成分名 |
オザグレル塩酸塩水和物 |
適応症状 |
気管支喘息 |
簡易説明 |
ドメナン錠(一般名:オザグレル塩酸塩水和物錠)は体内のトロンボキサンA2(TXA2)という物質の働きを阻害し、アレルギー反応などを抑えることでアレルギー性鼻炎や気管支喘息などの症状を改善する薬です。
本剤はトロンボキサン合成酵素を選択的に阻害してトロンボキサンA2の産生を抑制することにより、気管支喘息の基本的病態である気道過敏性を抑制し、また気道収縮をも抑制する。ヒト血小板、ウサギ肺及び血小板、モルモット肺のトロンボキサン合成酵素に対して強い阻害作用を示します。 |
処方可能な診療科目 |
内科/呼吸器内科 など |
健康保険の適応 |
健康保険適応 |
病院で処方してもらう時の費用目安 |
薬価(1錠あたり)
・ドメナン錠100mg(キッセイ薬品):38.8円
・ベガ錠100mg(小野薬品):57円
・ドメナン錠200mg(キッセイ薬品):73.2円
・ベガ錠200mg(小野薬品):102.5円
※病院によって差が有り。薬代の他に、初診料・診察料・検査料などが必要になる。 |
厚生労働省による認可、または発売年月日 |
1992年6月1日 |
国内のジェネリック認可 |
ジェネリックあり |
関連製品(先発薬) |
・ドメナン錠(キッセイ薬品)
・ベガ錠(小野薬品) |
関連製品(ジェネリック) |
・オザグレル錠100「KN」(小林化工)
・オザグレル錠200「KN」(小林化工)
・ラマトロバン錠50mg「KO」(寿製薬)
・ラマトロバン錠75mg「KO」(寿製薬) |
効果・作用 |
〇効果
本剤はトロンボキサン合成酵素を選択的に阻害してトロンボキサンA2の産生を抑制することにより、気管支喘息の基本的病態である気道過敏性を抑制し、また、気道収縮をも抑制します。
ヒトに関わる具体的な効果としては以下のものが挙げられます。
・気管支喘息患者に経口投与すると、血漿中トロンボキサンA2量の低下傾向が認められる。
・気管支喘息患者に経口投与すると、アセチルコリン又はロイコトリエンD4吸入誘発試験において、気道過敏性を改善する。
〇作用
アレルギー性鼻炎は鼻の粘膜でアレルギー反応が生じて、くしゃみ、鼻水などの症状があらわれる疾患です。また気管支喘息は主にアレルギーによって気道が狭くなり呼吸がしにくいという症状がみられます。
本剤はトロンボキサン合成酵素を選択的に阻害してトロンボキサンA2の産生を抑制することにより、気管支喘息の基本的病態である気道過敏性を抑制し、また気道収縮をも抑制します。
体内でアレルギー反応を引き起こす物質のひとつにトロンボキサンA2(TXA2)というものがありますが、このTXA2は血管透過性などに関わることで、鼻などでのアレルギー反応に関わるほか、気管支を収縮させる体内物質であるロイコトリエンなどに関わり気道過敏性の亢進作用などをあらわします。
本剤は体内でTXA2を阻害する作用(抗トロンボキサンA2作用)によって、主にTXA2が引き起こすアレルギー反応を抑え、くしゃみ、鼻水などの症状を改善します。またTXA2の作用を抑える作用により、気道収縮を抑えることで気管支喘息に対する改善効果なども期待が持てます。
本剤は薬剤によって、TXA2が作用する受容体を阻害したり、TXA2の合成を阻害するなど、抗トロンボキサンA2作用の仕組みが異なる場合があります。 |
使用方法 |
・通常、成人は1日量400mg(100mg錠4錠又は200mg錠2錠)を朝食後及び就寝前の2回に分けて経口投与します。なお年齢、症状により適宜増減します。必ず指示された服用方法に従ってください。
・飲み忘れた場合は、気がついたとき1回分を飲んでください。ただし、次の通常飲む時間が近いときは1回とばして、次の通常の飲む時間に1回分を飲んでください。2回分を一度に飲んではなりません。
・誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
・医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。 |
副作用 |
主な副作用
1.過敏症
発疹、そう痒等など。発現した場合には、投与を中止するなど適切な処置を行ってください。
2.消化器
嘔気、胃部不快感・腹部腹部膨満感不快感、嘔吐、腹痛、食欲不振、便秘、下痢など。
3.肝臓
AST上昇(GOT上昇)・ALT上昇(GPT上昇)、アルカリホスファターゼ上昇など。
4.循環器
心悸亢進など。
5.血液
出血傾向、血小板減少など。
6.精神神経系
頭痛、眩暈、眠気、しびれ感、振戦など。
7.その他
浮腫、発熱、倦怠感、下肢痛、筋肉痛、胸部圧迫感、関節痛、月経異常(月経過多・月経延長)など。
※その他、異変を感じた場合は直ぐに医師の診察を受け指示に従ってください。 |
使用に注意が必要な方 使用出来ない方 |
使用が出来ない方 〇低出生体重児、新生児、乳児、幼児、小児
小児等に対する安全性は確立していないので、低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児には投与しないでください。
使用に注意が必要な方 〇出血している方
本剤により出血を助長する可能性がありますので、慎重に投与してください。
〇気管支喘息を患っている方
本剤を投与中に大発作をみた場合は、気管支拡張剤あるいはステロイド剤を投与する必要があります。
〇長期ステロイド療法を受けている方
本剤投与によりりステロイドの減量をはかる場合は十分な管理下で
徐々に行ってください。
〇本剤投与によりステロイド維持量を減量し得た方
本剤の投与を中止する場合は、原疾患再発のおそれがありますので注意してください。
〇本剤投与により効果が認められない方
漫然と長期にわたり投与しないようにしてください。
〇高齢者
一般に高齢の方は生理機能が低下しているので、慎重に投与してください。
〇妊婦、産婦、授乳婦等
妊婦又は妊娠している可能性のある方には、治療上の有益性が危険性を上まわると判断される場合にのみ投与してください。(妊娠中の投与に関する安全性は確立していません。)
また、授乳中の方には大量投与を避けてください。(ラットの周産期及び授乳期投与で新生児に体重増加抑制(1000mg/kg)が報告されています。)
上記にあてはまる方は、オザグレル塩酸塩水和物を使用する事が出来ない可能性があります。 オザグレル塩酸塩水和物を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。 |
併用禁忌薬 |
併用注意薬 抗血小板剤】
チクロピジン塩酸塩100mg錠(メディサ新薬)など
【血栓溶解剤】
ウロナーゼ静注用6万単位(持田製薬株式会社)など
【血液凝固阻止剤】
リクシアナOD錠(第一三共株式会社)など
【抗凝固薬】
ワーファリン錠(エーザイ株式会社)など
本剤とこれらの薬剤とを併用することにより出血傾向の増強を来す恐れがあるので、観察を十分に行い、用量を調節するなど注意してください。(本剤は血小板凝集能を抑制するため、類似の作用を持つ薬剤を併用することにより作用を増強する可能性があります。)
上記を使用している方は、オザグレル塩酸塩水和物を使用する事が出来ない可能性があります。 オザグレル塩酸塩水和物を使用する前に、医師又は薬剤師に使用しても問題ないか必ず確認をして下さい。
併用禁忌薬 報告はありません。
併用禁忌薬に入ってないからといって、その他の医薬品と併用するのは危険です 現在、薬を服用している場合は、併用可能かどうか必ず医師に相談してください。 |
よくある質問 |
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