成分名 |
アモバルビタール |
適応症状 |
不眠症/不安緊張状態の鎮静 など |
簡易説明 |
「アモバルビタール」は中枢神経系抑制作用を持つ向精神薬の一群であるバルビツール酸系の催眠・鎮静剤です。
睡眠薬としての用途では、バルビツール酸系は中枢神経系抑制作用を持つことから、今ではベンゾジアゼピン系といったより安全なものが使われるようになっています。
「アモバルビタール」は連用により薬物依存症になる恐れや、急激な量の減少により離脱症状を生じることがあり、向精神薬に関する条約のスケジュールⅢに指定されており、また麻薬及び向精神薬取締法の第2種向精神薬に指定されています。 |
処方可能な診療科目 |
内科/心療内科/精神神経科/精神科 など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約2,000円~10,000円
イソミタール原末 40.5円/g(薬価)
*病院によって差が有り。初診料・診察料・検査料などが必要になる。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
1950年2月認可 |
国内のジェネリック認可 |
― |
関連製品(先発薬) |
イソミタール原末 |
関連製品(ジェネリック) |
― |
効果・作用 |
「アモバルビタール」はバルビツール酸系の催眠・鎮静剤であることから中枢神経系抑制作用を持つ為、睡眠薬としての用途としては、現在はベンゾジアゼピン系などのより安全なものが使われるようになっています。
不眠症や、精神病患者の鎮静を目的としても使われることがあり、医師・薬剤師が「アモバルビタール」と「ブロムワレリル尿素(ブロバリン)」を配合処方することがあります。
「アモバルビタール」は最高血中濃度到達時間は2~4時間、消失半減期は16~24時間の中間時間作用型となっており、レム睡眠を抑制する働きがあるなど、鎮静・催眠作用のほか抗痙攣作用や、脳全体の神経を鎮める作用があります。
日本うつ病学会のうつ病の診療ガイドラインでは、中枢神経系抑制作用を持つ向精神薬の一群であるバルビツール酸系は推奨されない治療に分類されており、日本睡眠学会の睡眠薬ガイドラインでは、「アモバルビタール」は深刻な副作用が多いことから、現在はほとん使われていません。
「アモバルビタール」は連用による依存症や、薬を減らした際に離脱症状を生じることがあるため、厚生労働省より徐々に減量する旨が追加されており、周知徹底のため関係機関に通達がなされています。 |
使用方法 |
・不眠症には成人1日0.1g~0.3gを就寝前に経口投与します。
・不安緊張状態の鎮静には成人1日0.1g~0.2gを2~3回に分割経口投与します。なお、年齢、症状により適宜増減します。 |
副作用 |
重大な副作用
・皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)
・薬物依存
【その他の副作用】
・過敏症状
・知覚異常、構音障害、精神機能低下、せん妄、昏迷又は運動失調
・ヘマトポルフィリン尿、蛋白尿、低カルシウム血症、巨赤芽球性貧血
・頭痛、発熱、発疹、めまい
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方
・バルビツール酸系化合物に対し過敏症の患者には投与しないでください。
・急性間歇性ポルフィリン症の患者には投与しないでください。
使用に注意が必要な方
・合併症や既往歴等のある患者には、治療上やむを得ないと判断される場合を除き投与しないでください。
・腎機能障害患者のある患者には、治療上やむを得ないと判断される場合を除き投与しないでください。
・肝機能障害患者のある患者には、治療上やむを得ないと判断される場合を除き投与しないでください。
・妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与してください。
・授乳婦は治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討してください。
・小児等は呼吸抑制を起こすことがあります。
・高齢者には少量から投与を開始するなど慎重に投与してください。
上記にあてはまる方は、アモバルビタールを使用する事が出来ない可能性があります。
アモバルビタールを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
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併用禁忌薬 |
併用注意薬
抗不安薬
抗精神病薬
催眠鎮静薬
抗うつ薬
抗ヒスタミン薬
チアジド系薬物
ジスルフィラム
解熱鎮痛剤
アルコール
クラーレ様物質
クマリン系抗凝血薬
ドキシサイクリン
ゲフィチニブ
上記にあてはまる方は、アモバルビタールを使用する事が出来ない可能性があります。
アモバルビタールを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。
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よくある質問 |
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