成分名 |
塩酸プソイドエフェドリン |
適応症状 |
鼻水/鼻づまりなど |
簡易説明 |
塩酸プソイドエフェドリンは交感神経を刺激することで鼻粘膜の血管を収縮させて充血・腫れをとり、鼻づまりなどを改善する成分です。
主に鼻炎用内服薬や総合感冒薬(かぜ薬)などに配合されています。
抗ヒスタミン成分が効きにくい鼻づまりにも適しています。 |
処方可能な診療科目 |
内科/耳鼻科/呼吸器科など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
新薬1錠あたりの目安:38.3円(薬価)
後発薬1錠あたりの目安:18.8円~20.5円(薬価)
※病院によって差が有り。薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
発売年月日:2013年2月【ディレグラ配合錠】 |
国内のジェネリック認可 |
国内のジェネリック認可あり |
関連製品(先発薬) |
ディレグラ配合錠(フェキソフェナジン塩酸塩/塩酸プソイドエフェドリン配合錠)【製薬メーカー:LTLファーマ】 |
関連製品(ジェネリック) |
プソフェキ配合錠「サワイ/SANIK」 |
効果・作用 |
塩酸プソイドエフェドリンは、α交感神経を刺激して鼻粘膜の血管平滑筋を収縮させ、血流を減少させることにより鼻粘膜の充血や腫脹を軽減させる作用があり、鼻閉に対して優れた改善効果を発揮します。
プソイドエフェドリン塩酸塩は、一般用医薬品において鼻炎用内服薬や総合感冒薬(かぜ薬)に配合されてますが、かぜ薬としては基準外の成分となります。また、医療用医薬品では、アレルギー性鼻炎に用いられてます。抗ヒスタミン成分が効きにくい鼻づまりにも適しています。
■フェキソフェナジン塩酸塩/塩酸プソイドエフェドリン配合錠とは
2種類の有効成分からできているお薬です。1つは、抗ヒスタミン薬のフェキソフェナジン。ヒスタミン受容体をブロックし、ヒスタミンの働きをおさえることでアレルギー症状を緩和します。抗ヒスタミン薬は、くしゃみと鼻水に高い効果を発揮するのですが、鼻づまりにはあまり効果はありません。
もう1つの成分がプソイドエフェドリン。α交感神経刺激薬です。交感神経を刺激し、鼻粘膜の血管平滑筋を収縮させ、鼻粘膜の充血や腫脹をとり除くことにより、鼻づまりを改善します。抗ヒスタミン薬には入ってない鼻づまりに対する効果をプソイドエフェドリンを配合することで補えるということです。
これら2種類の成分が同時に働くことで、アレルギー性鼻炎の3大症状(くしゃみ、鼻水、鼻づまり)に優れた効果を発揮します。
また、花粉症などの季節性アレルギー性鼻炎をはじめ、ダニやハウスダストなどの通年性アレルギー性鼻炎の治療にも用いられてます。
■プソイドエフェドリンは覚醒剤の原料となります。アメリカ国内での覚醒剤合成にはプソイドエフェドリンを原料とするものがほとんどです。
プソイドエフェドリン自体に覚醒作用があるため、フェニレフリン内服に転換する動きが広がっています。 |
使用方法 |
通常、成人及び12歳以上の小児は1回2錠(フェキソフェナジン塩酸塩として60mg及び塩酸プソイドエフェドリンとして120mg)を1日2回、朝及び夕の空腹時に経口投与してください。
〈b〉使用上の注意〈/b〉
塩酸プソイドエフェドリンの服用は鼻閉症状が強い期間のみの最小限の期間にとどめ、鼻閉 症状の緩解がみられた場合には、速やかに抗ヒスタミン剤単独療法等への 切り替えを考慮すること。塩酸プソイドエフェドリンを2週間を超えて投与したときの有効性及び安全性は臨床試験では検討されていません。2週を超えて投与する場合には医師の指示に従ってください。 |
副作用 |
主な副作用
交感神経刺激作用に伴う血圧上昇/心悸亢進(動悸)/指や手のふるえ/頭痛/不眠/めまい/吐き気/食欲不振/口の渇き/イライラ感/不安感
重大な副作用
ショック/アナフィラキシー/気持ちが悪い/胸苦しい/冷汗/顔面蒼白/手足の冷え・しびれ/じんま疹/全身発赤/顔のむくみ・腫れ/のどが腫れゼーゼー息苦しい/めまい/血圧低下/目の前が暗くなり意識が薄れる
/けいれん/筋肉のぴくつき/ふるえ/白目/硬直/全身けいれん/意識低下消失/肝臓の障害/だるい/食欲不振/吐き気/発熱/発疹/かゆみ/皮膚や白目が黄色くなる/尿が茶褐色/無顆粒球症/白血球減少/発熱/のどの痛み/口内炎/咳/痰/だるい/発疹性膿疱症/発疹/紅斑/黄色いぶつぶつ/多数の小さい水ぶくれ/発熱
その他の副作用
頭痛/疲労/口渇/排尿困難/頻脈/動悸/血圧上昇/発疹/肝機能値の異常
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ・本剤の成分及び塩酸プソイドエフェドリンと化学構造が類似する化合物(エフェドリン塩酸塩又はメチルエフェドリン塩酸塩を含有する製剤)に対し過敏症の既往歴のある患者。
・重症高血圧の方
・重症冠動脈疾患の方
・閉塞隅角緑内障の方
・尿閉のある方
・交感神経刺激薬による不眠、眩暈、脱力、振戦、不整脈等の既往歴のある方
使用に注意が必要な方 ・糖尿病の患者の方
・高血圧の患者の方
・虚血性心疾患の方
・眼圧上昇のある方
・甲状腺機能亢進症の方
・前立腺肥大の方
・腎機能障害の方
・高齢者
・妊婦・産婦・授乳婦等
・小児等
※塩酸プソイドエフェドリンの注意事項※
塩酸プソイドエフェドリンの急性過量投与に関する報告は市販後の情報に限られているが、交感神経刺激薬を大量に投与することにより、眩暈感、頭痛、悪心、嘔吐、発汗、口渇、頻脈、前胸部痛、動悸、高血圧、排尿困難、筋力低下及び筋緊張、不安、落ち着きのなさ、不眠症などがみられることがあり、妄想や幻覚を伴う中毒性精神病がみられる患者も多く、また、不整脈、循環虚脱、痙攣、昏睡、呼吸不全がみられることもああります。(塩酸プソイドエフェドリンの排泄は、尿pHが低下すると増加し、なお、塩酸プソイドエフェドリンが血液透析によって除去できるかどうかは不明である)
上記にあてはまる方は、塩酸プソイドエフェドリンを使用する事が出来ない可能性があります。 塩酸プソイドエフェドリンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用注意薬 制酸剤(水酸化アルミニウム・水酸化マグネシウム含有製剤)/エリスロマイシン/交感神経系に対し抑制的に作用する降圧剤(メチルドパ/レセルピン)/交感神経刺激薬/選択的MAO-B阻害剤(セレギリン)など
上記を使用している方は、塩酸プソイドエフェドリンを使用する事が出来ない可能性があります。 塩酸プソイドエフェドリンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
併用禁忌薬 ボスミン外用液0.1%/ボスミン注1mg
併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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