成分名 |
テオフィリン |
適応症状 |
気管支喘息
肺気腫
慢性気管支炎 |
簡易説明 |
テオフィリンは、気管支拡張薬でキサンチン系に分類されます。≪気管支≫を広げる働きがあります。主に、喘息や気管支炎の治療に使用されます。気管支炎は、気管支が腫れたり収縮し、気道が狭くなり、ゼーゼーヒューヒューなど呼吸が苦しくなる状態です。テオフィリンは、炎症を抑制し、気管を広げ、呼吸を楽にしてくれます。特徴としては、長く効くように工夫されており「錠剤、子供向けの顆粒、ドライシロップ」があります。 |
処方可能な診療科目 |
内科/小児科など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約1,000円~5,000円
薬代1錠あたりの目安:50mg約5.9円/100mg約8円/200mg約12.5円
薬代1顆粒あたりの目安:20%約16.2円
薬代後発薬1錠の目安:100mg約5.7円/200mg約5.9円
薬代後発薬1シロップの目安:20%約35.4円
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
発売開始年月 : 1984年4月 |
国内のジェネリック認可 |
あり |
関連製品(先発薬) |
テオドール錠50mg/100mg/200mg【製薬メーカー:田辺三菱製薬】
テオフィリン徐放錠50mg「日医工/ツルハラ」【製薬メーカー:日医工/鶴原製薬】
テオフィリン徐放カプセル50mg/100mg/200mg「サンド」【製薬メーカー:サンド】
テオロング錠50mg/100mg/200mg【製薬メーカー:エーザイ】
ユニコン錠100/200/400【製薬メーカー:日医工】
ユニフィルLA錠100mg/200mg/400mg【製薬メーカー:大塚製薬】 |
関連製品(ジェネリック) |
テオフィリンドライシロップ20%「タカタ」【製薬メーカー:高田製薬】
テオフィリン徐放ドライシロップ小児用20%「サワイ」【製薬メーカー:沢井製薬】
テオフィリン徐放DS小児用20%「トーワ」【製薬メーカー:東和薬品】
テオフィリン徐放錠100mg/200mg「サワイ/日医工」【製薬メーカー:沢井製薬/日医工】
テオフィリン徐放U錠100mg/200mg/400mg「トーワ」【製薬メーカー:東和薬品】 |
効果・作用 |
テオフィリンは、キサンチン誘導体に分類される気管支拡張薬です。呼吸中枢の刺激作用や気管支の拡張などにより喘息や気管支炎などの咳や息苦しさなどを改善します。
▼作用機序
気管支の収縮、拡張において、cAMPの量によって支配されているAキナーゼの量が重要となります。通常は、アデノシンがアデノシン受容体に作用することで、アデニル酸シクラーゼが抑制されてます。アデノシン受容体に拮抗作用を示すことで、アデニル酸シクラーゼを活性化し、cAMP量を増加させるよう働きます。また、ホスホジエステラーゼ阻害作用もあり、cAMPの分解を防ぎます。cAMPの増加により、気管支の平滑筋が弛緩するため、狭くなった気管支が拡がります。
▼薬理作用
喘息は、気管支などの炎症によって気道が狭くなっており、咳の発作などの呼吸症状があらわれます。気管支平滑筋を弛緩させる「cAMP」という体内物質があります。この物質は、ホスホジエステラーゼ(PDE)酵素によって5’AMPという物質に変換されます。PDEを阻害すると、cAMPの濃度が上昇し、気管支平滑筋弛緩作用の増強によって気管支の拡張がおこります。
テオフィリンは、気管支におけるPDE阻害作用により、cAMP濃度の上昇に伴う、気管支拡張作用により、気管支喘息などの症状を改善する作用があります。また、抗炎症作用や中枢神経刺激作用、気管支拡張作用の他など多くの有効な作用があります。
▼他のテオフィリン製剤
テオドール
テオロング
ユニフィルLA ユニコン |
使用方法 |
1回200mgを、小児1回100~200mgを、1日2回、朝及び就寝前に経口投与してください。
※気管支喘息については、テオフィリンとして1回400mgを、1日1回就寝前に経口投与することもできます。
※なお、年齢、症状により適宜増減します。 |
副作用 |
主な副作用
テオフィリンには、副作用が起こる可能性があります。
テオフィリンを服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。
悪心、頭痛、腹痛、食欲不振、動悸、血清尿酸値上昇、不眠、眩暈、振戦、不整脈、心室性期外収縮
重大な副作用
