レボカバスチン塩酸塩

成分名

レボカバスチン塩酸塩

適応症状

アレルギー性結膜炎

簡易説明

レボカバスチン塩酸塩は、ヒスタミンによって引き起こすアレルギー性結膜炎の治療に用いられます。
抗ヒスタミン作用があり、ヒスタミンH1受容体を遮断することによりアレルギー症状を抑制します。
比較的に即効性があり、作用時間も長く副作用の発生率も少ない薬です。

処方可能な診療科目

眼科/耳鼻咽喉科 など

健康保険の適応

健康保険適応

病院で処方してもらう時の費用目安

診察料などの目安  :約1,000円~3,000円
薬代点眼薬1mlあたりの目安:0.025%98.3円(薬価)
薬代点鼻液1瓶あたりの目安:0.025%622.8円(薬価)
薬代後発薬点眼薬1mlあたりの目安:0.025%59.7円(薬価)
病院によって差が有り薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。

厚生労働省による認可、または発売年月日

発売年月日:2001年1月「リボスチン点眼液0.025% ヤンセンファーマ」

国内のジェネリック認可

国内ジェネリック認可あり

関連製品(先発薬)

リボスチン点眼液0.025%【製薬メーカー:ヤンセンファーマ】
リボスチン点鼻液0.025mg112噴霧用【製薬メーカー:日本新薬】

関連製品(ジェネリック)

リボスチン点眼液0.025%「サワイ」「TS」「FFP」「ファイザー」「JG」「杏林」「ニットー」「VTRS」「三和」「わかもと」
【製薬メーカー:沢井製薬/テイカ製薬/共創未来ファーマ/ファイザー/日本ジェネリック/キョーリンリメディオ/東亜薬品/マイランEPD/三和化学研究所/わかもと製薬】

海外での使用実績

「リボスチン(R)点眼液0.025%」(一般名:塩酸レボカバスチン)は、ベルギーのヤンセン・ファーマスーティカが開発したH1ブロッカー点眼剤で、既にアメリカ、ドイツ、フランス、イギリスなど世界80カ国以上でアレルギー性結膜炎治療薬として承認されている医療用医薬品です。

H1ブロッカー点眼剤「リボスチンR点眼液0.025%」販売提携について

【上記引用元:参天製薬株式会社】

効果・作用

レボカバスチン塩酸塩は、抗ヒスタミン作用を主とする抗アレルギー薬です。
ヒスタミンH1受容体拮抗作用を主作用とし、アレルギー性結膜炎※①の主症状の治療に用いられます。また、花粉アレルギーによる、目のかゆみ・結膜充血・なみだ目・目やになどの症状も改善します。
ヒスタミンH1受容体に対し、親和性及び特異性が高いことが特徴です。
作用持続時間の長いH1拮抗作用があり、アレルギー性結膜炎の主症状である症状に即効性がある薬です。

■臨床成績

ヒスタミンH1受容体に特異的に働き、強力かつ持続的な拮抗作用を有し、アレルギー性結膜炎におけるそう痒感、充血、流涙などの諸症状を改善する。

リボスチン点眼液0.025%

【上記引用元:独立行政法人医薬品医療機器総合機構】


※①アレルギー性結膜炎とは
アレルギー性結膜炎は目に生じるさまざまなアレルギー疾患です。
花粉やハウスダストなどのアレルゲンと呼ばれる物質が目に侵入することによって、まぶたの裏側にある結膜に炎症が起こる状態のことです。
アレルゲンが目に侵入すると、免疫を構成する細胞が刺激を受け、ヒスタミンなどの物質を放出します。
放出されたヒスタミンなどの物質が目の神経や血管を刺激することで、かゆみや充血などの様々な症状があらわれます。

使用方法

よく振り混ぜた後に1回1~2滴を1日4回(朝、昼、夕方及び就寝前)点眼してください。
使用上の注意
・ソフトコンタクトレンズを使用している場合、レンズを外して点眼し、15分以上してからソフトコンタクトレンズを装着してください。
・点眼したときに液が眼瞼皮膚等についた場合は、清潔なガーゼなどで拭きとってください。
・ベンザルコニウム塩化物を含有するため、含水性ソフトコンタクトレンズ装用時の点眼は避けてください。
・手を洗い清潔な状態で点眼してください。
・他の点眼薬を使用する場合は、5分以上時間を空けてください。
・点眼した後は、目を閉じ瞬きをせず点眼薬を眼球に浸透させてください。

副作用

重大な副作用
極めて稀な副作用ですが、重度の副作用にご注意下さい。
重篤な副作用の発生率は低いですが、用法や用量を間違えると命に危険を及ぼすような、重篤な副作用が発生する恐れもあります。
異変を感じた場合は、直ぐに医師の診察を受け指示に従いましょう。

▼ショック、アナフィラキシー[呼吸困難、顔面浮腫など]

▼眼
「0.5%以上」 眼刺激
「0.5%未満」 眼瞼炎、眼脂、眼球乾燥感、羞明、そう痒感
「頻度不明」  角膜上皮障害(角膜びらん、点状表層角膜炎など)、結膜充血、霧視(感)、結膜炎、眼瞼浮腫、眼痛、流涙
▼免疫系
「頻度不明」  血管神経性浮腫
▼皮膚
「頻度不明」  接触皮膚炎、蕁麻疹
▼循環器
「頻度不明」  動悸
▼精神神経系
「0.5%未満」 頭痛、眠気

※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。

使用に注意が必要な方
使用出来ない方

使用が出来ない方
■レボカバスチン塩酸塩を配合した医薬品の添加物に、アレルギーをお持ちの方
下記、添加物にアレルギーをお持ちの方「リボスチン点眼液0.025% ヤンセンファーマ」は、アレルギー反応を起こしてしまう為、服用できません。

▼「リボスチン点眼液0.025% ヤンセンファーマ」の有効成分
レボカバスチン塩酸塩
▼代表薬の添加物
リン酸水素ナトリウム水和物、リン酸二水素ナトリウム、塩化ナトリウム、エデト酸ナトリウム水和物、ベンザルコニウム塩化物液、ポリソルベート80、ヒプロメロース、pH調節剤

使用に注意が必要な方
・妊婦
・授乳婦
・小児等

上記にあてはまる方は、レボカバスチン塩酸塩を使用する事が出来ない可能性があります。
レボカバスチン塩酸塩を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬

併用注意薬
オキシメタゾリン[レボカバスチン塩酸塩の吸収が低下する可能性あり]

上記を使用している方は、レボカバスチン塩酸塩を使用する事が出来ない可能性があります。
レボカバスチン塩酸塩を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。

併用禁忌薬
現在併用禁忌薬に該当する医薬品はありません

併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です
現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。

よくある質問
どのように保管しておけば良いでしょうか。

本剤は、保管の仕方によっては振り混ぜても粒子が分散しにくくなる場合があるので、上向きに保管すること。

リボスチン点眼液0.025%

【上記引用元:独立行政法人医薬品医療機器総合機構】

長期保管は可能ですか。

レボカバスチン塩酸塩点眼液 0.025%「わかもと」の長期保存試験(25℃、60%RH、3 年)の結果、規格範囲内であり、通常の市場流通下において、3 年間安定であることが確認された。

レボカバスチン塩酸塩点眼液 0.025%「わかもと」長期保存試験に関する資料

【上記引用元:わかもと製薬株式会社】

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