成分名 |
ハロキサゾラム |
適応症状 |
不眠症 など |
簡易説明 |
「ハロキサゾラム」は、縮合したベンゼン環とジアゼピン環が中心となる化学構造をもつ向精神薬で、長時間作用型の不眠症や睡眠が必要な状態に用いる薬になります。
日本では、アルフレッサファーマがソメリンの商品名で販売しています。
「ハロキサゾラム」は連用により依存症になる恐れや、急激な量の減少により離脱症状を生じることがあり、向精神薬に関する条約のスケジュールⅣに指定され、また麻薬及び向精神薬取締法の第3種向精神薬に指定されています。 |
処方可能な診療科目 |
内科/心療内科/精神神経科/精神科 など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約2,000円~10,000円
ソメリン細粒1% 23.8円/g(薬価)
ソメリン錠5mg 15.1円/錠(薬価)
ソメリン錠10mg 22.2円/錠(薬価)
*病院によって差が有り。初診料・診察料・検査料などが必要になる。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
1987年4月認可 |
国内のジェネリック認可 |
― |
関連製品(先発薬) |
ソメリン |
関連製品(ジェネリック) |
― |
効果・作用 |
「ハロキサゾラム」は睡眠導入剤として使用され、縮合したベンゼン環とジアゼピン環が中心となる化学構造をもつ向精神薬となっており、長時間作用型の不眠症や睡眠が必要な状態に用いる薬です。
「ハロキサゾラム」は長期作用型に分類されることから、不眠症治療では服用して就寝した後、睡眠途中において一時的に起床して仕事等をする可能性がある場合は服用しないよう、注意が必要です。
厚生労働省は2017年3月に「ハロキサゾラム」の重大な副作用の項目に、「連用により依存症を生じることがあるので用量と使用期間に注意して慎重に投与し、急激な量の減少によって離脱症状が生じるため徐々に減量する。」旨を追加して、周知徹底のため関係機関に通達しています。
また、厚生労働省所管の独立行政法人である医薬品医療機器総合機構からは、必要性を考え漫然とした長期使用を避けることや、用量順守と類似薬の重複の確認など、慎重に少しずつ減量するよう、医薬品適正使用に関するお願いが出ています。
「ハロキサゾラム」は連用による依存症や、薬を減らした際に離脱症状を生じることがあるため、睡眠薬として使用する場合は、長期使用せずに生活を改善しながらできるだけ早期に使用を取りやめることが推奨されています。 |
使用方法 |
・不眠症には成人1回5~10mgを就寝前に経口投与します。なお、年齢、症状により適宜増減します。 |
副作用 |
副作用発現状況の概要について、延べ2,178施設で総症例22,798例中、1,055例(4.63%)の副作用が報告されています。
重大な副作用
・呼吸抑制(頻度不明)、炭酸ガスナルコーシス(頻度不明)
・依存性(0.01%未満)
・一過性前向性健忘、もうろう状態
【その他の副作用】
・眠気、ふらつき
・頭痛、頭重感、めまい、不快感
・しびれ感、焦躁感、歩行失調、舌のもつれ、多夢、不安、尿失禁
・AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、γ-GTP上昇
・ALP上昇、LDH上昇
・黄疸
・赤血球減少、ヘモグロビン減少、ヘマトクリット値減少、白血球減少
・血圧低下
・口渇、悪心・嘔吐
・食欲不振、便秘、腹痛、下痢
・発疹、そう痒
・倦怠感、脱力感
・筋緊張低下症状
・顔面浮腫、BUN上昇、耳鳴
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方
・本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者には投与しないでください。
・急性閉塞隅角緑内障のある患者には投与しないでください。
・重症筋無力症のある患者には投与しないでください。
使用に注意が必要な方
・高齢者には少量から投与を開始するなど慎重に投与してください。
・妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上まわると判断される場合にのみ投与してください。
・肺性心、肺気腫、気管支喘息及び脳血管障害の急性期等で呼吸機能が高度に低下している場合は投与しないことを原則としますが、特に必要とする場合には慎重に投与してください。
上記にあてはまる方は、ハロキサゾラムを使用する事が出来ない可能性があります。
ハロキサゾラムを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
|
併用禁忌薬 |
併用注意薬
・MAO阻害剤
・中枢神経抑制剤(フェノチアジン誘導体、バルビツール酸誘導体など)
・アルコール
上記にあてはまる方は、ハロキサゾラムを使用する事が出来ない可能性があります。
ハロキサゾラムを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。
|
よくある質問 |
|
サイト利用に関する注意事項 | 医薬品を使用する場合、必ず医師や薬剤師の指示に従って下さい。 医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。 |