極めて稀な副作用ですが、重度の副作用にご注意下さい。
重篤な副作用の発生率は低いですが、用法や用量を間違えると命に危険を及ぼすような、重篤な副作用が発生する恐れもあります。
異変を感じた場合は、直ぐに医師の診察を受け指示に従いましょう。
痙攣、意識障害、譫妄、昏睡、急性脳症、横紋筋融解症、脱力感、筋肉痛、CK上昇、CPK上昇、急性腎不全、消化管出血、消化管潰瘍、吐血、下血、赤芽球癆、貧血、アナフィラキシーショック、蕁麻疹、蒼白、発汗、血圧低下、呼吸困難、肝機能障害、黄疸、AST上昇、ALT上昇、頻呼吸、高血糖症
その他の副作用
嘔吐、腹部膨満感、下痢、消化不良、胸やけ、蛋白尿、代謝異常、Al-P上昇、LDH上昇、過敏症、固定薬疹、紅斑、多形滲出性紅斑、しびれ、神経過敏、興奮、不機嫌、いらいら感、不安、耳鳴、頻尿、γ-GTP上昇、好酸球増多、関節痛、四肢痛、低カリウム血症、鼻出血、口しびれ、舌周囲しびれ、そう痒感、発疹、不随意運動、筋緊張亢進、頻脈、顔面潮紅、顔面蒼白、しゃっくり、倦怠感、むくみ、胸痛
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ■テオフィリンを配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方テオドール錠100mgは、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。
▼テオドール錠100mgの有効成分
テオフィリン
▼代表薬の添加物
白糖,トウモロコシデンプン,粉糖,乳糖水和物,ステアリン酸マグネシウム,アラビアゴム,セラセフェート,タルク,ラウリル硫酸ナトリウム,ステアリン酸グリセリン,サラシミツロウ,セタノール,ミリスチルアルコール,フタル酸ジエチル
妊婦/授乳者
重篤な副作用
使用に注意が必要な方 高齢者
新生児/乳児/幼児/小児
発熱した乳幼児
肝障害
急性腎炎
甲状腺機能亢進症
てんかん
てんかんの既往歴のある小児
発熱している小児
痙攣の既往歴のある小児
うっ血性心不全
上記にあてはまる方は、テオフィリンを使用する事が出来ない可能性があります。 テオフィリンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用注意薬 キサンチン系薬剤
アミノフィリン製剤
コリンテオフィリン
ジプロフィリン
カフェイン
中枢興奮剤
エフェドリン塩酸塩
エフェドリン含有製剤
β-刺激剤
塩酸イソプロテレノール
塩酸クレンブテロール
塩酸ツロブテロール
硫酸テルブタリン
プロカテロール塩酸塩水和物
ハロタン
塩酸ケタミン
シメチジン
メキシレチン塩酸塩
塩酸プロパフェノン
アミオダロン塩酸塩
エノキサシン
ピペミド酸三水和物
シプロフロキサシン
ノルフロキサシン
トスフロキサシントシル酸塩
メシル酸パズフロキサシン
プルリフロキサシン
エリスロマイシン
クラリスロマイシン
ロキシスロマイシン
チアベンダゾール
チクロピジン塩酸塩
ベラパミル
ジルチアゼム
フルボキサミンマレイン酸塩
フルコナゾール
ジスルフィラム
デフェラシロクス
アシクロビル
塩酸バラシクロビル
インターフェロン
イプリフラボン
シクロスポリン
アロプリノール
ザフィルルカスト
リファンピシン類
フェノバルビタール
ランソプラゾール
リトナビル
フェニトイン
カルバマゼピン
ジピリダモール
ラマトロバン
リルゾール
セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)を含むもの
カフェインを含むもの<コーヒー、日本茶、紅茶、コーラ、チョコレート など>
上記を使用している方は、テオフィリンを使用する事が出来ない可能性があります。 テオフィリンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
併用禁忌薬 なし
併用禁忌薬がないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
テオフィリンに関する よくある質問 |
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参考元一覧 |
患者向け医薬品ガイドテオドール錠【田辺三菱製薬株式会社】
添付文書テオドール錠【田辺三菱製薬株式会社】 |
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