ゾピクロン

成分名

ゾピクロン

適応症状

睡眠障害

簡易説明

ゾピクロンは非ベンゾジアゼピン系の超短時間型の睡眠導入剤です。
寝付きが悪く眠れない入眠障害や、睡眠の途中で目が覚めてしまう中途覚醒に効果があります。

処方可能な診療科目

精神科/心療内科

健康保険の適応

保険適用

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安:約2000円~10000円
薬代1錠あたりの目安:7.5mg約18.30円/10mg約8.20円

厚生労働省による認可、または発売年月日

日本では1989年に認可され、同年6月に販売が開始されました。

国内のジェネリック認可

ジェネリックあり

関連製品(先発薬)

アモバン【サノフィ=日医工】

関連製品(ジェネリック)

ゾピクロバンアモバンテス【小林化工=全星=ファイザー】
ドパリール【キョーリン=杏林】
ゾピクロン【沢井】
ゾピクロン【東和】

効果・作用

ゾピクロンは非ベンゾジアゼピン系に分類される超短時間型の睡眠導入剤、睡眠薬です。
脳の神経をしずめ、不安感や緊張感を和らげリラックスさせる事で自然に眠りにつくことが出来ます。
服用してから約1時間程で血中濃度がピークとなり、半減期は4時間程です。
眠っている間に効果が切れる為、翌日まで眠気が続いたり、ふらつき等の持ち越し効果が少ない安全性の高いお薬です。
即効性があり効果が15分から30分程で出てくるので、必ず就寝直前に服用してください。
こういった非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬は、ベンゾジアゼピン系のお薬より効果が緩やかなので、重度な不眠症の方には効果が見られない場合があります。

使用方法

不眠症の改善薬として使用する場合は、通常成人は7.5mg~10mgを就寝前に水またはぬるま湯で1錠服用してください。
年齢や症状により適宜増減はしますが、10mgを超えないようにしてください。
反応に個人差がある為、少量から投与を開始してください。
高齢の方や、肝障害のある方は3.75mgから投与を初めてください。増量する場合は医師の方と相談しながら慎重に投与してください。

副作用

【主な副作用】
▼精神症状
錯感覚、ふらつき、眠気、頭重、頭痛、不快感、目眩など

▼肝臓
AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、AIーP上昇など

▼腎臓
蛋白尿、BUN上昇など

▼血液
白血球減少、ヘモグロビン減少、赤血球減少、血小板減少など

▼消化器
消化不良、口中苦味、口渇、嘔気、食欲不振、口内不快感、胃部不快感など

▼過敏症
そう痒症、発疹(発見次第投与を中止してください)など
▼その他
倦怠感、脱力感など

【重大な副作用】

▼依存性
長期に渡る服用によって依存状態になる事があります。依存している状態から急激に薬の量を減らしたり、断薬を行うと振戦や痙攣発作、不眠などの離脱症状が現れる事がある為、服用を中止する場合は徐々に薬の量を減らしていき、慎重に行ってください。

▼呼吸抑制
副作用で呼吸抑制が起こる事があります。
呼吸機能が低下している方が服用した場合、炭酸ガスナルコーシスを起こす事があるので、気道を確保し、換気をするなど適切な処置を行ってください。

▼精神症状、意識障害
幻覚、せん妄、錯乱、夢遊症状、悪夢、易刺激性、攻撃性、異常行動などの症状が現れる場合があります、異常が見られた場合、すぐに服用を中止してください。

▼一過性前向性健忘、もうろう状態
服用して効果が出始めた時、中途覚醒時の出来事を覚えていない等の一過性前向性健忘や、もうろう状態が現れる事がありますので、最初から最大用量を服用するのではなく少量から投与を開始してください。


重篤な副作用の発生率は低いですが、用法や用量を間違えると命に危険を及ぼすような、重篤な副作用が発生する恐れもあります。
異変を感じた場合は、直ぐに医師の診察を受け指示に従いましょう。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

【使用に注意が必要な方】
・衰弱している方
・高齢の方(65歳~)
・心障害の方
・肝障害、腎障害の方
・脳に器質的な障害のある方
・妊娠している、もしくは妊娠している可能性がある方
・授乳中の方

【使用が出来ない方】
・肺性心の方
・肺気腫の方
・気管支喘息、脳血管障害の急性期で呼吸機能が低下している方
・ゾピクロン、エスゾピクロンに対し、過敏な反応が出た経験がある方
・重症筋無力症の方
・急性狭隅角緑内障の方

併用禁忌薬

スルピリド/リスペリドン/トラゾドン塩酸塩/オキセサゼイン/アミトリプチリン塩酸塩/チアプリド塩酸塩/イトラコナゾール/クロルプロマジン塩酸塩/エリスロマイシンステアリン酸塩/メキタジン/レボメプロマジンマレイン酸塩/プロナンセリン/ハロペリドール/フェノバルビタール/ミアンセリン塩酸塩/アモキサピン/ネモナプリド/プロペリシアジン/チミペロン/パリペリドン/ピパンペロン塩酸塩/イミプラミン塩酸塩/プロムペリドール/スルトプリド塩酸塩 など

現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

よくある質問
飲むとほぼ必ず口の中が苦いのですが、どうしたら改善されますか。

苦味が消えるのを待つか、歯磨きやうがいなどをすると多少改善がされます。

服用した後もしくはする前にアルコールを飲んでもいいですか?

相互に作用を増強する危険がありますので、基本的には併用は禁止とされています。

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