています。
1985年にドイツの製薬会社Boehringer Ingelheim GmbHが発売して以来、世界約20カ国で販売されており、日本では「レンドルミン」などの商品名で販売されています。
「ブロチゾラム」は連用により依存症になる恐れや、急激な量の減少により離脱症状を生じることがあり、日本では麻薬及び向精神薬取締法の第3種向精神薬に指定されています。

処方可能な診療科目

内科/心療内科/精神神経科/精神科/麻酔科 など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安 :約2,000円~10,000円
レンドルミン錠0.25mg 16.8円/錠(薬価)
*病院によって差が有り。初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

1988年9月認可

国内のジェネリック認可

ジェネリックあり

関連製品(先発薬)

レンドルミン

関連製品(ジェネリック)

ブロチゾラムOD錠0.25mg「テバ」【製薬メーカー:武田テバファーマ】/ブロチゾラム錠0.25mg「テバ」 (剤形違い)【製薬メーカー:武田テバファーマ)】

効果・作用

「ブロチゾラム」は短時間作用型のチエノトリアゾロジアゼピン系の睡眠導入剤で、不眠症治療や麻酔前投与薬として使用される薬です。
「ブロチゾラム」は連用することで依存症になる恐れや、急激な量の減少で離脱症状を起こすことがあることから、日本では乱用症例からリスクの高い薬剤に指定されています。
不眠症に対しては「ブロチゾラム」を就寝の直前に服用しますが、服用した就寝後に一時的に起床して仕事等をする可能性がある場合は、服用しないよう注意が必要です。
また、「ブロチゾラム」の影響が翌朝以後に及び、眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるため、危険を伴う機械の操作や自動車の運転等は行わないよう、注意が必要となっています。
「ブロチゾラム」は連用による依存症や、薬を減らした際に離脱症状を生じることがあるため、睡眠薬として使用する場合は、長期使用せずに生活を改善しながらできるだけ早期に使用を取りやめることが推奨されており、「ブロチゾラム」の投与を継続する場合には、治療上の必要性を十分に検討することが求められます。

使用方法

・不眠症には、1回ブロチゾラムとして0.25mgを就寝前に経口投与します。
・麻酔前投薬には、手術前夜は1回ブロチゾラムとして0.25mgを就寝前に経口投与し、麻酔前には1回ブロチゾラムとして0.5mgを経口投与します。

副作用

臨床試験及び再審査終了時の調査症例6,548例中、256例(3.91%)の副作用が報告されています。

重大な副作用
・肝機能障害、黄疸(頻度不明)
・一過性前向性健忘、もうろう状態(頻度不明)
・依存性(頻度不明)
・呼吸抑制(頻度不明)

【その他の副作用】
・残眠感・眠気、ふらつき、頭重感、めまい、頭痛
・不穏、興奮、気分不快、立ちくらみ、いらいら感
・せん妄、振戦、幻覚、悪夢
・AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTP、Al-P、LDHの上昇
・軽度の脈拍数増加
・嘔気、悪心、口渇、食欲不振
・下痢
・発疹
・紅斑
・だるさ、倦怠感
・下肢痙攣
・発熱、貧血
・尿失禁、味覚異常

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

・高齢者への投与には注意が必要です。
・妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、投与しないことが望ましいです。
・低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していません。
・急性閉塞隅角緑内障の患者には投与しないでください。
・重症筋無力症の患者には投与しないでください。
・肺性心、肺気腫、気管支喘息及び脳血管障害の急性期等で呼吸機能が高度に低下している患者には慎重に投与してください。

上記にあてはまる方は、ブロチゾラムを使用する事が出来ない可能性があります。
ブロチゾラムを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

併用注意薬
アルコール(飲酒)
中枢神経抑制剤(フェノチアジン誘導体、バルビツール酸誘導体など)
CYP3A4阻害剤(イトラコナゾール、ミコナゾール、シメチジンなど)
モノアミン酸化酵素阻害剤
CYP3A4誘導剤(リファンピシンなど)
上記にあてはまる方は、ブロチゾラムを使用する事が出来ない可能性があります。
ブロチゾラムを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

よくある質問
夜中に途中で起きて仕事をしますが、就寝前に「ブロチゾラム」を飲んで良いですか?

就寝後に一時的に起床して仕事等をする場合は、服用しないようにしてください。

これまで「ブロチゾラム」を使っていましたが、突然やめても問題ありませんか?

急激な薬量の減少は離脱症状を生じることがあるため、医師に相談してください。

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医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。