成分名 |
ビラスチン |
適応症状 |
アレルギー性鼻炎/湿疹・皮膚炎のそう痒/蕁麻疹/皮膚疾患のそう痒/皮膚そう痒 |
簡易説明 |
抗ヒスタミン作用(体内物質ヒスタミンの働きを抑える作用)によりアレルギー反応を抑えることで蕁麻疹、花粉症、喘息などによる、皮膚の腫れや痒み、鼻炎(くしゃみや鼻みずなど)、咳などの症状を改善する薬です。
第二世代抗ヒスタミン薬の中で、抗アレルギー作用は一番強い部類に入るビラノア錠ですが、眠気が生じにくい点を考量され処方しやすい薬です。 |
処方可能な診療科目 |
皮膚科/耳鼻科/内科など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安 :約1,000円~3,000円
薬代1錠あたりの目安:20mgmg61.9円
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
発売年月日:2016年11月18日【ビラノア錠20mg】 |
国内のジェネリック認可 |
現在ジェネリック医薬品の製造はありません。 |
関連製品(先発薬) |
ビラノア錠20mg【製薬メーカー:大鵬薬品】 |
関連製品(ジェネリック) |
現在ジェネリック医薬品の製造はありません。 |
効果・作用 |
ビラスチンは、抗アレルギー薬に分類される第2世代の抗ヒスタミン薬(ヒスタミンH1受容体拮抗薬)です。
H1受容体に先に結合し、ヒスタミンをH1受容体との結合を遮断することによって、抗アレルギー作用を発揮します。
抗原の刺激でアレルギー反応が出始めると、免疫系の肥満細胞からヒスタミンなどの化学伝達物質が放出されます。
ヒスタミンは神経受容体のひとつ‘H1受容体’と結合されると、その刺激によりさまざまなアレルギー症状が誘発されます。
第2世代の特徴は、ヒスタミン受容体に対する選択性が高く、抗コリン作用などよけいな作用が減弱されている点です。
このため、第1世代に多い口の渇きや排尿障害などの副作用がほとんどみられません。
さらには、非鎮静性の医薬品で、脂溶性が低く脳に入りにくいので、眠気の副作用はほとんどないことが認められています。
実際、国内外臨床試験における傾眠(眠気)の発現率とその程度は、プラセボとほとんど変わらなかったという報告があります。
また、服用後の自動車運転能力を海外試験したところ、副作用による運転能力の低下は認められませんでした。
他の第2世代の抗ヒスタミン薬が車の運転をふくめ機械の操作などに制限がある中、ビラスチンは眠気に関する制限事項がありません。
そしてビラノア錠はこの第2世代抗ヒスタミン薬の中で、最も強い抗アレルギー作用があり、専門医の中でも処方されやすい薬です。 |
使用方法 |
通常、1日1回1錠を服用します。
▼服用の際の注意事項
・服用の際は、食事の前後は避け空腹時に服用してください。
・空腹時の目安は食事の1時間以上前、または食後2時間以上後してください。
・飲み忘れた場合は、気がついた時に出来るだけ早く1回分を飲んでください。
ただし、次の通常飲む時間が近い場合は、次の服用時間に1回分のみ服用してください。
決して2回分を一度に飲まないようにしてください。
▼食事の影響について
高脂肪食:ビックマック3個分の食事後にビラノア錠を服用したところ、空腹時に比べてCmax(薬物投与後に得られる最高血中濃度のこと)が約60%低下したとされています。
そのため、ビラスチンの服用は、空腹時であることが望ましいです。
就寝前の服用が推奨されています。
日中の症状に対応する場合は、起床時に服用します。
その後、1時間以上あけてから朝食をとるようにするとよいでしょう。 |
副作用 |
主な副作用
ビラスチンには、副作用が起こる可能性があります。
ビラスチンを服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。
眠気/頭痛/口渇/下痢/腹痛/AST上昇/γ-GTP上昇/鼻乾燥/めまい/不眠/不安
重大な副作用
極めて稀な副作用ですが、重度の副作用にご注意下さい。
重篤な副作用の発生率は低いですが、用法や用量を間違えると命に危険を及ぼすような、重篤な副作用が発生する恐れもあります。
異変を感じた場合は、直ぐに医師の診察を受け指示に従いましょう。
ショック/アナフィラキシー
その他の副作用
胃不快感/口内乾燥/消化不良/胃炎/悪心/右脚ブロック/洞性不整脈/心電図QT延長/心電図異常/頻脈/動悸/ALT上昇/血中クレアチニン上昇/呼吸困難/鼻部不快感/過敏症/発疹/そう痒症/血管性浮腫/多形紅斑/耳鳴/発熱/体重増加/トリグリセリド上昇/無力症/口腔ヘルペス/食欲亢進/疲労
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 ▼ビラノア錠20mg(代表薬名)の有効成分
ビラスチン
▼代表薬の添加物
結晶セルロース/デンプングリコール酸ナトリウム/軽質無水ケイ酸/ステアリン酸マグネシウム
使用に注意が必要な方 ・中等度腎機能障害の方[30≦GFR<50mL/min/1.73㎡]
・重度腎機能障害の方[GFR<30mL/min/1.73㎡]
(ビラノア錠の血漿中濃度が上昇するおそれがあります)
・妊婦・産婦の方
(治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与してください)
・授乳婦の方
(乳汁中へ移行することが報告されています)
・新生児(低出生体重児を含む)の方
・乳児の方
・幼児・小児(0歳~14歳)の方
(小児等を対象とした臨床試験は実施されていません)
・高齢者の方
(一般的に生理機能が低下していることが多く、腎臓からも排泄されるビラスチンがしっかり排泄されず血中濃度が上昇するおそれがあります)
上記にあてはまる方は、ビラスチンを使用する事が出来ない可能性があります。
ビラスチンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
上記にあてはまる方は、ビラスチンを使用する事が出来ない可能性があります。 ビラスチンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用注意薬 ・エリスロマイシン(抗生物質)
(ビラノアの血中濃度が上昇する可能性があります。)
・ジルチアゼム(ヘルベッサー)
(ビラノアの血中濃度が上昇する可能性があります。)
上記を使用している方は、ビラスチンを使用する事が出来ない可能性があります。 ビラスチンを使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
併用禁忌薬 現在併用禁忌薬に該当する医薬品はありません。
併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
|
サイト利用に関する注意事項 | 医薬品を使用する場合、必ず医師や薬剤師の指示に従って下さい。 医薬品を使用し、体調不良が現れた場合、我慢せずに直ちに医師の診察を受け、指示に従って下さい。 |