成分名 |
エメダスチンフマル酸塩 |
適応症状 |
アレルギー性鼻炎、じん麻疹、湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症、痒疹 |
簡易説明 |
有効成分:エメダスチンフマル酸塩の抗ヒスタミン作用により、体内物質ヒスタミンの働きを抑制、アレルギー反応を抑えることで鼻炎(くしゃみや鼻みずなど)、花粉症、蕁麻疹、喘息などによる、皮膚の腫れや痒み、咳などの症状を改善するお薬です。
ただし、対症療法薬になりますので、アレルギー反応が見られた場合のみ服用する経口薬です。
アレルギーの原因そのものの根本的治療にはなりません。 |
処方可能な診療科目 |
耳鼻科/皮膚科 など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
診察料などの目安:約1000円~3000円程度
新薬 薬価:レミカットカプセル1mg 24.1円/カプセル レミカットカプセル2mg 薬価:31円/カプセル
後発品薬価:エメダスチンフマル酸塩徐放カプセル1mg 23.1円/カプセル エメダスチンフマル酸塩徐放カプセル2mg28.2円
病院によって差が有り。薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
販売開始年月 : 1993年8月 |
国内のジェネリック認可 |
国内ジェネリック認可あり |
関連製品(先発薬) |
レミカットカプセル1mg 2mg【製薬メーカー:興和】
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関連製品(ジェネリック) |
エメダスチンフマル酸塩2mg徐放カプセル(東和薬品) |
効果・作用 |
抗原の刺激でアレルギー反応がはじまると、免疫系の細胞(肥満細胞)からヒスタミンをはじめとする化学伝達物質が放出されます。
そして、ヒスタミンはある種の神経受容体(H1受容体)と結合し、その刺激によりさまざまなアレルギー症状が誘発されます。
この薬の主作用は、ヒスタミンの受容体を遮断することです。
さらに、ロイコトリエンなどアレルギーに関係する化学伝達物質の遊離を抑制する作用もあわせもちます。
抗アレルギー薬に分類されるエメダスチンフマル酸塩は第2世代の抗ヒスタミン薬(ヒスタミンH1拮抗薬)です。
その特徴は、ヒスタミン受容体に対する選択性が高く、抗コリン作用など余計な作用がエメダスチンフマル酸塩には減弱されている点です。
このため、第1世代に多い口の渇きや排尿障害などの副作用がほとんどみられません。
また、脂溶性が低く脳に入りにくいので、眠気などの副作用も軽減されています。
このような利点から、アレルギー性疾患に幅広く用いられるようになりました。
効き目は比較的速効性が高く、効果も長時間持続されます。
とくに、くしゃみや鼻水に効果が高く、鼻づまりにも効きます。
アトピー性皮膚炎に対しては、かゆみの軽減効果の期待から処方されます。 |
使用方法 |
通常、成人は1回主成分として1~2mgを1日2回、朝食後および就寝前に服用します。本剤は1カプセル中に主成分を2mg含有します。
必ず指示された服用方法に従ってください。
徐放剤なので、かまずにそのまま服用してください。
飲み忘れた場合は、気がついた時にできるだけ早く1回分を飲んでください。ただし、次の通常飲む時間が近い場合には、忘れた分は飲まないで1回分を飛ばしてください。
絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。 |
副作用 |
主な副作用
エメダスチンフマル酸塩には、副作用が起こる可能性があります。
エメダスチンフマル酸塩を服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。
眠気、倦怠感、脱力感、頭痛、頭重感、頭がボーッとする、ふらつき、口渇、腹痛、AST上昇、ALT上昇
その他の副作用
LDH上昇、γ-GTP上昇、舌のしびれ、一過性健忘、動悸、血圧上昇、黄疸、息苦しさ、月経異常、胸痛、ほてり、しびれ感、耳鳴、こわばり、皮膚感覚異常、悪心、嘔吐、食欲不振、胃部不快感、胃もたれ感、腹部膨満感、下痢、便秘、過敏症、発疹、そう痒、白血球減少、血小板減少、総ビリルビン上昇、Al-P上昇、肝機能異常、尿蛋白、尿潜血、血尿、頻尿、尿量減少、眼のしょぼしょぼ感、眼痛、浮腫、苦味、鼻乾燥
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用に注意が必要な方 以下の医薬品を服用している方
・向精神薬/鎮静剤/催眠剤など/抗ヒスタミン剤
(エメダスチンフマル酸塩の成分により中枢神経抑制作用により、作用が増強されるおそれがあります)
・アルコール
(エメダスチンフマル酸塩の成分が中枢神経系での副作用(主に眠気)を増強するおそれがあります)
・高齢者の方への投与
副作用の発現に注意し、1回1mgから投与するなどの配慮をお願いします。
(一般に高齢者では生理機能が低下している)
・妊婦、産婦、授乳婦の方への投与
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与してください。
(妊娠中の投与に関する安全性は確立されていません)
・授乳中の女性には投与しないことが望ましいですが、やむを得ず投与する場合には授乳を中止してください。
(乳汁中へ移行することが報告されています)
・小児の方への投与
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立されていません。
上記にあてはまる方は、エメダスチンフマル酸塩を使用する事が出来ない可能性があります。
エメダスチンフマル酸塩を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
上記にあてはまる方は、エメダスチンフマル酸塩を使用する事が出来ない可能性があります。 エメダスチンフマル酸塩を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用注意薬 ・向精神薬/鎮静剤/催眠剤など/抗ヒスタミン剤
一部記載
併用注意
・デエビゴ錠5mg(レンボレキサント)エーザイ株式会社
・ソラナックス0.4mg錠(アルプラゾラム)ヴィアトリス製薬株式会社
・ビラノア錠20mg(ビラスチン)Meiji Seikaファルマ株式会社
・マイスリー錠5mg(ゾルピデム酒石酸塩)アステラス製薬株式会社
・メイラックス錠1mg(ロフラゼプ酸エチル)Meiji Seikaファルマ株式会社
・ベルソムラ錠15mg(スボレキサント)MSD株式会社
・フスコデ配合錠(ジヒドロコデインリン酸塩、dl-メチルエフェドリン塩酸塩、クロルフェニラミンマレイ)マイランEPD合同会社
・アレグラ錠60mg(フェキソフェナジン塩酸塩)サノフィ株式会社
・ロゼレム錠8mg(ラメルテオン)武田薬品工業株式会社
・ルパフィン錠10mg(ルパタジンフマル酸塩)田辺三菱製薬株式会社
・タリオン錠10mg(ベポタスチンベシル酸塩)田辺三菱製薬株式会社
・ゾルピデム酒石酸塩錠5mg(ゾルピデム酒石酸塩)沢井製薬株式会社
・ハルシオン0.25mg錠(トリアゾラム)ファイザー株式会社
・セレスタミン配合錠(ベタメタゾン、d-クロルフェニラミンマレイン酸塩)高田製薬株式会社
・テグレトール錠100mg(カルバマゼピン)サンファーマ株式会社
・ベポタスチンベシル酸塩錠10mg(ベポタスチンベシル酸塩)ニプロESファーマ株式会社
・ザイザル錠5mg(レボセチリジン塩酸塩)グラクソ・スミスクライン株式会社
・ロラゼパム錠0.5mg(ロラゼパム)沢井製薬株式会社
・アルプラゾラム錠0.4mg(アルプラゾラム)東和薬品株式会社
・ルネスタ錠2mg(エスゾピクロン)エーザイ株式会社
上記を使用している方は、エメダスチンフマル酸塩を使用する事が出来ない可能性があります。 エメダスチンフマル酸塩を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
併用禁忌薬 なし
併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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